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『スクーパーフロッグダディ開発話』

kawamura 2023.04.24

こんにちは、川村です。

スクーパーフロッグに中間サイズ、「ダディ」がリリースとなります。

開発は、マグナムと同時にスタートしました。
よってフィールドテストも並行して行っていましたが、マグナムの方が先に完成!
ダディは途中でボディサイズを見直した分、進行が遅れました。

バーサタイルタックル(ベイトM~M+)で扱いやすいボディサイズであることは最初から決めており、
自重8g以上あればノーシンカーでも十分投げやすいだろうとイメージし、ボディサイズを決めました。

ところが・・・上がってきたサンプルを使ってみると、飛ばない!
自重は計算どおりクリアしていたのですが、パーツの空気抵抗アップによる失速がその理由でした。

そこで、当初はフックサイズを♯2/0に合うようにしていたところ、♯3/0に合わせてボディをスケールアップ!
11g超えになったことで、ノーシンカーでも快適にキャストが決まるようになりました!(^^)!

アクション面においても、大きくなった分キックアクションのレスポンスがスローに。
素材を硬くすればレスポンスは良くなるのですが、動きの質もカタくてイマイチ。
フッキング的にも悪い方向へいくことは明らかです。

そこで、レッグを全体的に僅かながらスリムにして軽く、付け根は逆に太く、そして角度を少し内側に入れることでレッグが伸びてからの戻りを強めました。
ノーシンカーでのアクション動画をよく見ると分かるのですが、レッグが戻ると同時にボディを引き寄せていることでも移動距離を抑えています。

ダディによって専用タックルを必要とせずともフロッグゲームを組み込めますが、ベイトタックルで扱う太さのフロロカーボンラインではダイブしがちに・・・

そこで、口をカップ状にすることで、水を受けると同時に上方向へのベクトルを発生させています。
カップを深くし過ぎると、ヘビーダウンショットなど沈めて使うときに浮き上がり過ぎてしまうため、微かにとどめています。

マグナムと並行して行っていた実釣テストでは、デカバスへの訴求力や食いが立っている状況においては断然マグナム!!
しかし、マグナムではバイトを得られない状況でも、ダディには食ってくる。状況に応じての使い分けが明確にできることに手応えを感じました!(^^)!

推奨フックは♯3/0と記しましたが、もう少し捕捉しますと、
ボクはライトニングストライク(ハヤブサ)をベースにしていますが、極端にワイドゲイプなタイプとの使い分けもします(動画で伝え漏れました)。

ライトニングストライクだと、針先を出しっぱなしの状態(これが基本)でも針先はボディに沿うため、スナッグレス性能とフッキング性能のバランスがイイ!
一見、ボディに対してゲイプ幅が不足しているようにも見えますが、スリットが深いため問題なく、スリ抜けにも優れます。
しかし、引っ掛かる心配がないシチュエーションであれば、
ボディから針先が完全に浮いた状態で露出するインフィニ(リューギ)やマッスルフック(イチカワフィッシング)で針掛かりに特化させるのもよろしいと思います。

リグは、ノーシンカーとヘビーダウンショット、ジョイントタイプジグのトレーラーでの使用頻度が高く、他にはリーダーレスダウンショットもいいアクションを引き出せます。
ウエイトは、5~7gがフォール中にレッグをパタつかせるのでおススメ。
しかし、“よりゆっくり誘いたい” “素早くリアクション的に誘いたい” といった時には、推奨ウエイト以外がハマる可能性も秘めています。

また、ジグトレーラーによるスカートの抵抗(フォールスピードのスロー化)によりレッグのパタつきが弱いようであれば、逆手をカット!
抵抗を減らすことでフォールスピードが速まり、逃げるようなパタつきを演出します。

また、保管は形状を守るブリスターが望ましいですが、オリジナルサイズほどクセはつきません。これはマグナムも同様です。
まあ、グチャっとした、もしくはレッグがダランと伸びた状態での長期保管は避けていただければと思いますm(__)m

先日公開した動画では、五三川にてグッドサイズばかりが反応してくれました。
多彩なフィールドにマッチし、釣果に安定感ありつつも良型好み。そんなド真ん中ストライクなのがスクーパーフロッグダディ!
欠かせない戦力になると、自信を持って送り出します(^_-)-☆

先日は、将監川でもグッドサイズをキャッチ!


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