皆様、こんにちは!フィールドレポーターの山口です。
前回のコラムに引き続き、ローカルトーナメント参戦記(後半戦)の模様をレポートしていきたいと思います。
11月上旬、ラトルズトーナメントが霞ヶ浦で開催されました!この前週にはBasserオールスタークラシック、さらに大会の前日には北浦でkota’sアメリカンドリームトーナメント(エリアは北浦~霞ヶ浦全域と広大です)が開催されており、いわゆる、大場所といわれるメジャーエリアは、フィッシングプレッシャーが相当に蓄積されていると感じました・・・。
しかし、11月初旬にしては水温が16~18℃とまだまだ高いこともあり、前日のプラクティスでは、ヴァラップスイマーをセットしたスイムジグで、シャローブッシュ周りをスイミングさせるパターンで好反応を得られており、水面直下のサブサーフェイスが熱い感じで、条件の良いシャローは生きていると思っておりました・・・。
綺麗な朝焼けの中、スタートが切られます!!
意気揚々と前日プラで反応のあったシャローカバーを釣っていきます!!っが、当日はパターンが崩壊(泣)一晩でシャローがクリアアップし、すっかり生命感が消えておりました。これが霞ヶ浦の恐ろしいところ・・・。
そこで、シャローから狙うレンジを変え、その沖目にある鉄杭をハリーシュリンプ3.0インチのヘビダンで釣ってみると、キロフィッシュをゲット!!
引き続き、沖目にあるストラクチャーを釣ってみますが、後が続かない・・・。
ちょっと深めのレンジにある沈みテトラに狙いをシフトし、なんとかキーパーを絞り出すことに成功!沈みテトラ帯を釣ったのは、やはりハリーシュリンプ3.0インチ!使用したのはスナッグレスネコリグ(2.2gネイルシンカー)。
ハリーシュリンプ3インチのヘビダンで釣ったキロオーバー!
写真上:2.2gネイルシンカーをインサートしたスナッグレスネコリグ。
(フックはFINA社製のN・S・Sパーフェクション♯1を使用)
写真下:5gシンカーのヘビーダウンショットリグ。
ハリーシュリンプ3.0インチに助けられ、2本の貴重なバスをウェイイン。1755gで4位という結果でした。
発売になったばかりのハリーシュリンプ3インチですが、まんまエビシルエットの一口サイズということもあり、タフになったときこそ本領を発揮してくれます!
今回釣った少し重めのネイルシンカーをインサート(今回は2.2gを使用)したスナッグレスネコリグは、素早いフォールのリアクション効果もあり、これから寒くなってくる時期には効果的です!テトラや石積みといった岩の隙間の一つ一つに落とし込んでいくイメージで釣ってみて下さい。
そして季節も若干進み、朝晩の冷え込みが厳しくなってきた11月中旬、K-1トーナメントのクラシック戦が霞ヶ浦は土浦新港で開催されました!!年間上位者のみが出場可能なクラシック戦ということで、私は年間3位でエントリー!
朝のミーティング風景。
防寒着を着込むほどの冷え込みに加え、北寄りの風も強い・・・。クラシック戦を迎えるにあたり、前日のプラクティスは気合を入れて霞ヶ浦に繰り出しました!
晩秋にかけて良くなるであろうエリアを駆け足でチェックしますが、ターンオーバーの影響からか、どこのエリアも水質が悪い。一方、土浦の流入河川の一つでもある桜川は、水質がクリアアップし、さらには水温が12℃台と、かなり季節が進んでいる状況・・・。
霞ヶ浦西浦~流入河川と、広範囲をチェックするも、あえなくノーバイト、ノーフィッシュの完全試合達成・・・。正直、何も見えていない状況で大会を迎えました・・・。
抽選により私は3番スタート!
霞ヶ浦本湖の水温が15~16℃台と、まだシャローにも可能性が残っている可能性も考えられます。さらに、強風の影響の少ないエリアということで、スタート地点付近の小規模流入河川から釣りをスタートします!!
