COLUMNCOLUMN

HOME > COLUMN > 『ハリースライドへのこだわり』

『ハリースライドへのこだわり』

kawamura 2022.04.26

こんにちは、川村です。

ゴールデンウィーク前に、バックスライドワーム「ハリースライド」をリリースさせていただきます。
一見ありがちな甲殻類系のルックスですが、バックスライド系に抱いていた課題を克服したデザインなんですよ(^_-)-☆

これから記する性能を適えるまで、仮金型は5回試作。
ザックリですが、遍歴を・・・

・1次試作は、ツメ動かず。フィールドでちょっと大きく感じるも、自重は8.5gほどと軽い。ヒゲとライン絡む。
・2次試作は、ウデを短くしコンパクト化しつつも、ボディは太くして重量アップ。ヒゲの根本に土台がつきました。

ここまでは、背中側よりもお腹側にボリュームを持たせていました。
低重心化できますが、フォール姿勢が安定し過ぎることでむしろ自発的アクションは出づらかったです。
ツメはハリーシュリンプ譲りの形状でした。シボの模様もウデ~ツメにかけて入れ替えて、見え方を試していますね。

・3次試作でガラッと変えました。背と腹の比率を5:5にし、ツメの形状も変え、ファクトリーロックで繋いでいます。

・4次試作までくると微調整の域に。一見分かりにくいですが、お尻部分がひとまわり太く。僅かに二の腕を細く。スリットの肉盛り位置を変更したり・・・
・5次試作でサイドレッグを3対から2対に。手首を僅かに薄くしレスポンスを向上。スリット無しの範囲を増やし対応フックを広げ。

他にも細々とはありますが、なかなかに時間とコストを費やしてしまいました(^^;

バックスライド性能に特化させることは、さほど難しくありません。
バックスライド方向に推進させる前後非対称かつヨコ扁平なボディ形状と自重があり、さらに、抵抗となる向きのパーツを持たない、もしくは軽微にとどめておく。
しかし、バックスライド性能を高めるほど、紙飛行機のようにスーッとノーアクションでフォールしていく傾向です。

自ら泳ぎ進むような自発的アクションを持たせたいけど、水を受けるパーツをつけるとバックスライド性能は削がれるというジレンマ・・・
バックスライドタイプをうたいながらフォールアクションも狙ったタイプは、そのどちらかが犠牲になっているのが実際のところです。
矛盾する「バックスライドフォール」と「自発的アクション」を納得のいくレベルで融合することが、商品化への条件でした。

その実現のために追い込んだのは、弱い水流でもレスポンス良く反応するウデ~ツメの形状もしかりですが、さらに、〝フォール姿勢″にもキモがありました。
バックスライドフォールには滞空時間を稼げる水平でのフォール姿勢が有利ですが、そうではなく、あえて尻下がりのフォール姿勢にすることです。

そうすることで、パーツを震わせるのに有利となるフォールスピードと水当たりが出る。
フォールスピードが速いほどパーツが良く動くのは分かりやすいと思いますが、水当たりとは、ウデ~ツメに対して背中面も腹面もバランス良く水を受け流すことです。
水平姿勢で落ちていくと、腹面は水を受けるものの背中面は受けにくい。そして、フォールスピードもスローになるので、パーツへの水当たりも弱い。
尻下がりの姿勢で落ちていくことで、適度なフォールスピードとともに両面とも水を受け流してくれ、安定してツメを振ってくれるようになりました。

しかし、尻を下げ過ぎてしまうとフォール角度がボトムに向かい過ぎてしまい、バックスライド性能は低下します。
ちょうど中間、45度くらいの角度でフォールしていくのが、双方を兼ねるバランスでした。

しかし、お尻側を太く(重く)していっても、意外なほど水平姿勢を維持してしまう・・・
重量バランスのみならず、3対あるレッグを2対にしてお尻側の抵抗を減らしたところ、狙いのフォール姿勢になりました。

また、今やタフコンディション下での使用が前提となります。
ボリューム感にシビアであることや、ファーストフォールでは食わないケースが増えたことも実際のフィールドで感じるところでした。
つまり、コンパクトサイズで、フォール後のバイト誘発力にも長けること。

重くした方が投げやすいのは当たり前ですが、ベイトタックルでピッチン・スキッピンしやすい範疇でコンパクトなボディであるバランスを模索しました。
自重8g台だとややタックルやスキルを選ぶ・・・なんて具合にチェックしていった結果、9g以上は欲しいところ。
フォール姿勢に関わる形状バランスも鑑みつつ、9.5g以上(平均値にて)・3.3インチに収めました。

そして、ファーストフォールで食わなくとも、バイトを誘発するのがサイドのレッグ。
ロッド操作でフワッフワッと開閉しますが、先端をピンテール状にすることで開閉時に細かく震えてくれます。

実際に、量産サンプルを知人に渡したところよく釣ってくれ、「セカンドフォールでのバイトが多い、反応が別格」との感想をいただきました。

細かいところでは、ヒゲにラインが絡むのを防ぐため、ヒゲの根本に土台を設けることで可動域を抑制し、ラインをまたぎにくくしました。
フックをセットするときには、この土台にラインアイを乗せてください。

【ノーシンカーリグ(バックスライド刺し)】

【テキサスリグ】

針先はスリット上に抜くことで、左右均等にフックをセット出来ます。
針先を隠す部分はあえてスリットを入れていませんので、ここに針先を埋めてもらえればスナッグレス効果も抜群です!

推奨フックサイズは♯3/0~4/0(モデルによって多少サイズ感が異なりますが)。
ボクはライトニングストライク(ハヤブサ)の♯4/0。
フッキングに有利となるボディ目いっぱいにフックを背負わせても、ワイドゲイプ過ぎないので見た目に違和感がありません!(^^)!
ただ、テキサスリグなどで順刺しする場合は、ボディの細い方に針先がくるので、♯3/0がマッチします。

ラインスラッグをフリーにした状態で送り込んでいただければ、艶めかしくツメを振りながらのバックスライドフォールしますよ!
そして、着底後にチョン!と跳ねさせればキックバックするアクションでもバイトを誘うので、1~2回はロッドで誘うことも意識していただければと思います。

なお、風でラインがあおられたり、流れに持っていかれる場合は、
お尻付近にネイルシンカーを刺していただければ魅力的なバックスライドフォールを維持できます。
フッキングを妨げないために、ヨコ刺しがおすすめです!

パッケージは形状を守るブリスタータイプ。
クセがつくとアクションが損なわれますので、保管もこのブリスターをご活用くださいm(__)m

ツメはこれまたクセがつきにくいよう、繋がった状態で出荷されますので、使用時には切り離してください。

高比重ワームのノーシンカーはこれからが旬!
ラインが引き込まれるバイトを堪能して欲しいですね!(^_-)-☆


  • Facebook
  • Twitter
  • Youtube
  • Instagram
Pagetop