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『陸王ダービー2021 第1戦』

suzuki 2021.05.10

フィールドレポーターの鈴木翔です。

今年も陸王ダービーが開幕しました!
今回は、昨年と大きく変わった部分が2点。

・フィールド組み合わせ(ブロック)
・競技期間が1ヶ月から2週間に

ホームフィールドの府中湖はBブロック(霞ヶ浦、北浦、五三川、旧吉野川、府中湖)に分類され、フィールドポテンシャル的にも今年はチャンス大!?
30分しか釣りできない日もありましたが、とにかく毎日釣りをすることで府中湖の“今”を捉えることを意識しました。

季節的に、最もキーになったのは“スポーニング(産卵)“。
陸王ダービー開始時は、第2陣スポーニング真っ盛り。
スポーニングに意識がいってしまった魚を釣るのは難しいので、この時の狙いはイチ早く産み終えた第1陣(3月下旬〜4月頭に産卵)のメスのアフタースポーン。
よって狙うエリアも、

①産卵を終えた魚がしばらく留まっている、スポーニングエリア周辺のストラクチャー(特に立木や垂直護岸のような縦のストラクチャー)
②回復途中の魚が回遊するボディウォーターの変化(岬やブレイクなど)

を重点的に釣っていきました。

➀ではホバスト、②ではブルスホッグのフリーリグにて早い段階で50クラスを2本キャッチ!
バックウォーターでも、夕方であれば数は少ないながらバスの姿も確認でき、サイトフィッシングで複数匹釣り50クラスを1本追加。

5日目で最低目標の3本150センチを達成できました。

ここからの入れ替えに苦戦・・・

1回目の週末(17、18日)は2日間、共に雨。
降水量が多く放流量も増えたため、本湖の水がよく動き、例年になく水色がクリアだった中・下流域はさらにクリアアップしました。
クリアアップしたことで、ワンド内の魚が消えるor居てもルアーをかなり見切る。ボディーウォーター絡みの魚のポジションはさらに沖へ・・・
ただし、一つだけ良くなったのは、第2陣が産卵を終え(完全に終えたのではなく、一旦落ち着いた)、またエサを食べるようになったこと。
前半で狙っていた②のエリアは、この状態の魚が増えました。

釣り方は変えずにブルスホッグのフリーリグで、49センチ→50.5センチに入れ替え成功!
それ以降は、48cm止まりで入れ替えサイズを釣ることができずに終了・・・
結果的に、今回ウエインした魚をキャッチしたルアーはホバスト&ブルスホッグでした。

まず、ホバストは大きく分けてエビ系or小魚系の2つ。

エビ系はM.P.S BIG。本湖のスポーニングエリア周辺でひとまず体力を回復させる為にエビを捕食している魚は、このリグ&ワームに反応が良かったです。
フックはホバーショット#2(リューギ)、M.P.S BIGのカラーは水色が綺麗だったので、“
KUWASE”一択!

1日だけ訪れた旧吉野川でも!
こちらはエビではなく、稚鮎喰いバスでしたが^^;

小魚系はフリッシュ(プロト)&スーパーホバリングフィッシュ
ベイトフィッシュを追ってバックウォーターに遡上してきた魚には、やはりベイトフィッシュライクなワームが強し!

フリッシュのテールピロピロ感とナチュラルなロールは、すでにお気に入り(^^)/
2.5inchクラスのダウンサイジング版も欲しい所です。

そして、2本の50UPを連れてきてくれたのがブルスホッグ3inchのフリーリグ!

