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川村 光大郎 Kotaro Kawamura

1979年2月14日生まれ
茨城県出身


kawamura 2018.08.13

こんにちは、川村です。

先日相模湖を訪れたところ、いきなり56.5㎝のモンスターが釣れちゃいました(*^^)v

相模湖への釣行は7~8年?ぶり。
自宅から朝なら30分ちょいともっとも近いフィールドながら、
なんとなく気が向かなかったフィールドです。
最近草深さんが朝練と称して出勤前にちょい釣りしては、
高確率でグッドサイズを仕留めているのに触発されて・・・

柴田ボートさんには4時に到着。
まだ真っ暗ですが、ルアマガDVDスタッフのマシモさんが教えてくれたルミヌードルを
使うようになってからは、薄暗い中で準備をするストレスから解放され快適(^^)

「秋山川の上流はバスが見える」と草深さんから聞いていたので、バックウォーターを遡上。
スピナベサイトを試したかったのです。

しかし、一向にサイトできそうな水色にはならず、
草深さんに電話すると、そこは桂川だよ、と(-_-;)
秋山川は途中で枝分かれする支流だったそうで、戻るにはもうだいぶ遠い・・・
ならば、とりあえずこの桂川をチェックしてから下ることにしました。

ボート進入禁止になる橋脚下流のロープよりさらに下流。
左岸側にある細長い島状になったストレッチにはいい感じで流れが当たり、
エグレていたり、アシが倒れ込んでいたりと好条件!

ヴァラップスイマーのノーシンカーリグを岸際に落としてはゆっくり泳がせてくると・・・
突如、下から巨体がヴァラップスイマー目がけて急浮上し、そのままの勢いで丸呑み!!

レギュラーテーパーのブラックレーベルが限界まで曲がって、
なおも強く絞り込まれるそうそう味わえない重々しい引き!
まさか一匹目がこんなにデカいなんて、相模湖どうなってるの?
口閉じ尾開きで56.5㎝でした。

体高があり太っているのでウエイトも気になるところでしたが、
ボート屋さんまで遠いので釣った場所でリリースしました。

タックルは、
ロッド:ブラックレーベル681MRB
リール:スティーズSVTW7.1L
ライン:スティーズフロロタイプモンスター13ポンド
フック:ワイドオフセット5/0

ヴァラップスイマー4.2゛のベストロッドは、
ダイワならブラックレーベルのMRB(ミディアムのレギュラーテーパー)が草深さんとも一致。
上記以外なら、ブラックレーベル+6101MRBとか・・・
投げやすく、張りが強すぎず適度なクッション性があり、
4/0~5/0のフックを貫くパワーもある。
スピナベロッドとか、バーサタイルロッドが、
そのままヴァラップスイマーにも合う印象です。

ラインはフロロの12~14ポンドが、強度とアクションを妨げない推奨範疇かつ、
どちらかと言われれば迷うところですが、真ん中の13ポンドはまさにベストだと感じています。

ヴァラップスイマーのカラーはKUWASE。
食わせにおいてはもっとも信頼をおいているカラーです。
泳がせたときの、背中のスモークブラウンと腹の塩の白との見え方は本当にナチュラルです。

その後はビーブルで44㎝と、レギュラーサイズを2本釣って終了でした。

夕方4時には草深さんも合流し、本湖で47㎝含む2本をあっさりキャッチ!
通っているだけあって、仕事が早い!!

相模湖が近年盛り上がっていることは知っていましたが、
この日も釣っている人は二ケタ釣果!
そしてモンスタークラスの可能性もあるとなれば、人気フィールドなのもうなずけます。

これからはお世話になります、相模湖m(__)m

kawamura 2018.08.10

こんにちは、川村です。

ヴァラップスイマーについてシリーズ、今回は「フックセット」について、です。

フックセレクトはフッキングの良し悪しはもちろんのこと、
シャッドテールワームのノーシンカーにおいてはバランサーとしての役割も担うので、
ワームに合った形状やサイズを選ぶことはとても大切です。

ヴァラップスイマー4.2インチに関しては、
推奨フックはオフセットの4/0~5/0です。
幅を持たせている理由のひとつは、
メーカーやモデルによって、フックサイズに差が生じるからです。

