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新たにフィールドレポーターに加わりました「山口将司」の自己紹介

yamaguchi 2018.03.27

はじめまして。今年からボトムアップ様にお世話になります山口将司と申します。

一発目のコラムとうことで、簡単に私の自己紹介をさせていただきます。

私は大学を卒業し、実家となる茨城に帰省したタイミングでW.B.S.の門を叩きました。プロトーナメントの雰囲気を知る為にも、まずはスタッフとして下積みをスタートしましたが…今ではすっかりベテランスタッフとなってしまいました(笑)スタッフという立場ではありますが、長年プロトーナメントの現場(W.B.S.やBasserオールスタークラシック等)を観てきており、私自身の釣りもプロ選手からの影響を受けながら成長していったと思っております。

メインのフィールドは霞ヶ浦水系と小貝川になります。特に霞ヶ浦水系においてはW.B.S.の各イベントは勿論、ローカルトーナメントにも出場しておりますので、今後はホットでタイムリーな情報を皆様にお届け出来ればなと思っております。

さて、霞ヶ浦の近況ですが、今年の冬は例年以上に、とっても寒かったと感じます。
年末年始にかけては、なんとか魚をキャッチ出来てはいましたが、水温的には霞ヶ浦の最低水温を下回る3℃台…。しかも昨年末にはこの水温まで低下していました。そこに拍車を掛けるように大雪が降り、霞ヶ浦の各所が結氷するぐらいの寒い日が続きました。

長年、霞ヶ浦を見てきましたが、流れのある北利根川が凍ったというのははじめて耳にするほど…。今年の冬がいかに厳しい寒さだったのかが伺い知れます。しかし、3月に入り、例年よりも遅いタイミングではありますが春一番が吹き、霞ヶ浦の水温が一気に上昇。徐々に春めいてきており、釣果もポツリポツリと聞くようになりました。

そんな中、一足早くローカルトーナメントが霞ヶ浦で開催されましたので参加してきました。
状況的には春の嵐による暖かい降雨によって、湖はかなりの増水傾向。水温こそ10℃を超えるエリアがあったものの、降雨による影響で強い濁りが入っているエリアもありました。

具体的にいうと、流入河川が霞ヶ浦本湖よりも1~2℃ほど水温が高い傾向にあり、雨による濁りはあるものの、少ないながらも春っぽい動きをしている魚をプラでは見つけていました。
流入河川の中でも、矢板があるような本流筋の濁りを少しでもブロック出来るスポットと、ブレイクが寄っているバンクに、なんらかの縦ストラクチャーがあるようなエリアで反応を得られていました。

大会の結果から言ってしまうと、17名の参加で釣ったのは2名のみ…。私も辛うじて一本を釣ったのですがオンラインのキーパー(25cm)…(笑)優勝者こそ1600gオーバーを持ち込みましたが、こちらも一本だけと、霞ヶ浦の春はまだまだ遠いと感じた一日でした。

大会でキャッチした貴重な一匹。サイズは小さいですが大会となるとホントに貴重なキーパーです

釣れたのはハリーシュリンプ(写真はプロトタイプ)5gリーダーレスダウンショット

話しは変わり、ボトムアップスタッフの皆様も触れられているジャークベイトの釣りですが、この冬の間に私も導入をして練習を続けております。
スミスウィック社のラトリンログを用いた釣りですが、これが中々に難しい。ジャークの釣りということで、ルアーのタイプは勿論、ロッドワークの強弱やリズム、それこそタックルシステムが違ってくるとルアーに与える動きや狙えるレンジすらも変わってきます。

ロッドワークの釣りというとトップウォーターに代表される釣りにも通じる所があり、自分でルアーを操り、ルアーに命を吹き込んでいく事によって、そのルアーのポテンシャルを引き出す釣りになります。この手の釣りは人との釣果に差が付きやすい釣り方でもあると言えます。

約50年前から販売され、今も尚、愛好者が多いといわれるラトリンログ。半世紀にかけてセールスされているルアーだからこそ『釣れるルアー』という証でもあります。
しかし、タダ巻きではまったく動かないルアーでもあり、霞ヶ浦水系で春の時期に流行っているビッグミノーとはまったく異なるタイプのルアーでもあると言えます。

【写真上からラトリンログASDRBクラウンカラー、同ASDRBアユカラー。パーフェクト10ログ、ルドラSP】

クラウンカラーとアユカラー、塗装の違いで動きが微妙に変わっているところが面白い。
アユカラーのほうが塗装が厚く、アクションがタイトになっていると感じます。パーフェクト10ログはジャーキングで約10フィート(約3mぐらい)潜らせることが可能とのことですが、こちらも相当な練習が必要…。ルドラと同じぐらいのボディサイズですが、ジャークしたときの動きは秀逸です。

一見すると古臭いデザインでもあるラトリンログですが、その歴史にあった背景や、なぜこのルアーを作ったのか、どういったシチュエーションで有効かなど、妄想や想像をしながらルアーの本質を理解していく過程がたまらなく好きでもあります。

『温故知新』…古きをたずねて、新しきを知る。簡単に解釈をすると、過去に調べたものや昔の事実を研究することで、そこから新しい知識や見解をひらくことが出来るということです。
正にラトリンログを使ったジャークベイティングも『温故知新』であると言えます。こういった難しいルアーこそ、1年、2年…とルアーを使い込むことによって、そのルアーの本質が理解でき、自分のスキルが飛躍的に向上していくものだと思います。

ボトムアップで開発されるルアーも『温故知新』により産み出されているといっても過言ではありません。
今後、発売が予定されているスピナーベイト『ビーブル』も、様々なスピナーベイトを研究し尽くし、それらの上をいくルアーを目指して開発が進められたと聞いています。ビーブルが発売されるのを私も楽しみに待っています。

釣りのほうに戻りますが、春の霞ヶ浦を攻略する上で、天候や気温の変化も激しいということで、フィールドコンディションも毎回違ってくると思います。寒の戻りによる水温低下や、先日の大会で遭遇した強烈な濁り、風がまったく吹かない晴天無風など、バスの活性がそこまで上がらない状況も多々あることが予想されます。
そこで、『安牌』と思う釣りが、ブレーバーを使ったネコリグの釣りです。ハードベイトでガンガン!といきたいところですが、どうしても一匹を釣りたいと思ったら、ブレーバーのスナッグレスネコリグでスローダウンゲームをしてみて下さい。

大会のプラクティスで釣れたナイスコンディション

ブレーバー5.7インチのスナッグレスネコリグを丸飲み

【写真上:ブレーバー5.7インチ、写真下:ブレーバー5インチ】

私もサンデーアングラーですので、自分が理想とするフィールドコンディションにならないことが多いのが現状です。過去の経験上、春先になんだかんだ釣っているのがネコリグに代表されるベイトフィネス系の釣りです。
ブレーバーは5.7インチ、5インチ共にカラーも豊富にありますので、フィールドの水色に合わせてカラーチョイスしてみて下さい。
皆様も是非ブレーバーをタックルボックスに忍ばせて、春のフィールドを攻略してもらいたいと思います。


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