こんにちは、川村です。
この度、ギミーに最小サイズとなる「2.4インチ」をリリースさせていただきます。
当初、このサイズは予定していなかったのですが・・・
きっかけは昨年のデビル会。
真冬に各フィールドの猛者が集まり、戸面原ダムと豊英ダムで開催される大会です。
その両フィールドともに上位に入ったアングラーが用いていたのが、2インチのギル系ワーム。
ライブソナーで立木に集まる小ギルが捕食されている映像を確認し、初めて使ってみたところ連発したとのこと。
房総リザーバーでは小ギルはメインベイトであり、特に冬はエサが限られることからその傾向が強まるところ。
そういえば、かつてゲスト参戦した亀山湖の大会でも、プリスポーンビッグバスのヒットルアーだったっけ・・・
必要性を感じ取り掛かったのが、それまでの開発がひと段落ついた3月でした。
1次試作は、2インチにてサンプルアップ。
早速水槽でアクションチェックすると、全くと言っていいほど動かない”(-“”-)”
スリットインテールによる震えは、目を凝らさないと分からないほどの超々微振動。
そして、サイドリブは微動だにせず。
ボディを柔らかく波打たせる動きも出ず。
“小さなカタマリ”って感じで、性能差を見い出せないシロモノでした。
オリジナルモデルからサイズダウンすると、ベストアクションより劣るのはよくあること。
細部のデザインやマテリアル(硬さや塩の含有量)を調整して、ベストアクションにもっていくのが通例です。
しかし、今回はそんなレベルではなく、2インチサイズでギミー本来のアクションにもっていくのはムリッ!(>_<) テールもサイドリブも3.5インチから極端に小さくなっていることで水受けが足りず。 サイドリブ同士の間隔も狭くなり過ぎたことで、リブ一枚一枚に水流が当たりづらいことも致命的でした。 そこで、ボディサイズを再検討することに。 小ギルサイズを逸脱しない範疇でスケールアップした結果、2.4インチにいきつきました。
この中途半端なサイズ設定が、ギリギリを物語っているとお察しください(^^;
各パーツもスケールアップすることで水受けに有利になることと、サイドリブ同士の隙間も広がります。
デザイン的には、可動部をシェイプしつつ、水受け部はより水を受けやすいように・・・
・サイドリブの付け根を少し絞ったうえで、水受け面を幅広化。
スケールアップさせたうえ、形状も僅かながら膨らませ、付け根は絞っています。
・テールのスリット部を肉抜きしたうえ、テールエンドを肉厚化。
スリットの肉付きを限界まで削ぎ、シェープエッジにすることで水受けをUP!
他にも細かな修正を入れ、「これ以上はやれることが無い!」ってところまで詰めたので、これで動かなかったらどうしよ!?なんて(^^;
そして上がってきた2次試作は、狙いのアクションに達していてホッと一安心!(^^)!
サイズ的にダウンショットリグでの出番が増えますが、オフセットフック以上にマス針タイプでのアクションが素晴らしい!
ナチュラルな水平姿勢をキープし、ボディをしなやかに波打たせるアクションを最大限に引き出せます。
ならば・・・と、量産に移る前にもう一か所だけ修正。
ヘッド上部に肉盛りを設け、針先を埋め込めるようにしました。
ノーガードのマス針タイプでもささやかなスナッグレス性能を付加し、フックをロックすることでフックとワームを一直線上に保ちアクションを安定させる効果があります。
もちろん、マス針タイプで引っ掛かってしまうシチュエーションではオフセットフックを選びますが、それでも十分にいい動きをしてくれます。
マテリアルは、3.5インチより柔らかく、塩の含有量も減らしたものが好相性!
ショートボディでもしなやかな動きが出て、2インチ台により出番が増えるダウンショットやスモラバトレーラーにおいて水平姿勢で誘えるからです。
推奨リグはダウンショットやネコリグ、フリーリグにスモラバトレーラーといったところですが、ホバストでもリブの抵抗で移動距離を抑えてくれつつ、イイ動きします。
フリーリグでは、パーツを細かく震わせフォールからの、シンカー着底直後からスパイラルスローフォールに切り替わります。
スモラバトレーラーによるフィネスジグストでのスロースイミング性能は、フィネスジグストにうってつけ。
ネコリグでは、ボトムを突くギルや小ブナってところです。
ぜひ、水中アクション動画を観ていただきたいですね!
皆さまのフィネス戦略の一角として、選ばれる存在になりましたら幸いです。