一例を挙げると、ハヤブサ「T.N.Sオフセット」の4/0と、
ダイワ「WOS(ワイドオフセット)」の5/0は、
全長はほぼ同じですが、ゲイプ幅に差があります。
また、リューギ「インフィニ」の4/0は、WOSの5/0とサイズ表記は異なれど、
全長もゲイプ幅もほぼ同等、といった具合に・・・
ちなみに、上記のフックはヴァラップスイマー4.2゛にどれもマッチします。

また、ハヤブサ「D.A.Sオフセット」のようなナローゲイプのオフセットフックも、
ヴァラップスイマーのスリムシェイプと相まって見た目の一体感は抜群です。
ただし、ワイドゲイプほど重心が下に集中しないためアクションがバタつく傾向なのと、
フッキングにおいてもゲイプ幅が足りないので、
この場合は大きいほうの5/0を選ぶことで、
フックの低重心化とゲイプ幅を稼ぎます。

また、スクリューつきのハヤブサ「ハイパートルネード」は、
同じハヤブサフックと比べても1番手小さいので、5/0がマッチします。

そしてもうひとつ。
フックは大きいほうが見た目の違和感はありますが、
泳ぎの安定性や、フッキング率に関しては有利に働きます。
流れや風などの影響で、4/0では少し安定感を損なうと感じる場合や、
フッキングを優先するなら5/0といった使い分けもGoodです(^^)

ん・・・ちょっとややこしくしてしまった・・・(-_-;)
まあ、各社ワイドゲイプオフセットの4/0~5/0が基本ではあるのですが、
モデルによっての大きさや太さの差異もありますし、好みもあるかと。

4/0も使えるし、5/0も使える。
ハッキリしないで申し訳ないのですが、
状況に合わせた選択が出来るということでもあります。
あとはお使いになる皆さまが、ベストフックを見出していただければ幸いですm(__)m

ちなみに、ヴァラップスイマーは、
スリットの幅が腹側と背中側で異なります。
腹側は狭く、背中側は広い。

腹側のスリット幅が狭い理由は、センターにドンピシャでフックを刺して欲しいから。
なので、フックの線形(太さ)分の幅しかありません。

しかし、背中側のスリット幅は広くした理由は、
フッキング時の針先の抜けを良くしたかったから
です。
スリット側面の肉に針先が乗ってしまうのを防ぎつつ、
乗ってしまっても薄く貫きやすくしたかったのです。

もう少し補足すると、腹側のスリットが、
一見必要がないくらいヘッド側にまで延長されているのは、
針先が上に飛び出すときに、腹側の肉がつっかえて針の露出を邪魔しないためです。

スリットにも性能を持たせるべく、幅や深さ、
形状のベストバランスを導き出しています(^^)v

kawamura 2018.08.09

こんにちは、川村です。

ヴァラップスイマーに込めたこだわり、今回はパッケージについて、です。

シャッドテールワームにとって一番の天敵は「クセ」です。
テールが傾いていたり、ボディとテールをつなぐクビレ部分が
折れ曲がっていたりすると、アクションを損なうばかりか、
特にノーシンカーリグにおいてはまともに泳がなくなる場合もあります。

なので、本来の形状を守ってくれるブリスターパケージは必須であり、
各社採用するところであります。

ヴァラップスイマーに採用しているブリスターパケは、攻めました。
何を攻めているのかというと、鬼ピッタリタイトに設計してあります。
もう、手に持って振っても、中のワームがカタカタと動く振動すら伝わってきません。

少しルーズに設計したほうが、失敗もなく安心なのですが
(ブリスターパケも高価な金型を要しますので、ホントは安パイに作りたい)、
店頭で吊るされたときや保管時に、
そのルーズな空間分歪んでしまうのすらイヤだな、と(^-^;

さらにいうと、テールの納まる部分が潰れにくいよう、
硬くなるように生産してもらっています。

しかし一点だけ注意点があります。

タイトゆえ、フタを閉めるときにテールを挟んでしまう可能性があるのです。
挟んでしまったら、そのクセが付いてしまうので本末転倒・・・
フタを閉めるときは、テールを挟まないようにご注意くださいませm(__)m

