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『釣りビジョン&艇王』

kawamura 2021.09.27

こんにちは、川村です。

ここ一か月間の釣行は、奈良県の室生ダム、長門・将監川、新利根川、そして琵琶湖。

室生ダムへは釣りビジョン『follow my F』の撮影にて。
初場所で、昨年バスフィッシング(オカッパリ)が解禁となったフィールドです。

今回もぶっつけ本番ガイドなしですが、ローカルルールは知っておかないといけませんので調べると・・・

・遊漁券の購入が必要で、自販機が設置されております。

・釣り禁止区間がありますので、要確認。看板も設置されていました。

あと、ヘラ釣りのメッカでもあるので、迷惑をかけないように。ゴミも残さないように。
再びバス釣り禁止にならないように、釣りをさせていただいている気持ちで挑みたいところです。

通常の景色を知りませんが、かなり減水している形跡。
出合ったアングラー曰く、MAX減水とのことでした。
どおりで、期待していたバックウォーターは流れが弱く、見えるバスもほぼいません。
本湖の岸沿いも、小バスやブルーギルはいるのですが、それこそ30㎝クラスすら見当たらず。

そして、ワカサギフィールドであることもまた、グッドサイズが岸沿いから離れている要因と思われました。

初場所。それも昨年解禁と聞けばかなりワクワクして乗り込んだワケですが、思惑外れ、苦戦。釣れないし、釣れても小さい。
初日、ほぼ全域をチェックしての感想は、「失敗した」と・・・”(-“”-)”

そこからの2日目、一気に引き寄せました。
釣るだけならすぐにでも。あとはデカバスをいかに仕留めるか!?という展開に。
普段はまずやらないことまで、思いつく限りのルアーを投じていきました。

初回放送は、10/19(火)22:00より。
釣りビジョンを視聴できる方にはぜひご覧いただきたいと思います。

室生ダム、ポテンシャルの高いフィールドでした。
今度は、また違う状況にてお伺いしたいですね!

 
そしてルアーマガジン 艇王!
新利根川にて、相手はB.A.S.S.エリートシリーズで優勝を決めたTaku Ito ですよ!

プラクティスが許されたのはお互い1日のみ。
洲の野原(新利根川と本湖を繋ぐ水域)と新利根川の上流域までチェックするのはキビシイ。

新利根川は、一昨年に起きた魚の大量死から復活してきていると聞いていましたが、3本リミット勝負となれば、ビッグフィッシュの確率に勝る本湖側抜きでは考えられませんでした。

しかし、プラクティスでは洲の野原はノーバイト。
新利根川を上がって2匹をキャッチするも、やはり小さい。

この時点で、釣れてはいなくとも、洲の野原で3本なんとかするほうが勝機はあるかなと。

1日空け、向かえた本戦。

アルカスさんが、14フィート用のハイデッキを前夜に仕上げてくれました。
https://ulcus2020.com/
カーボン素材なので驚くほど軽く、そして広い!
さらに、カメラマンさん用のリアデッキも組んでくれました。

エレキはミンコタマクサム80ポンド
魚探はハミンバード HELIX9G3N
メインバッテリーは、エヴォテックをSDGマリン様よりお借りしています。

スタート後、タクミも新利根川を出ました。
ボクは新利根最下流で少し寄り道した後、洲の野原奥のワンドへ。
プラクティスでボイルに遭遇していましたが、水が悪い・・・ブクブクによどんでいました。

長居せず、真珠棚インサイドのストレッチへ。
この真珠棚、ビッグフィッシュ場として実績が高いのですが、今回はエリア外に設定されています。
しかし、前日に雨が降り増水したことで、岸に差したバスがいないか!?と。

ただ、曇天だったので、バスがカバーにタイトについているとは限らない雰囲気。

スイミングも得意な、ギャップジグ(5g)+ピッグダディJr.を、アシ際に入れたらチョンチョンと誘いながら泳がせてくると、水面直下で引ったくり!ファーストフィッシュは510g。

その後は晴れ、太陽も真上近くになってきたことでシェードは小さく。
こうなるとタイトに撃って誘うことが肝心なので、リグをリーダーレスダウンショットリグ(3.5g)へ。
真っすぐフォールし、移動距離を抑えて誘えるからです。

セットしたブルスホッグ3インチは、昨晩思い立ってフラスカートを付けてみました。
気休めかもしれませんが、ささやかなアピールプラスが狙いです。

岸際から水深のある妙義水道のアシを小刻みにピッチン&フリップ。
これまではスイミングメインでスピーディに誘っていましたが、バイトゾーンが狭くなるこの時間帯はキワでしっかり誘いました。

まさにそのキワで食ってきた2匹目は710g!

