こんにちは、川村です。
スモラバ「KOSMO」のリリースが、7月上旬に決まりました。
以前から、「プロトスモラバ」として使っていたので、ご存じいただいている方も多いかな?
開発ノートを見返すと、最初にスケッチしていたのは2016年の10月。
ボトムアップを立ち上げたのが同年の12月ですから、その準備段階において記していました。
長年主力にしてきたアイテムですから、求める理想は決まっていました。
「中層もボトムも、カバーも、ひとつで満足にこなせること」
特にオカッパリにおいては、それぞれのシチュエーションへ交互に投げ入れることも多く、そのどこかで魅力的に誘えなかったり、引っ掛かりやすいことは、バイトロスに直結します。
シチュエーションに応じて、専用タックルや専用スモラバを使い分けるのがベストなのは当然ですが、特に持ち歩けるタックルが限られるオカッパリでは、そうもいかないのが現実です。
だからボクの結論は、「オールインワン」。
中層マイクロピッチは十八番ゆえ、水平姿勢で誘え、それでいてボトムの起伏やカバーに対するスリ抜けも良いこと。
しかし、水平姿勢を適える重心バランスでは、ラインアイからヘッド前方にかけて段差が生じ、そこに枝などが突っ掛かるのがストレスでした (-_-;)
カバー用のスリ抜け特化型のジグが、ヘッドの先端にラインアイが位置するのとは相反する要素です。
ヘッドは、手削りしては水中姿勢を確認。実践での使用感とスリ合わせていきました。
結果、極々僅かにヘッド中央より前にラインアイを位置させ、ラインアイとヘッドとの境界を滑らかに。
水平姿勢をキープしつつ、スタック時に突っかかり過ぎず、軽い力でポロッと抜けてくる形状です。
同時に、重心を下に集め、ボトムでの安定性も高めました。
もうちょっと水平にしたい・・・
これならOK!水平姿勢とスリ抜けやすさとのせめぎ合い。
素材は樹脂タングステン素材を採用し、サイドにウエイトを刻印しています。
ブラシガードはウエイトごとに本数を変えています。
軽いジグはカバーへの当たりも軽いため少なく、重くなるほど強くコンタクトするので本数を増やしています。
実のところ、これより1~2本少ない本数でも十分にガードします。
しかし、左右に割いて使うと、左右からのガード力は上がるものの上からのガード力は下がるため、カバー撃ちにおいてはちょっと強めにしておいたほうが丁度良かったり、バスを釣るとガードに折れグセがついてヘタるので、急に引っ掛かりやすくなることにも配慮したかった。
何より、ガードが強い分にはカットして減らせばいいだけですが、弱いとどうにもならない!
シチュエーションに応じてベストなガード力に調整できるよう、若干余裕を持たせたガード力にしているのです。
フックは、ノガレス「アンチラスト×ゼロフリクション」。
滑りがよく貫通性能に優れるうえ、サビに強いこともポイントです。
塩入り素材のトレーラーワームを付けることも多いですからね!
線形は、スピニング~ベイトフィネスまで対応するイメージ。
スピニングタックルでもシャープに刺さり、ベイトフィネスでのカバー撃ちでデカいの掛けると少し伸びることもありますが、バスは獲れる。
よって、オールインワンをうたいつつ恐縮ですが、MH~Hロッドを用いたパワーフィネスに関しては専用ジグのご使用を推奨しますm(__)m
ワームキーパーはワイヤーのカギタイプ。
しかし、ワイヤーキーパーだけだと引っ張り方向には効果があるのですが、フックの軸上を回ってしまう(ワームが傾く)ので、ヘッドキーパーとのダブル仕様。
ガッチリ保持してくれるので、バスを釣るまではまずズレないはずです。
スカートにもこだわりがあり、シュッと閉じてパッとフレアすること。
細いものはシュッと閉じますが、ヘタッとした張りのないものはフレアするレスポンスが悪いのでパス。
しかし、太くて硬いものも、ボサーっとゴミみたいで形状変化に乏しいのでパス。
細めでシュッとすぼんだところから、適度な弾力によってパッとフレアして形状変化に富み、シェイクにも機敏に反応する躍動感が好みですね!
工場側へは、巻きやカットにも細かく注文を入れさせていただきました。
パッケージはボックスタイプ。スカートが潰れてクセがつくと、フレア性能を損ないますので。
ちょっとコストが掛かりますが、この方式を採用されているメーカーさんは品質を優先されての選択だとお察しします。
で、価格は¥500(税抜)とさせていただきました。
より多くの方に使っていただけるようにと、この品質においては頑張ったのですが、いかがでしょう?
最後に、KOSMOの由来は、KOTAROのSUMORABAと、宇宙(COSMO)≒中層で漂うイメージをリンク。
各バス雑誌6月末売り号にて掲載の広告デザインも、そんな感じで進めております(^^)