そして、外周もタイトにしました。
オカッパリバッグの中などで少しでもかさばりにくいよう、
薄くコンパクトにしたかったのです。
商品名シールなども最小限の大きさしかないので店頭では目立ちにくいかもしれませんが、
それよりも実用性をとりました。

追い込んでカタチにしても、ご使用いただくときに性能が損なわれていたら悲しいので、
味わっていただきたい本来の性能をしっかり守ってくれるパッケージなのです(^^)

kawamura 2018.08.07

こんにちは、川村です。

ヴァラップスイマーに込めたこだわり、今回は「素材」について、です。

この手のワームはキャスト&リトリーブを繰り返すうえスキッピングもさせるので、
針持ちが良いに越したことはありません。

針持ちを良くしたければ、素材は硬めのものを採用し、
塩の含有量も減らすかノンソルトにすれば解決ですが、
ヴァラップスイマーの素材は特に硬いわけではなく、塩も入れています。
よって、針持ちに関しては良いといえるほどではないものの、
「平均的」といったところでしょうか。

素材は、アクションを優先したうえ、レンジキープ力も考慮して選びました。

「硬さ」に関しては、段階的にテストした結果、
硬すぎず柔らかすぎない中間的硬度。

スローリトリーブでもレスポンス良くテールを振ることは必須条件でしたが、
硬くなるほどにスローでのレスポンスが落ちること。
そして、動きの質もキビキビしすぎてしまうというか、どこか機械的に見えました。
さらに、素材を硬くするほどノーシンカーリグで浮き上がりやすくもなるのです。
これは、テールの水受けが強くなりすぎてしまい、
揚力を発生させるからです(テール角度も関係します)。

逆に、柔らかすぎてもテールの振り幅が大きくなることで
安定感やナチュラルさを損なったり、
初動はいいものの、ピッチ速度は遅くなったりと、
針持ちが悪くなるだけではなく、アクション面でもベストではなくなりました。

レスポンスよく、魚っぽく、テールの動きをボディに程良く伝達してくれる、
硬さというか柔らかさ。

「塩」に関しては、腹側は高密度に入れて高比重化し、背中側は少量。

上下に比重のギャップを設けることで低重心化に特化させ、
タテ扁平シェイプでも安定して泳がせることが目的でしたが、
自重(約12.5g)があることは、いうまでもなく投げやすさにも繋がります。
この自重は、硬さのところでも触れた浮き上がりを抑える効果もあり、
一定層を泳がせやすくもしてくれます。

ようは、「丈夫なことよりも釣れることを優先して選んだ素材」ということですね!

さらに、エビとイカとベイトフィッシュの粉末を混入し、
匂いでもバイトを促進していることはいわずもがな(^^)

針持ちは、少しでも良くするための工夫を形状に盛り込んでいます。
下あご部分には、オフセットフックのクランクを包み込むように保持する肉盛りを設けました。

また、背中側のスリットの内部にも、針先を埋め込むためのリブを設けました。
針先を埋め込んだ部分が引っ張り上げられず、
そのままスッと埋め込めるので、僅かながらも裂けにくい。

僕は、「形状」と「素材」がマッチしてこそ、出し抜いて釣れるワームになると考えています。
デザインを追い込んでも、素材が合わなければ狙った動きは出ませんし、その逆もしかり。
星の数ほどあるワームの中には、定番として釣れ続いている名品もあり、
たまたま?絶妙のバランスで完成されているモノもあるかもしれませんが、
狙って開発することに意味があると思っています。

ちなみに、素材の最終決定は、必ず量産用の本金型でうったもので行っています。
開発過程でも絞り込めてはいるのですが、
最後の微修正で変わる場合もあるし、自分が安心納得するためでもありますね(^-^;

先日霞水系で行ったルアーマガジン「イトウタクミのなぜなぜくん」にて。

kawamura 2018.08.06

こんにちは、川村です。
今回は、ヴァラップスイマーのアクションについてのこだわりを語らせてください。

すでにアクション動画をご覧になられた方もいるかと思いますが、
ヴァラップスイマーの動きは細かくて速いです。

ハイプレッシャーフィールドでの釣りが大半を占める自分が必要性を感じていたのは、
スレバスを警戒させることなく自然に食わせることができる、
よりナチュラルで見きられにくいアクションでした。