エリア最下流まで流し、折り返しは対岸を。
こちら岸は浅いので飛ばし気味に流していきましたが、沈船?らしき沈み物へ入れてのピックアップでバイト!
フックまで達せず、パドルを食い千切っていきましたが、水面に向かって逃げていくときにスイッチが入る!?

このことを意識し、誘った後は高速回収せず、水面まではロッドでスーッと持ち上げてからピックアップ。
すると、これまでとは明らかに違う魚体が追いかけてきて、水面直下でガブッ!!

「デケェ!」と言ってからアワせていたそうで、1400gのキッカーサイズ !(^^)!

リミット達成にて、2620g。
松屋さんで開催された直近の大会でも、3本 / 2500gが上位~優勝ラインと聞いていたので、いいところまでキタ!?

残り時間が少なくなってきたところで、朝に入ったワンドのストレッチがいいシェードに。
よどんでいた水質も、風で洗われ入れかわっていました。
ビーブル3/8オンスで流していくと、張り出しで水面を割ってバイト!も、枝にラインが乗っかっており、ルアーが水面から出てしまい空振り。
キャストが甘かったです (-_-;)

これにて帰着。
勝敗のほどはルアマガモバイルでの公開となっておりますm(__)m
また、ルアマガプライムhttps://prime.luremaga.jp/では、いずれ動画も配信される予定です。

文面では“丁寧に撃つ”と表現されていても、実際のところそのテンポはかなり速かったり、逆に時間をかけて誘う場合もあり、と。
その精度やスピード感は、映像でしか伝わらない部分です。

タクミはボクとは対極にプラクティスではグッドサイズを多数とらえており、単日でのその絞り込みには感服でした。
エレキ戦ながら思い切った移動も繰り返す反面、ここぞというスポットではボク以上に小刻みなアプローチもしていたようです。

【タックル】
ギャップジグ5g+ピッグダディJr.
ロッド:スティーズC68M+-SV・AGS ブラックジャック
リール:スティーズSV TW7.1L(SLP WORKSセミオーダー)
ライン:スティーズフロロタイプモンスター14ポンド

ブルスホッグ3inリーダーレスダウンショットリグ
ロッド:スティーズショアコンペティションプロト
リール:スティーズリミテッドSV TW7.1L
ライン:スティーズフロロタイプモンスター14ポンド
シンカー:スリムゼロ3.5g
フック:ライトニングストライク♯1/0

 
さて、秋らしくなってきたことで、広範囲に散るバスに対して、横方向に泳がせる釣りはいっそう大切です。
おのずとハードルアーの出番も増えますし、ジグ・ワーム系でも、今回のようにジグストやロッドストロークで泳がせるといった誘いを多用します。
昨年の三島湖艇王ではフリーリグでしたが、やはりブルスホッグをロッドストロークで泳がせてからのスローフォールがバイトチャンスでした。
スリットインパドルがブルブルッと左右に震えながら、逃げていく様を演出してくれます。

近年、開発するうえで意識していることがあり、それは、“アングラーは上下に誘っているのに、左右にアクションする”こと。
シェイクにせよストロークにせよ、アングラーが上方向に引っ張る(誘う)のに対して、ベクトルの異なる左右方向に振れる。
ある意味、自発的アクションだと思います。

ブルスホッグやフリッシュはそれを適えていますが、今開発中のワームでも、その要素にトライしているところです。
ただ今ファーストサンプルを待っていますが、実現できるかな!?

 
最後に、
内外出版社より、『陸魂読本』なる単行本をリリースさせていただきます。

フィールドタイプごとのバスの探し方・アプローチ方法・メソッド・タックル考・心得・陸王、そしてライバルについて、など。
オカッパリで釣るため、もっと言えば“釣り勝つため”に実践していることを記しました。

『ボトムアップアプローチ(つり人社)』のときのように、締め切りに追われた徹夜2日目に寝落ちして、
ドーベルマンに追いかけられる夢を見て起きる・・・ようなことはないよう!?
半年以上かけて丁寧に仕上げた、ボクの現時点における集大成です。

発売は9/29(水)
よろしければお目とおしくださいm(__)m


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