2001年7月26日生まれ
千葉県出身
こんにちは、フィールドレポーターの仁部駿介です。
最近は朝晩が涼しくなってきて、皆様も秋の訪れを感じられているのではないでしょうか。
車中泊ヘビーユーザーの私もぐっすり眠れる気温帯になってきて嬉しいです。
今回は、最近好調な房総の釣りの傾向と、霞ヶ浦での応用についてお話ししたいと思います。
私のホームフィールドである霞ヶ浦は近年、バスの個体数の減少にハイプレッシャー化も相まって、1日得意な釣りをやっても数バイトあるか…な日がほとんど。
今やっている釣りが合ってないのか、そのエリア選択が間違っているのかの区別が大変難しい状況にあります。
そこで、新しい釣りを勉強するために、最近は房総のダム(三島湖、豊英湖)へ積極的に通っています。
様々な釣りでバスからの反応が返ってきてとっても楽しいですが、そんな中でも特に反応が良く、さらに霞ヶ浦などのマッディシャローにも応用できそう!と感じる2つの釣りについて紹介させていただきます。
まず、1つ目がブレーバースリム8inのフリーリグ。
松本幸雄さんを筆頭に巷で話題となっていたこちらの釣りですが、私も真似して試させていただくと、圧倒的にバイトが多い!
豊英湖では1日20本以上釣れる日もありました。
バイトは着底時、もしくは、何かにシンカーが当たったタイミングに集中する印象で、ファーストフォールでの着底で何もなければ、少し引いてきて物に当たった瞬間にステイ。再びテンションを緩めてフォール、今度はハングオフさせてフォールを繰り返す感じ。
他にファーストフォール着底後に高速巻きして何かに当たった瞬間にステイでゴンっと来るパターンもありました。
ステイ中のバイトは勢いよく持っていきますが、ロングワームゆえにフッキングまでには少し(4~5秒)の間が欲しいので、ステイ中はリールのクラッチを切った状態で待っているのがおすすめです(スプールに親指を添えておくと、バイトしてから走っていくスピードや距離がわかるので、オダなどが複雑なところは巻かれる手前ギリギリなところで合わせられます)。
また、バイトが多い釣りは小さいバスばかりになりがちですが、この釣りは大きいバスの反応も良い印象でした。
50cm UPだったと思いますが、フックが伸びてバラシ…
突然大きいサイズが来る可能性が高い釣りなので、タックルセッティングはかなりシビア。
私は6.7ftでソリッドテップのMHベイトロッドにPEライン1.2号、リーダーはフロロカーボンライン15lb.。フックはバリバス社の本気フック#2にしてからミスが減った感触があります。
細くて長い&シャッドテール効果で艶かしく身振るいする唯一無にとも言えるワームが、魚を魅了するパワーを身に沁みて実感したので、霞ヶ浦でも試してみることに。
しかし、霞ヶ浦の場合、水深が浅いのでフリーリグの恩恵を活かしづらい。また、冠水している木のブッシュを打っていくので、水面直下の枝に吊るしても誘えるリグが良いと思い、フリーリグではなく、1.3 gのスナッグレスネコリグに。
フックはハヤブサ社のN・S・S HOOK #2に、バレーヒル社のワームセイバーチューブ4 mmを使ったセッテイングがズレが少なく良い感じ!
スピニングタックルで使うのと、ロングワームゆえにカバーへの入りづらく手返しがあまり良くないので、絶対バスがいるけど、人が流した後でプレッシャーが高そうだなーという場所に絞ってアプローチ。
すると、すぐに答えが返ってきました。
午前中ノーバイトの中、このリグを使った途端のバイトだったので、魚に口を使わせる力を特に感じた1匹でした。
続いて、房総で学んだ釣りで霞ヶ浦でも結果が出ている釣りの2つ目は、スクーパーフロッグのツルスト!
