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『2022年スポーニングシーズン』

suzuki 2022.06.03

こんにちは、鈴木翔です。

四国では、大半のフィールドがスポーニング(産卵行動)を終えた頃だと思います。
産卵を意識したデカバスが岸に寄りやすい(≒オカッパリでビッグフィッシュが狙えるシーズン!)ともいえますが、かえって産卵を意識してしまうが故に、釣りづらくなることも…。

今回は、2022年のスポーニングシーズン(4〜5月中旬)に釣りをした3フィールドでのエリア選択や釣り方等を紹介!

 
まずは、高知県波介川
今年の陸王ダービーは、Bブロック(霞ヶ浦、北浦、五三川、倉敷川、波介川)にエントリーした為、4/4(月)~4/8(金)までの5日間を波介川に費やしました。

代掻きで濁ってはいたものの、岸ギリギリにはネスト(産卵床)とそれを守るオスバスが見られ、ペアリング中のバスも。正直、一番厄介なスポーニング真っ盛り状態^^;;

ギャップジグ3.5g+ブルスホッグ3inchのみで釣り歩いた初めの2日間は、この一本のみ。

スポーニングエリア周辺の浮き草を撃つと、フォール中にバイトしてきました。

この魚をヒントに3日目からは、中流〜下流域のスポーニングエリア周辺を、フォールベイトで丁寧に釣っていくと連発!

ブレーバー5.0inchテールカット(ノーシンカーワッキーリグ)とハリースライド(バックスライドリグ)にて。

コスモ3.3g+M.P.Sの吊るしでも複数匹釣れましたが、サイズは伸びず。
カラーは、濁っていたのでシルエットの出やすい、マッドクロー(コスモ)+ダークグリパン/ブルーパール(M.P.S)。

風が吹くとメスバスがカバーに入ってこなかったり、浮きづらくなるので、ブレーバー5.7inch&ブレーバー5.0inchテールカット(0.6gジグヘッドワッキーリグ)で一段下をフワフワさせて。

濁って見えないだけで、メスバスもネスト周辺をウロウロしているようでした。

ここ近年、石をネットで包んだ巾着が多くなった波介川ですが、巾着と土バンクの切れ目、もしくは土バンクがスポーニングエリアになっていて、その周辺が狙い目!

釣れる時間帯も顕著で、今回釣ったバス11本のうち9本を、8〜13時の間にキャッチ
気温が上がり始めるタイミングで、明らかにメスバスが動いている印象でした。午後になるとペアリングし始める魚が増えて、産卵に意識がいってしまうので食わせるのは困難。

今回の最大魚53㎝は、終了5分前(17:25)でのヒットでしたが、この魚に関してはエリアも含めて別タイプ。

流れのある堰に、夕方フィーディングで入ってきた魚をラストエース80F(0.6gネイルリグ)のサイトフィッシングで釣りました。

3本の合計長寸151センチで、Bブロック1位
残る2戦も全力でやり切ります!

 
続いて、香川県府中湖
年によって多少違いはあるものの、4月上旬に第一陣が産卵(厳密に言うと、3月中~下旬に1回産卵している個体もいますが、ごく少数)。そこからG.W.過ぎ(5月中旬)までダラダラと続くといった印象です。
今年もスポーニングの進行具合は例年通りだったと思われます。

唯一違っていた点は、水色。
府中湖は、中流域にあるオイルフェンスを境に水質が変わるのですが、オイルフェンスから下流側が異常なまでにクリアアップ。場所によっては、肉眼で水深3〜4mの底が丸見えレベル。

ここまで水が綺麗だと魚が岸に寄りづらく、3月下旬までは沖の深い所が優勢でした。
しかし、やはりスポーニングを意識し始めるタイミング(4月頭)には、シャローへ一気に差してきていたそうで、見えバスパラダイスだったそうな・・・僕は陸王ダービーで波介川に行っていたので、この絶好のチャンスを逃してしまいました(;o;)

