皆様、こんにちは!
茨城県在住、フィールドレポーターの山口将司です。
今シーズンもあっという間に師走の時期となり、今年も残すところあと数週間となりました。
ここにきて寒さも厳しくなってきて、いよいよ本格的な冬到来といったところです。
さて、昨シーズンは仕事の関係で台湾に駐在しており、日本へ一時帰国した際に数えるぐらいしかバスフィッシングができなかったのですが、今シーズンは日本へ帰国し、新たな気持ちでバスフィッシングに取り組もうと思っておりました。っが、子育ての関係で中々フィールドに赴くことができなかったのが現実でした…。
そんな私事の近況ですが、ローカル大会でもあるラトルズトーナメントには全戦参加してきましたので、今シーズンをざっくりと振り返ってみたいと思います。
台湾に行く前からも長年メンバーとして参加していたラトルズトーナメントですが、小貝川を中心に、かれこれ20年近く続いているローカル釣りクラブです。
茨城県の釣り好きが集い、クラブが結成され今日に至るわけですが、今では埼玉県からの参加者や、U-30ドリームトーナメントにエントリーする若者も集まっています。大会自体は、ゆるく楽しい雰囲気でありながらも、真剣にトーナメントを楽しんでいます。
開催時期は3月から12月まで月に一度開催されており、年間で全10戦という、春~初冬を通しての長期シリーズ戦。
キーパーサイズは25㎝以上、リミット3本の重量で競われ、年間順位は各大会のポイントの合計で競われます。
3月 霞ヶ浦
4月~8月 小貝川(福岡堰よりも上流エリア)
9月~12月 霞ヶ浦(9月は強風により中止)
上記のようなスケジュールにて、全9戦(9月は強風により中止)の長丁場で今シーズンは開催されました。私は一年振りの参加ということもあり、トーナメントの感覚を戻すためのリハビリを兼ねながらシーズンを過ごそうと思っておりました。
3月の霞ヶ浦の初戦は、流入河川にて貴重な1本(キロフィッシュ)をキャッチして優勝スタート!
1本1015gをキャッチして優勝スタート!
ルアーはブレーバーⅡのネコリグ!
1.5gネイルシンカー、フックはNSSパーフェクションの1/0を使用。
このキロフィッシュの1本を獲る前にはカバーに巻かれてミスをしており、リニューアルしたブレーバーⅡのネコリグが初春の霞ヶ浦の流入河川でとても好調でした。
4月から8月までの小貝川戦は、優勝こそなかったものの、コツコツと安打(ポイント)を稼いでいきました。
結果から言うと、4月→8位、5月→2位、6月→6位、7月→3位、8月→2位という順位でした。
第2戦(4月)での一本。
小貝川の上流セクション(福岡堰よりも上流)は、堰に近い下流エリアからスポーニング(産卵)が始まり、水温の上昇と共にカレントを求めて徐々に上流エリアへと魚が散っていきます。
4月~6月の産卵前後(プリ~アフタースポーン)に絡む時期は、下流エリアを中心にゲームを展開しました。
小貝川のスポーニング期で有効だったルアー!
上から、
ブレーバーⅡ(1.5gネコリグ)
ブレーバーマイクロ(1.8gダウンショットリグ)
ジョイントジグ5g(プロト)+スクーパーフロッグダディ
ブレーバーⅡはキーパー獲りに貢献。霞ヶ浦でも小貝川でも安定感は抜群です。
さらに、プロトのジョイントジグ+スクーパーフロッグダディの組合せによるカバー攻めは、改めてスクーパーフロッグのルアーパワーを感じ、カバー攻略のフェイバリットの一つに。
他にも、フロッグなどのトップウォータールアーや、どうしてもキーパーを絞り出したい時には、ブレーバーマイクロのダウンショットリグを投入し、総動員で釣っていきました。
7月~8月は上流エリア一択で勝負。水温の上昇と共に、カレントを求めて上流エリアへと集結する魚を釣っていくイメージです。
カレントが効いている上流エリアといっても、その日、その日の良い水の流れを見極めながら釣ることがキーだと感じています。
そんな夏の小貝川にてダントツで有効だったルアーはヴァラップスイマーのノーシンカーリグによる水面直下引き。
ヴァラップスイマー4.2インチ/ハイパートルネード5/0(ハヤブサ)
ヴァラップスイマー3.3インチ/スティーズワイドオフセット2/0(ダイワ)
ヴァラップスイマー4.2インチでサーチベイト的にエリアを探り、ミスバイトが多いようなら3.3インチでフォローを入れていく釣りが効果的でした。特に、真夏の高水温でタフになったコンディション下では、3.3インチに軍配。水質がクリアアップすることも多く、ベイト食いに依存した魚がさらにシビアになることから、カラーはシナモンシャッドのようなゴースト系に反応が良かったです。
小貝川が減水期となる9月のタイミングで、フィールドは再び霞ヶ浦へ。
9月は強風により中止となりましたが、秋を感じ始めた10月の大会は、北東風が強く吹いた一日ではあったものの、なんとか開催に漕ぎ着けました。
辛うじてノーフィッシュは免れ、1本640gをキャッチ!
貴重な魚をキャッチしたのはチビーブル1/4oz.(DW)
参加された方々も苦戦した一日だったようで、640gのキーパー1本のウェイインならが優勝。
ルアーはチビーブルDW。強風ということで近場のエリアに限定し、狙うスポットに対してとにかく細かくチビーブルを投げて(ときにはピッチングで撃って)いきました。チャンスもこのワンバイトのみという綱渡り展開…。
年間ランキングを暫定首位で迎えた11月の大会。
北利根川のシャローで、ギャップジグ+BU Daddy(ポーク)で貴重なワンバイトがありましたが、フッキングすることなくバスがルアーを吐いてチャンスをものに出来ずにノーフィッシュで終了…。
AOYは最終戦の12月に持ち越しと思っていましたが、年間暫定上位の方々も総崩れで、ポイント差により年間1位AOYが決定…(汗)気持ち的にはしっかり釣ってAOYを決めたかったというのが本音です…。
そして、先週に開催された12月の最終戦は私を含めた参加者が全員ノーフィッシュという結末に…。
連日の冷え込みで水温は7℃台まで激下がり、さらに西風による底荒れで濁り気味となった霞ヶ浦は、1本を釣るのも難しい難解なコンディションとなっていました。
私は朝一のタイミングに入った冬の定番の石積みエリアにて、フラットサイドクランクで魚を掛けましたが、ファイト中にバラシ…(泣)またもや貴重なワンバイトを逃す結果となり、久しぶりに悔しい気持ちでのシーズン終了となりました。
振り返ってみると、小貝川戦でコツコツ稼いだポイントと、計4戦開催された霞ヶ浦で2勝できた事がAOY獲得に繋がったと思います。信頼するボトムアップルアーでキャッチした魚がほとんどでした。
その一方で、11月、12月と連戦でノーフィッシュだったことは過去にも記憶はなく、タフな霞ヶ浦でワンバイトをいかに獲るかが重要だと再認識。ゼロとイチの間にある大きな壁…そして1本から複数匹へと展開することが、今の霞ヶ浦にとってどれほど難しいことかを痛感しました。逆に言うと、まだまだ自分には伸び代があるとポジティブに捉えたいと思います。
今冬のシーズンは再度フィールドと真剣に向かい合い、来シーズンに向けて修行をしたいと思います!