シンカーウエイトは、3.5g or 5.0g。
根掛かりしにくい上に、水中の沈みモノやブレイクの壁に引っ掛けた時に外しやすいのと、シンカーがゴリゴリとボトムに当たる音をなるべく小さくしたかったので基本は軽めの3.5g。飛距離優先の場合のみ5.0g。
シンカー形状は、ダイワのペアーリングとフリリグSS、リューギのビフテキシンカーを引っ掛かり感の違いで使い分けました。

そして、使い方はラインをボトムに沈めてからスローなズル引き。
ここぞ!という場所でワントゥイッチを入れ(1投に2、3回)、バイトさせます。

前述したように水色がクリアな下流域のバスはかなりルアー&ラインを見ていて、動かしすぎはNG。
1投に時間をかけ、一瞬だけ食わせのキッカケを作ってあげる、といった釣りでした。
ボトムでゆっくり動いているものが急にブルブル!と波動を出すと、バスも思わず…
ブルスホッグのスリットインパドルによる水押しは、魚にスイッチを入れる力が凄まじいと感じています。

ちなみに今回釣ったブルスホッグのカラーは“スジエビ”オンリー。

(スジエビ)

水色の影響もあり、晴れるとかなり深い所まで下がっており、7,8mレンジで50UPが釣れることも。
腹側は薄いシナモン系で水に馴染みつつも、ブルーラメと背中側の濃いスモークで暗いディープでも少し存在感を出せる当たりカラーでした(^^)

ウエインした4尾のうち3尾が下流域(1尾はバックウォーター)だったのですが、密かに1発B I Gが出るのではないか?と期待していたのは、中流域からバックウォーター1歩手前の川筋。
水色がクリアな下流域に比べ、こちらは例年通りの水色(ステイン〜ややマッディ)だったので、この時期得意としているジグヘッドワッキーリグで釣りやすい印象。
そして、スポーニングの進行具合も下流域より早いので、アフターのデカバスがタイミング良く見えないかな〜という運任せな部分もありましたが・・・

ジグヘッドワッキーリグのストレートワームは、ブレーバー5.7inch(テールカット)5inchスリムヤマセンコーをマテリアルの硬さ違いで使い分けました。

基本、使用頻度が高いのはブレーバー5.7inch
ジグヘッドのウエイトは、フォール主体の場合、0.6g 0.9g 1.3gの3ウエイトを風の強さ&狙う場所に対しての距離に合わせて。スイミング主体の場合は、0.6g〜2.2gを、動かし方(下記)&波動の強さ&スイミングスピードに合わせてローテーション

動かし方も2通りあり、

❶ワームが“くの字”になって戻るの繰り返し(ロッドティップのシェイク幅大きめ)
❷ジグヘッドのヘッド(オモリ)部分だけが上下にヘコヘコし、ワームをあまり曲げずにロールさせるだけ(ロッドティップのシェイク幅小さめ)

❶は、ワーム全体で水を押すので波動が強く、スイミングで遠くから魚を寄せたり、濁っていたり荒れていたりして、よりアピールしたい時に多用。(1.3g〜2.2gのウエイト)
❷は、移動距離を抑えて一点で焦らして食わせるイメージ。“ナチュラルシャッド”や新色“ミミパール”などのツートンカラーを使うのも、明滅効果で焦らしやすそうといった理由。(0.6g~1.3gまでの軽めのウエイト)

※ウエイトは水深に合わせるというよりは、波動を強くしたい時、スイミングスピードを上げたい時に重くしています。リールの巻きスピードやラインスラックの出し方など、感覚的な部分は個人差があるので、ウエイトの選び方もあくまで参考までにm(_ _)m

(ナチュラルシャッド)

(ミミパール)

「もっとアピールが欲しいな、もっとスローにスイミングしたいな(=濁っている)」という場合のみ、ブレーバーより硬い(≒波動が強い)5inchスリムヤマセンコーを使用しています。

その他にもダウンショットやミドストなど、ライトリグ中心の展開となった今大会。
春のデカバスに狙いを絞るとなると、浮いている魚をメインに釣っていこうと思ってスタートしましたが、フィールドの状況や天候次第でディープ×ボトムの釣りもアリなんだ、というのは新たな発見!
そして、今思えばもっと視野を広く持たなければ…と反省点も多々。

次回は6月!
得意な時期でもあるので、1位目指して頑張ります^o^


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