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『ヴァラップスイマーのシェイプについて』

kawamura 2018.07.30

こんにちは、川村です。

8月上旬にリリースが迫っているヴァラップスイマー4.2インチ。
ボトムアップスタッフ以外にも、各地の近しいアングラーに
お送りして試してもらったのですが、
例外なくアクションにシビれてもらえたことと、
よく釣れているのでホッとしている次第です(*^^)v

【写真 左上:山口諒也くん(遠賀川にて)、左下:キャスティング黒崎店店長栗原さん、右上:Oさん(霞ケ浦水系にて)、右下:ゆずさん(北浦水系にて) 】

【もちろん草深さんも!(相模湖にて)】

開発当初から、実現したいコンセプトは決めていました。
それは、「タテ扁平のリアルシェイプを、ノーシンカーリグで安定して泳がせる」こと。

なぜかというと、本物のベイトフィッシュは、
アユも、ワカサギも、オイカワも、ハスも、タテ扁平のスリムシェイプだからです。
この手のソフトベイトは、バスに対して“魚”として訴えるタイプですから、
バスが見つけてくれたときに、実際の魚に近いシルエットで違和感なく誘いたい。

しかし、カンタンなことのようで、これが意外と難しい(>_<)

ノーシンカーリグで・・・となると、
タテ扁平シェイプはすぐに傾いてしまうのです(-_-;)
ウエイトが内蔵されているスイムベイトであれば、
姿勢が矯正されるので問題はないのですが・・・
浅いレンジをデッドスローで引けるノーシンカーリグで実現したいのです。

「リアルなシルエット」と「安定性」を両立させるために試行錯誤した結果・・・

●最初に水を受けるヘッド部分だけは、ナマズの顏のようなヨコ扁平の断面。
ヘッド部分だけでもどっしりとした形状にすることで、
安定性アップに効果がありました。

●ヘッドからボディにつながる過程でタテ扁平の断面に移行しますが、
ボディ断面は下っ腹をやや膨らませたデルタ形状に。
腹側に塩を高密度に入れた高比重素材と相まって、
低重心化に特化させました。

●テールパワーとのバランス。
テールの大きさや角度、テールとボディをつなぐクビレ部分の太さと長さのバランスは、
シャッドテールワームにおいて、アクションの質や安定感、
そしてスイム姿勢をも左右するとても重要な要素です。
テールパワーが強すぎて、安定感を損なわないよう、
されど、生命感あふれる高速ウォブ&ロールを発生するよう・・・
このバランス調整に、もっとも時間を割きました。

このタテ扁平スリムシェイプだからこそ、
本物の魚に近いシルエットになるだけでなく、
タイトなウォブ&ロールアクションでも、ボディ側面を高速で
チラつかせる複雑な視覚効果を得られるのです。

今回はヴァラップスイマーのシェイプについて、でした。
込めたこだわりはまだまだ続きます・・・


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