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『10月の霞ヶ浦釣行を振り返る』

yamaguchi 2021.11.12

皆様、こんにちは!フィールドレポーターの山口将司です。

久しぶりのコラム更新となります。
今回は、10月の霞ヶ浦の釣りを振り返ってレポートしていきたいと思います。
私の住む茨城県は、緊急事態宣言の対象地域となってしまい、コロナ感染拡大による家族へのリスクを鑑みて、しばらくの間、釣りを自粛していました…。
数ヶ月間、自粛という悶々とした日々を過ごしていたわけですが、9月下旬に緊急事態宣言が解除され、10月に入り、ようやく数ヶ月ぶりに霞ヶ浦を訪れることが出来ました!
やはりフィールドに立つと高揚感もあり、気分が良いものです!

久しぶりのバスフィッシングということもあり、リハビリフィッシングをテーマに釣りを楽しむことに。
この日、訪れた霞ヶ浦は、台風が通過した二日後ということもあり、増水&濁りというコンディションでした…。
普段の霞ヶ浦の平均水位(約1.03m)よりも+20㎝以上は増水していました。

まずは増水のセオリー通り、霞ヶ浦本湖のシャローエリアを釣っていきます。
本湖のシャローといっても広大なので、その中でも濁りから一早く回復するようなプロテクトされたエリアをチョイスしました。

具体的には、バンクの沖側に石積みや木ジャカといった、なにかしらのストラクチャーがあるインサイド側のシャローカバーを狙うという釣りです。
沖側に規模の大きいストラクチャーがあることで、強風をブロックし、尚且つ本来あった水をプールする形となり、水の動きも少ないことから、増水後の濁りから一早く回復が見込めるエリアとなります。

この日は水温が20℃台前半とまだ高いことから、まずはトップ系ルアー(野良ネズミ)で探っていきます。
しかし、水面では反応が無かったので、ブルスホッグダディ(3節カット)をセットしたギャップジグ(5g)にチェンジし、シャローカバーをダイレクトに狙っていく釣りに変更。
すると、すぐにバスからの反応があり、久しぶりにバスをキャッチすることが出来ました!

久しぶりに霞ヶ浦バスとご対面!
ギャップジグ5g+ブルスホッグダディ!

その後も、増水したシャローカバー(特にこの日は晴れのコンディションだった為、バンク側に位置するブッシュ系カバーが好反応)を狙っていくと、次々にバスが反応してくれました。
また、沖側にある木ジャカでは、ブルスホッグダディのリーダーレスダウンショットリグでもキャッチに成功!

木ジャカ(縦ストラクチャー)では、ブルスホッグダディのリーダーレスダウンショットリグ(5g)をタイトフォールさせて!

増水=シャローの方程式通りに、この日はシャローを中心に釣りを展開し、9バイト7キャッチ!
サイズは小~中型(600~800g)ながらも、充分なリハビリ釣行となりました!
やっぱり沢山釣れると、とても楽しいものです!
増水シャローカバーでのギャップジグのバイトの多さ、そしてフッキング率の高さは、コンパクトカバージグならではの性能だと思います。

増水シャローカバーにはギャップジグ!
バイトの多さ、そしてフッキング性能は抜群です!

台風後の増水パターンで大活躍してくれた、ブルスホッグダディのリーダーレスダウンショットリグ(5g)と、ギャップジグ(5g)+ブルスホッグダディ(3節カット)!

そして、リハビリ釣行の一週間後となる10月中旬、霞ヶ浦の大山スロープにて、ローカルトーナメント(ラトルズトーナメント)に参加してきました。
今年はコロナ影響もあり、予定されていた大会も相次ぎ中止となっており、今大会で3試合目となりました。

本当に久しぶりの試合となるので、気合い十分で霞ヶ浦に挑みました!
台風後から一週間以上が経過しているので、やはり増水から減水し、水位は平水位に…。
おそらくシャローカバーはパワーダウンしているだろうと予想…。
そこで、試合では流入河川をメインにすることに。
スタート後、一路、大山から土浦方面の流入河川へ。

流入河川では、橋脚やブレイク周りをブレーバーのスナッグレスネコリグで狙っていきますが、まったくバイトが訪れません…。
プレッシャーから口を使わないのか、タイミングなのか…。

そこで、橋下のシェードとハードボトムが絡むスポットをチビーブルで広範囲にトレースすると、小さいながらもキーパーをキャッチ!
さらに、ネコリグからノーシンカー系の釣りにチェンジし、杭やゴミ溜りといった、ちょっとしたカバー周りをスローに狙っていくと、ポツリポツリとキーパーが釣れてくれます。
なんとかお昼前までに3本のリミットをキャッチし、午後からは霞ヶ浦本湖で入れ替えを目指します!