流入河川の水温は13℃台後半と、霞ヶ浦本湖よりは若干低い。水質も濁り気味なことから、シャローカバーにバスは付いているはずだと、とにかくシャローを丁寧に釣っていきます。
流入河川の河口部から橋一本目までのアシ、竹のオーバーハング、レイダウンなどを攻めますがノーバイト・・・。橋を超え、両岸が斜め護岸になり、全体水深も浅くなってきます。斜め護岸に覆い被さる形でベジテーションカバー(草)が現れ、その草のエッジにキャストしたラバージグになにやら違和感・・・。最初は草に引っ掛かったと思い、ルアーをゆっくりピックアップするとバスがルアーを咥えたまま水面まで!!急いでフッキングするもスッポ抜けます・・・。
貴重なファーストバイトを逃し、かなり落胆しましたが、魚は絶対に居ると確信出来ました。バイトがあったのは川の流れに対してベジテーションカバーの下流側、おそらくバスは流れを嫌っているだろうと・・・。
一通りストレッチを流し、今度は対岸側を上流から下流に向けて釣っていきます。付近に水門が絡むベジテーションカバーで、唐突にラインが走ります。今度はがっちりとフッキングが決まり、キロオーバーをゲット!!さらに、数十メートル流したところで、やはりベジテーション周りでラインが走ります!!2本目はあきらかにデカい!!なんとかハンドランディングをした魚は、痩せたコンディションでしたが1400gオーバーとグッドサイズ!
僅かな時間でキロオーバーを2本ゲットと、ベジテーション(草)パターンを確信します!但し、釣った2本ともハッキリとしたバイトがまったく無く、ルアーが着底した後、ゆっくりとラインが走るだけで、集中していないと貴重なバイトを見逃してしまいそうな感じ・・・。釣っているのが狭いエリアなので、時間を置きながらキーストレッチを何回も流し直すと、またもやラインがゆっくりと走るバイト!しかし、スッポ抜けのミスバイト・・・。
なかなかリミットメイクとなる3本目が釣れない苦しい時間が続きましたが、時刻も11時過ぎとなり、水温も徐々に上がってきたタイミングで、ブッシュが絡む小規模なゴミ溜まりで3本目がヒット!!1本目、2本目よりもサイズは小さかったのですが、とりあえずリミットメイクで一安心!
暖かくなったタイミングもあり、吹いていた風も一瞬止んだ瞬間、やはりベジテーションのエッジで今日一のビッグバイト!!1500gはありそうな魚でしたが、やり取りの最中で痛恨のバラシ・・・。優勝とビッグフィッシュ賞がチラつきましたが・・・(泣)
その後はチャンスが訪れることなく、帰着となりました・・・。ウェイインすると、周りもチラホラと釣れている様子。なかには短時間で瞬く間に3本釣った人も居るとか・・・。正直、負けたかなと思いましたが・・・
勝利が舞い込んで来ました!!副賞のバッテリーも嬉しい(笑)
私は3本で3,220gをウェイイン!
今シーズンのK-1トーナメントは上位入賞が一度もなく、あと一歩で年間優勝も逃すなど、どうしてもこのクラシック戦で結果を残したいと思っておりました。なにより、過去のK-1クラシック戦においても2位が最高と、自分の中でも殻を破れずにおりました・・・。今回の優勝で少しは自信に繋がったと思います。
今回のヒットルアー!!
プロズファクトリーのエキップストロンガー1/4ozブラックと、ポークは釣り吉ホルモンのピッグダディーJr.のブラウン!
結局、ウェイインした3本ともジグ&ポークでキャッチしました。狙った流入河川は濁りもキツく、ジグ&ポークによる水押しのアピールが効果的だったように感じます。ジグはラバーを数本間引き、コンパクトシルエットになるように短くカットしております。さらに、ファーストバイトをミスった後、ジグにはラトルも装着しました。音によるアピール力をプラスすることにより、濁りの中でルアーの存在感を少しでも際立たせようと現場でチューニングを施しました!
さて、今シーズンの霞ヶ浦は、いまだ水温が高めということもあり、まだシャローの釣りでも楽しめそうです!まだ納竿と言わずにフィールドに立ってみて下さい!これからの晩秋~初冬のフィールドを攻略するにあたり、私を含めた各コラムをご参考にしていただけると嬉しい限りです!皆様も是非、痺れる一匹を目指し、ボトムアップルアーを駆使してタフなフィールドコンディションを攻略してみて下さい!