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『シャローカバー攻略に有効な一手』

yamaguchi 2025.10.21

皆様、こんにちは!
茨城県に在中しております、フィールドレポーターの山口将司です。
今シーズンからシャローカバー攻略の一手として導入している『PEベイトフィネス』についてコラムを綴りたいと思います。

霞ヶ浦水系ではベイトフィネス系リールにフロロカーボンライン(霞ヶ浦水系では10lb.が基準)を巻いたタックルを用いて、シャローカバーを撃っていく、という釣りが定番となっているかと思います。しかし最近では、フロロカーボンラインではラインブレイクが心配される複雑に枝が絡み合ったブッシュやレイダウン、それらが複合するマットカバー等のシャローカバーに対して、PEラインを組んで釣りをする、というのが霞ヶ浦水系では一つのブームになっています。
私もPEベイトフィネス用のタックルを導入し、今シーズンの始めからフィールドで試しています。

今シーズンの初バスは2月の霞ヶ浦本湖にて、PEベイトフィネスタックルにてキャッチ!
ルアーはスモラバ(プロズファクトリーのPTDハード1/8oz+M.P.S2.4インチ)。

4月に小貝川で開催されたローカルトーナメントでは、ブレーバーⅡのカバーネコリグが活躍。シャローに流れ着いたマットカバーから、キーパーサイズ~キロフィッシュを複数本キャッチ。

小貝川のローカルトーナメントでウェイインしたプリスポーンバス!

9月に利根川で開催されたローカルトーナメントでは、前日の大雨による増水で、急遽エリアが長門川&将監川に限定。
増水を考慮して、旧長門川に朝一から突っ込み、延々と続くシャローバンクを釣っていきました。
色々なルアーを試しましたが、結局魚をキャッチ出来たのはブレーバーⅡのカバーネコリグ。この日は2本をキャッチして2位。

増水時の避難場所となりそうな旧長門川。
写真のようなシャローバンクのカバーをひたすら撃っていきました。

利根川戦はデジタルウェイイン方式(リミット3本の合計長寸勝負)。
当日は同サイズを2本ウェイイン!

そして10月のローカルトーナメント利根川戦では、利根川本流のシャローカバーから1200gオーバーのグッドコンディションをキャッチして3位。
こちらもブレーバーⅡのカバーネコリグでキャッチ。

利根川本流のカバーで釣った貴重な1本!

グッドコンディションの40アップ!

初バスこそスモラバで釣りましたが、それからはPEベイトフィネスによるカバーネコリグがトーナメントでは無くてはならない武器となっています。
釣り方としては、いわゆる『吊るし』がメインになります。もちろん、ボトムまで落として釣れることもありますが、何かしらのカバーにラインを持たせて、カバー直下を釣ることがほとんどとなります。
使用しているネイルシンカーは3.5gと重めとなり、軽めのネイルシンカー(0.9~1.8g)のネコリグに比べて、より動きが大きく、強くなることで、カバーの中からバスを寄せてバイトさせる…そんなイメージで釣っています。なによりPEラインの安心感から、大胆にカバーを攻めることが出来るのが大きなメリットの一つでもあります。

ブレーバーⅡのカバーネコリグですが、使用する前に必ず事前準備をしておくのが私のルーティン。

まずはネイルシンカーを挿入するネイルホールを爪楊枝で開けておきます。
爪楊枝は、台湾で購入した竹製のものを使用。日本製の爪楊枝と比べると、全体的に細くシャープなので、ブレーバーⅡはもちろん、ブレーバースリム8インチやブレーバーマイクロといった細見のワームにネイルホールを開けるのにも便利です。

爪楊枝の比較。
日本製の爪楊枝に比べて、台湾製は細くシャープ!

ネイルシンカーが斜めに挿入されると、ワームがより回転し易くなり、糸撚れといったトラブルの原因にもなりますので、必ず真っすぐにネイルホールを開けるのがコツです。

爪楊枝の先端5~7㎜ぐらいネイルホールを開けておきます。

そして、ストラットのレーシングフォーミュラークイックエビに約1日漬けて匂いをさらに強化。最後にエビ系のパウダーをまぶせば準備は完了となります。

ロッド、リール等のタックルは下記を参考にして下さい。

ロッド リベリオン67MHXB-ST
リール アルファスBF TW 8.5L
ライン オルトロスPE ZONE COVER 2号

リールにおいては、昨年末に発売となったアルファスBF TW(φ30スプールとブレーキシステムのSS MAGFORCE)が、PEラインとの相性が抜群であると感じています。

肝心のPEラインですが、各社から様々なPEラインが発売されていますが、硬い仕様のPEラインがPEベイトフィネスでは使い易く、私はよつあみ社のオルトロスPE(ZONE COVER)の2号を使っております。現状、PEラインはフックに直結(2回通しパロマーノット:通常のパロマーノットは出来たループに1回通しですが2回通しを行う)で使っています。クリアレイクではない霞ヶ浦水系では、今のところPE直結で充分と感じています。

さらに細かいことですが、フックを結んだ上側50㎝ぐらいを油性マジックで黒く染めています。
油性マジックの先端をカッター等で切り込みを入れておくことで、ラインを挟み込むことができ、楽に色付けすることが出来ます。

PEラインが目立たないように、黒く色染め。

フロロカーボンライン10lb.を使用したネコリグ(0.9~1.8g)と、PEラインを使用したネコリグ(3.5g)は、明確な使い分けが出来ており、パラアシなどのカバーが薄いスポットや、リップラップ等の石系のストラクチャーに対してはフロロカーボンライン。枝ぶりの良いブッシュやレイダウン(枝をまたぐアプローチ)、または貫通力が必要なマットカバー等を釣る時にはPEラインといったように使い分けています。

今シーズンから導入しているPEベイトフィネスタックルを用いたブレーバーⅡのカバーネコリグですが、私にとってはシャローカバーを攻略する有効な手段の一つになっています。
今回の私のセッティングはあくまでも参考に、是非、皆様もお試しいただければと思います。


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