まず、スローリトリーブでもハイピッチにテールを振る
“スロー性能”に特化していることは必須条件!
ゆっくり泳いでいても高速にテールを振ることで、バスに見切られにくいこと。
この「スロー」と「高速」のギャップが有効であることは、
シンキングスイッシャーやハネモノに通じるものがあると思います。

そのうえで、ボディも魅力的にアクションすること。
タイトながらも、ウォブリンブとローリングが絶妙に入り混じり、
小刻みに身をクネらせながらも、
ボディ側面を高速にチラつかせる複雑な視覚効果を発生します。

これは運動性能を追求したことに加え、
前回お話した「タテ扁平&デルタ形状」のボディシェイプ
だからこその見え方でもあります。
ちなみに、Volup Swimmer の由来は、Voluptuous(色っぽい・肉感的・官能的など)、
ボディで魅力的に誘うイメージで名付けました。

そして、水平姿勢で泳ぐ(※アングラーとの距離が近くなると上を向きますが)。
これは、テールが水を受けて反り上がろうとする力が
シーソー的に頭を下げる力に作用し、
斜め上に引かれるラインと相殺しあってのバランスです。
また、頭を上げないだけではなく、
テールが不自然に反り上がらないことにも注意しました。

ご使用の際には推奨フックサイズにて
(オフセットフックorコイル付きフック#4/0~5/0)
センターラインに沿って真っすぐフックをセットしていただき、
ラインを弛ませた状態をキープしながらゆっくり巻いてくださいませm(__)m

kawamura 2018.08.03

こんにちは、川村です。

ここ一ヶ月は、毎週霞水系への釣行でした。

すでに誌面に掲載されているBasser取材。

伊藤巧君と共演のDVD『クレイジーブラザーズ』(内外出版社より来年リリース予定)。
ハードルアー限定トーナメント、『H-1グランプリ』新利根川戦への初参戦を挟んで、
ルアマガ本誌取材にて『イトウタクミのなぜなぜくん』にお誘いいただきました。

オカッパリに関しては、今年の夏は例年のようにはいかないことを感じています。
減水傾向であったこととプレッシャーの高さも影響していると思いますが、
流入河川の上流域がことごとく不発だったのです。

代わりに、本来夏にはスルーするような、
中流~下流が熱くなっていることは発見でした。
しかし、それとてスレているので一筋縄ではいかず・・・

もっともバスからの反応が良かったのは、
ヴァラップスイマー4.2゛のノーシンカーリグでした。
ラインを弛ませた状態をキープしながらゆっくりただ巻きですが、
アプローチに一工夫することでスイッチが入るシーンも多発しました。

詳しくは、8月末売り号のルアーマガジン『イトウタクミのなぜなぜくん』にてm(__)m
この質量感でのノーシンカーだからこそ、出せる軌道?と生っぽさです。

他にも、スモラバのマイクロピッチシェイクや
スナッグレスネコについても鋭く突っ込まれましたが、
これまで「こんなに細かいシェイクはできないし、
釣れる気もしない」と言っていたマイクロピッチシェイクなんて、
「分かった、出来るようになった」と。
ならば、とタックルを貸すと、すぐさま連発ですから、本当に怖い。
もう、長年この釣りをやっている僕より釣る勢いです(^-^;

すでに誌面に掲載されているBasser取材では、
バーサタイルがコンセプトのショアコンペティションシリーズの
ファイヤーウルフ(M/MH)とキングバイパー(H)の使い分けを詳しく紹介しています。

一匹の見えバスに対して、
ヴァラップスイマー4.2ノーシンカー→ゾーイ→スピナベサイト→ガストネード70Sとローテーションして食わせる場面があったのですが、
幅広いルアーが扱えるタックルだからこそ・・・といえども、
最終的にキャッチしたガストネード70Sに用いたタックルは、
ファイヤーウルフ+スティーズSVTWに、
13ポンド(スティーズフロロタイプモンスター)の組み合わせ。
正直、軽量プラグを扱うにはムリヤリ気味です。
が、大切なのは、ムリヤリ気味であろうとも、“やるか、やらないか”
多少やりにくくとも、扱えるのであれば「やる」ことで、
食わせられることはけっこう多いのです。

