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『今年も一年ありがとうございました』

kawamura 2021.12.28

こんにちは、川村です。

今年もあっという間に年末になっちゃいました。

ここ一ヶ月半の間に、陸王の決勝があり、続いて艇王の決勝。
それ以外では、ザ・フィッシングや中国ダイワからのロケ依頼、そしてプライベートでも三島湖を訪れました。

陸王はご存知の方も多いと思いますが、おかげさまで2連覇を達成することができました。
晩秋の霞水系には例年手を焼きますが、今回は直前の大雨&強風で有望スポットの多くが潰れ、過去イチに釣れない陸王となりました。

今回は、Abema による生放送の演出により、初日の結果すら知ることなく結果発表が待つスタジオへ。
2日で3匹。到底勝てるとは思えない釣果に、意気消沈していたのが正直なところです。
しかし、対戦した藤田京弥さん・三原直之さんの釣りをドキドキしながらも観るにつれ、同じく苦戦していたことを知った次第です。

唸ったのは、両プロの選んだシチュエーションや釣り方が共通していたこと。
荒天の影響を受けにくく、流れや濁りを避けるプロテクトエリアはストレッチまでも時間差でバッティングしており、
釣り方も、ブラストボーンJr.やボラコン、ハドルスイマーといった、ボリュームベイトでスローに誘うところでも一致。

ただでさえ広い霞水系ですが、今回は新利根川や与田浦も含んでの全域が競技エリアとされ、2日間のプラクティスでチェックすることは到底ムリ。
それでも、同じエリアを選び、共通した釣りを展開している選択眼は驚きでした。

ボクは最後まで絞り込めず、全部撃ち。3匹ながら、全てグッドサイズだったことが幸いしました。
バスの着き場が掴めないのでとにかく歩いてバスとの遭遇率を上げるしか術がなく、
その代わり、ルアーはギャップジグ+ポーク(ピッグダディJr.)で、「撃つ」も「泳がす」も、全てをまかないました。

今年の陸王は、印旛沼水系での予選も含め、ウエイトにカウントされたバスは全てギャップジグ+ポークによるもの。
予選での10本+決勝での3本の平均ウエイトは940gを超えており(290gがいたにも関わらず)、半数以上がキロアップ!
リミットメイクを適えるバイト数とグッドサイズへの訴求力、そしてフッキング率の高さは、コンパクトカバージグならでは。

なかでも、カバージグとしては異例に軽い、3.5gによるスロースイミングは欠かせない武器となっています。

 
亀山湖で開催された艇王は、松本幸雄さんと藤田京弥さん両名とも得意とする、ライブスコープを活用した釣りに脅威を感じていました。
直前にニジマスが放流されたこともあって、デカいのは沖に出ているとすると、なおさらに。

一年ぶりに訪れた同フィールドでしたが、とにかく釣れていないと。
プラクティス日に開催されていた大会では、優勝で1.400g台一匹・・・
対戦する2人には当てはまらないだろうな~とは思いつつ、プラクティスでは両日とも4匹ずつ釣れ、悪くはない!?
リミットメイク(3本)はイケそうで、一発グッドサイズが入ればもしかして・・・

プラクティスフィッシュ

ハミンバードの360°魚探で見つけた、フラットのエッジの一部分が岬状に張り出したピンスポットと、島前のフラットに点在する沈み木。
日中は、岩盤岬のすぐ裏がエグレになっているスポット上に、木がオーバーハングしてシェードになっていると、高確率でバスがついていました。
外からキャストしてもエグレに対してタイトに誘えないので、エレキは惰性で木の下に潜り込み、バーチカルにリグを落とし込みます。

リグは、スクーパーフロッグのダウンショット(3.5g)に、フレッシュに反応してきました。
亀山湖でのライトリグと言えば、ワームカラーはブラックが定番。濁っていたのでなおさらでしたが、
朝のローライト時はむしろピンクにしたほうが、目立ってすぐに食ってくることにも気づきました。

そして本戦。
目指した白鳥島のフラットにはすでに数艇が浮かんでいましたが、運よく狙いのピンスポットは空いていました。
そして早々に40アップ、840gがピンクのスクーパーにきました!
このフラットには、藤田・松本両名の姿もあり、これは意外。沖のライブスコープシューティングを予想していたからです。
9時に設けられた休憩前に、松本さんもグッドサイズをキャッチするのを目にしました。

その後は音沙汰なく、手堅いと踏んでいた岩盤エグレをラン&ガンしますが、ノーバイトだったのはガックリ(-_-;)
終了間際にフラット上の沈み木で、一匹を追加するのが精一杯でした。

結果は、30g差で松本幸雄さんの勝利!!
僅差ではありますが、内容的には数字以上の差があり、勝つべくして、です。
そして、あの藤田京弥さんが苦戦するとは想定外!何があるか分からないものです。

 
その後通っている三島湖では毎回竿頭で、スクーパーフロッグのダウンショット強し!
この釣法を教えてくれた松本幸雄さんの影響力もあり、リグっている方も多く見受けられるようになりました。

釣果の差となる誘いのコツは、細かいシェイクではなく、スローテンポでシェイクすること。
水面でキックアクションさせてくるのと同じイメージで、一点誘いではなく、ゆっくり横移動です。
ハイシーズンは中層を泳がせてきましたが、冬に入ってからはボトムや沈み木に絡ませながら泳がせています。

フックはライトニングストライク(ハヤブサ)の♯4。バラシはほぼ無く、口内の深い位置に掛かっていることが大半です。
ノーシンカーではワンサイズ大きい♯2を用いていましたが、ラインが張った状態で押さえ込まれるこの釣りでは♯4に落ち着きました。

シンカーウエイトはやや重めのほうが、キレのあるキックアクションが出せることと、浮力のあるエラストマー素材でも速やかに狙いのレンジへ届けられます。
2.5~3.5gを用いていますが、これからは5gも試してみようと思っています。

 
さて、おかげさまでボトムアップを立ち上げて丸5年が過ぎました。
ひとつの節目を超えることができ、あらためて、日ごろ支えていただいている皆さまへ感謝いたしますm(__)m

アングラーとしても、この五年間で陸王3回・陸王レジェンド・オカッパリオールスターと、5つのタイトルに恵まれました。
ウイニングルアーとなったのは前述したギャップジグのみならず、
ビーブルのスピナベサイト・ハリーシュリンプ3のバックスライド・ブルスホッグ3のリーダーレスダウンショット
ブレーバーマイクロのダウンショット・ブレーバー57のスナッグレスネコ・コスモ+M.P.S2.4など・・・
生み出したルアーが貢献しているのは、タフフィールドでの実釣感覚とモノ作りがリンクしているからこそ。

今年はスクーパーフロッグで、スレを感じさせない本気食いを味わうことができました。

しかし、バスは学習するサカナですので、ずっと同じ効果で釣れ続くことはないでしょう。
引き続き新たなアクションを模索しつつ、バスに挑んでいくことが大切だと思います。
2022年もそんなルアーをリリースできる予定ですので、楽しみにしていてください(*^^*)

そして、依然コロナ下にありますが、先日は久しぶりにショップイベントを開催していただきました。
福岡にあるオールブルーさんにて、人数制限を設けさせていただきましたが、その土地のアングラーやフィールドを感じられるイベントはやはりいいな、と。
また、かつてのように開催できることを願うばかりです。

今年も一年、ありがとうございましたm(__)m
皆さまにとりましても、2022年が良い年になりますよう!!

 
ボトムアップ株式会社 川村光大郎


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