房総ロコの方々にとっては、何を今更?と言われてしまうかもしれませんが、カバーの奥でも、バスを水面直下まで呼ぶ(コールアップさせる)力が本当にすごい。
スイッチが入ったバスが、水面直下のスクーパーフロッグを持っていくバイトの勢いの強烈さは病みつきになります。
使用するジグヘッドは、ジャッカル社のBEAK 4.3 gのラバーを取った物がお気に入り。
これがアクション中に横倒れしづらく、霞ヶ浦のブッシュの細かい枝に引っかかりづらい印象があります。
アクションも綺麗に前転と後転を繰り返してくれるのが私は好み!
さらに綺麗にアクションさせるために、脇の下と後ろ脚の付け根にラバーを4本ずつ刺すのがお気に入りのチューン方法。
横方向に対しての抵抗が増すので、より綺麗にロールしてくれる気がします。
人によっては、いろんな方向に崩れて球体っぽくなるアクションが好き!という方もいるので、ぜひ色々試していただければと思います。
お気に入りのカラーはアルビノとゴーストライムチャート。
〇アルビノ
〇ゴーストライムチャート
反射的に見つけさせて口を使わせるイメージの釣りなので、バスが見つけやすそうな色を使うのがオススメです。
カバーの奥の見えづらい枝に吊るす作業も、視認性が高いカラーの方がやりやすい!
水がクリアで目立ちすぎるのはちょっと…というシーンで使いたい時は、YAMABUKIやMAGMA、ブルフロッグなどがおすすめ。
〇YAMABUKI
〇MAGMA
〇ブルフロッグ
使い方は、冠水ブッシュをメインに水中に近い木の枝に吊るして、水面直下に入ったら、竿先をトンっトンっと、ラインのテンションのオンオフを繰り返す感じ。このリズムが速すぎると、ワームが前転しきる前に後転してしまうので、ゆっくり目を意識してみてください。(最初はワームを目視しながら綺麗に動くリズムを掴むのがコツです)。
反応がなければ少しずつレンジを入れていきますが、あくまでもコールアップさせて食わせられるのがこの釣りの強みなので、私は水面直下から50 cm以上は沈めません(それ以上沈めるより、隣の枝に吊るし直した方が釣れる魚の数が多くなる感覚があります)。
タックルは難しいですが、私の場合、ブッシュの奥で掛けた際の、ファイトのしやすさを考慮して長め(6.7 ft)のソリッドティップMHベイトロッドに、高比重8ブレイドPEライン1.5号+フロロリーダー15 lb.を15 cm入れています。
この15 cmのリーダーが釣りのテンポを良くするために一番大事で、枝にジグヘッドが巻き付いてしまうのを、大幅に防ぐことができます。
また、これ以上長いリーダーはツルストの綺麗な動きを妨げたり、枝の吊るす部分に結びコブが来てしまい引っかかるなど、テンポが悪くなりがちです。
簡単ではありませんが、霞ヶ浦の魚を探す面白さは随一だと思います。
今回紹介させていただいた2つの釣りを武器に、これからもさらに試行錯誤しながら、霞ヶ浦の魚探しを楽しんでいけたらなと思っております(もちろん房総にも癒されにいきます笑)。
皆さまにも是非お試しいただけましたら幸いです。
これからも、新しい釣りで手応えがあるものや、良い釣りができた時は当コラムやSNSを通じて皆さまに共有させて頂ければと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
【タックルデータ】
ブレーバースリム用
ロッド:キラーヒート エクスカージョン KE-C67MHDST
リール:STEEZ CT SV TW 700XHL
ライン:キャストアウェイPE 20lb.
リーダー:グランドマックスFX 15lb.(1 m)
スクーパーフロッグツルスト用
ロッド:キラーヒート エクスカージョン KE-C67MHDST
リール:STEEZ CT SV TW 700XHL
ライン:キャストアウェイPE 25lb.
リーダー:グランドマックスFX 15lb.(15 cm)
川村です。
この度フィールドレポーターに加入した、仁部駿介を紹介させていただきます。
出会いは、縁あって弊社アルバイトに来てくれることになったのとほぼ同時に、
ボクのバスボート所有にともない弁天マリーナに駐艇することになり、目の前にボートを置いていたのが彼。
とても礼儀正しい好青年で、なんと大学院生!
