


こんにちは!フィールドレポーターの仁部駿介です。
あっという間に秋めいてきたかと思ったらもう晩秋の予感な昨今、早く焼き芋が食べたいです🍠
さて今回は、10月4日,5日の2日間にわたり霞ヶ浦で開催されました【NBC関東Aブロックチャンピオンシップ】で優勝することができましたので、その詳細な釣り方や、練習期間で見えてきたフィールドの状況について、レポートさせていただこうと思います。
まず、【NBC関東Aブロックチャンピオンシップ】という大会は、関東Aブロックエリアに属するチャプターに出場している選手の中から、各チャプターの成績上位者がエントリーすることができる大会です。
私はNBCチャプター霞ヶ浦の初戦の優勝にて参戦権を得ることができ、出場させていただきました。

この大会で、5位以内に入賞すると、【NBCチャンピオンシップ東日本大会決勝】(今年は榛名湖)にクオリファイすることができるので、今回大切なのは、5位以内に入れる釣りをすること。
過去大会の結果や、直近の練習での手応えから、そのために釣らなきゃいけないウエイトは、2日間のトータルで2 kg前後と予想していました。
直近の練習で、ほとんど1 kgを超えるような魚を触れていなかったので、トータルで2 kgに達するためには、約700 gの魚が3本釣れる釣りを探す必要がありました。
本大会は茨城チャプターエリアと、北浦チャプターエリアの両方がトーナメントエリアとなるため、エリアがとても広大です。
練習では、北浦や常陸利根川、外浪逆浦、北利根川下流といった、普段参戦しているJB霞ヶ浦のエリア外まで、入念にチェックしていきました。
中でも北浦の水原エリアの石積みや、北浦中流の葦はよくバイトが取れていましたが、アベレージは500 g前後といったところ…
他選手とのエリアバッティングの可能性も高い印象でした。
そんな中、1~2ヶ月前の練習で、エビが多く、700〜1 kg近い魚まで釣れていたのは、霞ヶ浦の古渡エリア。ただ、1回釣ってしまうと翌日に同じところに魚が入ってくるほど魚の密度は高くなく、タイミング次第で1日1匹釣れるかどうか…といった難易度でした。

3週間前のJB霞ヶ浦第4戦での1匹(600 g弱)この魚も古渡での1匹
この状況を踏まえ、どちらか1日古渡エリアで1~2 kg、もう1日を北利根〜北浦で500 gを2本釣れれば…という作戦をたてました。
初日は風が強く、雨も激しいコンディションでしたが、まずはサイズが狙える古渡エリアへ直行。調子が良かった木ジャカ周りの沖目にあるブッシュを入念に攻めますが、ノーバイト。シャローのアシにもエビなどの生命感がなく。雨風による表層水の水温低下でエビのレンジが下がったのか?と思い、一段下の杭やオダへ3インチほどにカットしたブレーバーⅡの7 gドロップショットリグを入れると、すぐにファーストバイト!
余裕で1kgはありそうな魚影が杭の向こう側で見えた瞬間にフックアウト…
心が折れかけましたが、これはヒントになると前向きに。
同じようなシチュエーションを回ろうかと考えましたが、風上の雲の色が黒く、風も一段と冷たくなったので、安全策をとって会場周辺まで戻ることに。
会場から近い妙義の河口まできた時には前が見えないほどの豪雨。戻ってきて正解でした。
帰着まで30分ほど時間を残して未だライブウェルはゼロ。残り時間を北利根川に賭け、会場周辺の空いているブッシュを丁寧にアプローチします。
風が強く雨もすごかったので、ブッシュの中で目立たせ、尚且つ水温低下でナーバスなバスをリアクションで食べさせたい。ならば!と、ジャッカル社のBEAK4.3 g(スカートレス)+スクーパーフロッグ(アルビノ)のツルストに望みを託します。