高知県から帰ってきた翌週は、年に1,2回の身内バトル“府中王”に参加!
晴天だったプラクティスでは、サイトでのホバスト、ミドル~ディープレンジを高比重系ノーシンカー。この2つが好感触でした。

しかし、本番前日〜本番は、雨のち曇りの予報。
“春は日替わり”というように、天候次第でガラッと状況が変わりますが、個人的にスポーニング絡みの雨は、あまり良い思いをしたことがなく…。
これはローウエイト戦になるだろうと、キーパーサイズ狙いのバックアップパターンも想定して挑んだ本番。

狙いとしては、
①下流域の一段下のレンジを回遊しているメスバスを高比重系ノーシンカー
②水に色が着いた中流〜上流域のワンド内で、立木やレイダウンに着くメスバスをジグヘッドワッキー
この2つをメインにしました。
どちらもプリ〜アフター、どの状態の魚も拾っていけるエリア選択&ルアーチョイスです。

朝イチは、①で幸先良く48㎝/1600g!

カバースキャット3.5inchの2ジャーク&5秒ポーズで、ポーズ中にラインが鬼走り!

しかし、後が続かず。
途中、プラで好感触だったホバストサイトをするも、やはりこの天候でパワーダウンしているような気が・・・。

バックアップパターンである②では、ブレーバー5.7inch&5.0inchテールカット(0.9gジグヘッドワッキー)でバイト量産!
47㎝/1425gを筆頭に、キーパーサイズに満たないサイズもポツポツ釣れました。

ハリースライドのカバー撃ちでは、ナイスキーパーをキャッチ。

結果、5本/4.440gで6人中2位。

優勝者は、50up3本を含む5本/8.340gでブッチギリ!
僕がパワーダウンしたと感じていた、下流域でのホバスト(ライアミノー&コイケシュリンプミニ)を使ったサイトがメインでした。
終了15分前には、ブレーバー5.0inch(1.3gネコリグ)で50upを釣り41㎝と入れ替え。レイダウンに落とすと、ファーストフォールで食ってきたそう。
8kg超えには参りましたm(_ _)m

3位の方も、同じく下流域でのサイトパターン。浮いた魚をホバスト、エビ食いをスモラバで釣り、4本/4.350g。

他にも、僕のパターン②と同じ場所にてジャークベイトで10本以上釣っている人が居たり、バックウォーターで56㎝を釣っている人が居たりと、相変わらずハイレベルな戦いでした!

 
最後は、愛媛県金砂湖
5月上旬、スポーニングも終盤に差し掛かるタイミングで2度訪れました。

1回目は半日釣行。
上流域の岸際でエビを捕食している魚を、コスモ1.8g+M.P.S 2.4inchギルフラット(1.5gネイルリグ)にて。

どちらもボトム放置からのワンジャークで、狂ったようにバイト!

沖の縦ストラクチャーにハリースライド(1.8gネイルリグ)の遠投で、もう1匹追加して計3本。

(ネイルシンカーは、この位置に刺しています。)

その4日後に再訪!
午前中は、強風も相まって明らかに魚が浮いておらず、スポーニングエリア周辺の一段下レンジをフリッシュ3.5inch(1.3gジグヘッド)ミドストや、ハドルフライ2.5inchサイコロラバーvol.4(共に1.8gダウンショットリグ)で丁寧に釣って5本。

フィールドのタイプや釣り方は少し違いますが、波介川で学んだ“エリアの絞り方”が活きました(^^)

昼に再度、上流へ入り直すとモンスター発見・・・。

お得意のギルフラットサイトで仕留めた魚は、なんと57㎝/2155g!

風も弱まり、上流域に差してくる魚が増えましたが、ミスの連発で追加ならず。
午後からグッと良くなるアフタースポーンらしい展開でした。

水色や天候、そしてバスの気分に左右されやすい春のスポーニングシーズンですが、魚が居るエリアを見極め、その場所や魚のレンジに合ったルアーをチョイスすることで良い釣りができたと思います。(府中王は完敗でしたが…)

来年以降の参考にしていただければなと思いますm(_ _)m


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