BasserはBOX特集にて、各アングラーの収納方法を紹介しています。
僕も収納に関しては、試行錯誤してきた結論ともいえるシステムが完成しています。
「これでなければ」、のタックルボックス指定から、
ワームにクセをつけることなく、
しかもジャストサイズで保管できる「バッカン&ボックス3段重ね」など。
他にもオカッパリバッグの中身も公開しています。

なかなか狙いどおりにいくことのほうが少ないながらも、霞水系はやっぱり面白い!
場所と釣り方がハマりさえすれば、グッドサイズが連発で応えてくれます。
が・・・初めて起こったことがありまして・・・
ハチに1日で2回も刺されました”(-“”-)”
これまで釣りでは一度も刺されたことなかったのに・・・
それもヤブ漕ぎでもなく、コンクリ護岸に生えている草に巣を作っていました。
刺されたのはそれぞれ別の川。
時期的なタイミングもあるのでしょうか、皆さまもご注意くださいませ。

写真はクレイジーブラザーズロケ。
クジを引き、それに従った釣りをするので予測不可能!

初参戦したH-1は、タイニーピーナッツDRとオーバーライドでリミットメイク!
20位ちょいでした。

kawamura 2018.07.30

こんにちは、川村です。

8月上旬にリリースが迫っているヴァラップスイマー4.2インチ。
ボトムアップスタッフ以外にも、各地の近しいアングラーに
お送りして試してもらったのですが、
例外なくアクションにシビれてもらえたことと、
よく釣れているのでホッとしている次第です(*^^)v

【写真 左上:山口諒也くん(遠賀川にて)、左下:キャスティング黒崎店店長栗原さん、右上:Oさん(霞ケ浦水系にて)、右下:ゆずさん(北浦水系にて) 】

【もちろん草深さんも!(相模湖にて)】

開発当初から、実現したいコンセプトは決めていました。
それは、「タテ扁平のリアルシェイプを、ノーシンカーリグで安定して泳がせる」こと。

なぜかというと、本物のベイトフィッシュは、
アユも、ワカサギも、オイカワも、ハスも、タテ扁平のスリムシェイプだからです。
この手のソフトベイトは、バスに対して“魚”として訴えるタイプですから、
バスが見つけてくれたときに、実際の魚に近いシルエットで違和感なく誘いたい。

しかし、カンタンなことのようで、これが意外と難しい(>_<)

ノーシンカーリグで・・・となると、
タテ扁平シェイプはすぐに傾いてしまうのです(-_-;)
ウエイトが内蔵されているスイムベイトであれば、
姿勢が矯正されるので問題はないのですが・・・
浅いレンジをデッドスローで引けるノーシンカーリグで実現したいのです。

「リアルなシルエット」と「安定性」を両立させるために試行錯誤した結果・・・

●最初に水を受けるヘッド部分だけは、ナマズの顏のようなヨコ扁平の断面。
ヘッド部分だけでもどっしりとした形状にすることで、
安定性アップに効果がありました。

●ヘッドからボディにつながる過程でタテ扁平の断面に移行しますが、
ボディ断面は下っ腹をやや膨らませたデルタ形状に。
腹側に塩を高密度に入れた高比重素材と相まって、
低重心化に特化させました。

●テールパワーとのバランス。
テールの大きさや角度、テールとボディをつなぐクビレ部分の太さと長さのバランスは、
シャッドテールワームにおいて、アクションの質や安定感、
そしてスイム姿勢をも左右するとても重要な要素です。
テールパワーが強すぎて、安定感を損なわないよう、
されど、生命感あふれる高速ウォブ&ロールを発生するよう・・・
このバランス調整に、もっとも時間を割きました。

このタテ扁平スリムシェイプだからこそ、
本物の魚に近いシルエットになるだけでなく、
タイトなウォブ&ロールアクションでも、ボディ側面を高速で
チラつかせる複雑な視覚効果を得られるのです。

