皆様、こんにちは!フィールドレポーターの山口将司です。
私のメインフィールドでもある霞ヶ浦水系では、バスのスポーニングも後半に差し掛かってきており、ポスト~アフター回復が混在している状況となっています。
例年、梅雨入り前の5月は、シーズンの中でも、もっとも魚の反応が得やすい時期ではありますが、今年はなかなか一筋縄ではいかないフィールドコンディションとなっていました…。
そんな5月の釣行を振り返っていきたいと思います。
まずは5月上旬。
G.W.連休期間ということもあり、霞ヶ浦水系の流入河川は、田んぼの代掻きにより、ドチャ濁りとなるのが通例となります。ちょうどフィールドを訪れた連休前半のタイミングは、数日前に冷たい降雨もあり、急激な水温低下に加え、田んぼの代掻きと降雨によって、濁りがさらに酷くなっているような状況でした。
G.W.連休中のフィールドは、人的プレッシャーも高まるのですが、さすがに流入河川はキツイ濁りから敬遠されたようで、他のアングラーの姿を見ることがありませんでした…。
短時間しか時間が取れなかったので、敢えて濁りのある流入河川の一級ストレッチをじっくり釣ってみることに。
ルアーは4月下旬に発売されたハリースライド(バックスライドセッティング)を使用しました。
濁りの中から、いきなりのグッドサイズ!
ゴミ溜りから連発!!
こんなカワイイサイズもキャッチ!
短時間ながら、3本のバスをキャッチ!ハリースライドは昨年、数本のプロトをいただきすぐに試したところ、バスからの反応も良く、数本のプロトがあっという間に無くなりました。今年になり、待ちに待った本生産も始まり、思う存分使用できると楽しみにしていましたが、フィールドが多少タフなコンディションになろうとも、やはりハリースライドは予想以上の好反応!改めてルアーパワーを感じることが出来ました!
使用したカラーは濁ったときの定番ブラックブルーフレークと、エビミソの背中側をスパイクイット(黒)で染めた即席エビミソブラックカラー!
具体的に狙ったスポットとしては、濁りのキツイ流入河川の中でも少しでも良い水質がプールできるような凹んだ地形や、プラスαとしてゴミ溜りといったカバー絡みを狙っていきました。とにかくバスの目の前にルアーが落ちるように、普段よりも細かく刻んで撃っていくことを心掛けました。
そしてG.W.連休後半、この日は丸一日の釣行となりました。
前回反応の良かった流入河川の一級ストレッチを探るも、シャローのカバー周りは鯉のノッコミ(産卵)で占拠され、バスの気配は皆無…。
午前中は流入河口のゴロタエリアで、ビーブル3/8oz.で辛うじて1本キャッチと大苦戦…。
午前中はビーブル3/8oz.でキャッチ!
濁りがキツかったので、カラーブレードを備えたマッディインパクトカラーをチョイス!
午後からはハリースライドが爆発!!
午前中は苦戦しましたが、午後からの水温上昇に合わせて、霞ヶ浦本湖シャローから再び流入河川と走り回り、終わってみれば、やはりハリースライドが爆発!
午後だけで7バイト4フィッシュと、この日は計5本のキャッチに成功しました!
そして5月下旬となった某平日、午前中だけの半日釣行となりましたが、この日はボトムアップ代表でもある川村光大郎さんが半日だけでも同船させて欲しいとの依頼があり、快く承諾!
光大郎さんとはW.B.S.を通じて付き合いが長いとはいえ、実際に同船するのはこれが初めて…。
オカッパリの陸王はもちろん、レンタルボートの艇王においても、その実力は皆様もご存知の通り。ボトムアップの草深プロにも、ボートのバックシートからでもめちゃくちゃ釣ると聞いていたので、とにかく勉強させて頂こうという気持ちでした。朝一はめっちゃ緊張しましたが…(笑)。
この日も流入河川~霞ヶ浦本湖を駆け足にチェックしていき、終わってみれば船中5本キャッチ(私が2本キャッチ、光大郎さんが3本キャッチ)と、半日にしては上々の結果でした。
チビーブルの新色、マッディインパクトでの1本!
ブッシュの奥から引きずり出したグッドフィッシュ!!ルアーはハリースライド!
ハリースライドでキャッチした最大魚!
アフター回復のグッドコンディション!!
船中5本キャッチのうちの4本をキャッチしたルアーが、やはりハリースライドのバックスライドセッティング!おそらくバイトだけなら船中10バイトぐらいはありましたが、ネスト(産卵床)絡みのようなショートバイトやバラシが多発してしまった所は反省点…。
一方で、光大郎さんの釣りを間近で見ることが出来て、何故ボートに乗っても誰よりも釣るのか、その理由がわかった気がします。とにかく、ベイト、スピニング共にキャストは正確無比、なによりも釣れるスポットの見極め、状況判断がとても速い!
ボーターの隙を見て、バックシートからでしか撃てないような角度を素早く見極めて、ロングピッチでルアーを一撃で投入し、サクッと釣ってしまうといった感じです!!
私にとっては短時間ではありましたが、勉強になることばかりでしたし、とても有意義な釣行となりました!
そして、5月下旬の休日、この日も午前中だけの釣行…。流入河川よりボートを降ろしましたが、やはり雨の影響から河川内は濁り気味…。
5月下旬ともなると、アフター回復の個体が増えてくる時期でもあるので、水面を意識し、朝一はフロッグから釣りをスタート!河川内の水質を見ながら、少しでも濁りの影響がないエリアへ辿り着くと…
今年初のフロッグフィッシュ!
尾ヒレに傷が付いているポストスポーンフィッシュ!
フロッグで連発!水面が割れるバイトは非常にエキサイティング!!
午前中の短時間で、フロッグのみで4バイト2フィッシュと、久しぶりに水面が割れるエキサイティングな釣りを堪能できました!
この日はトップへ好反応でしたが、SNSや周りの釣果を聞くと、霞ヶ浦のどこでも釣れるといった感じではなく、やはりその日にあった場所や時間帯といったタイミングがとっても重要になってきます。
現在の霞ヶ浦はそうそう釣らせてくれるほど簡単ではありませんが、正解のエリアや釣り方に辿り着くプロセスも含めて、難しさを逆に楽しんでいただければと思います。
梅雨シーズンでもある6月の霞ヶ浦ですが、手長エビの産卵シーズンとなり、シャローエリアに手長エビが湧いてきます。
それにともない、エビ食いのアフター回復の個体が増えてきますので、フロッグなどのトップウォーター系の釣り、そして引き続きハリースライド(バックスライドセッティング)などのノーシンカーフォール系の釣りが抜群に効いてきます!
梅雨時期ということで、冷たい雨ともなるとバスのテンションが下がり、トップへの反応がイマイチになる場合もあります。そういったタイミングでは、霞ヶ浦水系で絶好調のハリースライドのバックスライドセッティングを試していただくと釣果に繋がるはずです。雨だからと家に引き籠らず、フォール中のラインが走る気持ちの良いバイトを堪能するべく、レインウェアを着込んで雨の中の釣りを楽しんでいただければと思います!