こんにちは草深です。
先日ジョリーの2回目の出荷が終了し、お店さまへデリバリーさせていただきました。
今回は、開発過程からのルアー特性を説明させていただきます。
本来ハードルアーでは釣ることが難しい状況とされる、晴天無風やハイプレッシャー状態。
そういった状況でも釣れる力を持ったルアーが欲しいと開発がスタートしました。
特にその中でも以前から我々が釣果を出し、ルアーの力を感じていたのが「シンキングスイッシャー」になります。
近年のキーワードである中層、しかも、ゆっくりと誘える。そして、漂いながらもプロップは高速回転し、フラッシングや擦れ音などの沢山の釣れる要素を含んだルアーです。
このタイプのルアーを使い込んでいく中で、物足りなさやモット使い易く釣れるルアーに出来ると思い開発スタートしたのが約4年前。。。
開発当初から、スローリトリーブでもボディが艶めかしいロールアクションをし、プロップの回転とのコンビネーションで誘うルアーを目指していました。
開発過程の中でダブルプロップからリアのみのシングルプロップになり、リップが付き、ブラッシュアップしながら、この仕様になりました。
ジョリーの特長は大きく分けて3つです。
まずは、可動域をタイトにした3連結ボディ。
ライブリーなアクションを生み出すためにタイトジョイントにし、激しい動きではなく、タイトな艶めかしいロールアクションを生み出す為の一番重要な部分です。
そして、ボディ形状は、下からバスが見上げた時にナチュラルさを出す細目のシェイプに仕上げ、アクション出しに必要な体積を確保するために背中側は太くしました。
サイドからルアーを見た時に肩と腹側に稜線を付けることで、泳がせた時に更なる複雑な明滅感を生み出します。
次にプロップ
スローリトリーブでも高速回転する極薄ステンレスプロップは、ジョリー用に専用設計し、ボディとリップのバランスにあわせた形状とピッチになっています。
波動を出しながらフラッシングして、実は金属擦れ音も重要です。
個人的にこの擦れ音は、甲殻類が脚を動かしてカサカサしている音に似ているのではないかと思っています。
そして最後はリップです。
0.6㎜サーキットボードリップは極薄ながらも強度があり、後付け接着でABSより重いのでボディ外側に重心を持ってこれることで、艶めかしいロールアクションを生み出すことに大きく貢献しています。
更に、今までのリップ無しシンキングスイッシャーで、一番ストレスを感じていた障害物の回避能力を兼ね備えることができました。
使い方は、まず水面直下をスローリトリーブで使ってみてください。
ロッドを立て気味に構えてあげるとレンジコントロールがし易いです。スローシンキングなので、着水から高いロッドポジションをキープすれば、ウェイクプロップベイトとしても使えます。
詳しくは、動画がありますのでご覧ください。
ベイトタックルがメインになりますが、スピニングロッドでも可能です。
LからMLパワーのロッドがおススメです。
自重は9.2gありますので、ベイトフィネスリールでも無くとも気持ちよくキャストが出来ますよ。
参考までに自分が使っているタックルです。
ロッド:BLX SG 641LFB
リール:ALPHAS SV TW 800HL
ライン:STEEZ FLUORO X’LINK 12lb.
使い方の応用編としてこのルアーはプラグですが、ワームフィッシングのようにアシ際やアシのポケットにピッチングで打ち込み、軽いトゥイッチで誘ってあげるとより移動距離を抑えられるので、バイトチャンスが増え良く釣れます。
是非、みなさまにもジョリーを使ってみていただきたいと思います。