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『三寒四温の霞ヶ浦水系』

yamaguchi 2022.04.21

皆様、こんにちは!フィールドレポーターの山口将司です。

春の訪れと共に、桜が満開となり、あっという間に散ってしまいました。
4月も中旬となり、いよいよ本格的なシーズンインとなりました。

私事ですが、家庭の事情もあり、なかなかフィールドを訪れるチャンスが無かったのですが、それでも合間をみて、冬の間もちょこちょこと釣りには行っていました。

しかし、今年の冬は本当に厳しかったと実感しています。霞ヶ浦水系においては、年明けに一気に最低水温となり、1月、2月と厳しいフィールドコンディションでしたが、3月に突入し気温&水温が上昇していくと共に、SNS界隈でも釣果報告が少しずつ聞かれるようになってきました。

遅ればせながら3~4月上旬の釣りを振り返っていくと、私自身の初バスキャッチは3月に入ってから。
暖かい日が数日間続いたタイミングでの釣行となり、この日は5バイト3フィッシュという上々の結果でした。
主に釣ったエリアは霞ヶ浦西浦に注ぐ小規模流入河川。
霞ヶ浦本湖よりも流入河川のほうが水温は高く、午後になると水温も15℃ぐらいに上昇していました。温まった水温につられてバスがシャローへとさしてくるイメージで、バンクのカバー周りをパワーフィネスでアプローチしていきました。

写真のようなバンクのカバーが狙いどころ。

初バスはパワーフィネス(スモラバ+M.P.S2.4インチ)でキャッチ!

カワイイサイズの2本目。

3本目はサイズアップ!
シャローカバーに対し、パワーフィネスでの食わせが大正解!!

小規模流入河川では4バイト3フィッシュ。オスのような小さい個体も釣れたことから、餌を求めてシャローをうろつき始めたタイミングに当たったのでしょう…。

パワーフィネスの釣りについても少し深掘りしていきたいと思います。
霞ヶ浦水系においては、狙うカバーの水深が1mよりも浅いことが多いです(深くても1.5~2.0mぐらい)。よって、ダム湖のように水深がある場所とは違い、レンジを細かく刻みながらリグを落とし込んでいくという作業自体は重要ではなく、いかにもバスが居そうだなと思えるスポットに対して、きっちりとリグを撃ち込んでいく精度のほうが重要だと感じています。
あまり難しく考えずに、スモラバがバスのテリトリー内に入ってくれば食べちゃうよね!ぐらいの感覚で釣っているのが正直なところです。
狙う水深も深くないことから、ワンスポットに対して長くても20秒ぐらいの時間を掛けて誘い、次のキャスト(スポットへ)といった動作を繰り返します。

スモラバのトレーラーにはM.P.S 2.4インチ(頭部先端をカット)を使用しています。M.P.Sを使うことで、シェイクした際のリグ全体の姿勢が水平気味になり、M.P.Sのテールやスモラバのラバーのピリピリとした細かい動き(微波動)は、小さなベイトフィッシュやエビの動きを模したものに近いのではと思っています。

パワーフィネス用のスモラバは太軸フック搭載のプロズファクトリーPTD-HG(ハードガード)1/8oz.を使用。
トレーラーにはM.P.S 2.4インチ(頭部カット)をセット!

夕方には霞ヶ浦本湖のフィーディング場となりそうなゴロタのシャローで、ヴァラバマ(ヴァラップスイマー3.3インチをセットしたアラバマリグ)でミスバイト。フックが伸ばされており、非常に悔しい結果に…。

そして3月下旬、W.B.S.の開幕戦が北浦(潮来マリーナ)にて開催されるということで、草深プロのプラクティスに同船してきました。
数日前に降った冷たい雨による急激な水温低下…。一気に冬に逆戻りするような最悪なコンディションとなったこともあり、ワンバイトを取るのも難しい状況でした。それでも夕方近くになり、水温が上昇したタイミングで、北浦本湖に注ぐ流入河川周辺のシャローでスピナーベイト(チビーブル)にプリスポーンバスがヒット!

