こんにちは、鈴木翔です。
今年の4月にマイエレキ&リチウムバッテリーを購入し、レンタルボートの大会にも頻繁に出場するようになりました。
その中でも、年間優勝を目指して全戦参加したのが、千葉県:長門川・将監川にて開催されている『West Boat Cup(通称:WBC)』。
年間4戦あり、コンセプトは「法律&ローカルルール遵守を第一に、その日一番釣る人を参加者全員で楽しく決めよう」。WBC公認のメジャーでサイズ計測を行い、スマートフォンで撮影。その日に配布されるQRコード(LINE)から写真を投稿する、デジタルウエイン形式の大会です。
キーパーサイズは30㎝で、リミットは無制限。バスのサイズに応じたポイントが与えられ、その合計ポイントを競うという、本当にその日一番釣った人が決まります(笑)。
キーパー30㎝というルールも良く、長門川・将監川のアベレージサイズは25㎝前後が多い印象(大会中も25~29㎝がよく釣れます…)。この水系で30㎝オーバーを釣る適度な難易度と、小さなサイズのバスを計測と撮影で弱らしてしまうリスクを考えると、個人的にはこのルールに賛同です。
前置きが長くなりましたが、ここから今年の全4戦を振り返っていきたいと思います。
【第1戦 4/13(土)開催】
今年の4月上旬は気温が低く、前週プラクティスも春らしさは感じられず・・・
マットカバーをブレーバーⅡ(3.1gスナッグレスネコリグ)で撃って1本のみでした。
一方、試合当日は春らしいポカポカ陽気。
新しく導入した36v112lb.エレキで、将監川上流域まで一気に移動!
1本目は、少し水深があるエリアの沈み木にハリースライドを投じてキャッチ。
1つの木に対し、角度を変えながら数投するも、フォールでのバイトは無く…昨年の同時期に、霞水系でハリースライドのボトムトゥイッチ&ポーズで連発したことを思い出し試すと、ポーズ中にググッと持っていかれました。
日が昇り、より水温の上りやすい(=浅い)将監川の最上流へ。
川幅が狭くなる手前のハードボトムエリアに風が吹き始めたタイミングで、浮いているプリスポーンのメスを狙いブレーバーⅡ(0.9gジグヘッドワッキー)をスイミングでアプローチして2キャッチ1バラシ。
旧ブレーバーの時からよく釣っていたジグヘッドワッキーリグですが、春はツートーンカラーの実績が高く、今回もパール系ツートンの「生ワカサギ」を使用しました。ロールする度にチラチラと明滅するのが、春バスに効いているのを感じます。
旧ブレーバーからブレーバーⅡになったことで、深リブ化による操作性もアップしました!
川幅が狭くなったエリアは水が悪く、一度見切りますが、風が強まった帰着1時間前に入り直し。すると、良くない水が風で押し寄せられた最奥以外は、良い水に入れ替わっていました。
その水質の切り替わるエリアにある一級ブッシュの根元にブレーバーⅡ(1.5gスナッグレスネコリグ)をねじ込み、この日最大魚をキャッチ!
結果は2位でしたが、新しく導入したエレキの機動力を活かして上手く立ち回れた1戦でした。
《第1戦 使用タックル》
◎ハリースライド(ノーシンカーリグ)
ロッド:スティーズSC C69M+ -ST ファイヤーウルフ(ダイワ)
リール:アルファス SV TW 800S-XHL(ダイワ)
ライン:アブソルートAAA 12lb.(バリバス)
フック:ライトニングストライク #4/0(ハヤブサ)
◎ブレーバーⅡ(0.9gジグヘッドワッキーリグ)
ロッド:ロデオライドRR-S61LFF(イマカツ)
リール:ルビアスFC LT2500S(ダイワ)
ライン:アブソルートAAA 5lb.(バリバス)
フック:インチワッキー 0.9g(ザップ)
◎ブレーバーⅡ(1.5gスナッグレスネコリグ)
ロッド:スティーズ 661MFB-SV ウェアウルフ(ダイワ)
リール:SS AIR 8.1L(ダイワ)
ライン:アブソルートAAA 10lb.(バリバス)
フック:N.S.Sフック パーフェクション #1/0(ハヤブサ)
【第2戦 6/29(土)開催】
第2戦は前日の雨により、これまでの同水系では見たことのない高水位。
前週のプラクティスでは、インレットに差すバスにジョリーが効果的でした。
イナッコとエビが多い長門・将監で、そのどちらもイミテートできるのがジョリー。
他のシンキングスイッシャーと異なり、リップによる水押しとジョイントボディのロールを交えた明滅、そしてペラの波動。これらによるアピールで、マッディウォーターでも使えるシンキングスイッシャーです。
他には、バズベイトでも好反応を得られていました。
本番は冠水したカバー奥にバスが入り込んでいた為、ハードベイトの出番は少なく、アフタースポーンの季節感も相まって、ハリースライドでナイスサイズを2本キャッチ!