今回はヴァラップスイマーのシェイプについて、でした。
込めたこだわりはまだまだ続きます・・・

kawamura 2018.07.11

こんにちは、川村です。

早々に梅雨が明けて、一気に高温の真夏日!
6月の最終週には、BITE『ENLIGHT』の収録にて、
山梨県の西湖と河口湖に行ってきました。

山上湖ならではのクリアな水質ゆえ、
天候や時間帯によってはバスがすぐに深みへ落ちてしまう。
ワームが使えないことも相まって、オカッパリの難易度は高いフィールドだと感じています。
とにかく、ダメなときはやりようがないくらい釣れないのです(^-^;

半面、それでも突っ込みたくなるほどの魅力もある!
なんといってもバスがデカい!
50アップはザラ?(というほどちょろくはありませんが)
河口湖にいたってはロクマルの可能性もある!

そしてビーブルが心強い。
昨年も西湖には2回訪れましたが、ともに50アップを釣らせてくれました。
スピナベサイトが効くフィールドなので、
バスさえ見える状況ならむしろ手堅いとすら!

初日は西湖へ。
期待していた状況は、スポーニングを終えたバスが
岸から狙える範囲内の表層に浮いていることでした。
しかし、期待に反して、バスとの遭遇は稀・・・
西湖を3周して、チャンスは10回くらいかな?
キャッチは5本、うち50アップは2本!

2日目はさらなるビッグを求めて河口湖へ。
これが西湖以上にバスが延々いない (+_+)
増水していて浅瀬が広がり、見えにくいのもあるかと思いますが・・・
陸地に生えているはずの草も冠水しシャローが良くなりそうな状況ですが、
その恩恵を感じることはなく”(-“”-)”

小海からスタートし、河口湖大橋をくぐり、
ワンドもほぼ歩き切るところではじめてバスに遭遇!
すでにけっこうな距離を歩いています・・・が、前日で慣れたのか、
むしろ足は軽い(^^)

で、一匹ミスバイト、その後30後半が釣れてくれ、さらに・・・!
ブルーギルの群れの中にボツンと巨大なバスを発見!
すかさずビーブルを口元に通すと、呆気なくパクリ!

喉の奥からはブルーギルの尻尾が覗く大食いバスは、56.5㎝でした。

しかし、河口湖は歩いた距離に対してあまりにバスが少ないので、夕方は西湖へ。
そこでもちょっとした悲劇と歓喜を味わいつつ、ENLIGHTロケは終了。

2日間での釣果は、50アップ3本に、48・47・46・45・・・と、
苦戦はしているのですが、歩いた成果はありました(*^^)v
フィールドのポテンシャルもすごいですが、
スピナベサイトのスペシャルさと、ビーブルも効いています。

スピナベサイトのコツにつきましては、今月号(8月号)のルアーマガジンにて詳しく紹介しています。

また、映像も合わせて見ていただくことで、よりイメージを掴みやすいかと思います。
今釣行のBITE ENLIGHTは、7月後半頃に公開される予定となっております。

遅れているビーブルの発売時期は現時点でも未定で、
お待ちいただいている皆さまに申し訳なく・・・
進展があり次第、この場でもお伝えしたいと思います。

7/1(日)キャスティング南柏店さんにて『バスフェスタ2018』が開催されました。
当日は、ボトムアップブースを出展、ステージでは、
岡さん、Katsuuさんとのトークショーをさせていただきました。
足をお運びくださった皆さま、ありがとうございました!

それでは、今回はこの辺で失礼しますm(__)m

kawamura 2018.06.29

こんにちは、川村です。

さて、前回も軽く触れましたが、TV『ザ・フィッシング』の収録にて
岐阜県の五三川に行ってまいりました。
中京を代表するオカッパリフィールドで、コンクリ護岸が大半を占め、
ナチュラルバンクは一部のみ。
人気フィールドながら、濁り気味の水色とカバーもあることで、
隣を流れる大江川よりは釣りやすい印象です。

途中カメラが回せなくなるほどのドシャ降りもあり、
水位も平水→コンクリ護岸が水没するほどの満水→放水して一気に平水・・・
と、激しい水位変動、そして泥濁りが発生する中での釣りとなりました。

