こんにちは、川村です。
すでに雑誌広告や動画にて公開しておりますが、12月上旬、M.P.S2.4inchなるフィネスワームをリリースさせていただきます。
キャッチコピーの『これで食わなければ、諦める。』は、自分の釣りにおける、この釣法およびM.P.Sの役割をストレートに表現したものです。
その釣法とはいわずもがな、“マイクロピッチシェイク”。
“細かく、高速に、一定のリズムでシェイクする”この誘いは、かれこれ20年以上やり込んでいる釣り方です。
中~高校時代には、T.DソルティスラッガーやG-3(チューブワーム)などのジグヘッドリグでしこたま釣りました。
スピニングタックルにジグヘッドは0.9~1.8gで、水門やクイなどのタテストラクチャーに落とし込んでは中層シェイク。
ハンドポワードワームのフラット面を下にしたり、チューブワームの中にジグヘッドを入れることで生まれるスパイラルフォールと、中層で水平姿勢になる浮力があり、細かなシェイクで美味しい動きを発する、釣れる条件を備えたセッティングでした。
スモラバが出てすぐに、スタッド4インチ(ボディは短くカット)との組み合わせに開眼!
やり始めた頃は、他のルアーは使う気すらおきないほど強烈に釣れました。
スモラバが浸透し初期反応ほどの釣れっぷりとはいかなくなってからも、最も信頼する食わせであることは揺るがず。
ベイトタックルを用い、カバーの隙間に落とし込む釣り方を見つけたのもこの頃でしたが、当時はベイトフィネスタックルもなかったので、まともにピッチングすらできず・・・
オーバーパワーながらも7フィートのロングロッドによるチョウチン(真上から垂らす)および、フリッピングでカバーを釣っていました。
タックルバランスの関係で、ラインも12ポンド、スモラバのウエイトも3.5gと、今よりもワンランク太く重かったですね。
沢山のバスを釣っていくうちに、どんなスモラバやワームがよく釣れるのか、といったノウハウも自然と蓄積されていきました。
スモラバは水平姿勢をキープするもので、ガード付きかつフック強度が十分なもの。
当時は上記の理由でオーバーパワーなロッドを使っていたこともあり、細軸だとフックが折れてバラすこともあったのです。
また、水平姿勢を保つ90度ラインアイでのガード付きモデルのスモラバが売っていなかったため、FINA(現ハヤブサ)の1/8オンスジグヘッドにピンバイスで穴を空け、ブラシガードを装着。
それにスカートを巻いたものを使っていたのですが、スミス社の細めで弾力のあるスカートのフレア感がよく、好みでした。
当時そこまでしてカバーにスモラバを突っ込んでいるアングラーはいなかったので、そのアドバンテージは相当なもの。
2004年のクリスマスイブに開催された、Basser誌の第1回オカッパリオールスターに勝ち、その釣り方が紹介されました。
あれからもう14年か~・・・(^-^;
ちなみに「マイクロピッチシェイク」は、オカッパリオールスター後のBasser取材時に、僕の細かなシェイクを見たライターさんが命名したのが始まりです。
さて、M.P.Sは、長年この釣りをやり込んできた自分の理想をカタチにしたワーム。
・細かく、超高速に震えること。
・複数のパーツが異なるリズムで震え合うことにより、複雑な視覚効果を持つこと。
・中層で水平姿勢を保つ低比重素材であること。
これらの特性は、動画を見ていただければ一目瞭然かと思いますが、上記の条件を備えたうえで、唯一無二の動きを発することも、スレ切ったバスを反応させる必須条件でした。
長年食わせのキリフダでありながら、この釣りが浸透するにしたがって効果は衰えていくことを実感していたのは正直なところ。
食いそうで食わない、紙一重のバスをも反応させるために、その差が実感できるレベルでの、至極のマイクロピッチアクションを発するワームを造るに至ったワケです。
自分のイメージをケミウッドで削り、シリコン型による手流しでファーストサンプルを作成。
見た目はチープながら、アクションはすでにスタッド4ボディカットを超える手応えを感じました。
昨年の冬の実釣取材で釣っているのを覚えている方もいるかもしれませんね!
そこから一年の間に仮金型によるサンプルが届くたびに修正点を洗い出し、完成度を高めていきました。
小さなボディの随所にこだわりが詰まっているのですが、その辺はまた後ほど・・・
今回はこんなところで失礼しますm(__)m
※『Basser』誌面データ提供つり人社さまより