晴れのコンディションだったので、パワーダウンしていると思いつつも本湖のブッシュ系を狙っていくことに。狙いのブッシュに対して、撃つ角度を変えながら数十投したところで、やっとバイト!若干の入れ替えには成功しますが、ウェイト的にはまだまだ満足できるものではありません。その後も、時間ギリギリまであれこれと手を尽くしますが、敢え無くタイムアップ…。

3本1,665gで5位(13人中)という微妙な結果に…。

今大会の優勝者は、流入河川のブレイク周りで、11時から30分の間に一気に固め釣りして、3本4,000㎏(1,500g、1,500g、1,000g)というビッグウェイトを叩き出していました。
釣り方はシャッドの早巻きとのことで、リアクション系のアプローチが正解だったようです。

私は残念な結果に終わりましたが、久しぶりの試合に参加し、小さいながらも入れ替えにも成功したので、釣りの感覚、そして試合感が少しでも戻る良いキッカケになったと思います。次回の大会でリベンジしたいと思います!

久しぶりの試合で活躍したルアー!
チビーブル1/4oz.(DW)と、ノーシンカーにはダイワ×ゲーリーヤマモトのネコファット4インチを使用!

そんな10月の霞ヶ浦ですが、10月の前半までは霞ヶ浦本湖は水温が高めという事もあり、例年に見られるようなシラウオやワカサギに代表される、いわゆるベイト系の気配が非常に少なく感じていました。
水温が下がらないので、こういったベイトフィッシュが群れにならないのでしょうね…。
よって、秋=ハードベイトという方程式が、なかなかハマらなかったように思います。

逆に、テナガエビを捕食しているバスがいまだに多く、ノーシンカー系のスローな釣りが効果的だったように思います。
唯一、10月中旬に荒れた天候の中で開催されたW.B.S.プロトーナメントの初戦は、スピナーベイトやクランクベイトなど、ハードベイトが上位入賞のキールアーとなっていました。天候によるアシストが無いと、いまの霞ヶ浦本湖でハードベイトゲームが成立するのは難しいという事です…。

逆に流入河川は、本湖よりは若干水温が低く、さらに水質もクリアアップしているエリアも多い為、シャッドやクランクの早巻きによるリアクションの釣り(ニュートラルな魚に無理やりにバイトさせる)が時としてハマったようです。
こちらもタイミング次第な事もあり、なかなか難しい…。

そして、10月後半(下旬)となり、朝晩に冷え込む日も多くなってきたことから、霞ヶ浦本湖の水温は15~16℃台とだいぶ落ちてきました。
半日ちょっとの時間が出来たので、再び霞ヶ浦へ!
快晴という如何にも厳しいコンディションでしたが、多少の風があったので、ウィンディサイドにアタック!ビーブル3/8oz.(TW)で探っていくと…

グッドコンディションのバスをビーブル3/8oz.(TW)でゲット!

この日は、この一本だけで終わってしまいましたが、ビーブルが貴重な魚を連れてきてくれました!
これから晩秋(11月初旬~11月下旬)に向けて、なかなか厳しいコンディションへと変化していく霞ヶ浦ですが、11月となっても、日中の気温が20℃を超えるような季節感の無い日も多くなっています。

もう少し冷え込みが訪れ、ベイトが固まってくれば、巻物系ルアーがもっと有効になってくるのではと予想しています。
そして、盲点なのがシャローカバーです。冷え込みがあると、ついついリップラップや消波ブロックといった石系ストラクチャーに足が向かいがちですが、シャローカバーに居残るコンディションの良い個体(体力のある個体)も狙い目となります。
数は少ないですが、釣れればグッドサイズ!シャローカバーにはギャップジグ(コンパクトジグ)が猛烈にお薦めとなります!
次回のコラムでは、実際に11月に釣行したレポートをお届けしたいと思います。


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