そしてキャットフィッシュの研究をしているという、異色のアカデミックアングラーです。
メジャーというマイナーな!?13ftの霞ヶ浦では小さいと言わざるを得ないボートを駆り、白波に突っ込んでいく姿は一見クレイジー!!
本人は「それ以前にはもっと小さなボートに乗っていたとのことで、安心感ありますよ」と・・・(^^;
しかし、その経験値も相まってか、操船技術の高さと波風に対する状況判断力の確かさは極めてクレバー。
釣りの技術においても、彼を知る誰もが認めるところ。
直近だけでも、昨年のU-30ドリームトーナメント新利根川戦においては4位に入り、
今年4月に開催されたNBCチャプター霞ヶ浦初戦で優勝。
弁天マリーナ主催の大会においても、年末、そして今年の初戦と連勝中。
釣りが上手なだけでなく、“勝てる”力がある!
ボートのコンパクトさを生かしてのシャロー攻略をアドバンテージとしつつ、
一度見た景色はたいてい覚えてしまうという天性の能力により、魚探を活用した地形把握にも長けています。
また、例えば杭などがマットカバーに覆われてしまった場合にも、その位置を覚えているため見えずとも撃ちにいけることも武器。
他にも彼のバスフィッシングに活きるスキルはあるのですが・・・とにかく周りの人に応援される人間性も魅力!
知り合ってしばらくは、彼の自由度を妨げないほうがいいかな、とサポートへの声かけを遠慮していたのですが、
なかなか出会えないであろう魅力にガマン利かず、お誘いした次第です。
もちろん“よかったら”というスタンスかつ答えは急ぎませんでしたが、その翌日には「ぜひお願いします!」と返答をいただき、シーズン途中での契約と相成りました。
これからの飛躍が楽しみでならない、期待の新星です!
以下、仁部駿介からの挨拶になります。
皆さま、初めまして。
この度、ボトムアップフィールドレポーターとして活動させていただくことになりました仁部駿介(にべしゅんすけ)と申します。
今回は簡単に自己紹介をさせていただきます。
千葉県在住の2001年生まれ、今年24歳になります。釣り歴は幼少期のザリガニ釣りに始まり、初めてバスを釣ったのは小学5年生。地元の先輩が目の前で釣ったバスのカッコよさに憧れて、夏休みは毎日自転車で地元手賀沼に通っていました。夏休みの終わり頃、初めて釣れた25 cmのバスに感動し、足まで震えて写真が上手く撮れなかったのを思い出します。
そこからバス釣りに没頭し、あっという間に月日が流れ…乗り物を自転車からバスボートに、ホームフィールドを手賀沼から霞ヶ浦に変え、今でもあの時を超える熱量でバス釣りをしています。
現在では、霞ヶ浦をメインに、JB・NBCトーナメントやU30ドリームトーナメント、将監川・長門川のローカルトーナメントなどに参戦しています。
得意な釣りは、霞ヶ浦をはじめとするマッディーシャローの醍醐味であるカバーフィッシング。単調なカバーでもちょっとした変化を常に観察し、バスの「その日の気分」を感じ取ったエリア選択やアプローチが出来るように、日々勉強しています。(沖の釣りも大好きですが…)
また、この楽しいバス釣りを末永く続ける環境を作るために、現在、大学院で生態学分野の研究もしています。専門は利根川水系のチャネルキャットフィッシュの行動追跡。彼らのことが知りたくなったら是非お声がけください。
その他にも環境を守る活動として、霞ヶ浦を中心に行われているゴミ拾い活動である53pickupの実行委員のお手伝いもさせていただいております(会場でお会いした際はよろしくお願いします)。
これからバス釣りの魅力を多くの方に発信したいのと同時に、末永く釣りを続けられる環境についても、皆さまと一緒に考え、発信できる人になりたいと考えております。
また、トーナメントで鎬を削る環境に居させていただいているからには、第一線で自信をもって投げられるボトムアップルアーの魅力や自分なりの出しどころ、使い方も私のSNSやこのサイトのコラムを通じて皆さまに共有させていただければと思います。
長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
仁部駿介