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『ヴァラップスイマーマニアックス』

kawamura 2020.04.28

釣行ネタがないので、アイテムを絞って掘り下げていこうかな、まずはヴァラップで・・・
と思っていたら、先に諒也が記してくれました。
ちょっと補足と、新色も紹介させてください(^^)/

より本物のベイトフィッシュに近いシルエットと動きを欲して開発したのがヴァラップスイマー。
バスがシャッドテールに反応する動機は、「サカナ」と認識して以外はないと感じるからです。

例えばこれがホッグ系だったら、ザリかもしれないし、エビかもしれないし、魚かもしれないし、食えそうな何か?かもしれない。
それこそストレート系なんて、バスが何と勘違いしてくれているのかはナゾですよ(^-^;
でも、シャッドテールに関しては、そんな曖昧なものではないと!

よって開発はカタチから入り、ワカサギを参考に、全長に対する体高との比率をほぼ合わせました。
泳がせたとき、リアルシェイプならではの見え方は断然ナチュラル!
小刻みに震えながら、高速ロールするたびにボディの側面がチラチラと明滅します。

しかし、ノーシンカーリグで泳がせたときに、タテ扁平ボディは傾きやすいのが難点・・・
この手のアイテムにヨコ扁平ボディが多いのはそのためで、安定した姿勢で泳がせやすいのです。
ボディ内部にウエイトが仕込まれたスイムベイトであれば、姿勢が矯正されるので話は別ですが・・・
ヴァラップは下っ腹を膨らませ、さらに腹側だけ高比重素材にすることで低重心化、傾きにくくしました。

それでも、ナチュラルに泳がせるためには正しいフックセットが条件となります。
フックの中心線(スリット)に沿って真っすぐ刺すことはもちろんですが、
ノーシンカーリグの場合、フックはウエイトとしての役割も果たすので、小さい(軽い)フックではバランサーとして役不足となります。

(写真上)3.3インチは1/0~2/0が推奨サイズですが、より安定感が増すのは2/0。
(写真下)4.2インチは4/0~5/0が推奨ですが、こちらも大きい5/0のほうが安定感は増しますので、ご参考までにm(__)m

以外と落とし穴なのが、スクリュータイプのフック。
中心から刺したつもりでも、ねじ込み終わってみるとラインアイの位置がワームの中心線からズレていることがあるのです。
スクリューの円幅とワーム頭の断面の位置を合わせてネジ込んでいくと上手くいきますよ!
また、スクリューの中心にセンターピンが付いているフックは、中心を確実に捉えやすいです。

そして、ウエイテッドフックやネイルシンカーで姿勢を矯正する方法は、最も確実!
流れや風にラインをあおられる状況にも対応します。

ネイルシンカーは腹のスリットから下アゴに向けて刺していましたが、知らぬ間に抜けていることが・・・”(-“”-)”
横っ腹から刺すのがカンタンかつ抜けにくいことに、最近気づきましたm(__)m

実は、ヴァラップスイマー4.2in、一年ほど前から素材を変更しています。
スローリトリーブでのレスポンスをさらに高めたいと感じ、少し柔らかくしました。
同時に金型も修正し、背中のスリットを浅く、針先を埋める肉盛りは高く変更しています。
気づいた人、いるかな?

さて、そんなヴァラップスイマー、4.2インチに新色を追加させていただきますm(__)m

パールシャッド
きっかけは、伊藤巧からのリクエスト。アメリカでは絶対に必要で、バスが好むと感じたとのこと。
アングラーからは高い視認性があり、バスからはベイトフィッシュライクに映るこのカラーは、表層系ソフトルアーとして理に適った定番実績色です。


MAGMA
このカラーはボクが欲しくて採用しました。シャッドテールってサカナ系なのにグリパンもよく釣れるのですが、単色だとロール時の明滅効果がありません。ヴァラップに採用しているグリパン(グリーンパンプキンⅡ)が、濃淡によるツートンにしているのはそのためです。でも、もう少しバスを昂らせる刺激が欲しい!ダークトーンな明滅アピールは、泳がせてみると生々しく、実際にウグイの婚姻色やアカガエルの色でもあります。

ソルティドッグ
元ネタを正直に申し上げますと、かつてギャンブラースタッドのポパイオリジナルカラーで好きだった、「クリアチャートリュースコアペッパー」。
淡く透け感のあるホワッとした発色はハイプレッシャー場に強く、ブラックペッパーが存在感の薄さを補ってくれる絶妙なカラーでした。
ヴァラップスイマーにてサンプルアップしてみると、ベリーに高密度に入った塩の白が自然なツートンになっていっそういい感じに仕上がりました。

また、このカラーからはちょっと塩の配合を変え、スイミング姿勢の安定感をアップさせています。

ヴァラップスイマーは最近になって、スイムジグのトレーラーやアラバマリグにて好評をいただいております。
そのナチュラルさは、特に多数匹泳がせるアラバマリグにおいて存在感が強くなりすぎず、明らかな違いが出ると聞きました。
陸王を戦った佐々木勝也にも「他の釣りする気がなくなるほどですよ」と力説され、ボクもマスターせねばと感化された次第です。


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