プリスポーンのグッドコンディション!
チビーブルを引ったくっていきました!!

貴重な魚をキャッチしたチビーブル(1/4oz.)
シャローカバー周りをタイトに攻めるので、トレーラーフックレスで使用!

雨による濁りが流入河川から入っていましたが、春の濁った水は水温が暖まりやすい傾向にあります。濁り気味の水質に合わせてチビーブルのカラーは、バーニングシャッドをチョイス。刺激色と言われる赤色のスカートに、水中で適度に輝くコパーブレードが、春の北浦の濁った水色にベストマッチだと感じました。
なによりもチビーブルは、1/4oz.クラスのスピナーベイトですが、動き(バイブレーション)は強めで、濁った水質でもしっかりと魚にアピールしてくれます。
この日は、この一本のみで終了…。迎えたW.B.S.の開幕戦は、戦前の予想通り超キビしい一戦(35チーム中、釣ってきたのが12チーム)となりました…。

そして4月上旬に入り、プライベートで霞ヶ浦を訪れた釣行も、冷たい雨が降った数日後というタイミングとなりました…。朝の霞ヶ浦本湖の水温は11℃台と、初バスを釣った3月上旬と同じぐらいの水温です…(汗)春の訪れが早いと思われる流入河川を中心に釣っていくと、バックシートのパートナーが朝からネコリグ(ブレーバー5インチ)を使い、バイトをポツポツと拾っていきます。ラインブレイクやバラシといったミスを乗り越え、午前中には1800gオーバーのプリスポーンのグッドコンディションをキャッチ!!

パートナーが釣ったお腹パンパンの1800gのビッグバス!!
ブレーバー5インチのネコリグが炸裂!

フロントでリーダーレスダウンショットリグ(ブルスホッグ3インチ)を撃っていた私はというとノーバイト…。午後からは私もブレーバーのネコリグにチェンジ。水温上昇により魚が動き出すことを期待しつつ、よりスローに釣っていくことに。
貴重なワンバイトをミスフッキングした後、エリアを変えた末に、ようやく1300gオーバーのプリスポーンバスをヒット!!

夕刻が迫る中、グッドコンディションのバスをゲット!

船中5バイト2キャッチと、釣れた魚は全てグッドサイズ(バラした魚も余裕のキロフィッシュ…)、ミスが無ければ春爆かという結果でした…。

ブレーバー5インチのスナッグレスネコリグ(1/16oz.)!
春の食い渋りには、やはり効果絶大です!!

釣りに行けるタイミングで、なかなか良い日に巡り合わないですが、やはり春は三寒四温と言われるように、寒い日と温かい日を交互に繰り返しながら、徐々に水温が上昇し、フィールドコンディションもバスの活性も安定していきます。
特に『三寒』に当たる、寒冷前線による冷たい雨が降ると、一気に冬に逆戻りしたかのような冷え込みが訪れます…。近年、これまでの過去の『春』よりも、天候の変化が極端になったと実感しています。これも温暖化の影響でしょうか…。

3~4月にこれまでに霞ヶ浦水系で行われているトーナメントの結果を見ても、霞ヶ浦水系は、まだまだスポーニング(産卵期)の全盛期とは言えない状況です…。
これからGWの連休に向けて、暖かい日が続き水温が20℃を超えて安定してくると、バスも一気にスポーニング行動に移るかと思います。そして釣れなくなったと言われる霞ヶ浦水系において、バスは本当に貴重な資源と言えるでしょう。
スポーニングが上手く進み、将来に渡りバス釣りが楽しめるフィールドとなるように、釣ったバスは速やかにリリースするなど、特にこの時期はバスの扱いには気を配るように私自身も心掛けたいと思います。皆様も釣ったバスを優しく扱っていただき、春のバス釣りを楽しんでもらえればと思います。


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