今回はダイワ若手の佐々木勝也君との共演にて、釣果への精神的プレッシャーは半減。
ならば、と、バイトシーンが見えるトップウォーターに時間を費やしました。
しかし、初日は状況が掴めずに苦戦・・・(-_-;)
釣れていないわけではないのですが、バスの動きを追えてはいませんでした。
攻略への糸口が見えない状態からどう攻略していくか?が見どころだと思います。

放送日は7/7(土)の17:30~を予定しております!(地域によって異なる場合があります)

関東に戻ってきての翌日は、千葉県の豊英湖にてレンタルボートフィッシング。

ヴァラップスイマー4.2゛の量産試作が届いたので、
フィールドでの最終チェックです。
水槽でアクションを確認してはいるのですが、
実践での使用感やバスからの反応を確認しないわけにはいきません。
本金型に移行するさい、スリットやボディ形状に微修正を加えていたこともあります。

そして、一発目がいきなりの50アップ!

さらに45クラスのグッドサイズが連発!!
深みから一気に急浮上、もしくはカバーの中から勢いよく、
水面を割ってひったくる本気食いが頻発しました。
釣って場を荒らしてしまっても、カラーを変えたり、
少し沈めて泳がせてくると絞り出せる場面もありました。

これで自信を持って世に送り出せます(*^^)v

ヴァラップスイマーは、バスに本物の魚として
錯覚してもらうための要素を追求したシャッドテールワームです。

・バスから見たシルエットが、本物の小魚と同じタテ扁平のスリムシェイプであること。
・水平姿勢で泳ぐこと。
・スローリトリーブでも高速にテールを振ること。
・ボディはタイトながらもウォブリングとローリングが入り混じって、
複雑な視覚効果があること。

特に、ウエイトがフックのみとなるノーシンカーリグの場合、
泳ぎを安定させるにはヨコ扁平のボディシェイプにすることで解決できます。
しかし、「バスが下から見上げたときに、本物の小魚のシルエットに近い、
タテ扁平なスリムシェイプで魅せたい!」
そのリアルシェイプから、ボディをウォブ&ロールさせ、
チラチラチラ・・・とボディ側面を高速にチラつかせる。

いざ実現するとなると、理想的なアクションとの両立はなかなかに難易度の高いものです。
タテ扁平ボディは、すぐに傾いてしまうので”(-“”-)”
ウエイトが内蔵されているスイムベイトなら、姿勢を矯正してくれるのですが・・・
やはりノーシンカーならではのスロー性能は捨てがたいものがあります。

解決に至った内容については長くなるので、ここでは割愛しますが(^-^;

反応した勢いのまま疑いなく一気に喰わせられる、
追ってきたバスのバイト率を極限まで高めたい。
そして昨今のフィールドで重要視すべきは、「スレバスに強い」こと。
そのためのリアルシェイプであり、水平姿勢であり、小刻みで素早い視覚効果にこだわったのです。

動画も撮ってもらっているので、ちょっとだけ・・・

リリースは8月上旬を予定しておりますので、もう少々お待ちくださいませm(__)m

kawamura 2018.06.25

こんにちは、川村です。

ここ2週間は、
亀山湖にプライベートで。
釣りビジョン『follow my F』の収録で岡山県の倉敷川。
ワンダーフィールドさん主催の『HAYABUSA CUP』では新利根川。
TV『ザ・フィッシング』の収録で、岐阜県の五三川。
そして、8月にリリースを控えているヴァラップスイマーの
最終チェックで千葉県の豊英湖、と・・・

津々浦々、オカッパリとレンタルボートでの釣りを交互に楽しませてもらいました。

亀山湖へは、ルアマガ取材でハマりまくったスピナベサイトを堪能したく・・・
しかしこの日は反応が弱く、トレーラーフックにもかすらない
ミスバイトとバラシが連発”(-“”-)”
休日のハイプレッシャーもあるでしょうが、スピナベサイトへのスレも感じました。