ローライト&濁りで、グリパンチャートやライトグリパンピンクといった派手目のツートーンカラーが好反応。増水でカバーの密度が濃くなっていたこともあり、ハリースライドの腹側に0.6gネイルシンカーを挿入し、カバーの突破性を上げていました。
最後にキーパーギリギリをシュリンピードJr.の高速トゥイッチで釣り、計3本で4位。
残る2戦に続きます・・・
《第2戦 使用タックル》
◎ハリースライド(0.6gネイルリグ)
ロッド:ブラックレーベル681MHFB(ダイワ)
リール:アルファス SV TW 800S-XHL(ダイワ)
ライン:ロックオンフロロカーボン 12lb.(バリバス)
フック:ライトニングストライク #4/0(ハヤブサ)
◎シュリンピードJr.(0.3gネイルリグ)
ロッド:ロデオライドRR-S511LMFF(イマカツ)
リール:ルビアスFC LT2500S(ダイワ)
ライン:スーパートラウト アドバンス [マックスパワーPE]X8 0.6号(バリバス)
リーダー:アブソルートAAA 7lb.(バリバス)
フック:ライトニングストライク #2(ハヤブサ)
【第3戦 9/14(土)開催】
年間を考えると外すことはできない第3戦は、第2戦と打って変わって低水位での開催。
朝の時点ですでに低水位だったものの、競技時間中はそこから減り続ける一方でした。
少し前に台風が通過し、その影響により稲シブ(稲刈りを終えた後の成分)が流入しており、前週のプラクティスでは厳しい感触。唯一、一カ所だけ良い水が流れ込むインレットがあり、そこのみバイトが集中しました。
プラクティスにて。ブルスホッグダディ(7gテキサスリグ)をカバーの中で強めにシャクると、3投連続ヒット!
まずはそのインレットに直行するも、減水で干上がり・・・。
外側にあるナガエツルノゲイトウ際を、ギャップジグ3.5g+BUダディのスイミングで通して、幸先よく43㎝をキャッチ!
サイズに応じて1匹あたりのポイントが変わるWBCでは、43㎝は30㎝3.06本分に値するため、1本目がこのサイズだと少し安心できます。
その後は、プラクティス通りの厳しさで何もなく・・・、帰着直前に桟橋横のナガエツルノゲイトウにブルスホッグダディ(7gビフテキリグ)を入れると、ググッ!
キーパーギリギリサイズながら、終了間際に何とか追加することができ、5位フィニッシュ。
将監川は浮草(ナガエツルノゲイトウ)が多いので、その直下で誘いたい際に、テキサスリグよりもワームの姿勢が水平に近くなる(=誘いに長けた)ビフテキリグを今年は多用しました。
3戦を終え、年間順位は1位で最終戦を迎えます。
《第3戦 使用タックル》
◎ギャップジグ3.5g+BUダディ
ロッド:スティーズ 661MFB-SV ウェアウルフ(ダイワ)
リール:SS AIR 8.1L(ダイワ)
ライン:アブソルートAAA 10lb.(バリバス)
◎ブルスホッグダディ(7gビフテキリグ)
ロッド:スティーズ701HMHXB-XTQ ハスラー(ダイワ)
リール:ジリオンSV TW 1000XHL(ダイワ)
ライン:アブソルートAAA 16lb.(バリバス)
フック:TS-3 #3/0(イチカワ)
【第4戦 10/25(土)開催】
前週に陸王オープンが開催され、長門川・将監川を含む印旛沼水系で参加していたので、オカッパリで2日間 釣り込んでいました。と言いつつも、オカッパリできる場所は少ないので、インレット6カ所をひたすら行ったり来たり(^^;
釣り方もギャップジグ3.5g+BUダディとコスモ3.3g+M.P.Sの2つに絞り、効率重視。常に水位表をチェックし、水位変動で動くバスを狙いました。
陸王オープンの結果は、上から3本で124.5㎝。最大魚は長門川で釣った45.5㎝。
ウエインした魚は全てギャップジグ3.5g+BUダディでした。釣りをしている最中も、水面を泳ぐカエルを目にすることが多く、BUダディのカラーはダークブラウンがカエルっぽくて良かったです!
ギャップジグも最軽量の3.5gにすることで、バスの目線より上でフワフワと誘うのも、1つキモだったと思います。
そして、その翌週のWBC最終戦。
朝イチ、将監川中流にあるインレット横の深みにギャップジグ3.5g+BUダディをジグストさせると、30㎝後半クラスがヒット!が・・・、ランディング直前にジャンプで外れてしまいました(-_-;)
かなり凹みつつ、水位は下がる一方なので、少しでも水深のあるエリアとその周辺を重点的にチェック。
引き続き、ギャップジグ3.5g+BUダディをメインに、プロトのベイビーブル3/16oz.やレッグワーム(5gダウンショットリグ)で釣れど釣れども、28㎝止まり・・・。
昼前にベイビーブルで33㎝が釣れ、なんとかウエイイン!
最終戦は、この1本のみで終わってしまい、年間順位も逆転されてしまい4位。
《第4戦 使用タックル》
◎ベイビーブル3/16oz TW.(プロト)
ロッド:クロノス651LB(ダイワ)
リール:アルファスCT SV 70SHL(ダイワ)
ライン:アブソルートAAA 10lb.(バリバス)
年間優勝された方は、最終戦で43㎝を2本キャッチし準優勝。ヒットルアーは、ビーブル3/8oz.をチューニングした通称“ビーブルチャター”とブレーバーⅡ(1.5gスナッグレスネコリグ)だったようです。
今年ウエインしたバスのヒットルアー
長門川・将監川は、1日の中で水位の変動も大きく、よく動いているフレッシュな魚が多い印象。
岸際にはカバーが豊富ながら、沖にも沈み物やフラットがあり、カバー撃ちから巻物、フィネスまで様々な釣り方で楽しめるフィールドです。
近隣に住宅も隣接している為、オカッパリでのマナーはもちろん、ボートでのローカルルールもしっかり守って楽しんでいただければと思います。