スクーパーフロッグにはラバーチューン。
ヤナギのブッシュの最奥に入れて吊るしていると微かに抑え込まれる感覚。あ!!と思う前には体が合わせていました。
ロッドワークでなんとかブッシュを乗り越え、ランディングした魚は約800 g。あまりのドラマ魚に思わす叫んでしまいました。周囲にいらっしゃった皆さま、スミマセン。
これはヤナギの奥に魚が避難しているパターンか?と思い、北利根川で私が好きな別のヤナギに行ってみると、先行者の方がちょうど退かれたタイミング!
同じようにアプローチしてみると、1投目のピックアップで水面バイト!
ギリギリ乗らなかったので、すぐに同じ場所に入れ直すと再びバイト!
ブッシュから出てきてくれたのは約1 kgのナイスコンディションのバス。
帰着まで残り5分、流石に手が震えました。
釣れたバスの口の中にはテナガエビのヒゲが見えました。
エビ食いバスにもスクーパーフロッグのツルストはやはり効果的ですね!
初日はその2匹のウエインになりましたが、トータルウエイトは1890 gで3位。
奇跡的な展開で文句なしのスタートラインに立つことができました。

初日の雨天強風のコンディションと打って変わって、2日目は晴天無風。
北利根川の魚を追いかける選択肢もありましたが、あと1 kgの魚をどうにか1匹釣るためにはどうしたら良いかを考え、晴天無風時はエビがシャローの壁に張り付くのを練習で確認していたので、釣れたら良型の可能性が高い古渡に望みを託し、スタートしました。
ファーストポイントに選んだドックの壁を覗き込むと、エビがびっしり!予想通りエビのレンジが上がっています。
期待を胸にクネリー3.6(パールシュリンプⅡ)のオフセットフック2/0を使ったノーシンカーリグを壁際に落とすと、すぐにラインが走り、待望のファーストフィッシュ!

ギリギリキーパーサイズでしたが、貴重な1匹。目標の2 kgに乗ったので、恐らく5位には入れるだろうな。と安堵しました。
引き続きエビが多い壁を条件に、水門に絡むシートパイルにエントリー。
同じくクネリーを際に丁寧に落としていくと、糸がギュンギュン持っていかれます。あまりの引きの強さにキャットフィッシュか?とよぎりますが、見えてきたのは、紛れもなくバス!なんとかネットインした魚は、まさに狙っていた1200 gクラスのナイスクオリティーな魚でした。

嬉しすぎて全身が震えましたが、それと同時に、ここまで来たら優勝を狙わないと!と気持ちが切り替わり、全集中であと1匹を狙います。
しかし、そこからはバイトがなく時間だけが経過していき…
帰着まで残り1時間となったところで北利根川へ戻りましたが、途中、好きなドッグを打っていた選手が、私が通りかかったタイミングで退くのが見えたのでエントリー。
偶然通りかかった散歩されている方と雑談しながら(笑)クネリーをドックの際に落としていくと、プンっ!と糸が跳ねるバイト!
600 gぐらいのバスでしたが、おじさんに祝福されながら無事ネットイン。

なんとか3本揃えることができました。
その後は前日の期待もあり、北利根川をウロウロしますが、レジャー船の引き波でシャローからバスが消えてしまった感覚があり、そのままの帰着となりました。
この日は3本のトータルウエイト2130 gで単日2位。

2日間で4020 gで優勝することができました!

ハイプレッシャーな北利根川で連発したスクーパーフロッグのツルストと、他の方が流した後のエリアでもギュンギュンバイトが出たクネリーのルアーパワーを改めて実感した2日間でした。

日頃から応援してくださる皆様の力を思い出して、辛い時間も集中して釣りができました。いつも本当にありがとうございます。
次は榛名湖。シャローマンの私には未知な世界ですが、少しでも爪痕を残せるように頑張ります!
【タックルデータ】
・ツルスト用
ロッド:キラーヒート エクスカージョン KE-C67MHDST
リール:STEEZ CT SV TW 700XHL
ライン:キャストアウェイPE 20lb.
リーダー:グランドマックスFX 15lb.(15 cm)
・クネリー用
ロッド:ワイルドサイドWSC610M
リール:SLX BFS XG
ライン:アブソルートAAA12lb.
フック:ジャッカル SCYTHE 2/0