ミニスピナーベイトのDゾーンフライ(エバーグリーン)で
辛うじてトレーラーフックに掛かるという、この釣りでは極限を体感・・・

しかし、1本だけ持っていたヴァラップスイマーに、
46㎝がインレットからもんどりうって食ってきました。

倉敷川は、スティーズポッパーに新しく加わったサイズアップ版の70Fが、
開始早々にビッグバスを連れてきました。

オリジナルサイズもアクション性能は高いですが、
70サイズはサイズアップの恩恵でさらに首振りしやすいことと、
14~16ポンドクラスのフロロカーボンラインでも沈むことなく、
毎トゥイッチ外しなくクイックな首振りとポップ音を発してくれます。

ちなみにフックは、フロントを瞬貫トレブルの♯4(ハヤブサ)、
リアのフェザーフックをティザーフックの♯4(メガバス)に交換しています。

ヴァラップスイマーも使わせてもらいましたが、バイト数は一番!
スレたフィールドに、小刻みな高速ウォブ&ロールアクションは合っていると思います。

しかし倉敷川は甘噛みに苦戦(*_*;
空振りミスバイトや、食いつきが弱く掛かっても外れてしまう・・・
どう攻略するか!?最後は劇的です。
初回放送は、7/17(火)の22:00となっておりますので、
釣りビジョンを観れる方はぜひ!

そして新利根川は、ワンダーフィールドさん主催のレンタルボート大会。
49名で競われました。
前日からの雨で濁りが入り、朝の気温は14℃と寒いくらい。
冷たい濁りはバスの活性を下げるはずで、厳しい展開になると予想しました。

おまけに強風。
安全面を考慮し、12時までは洲の野原へ出ることは禁止となりました。
僕の装備は55ポンドのエレキのみなので、
勝つためには、スタート地点から近いうえ、
グッドサイズも見込める洲の野原だと見込んでいました。
そのため、12時までは新利根川の下流域でリミットメイクを目指し、
12時からの実質1時間ちょいが勝負だと。

濁ったからシャローカバー?それとも水温が下がって深めに落ちる?
どちらも探れるスナッグレスネコリグのみに絞って、
最下流域のあらゆるシチュエーションを叩きました。
フックのN・S・Sフックパーフェクションは、
深い掛かりを優先してワンランク大きめの#2/0です。

ワームはブレーバー57。
濁った水でもテールの振動でアピールできるし、
活性が下がったバスも食わせられる。
ワームの色はライムチャートを選び、
濁り&ローライトでもバスが見つけてくれやすいようにしました。

狙いは的中したのか、開始30分ほどで45アップをキャッチ!
風を避ける出っ張ったコンクリの裏に落とし、
ラインを張ろうとしたらラインが沖に走っていました。

新利根出口までを一周するもさらなるバイトはなく、
ちょっと深めに落ちたのか?と、スタート地点である松屋ボート前の橋脚へ。
鉄骨と鉄骨の隙間に落とし込み、ラインを張るともうグイグイ引っ張られていました。
アベレージサイズながらも2匹目!

対岸の橋脚を同じように攻めると、またも着底バイト!
これはジャンプ一発でバラしてしまうも、
カラーをBUミミズに換えると、同じ柱でまたバイト!
リミットメイクは達成(^^)v

バイトはすべてロッド操作に移る前、ラインを張ったときには食っていました。
フォール中も震える動きが、中層にサスペンドするバスを追わせているのだと思います。

12時をまわり、いざ洲の野原へ。
しかし、逆風で想像以上にボートが進まない(>_<) 新利根を出て早々に引き返してくるボートもありました。 近場の風裏に絞って釣りをするもチャンスが訪れることはなく、終了。

結果は1,900g台で7位。
リミットメイクを果たしたのは、全体の1/5ほどでした。
上位は接戦で、優勝は3本で2,500g超えでした。

驚いたのは、フロッグでリミットメイクを果たした方がいたこと!
スティーズポッパーフロッグJr,で3連発したそうで、明らかにハマッている。

1時間遅れで出船したハヤブサ社員のIさんも、
チョップカット(ジャッカル)でグッドサイズを仕留めていました。
冷たい雨と濁りでもトップが有効だった・・・これは僕にとって新鮮な事実でした。

こういった答え合わせが出来ることも、大会の面白さ!
ショップさん主催のレンタルボート大会には初めて参戦したのですが、
本気で楽しめ、そして勉強になりました。

一旦ここで・・・後半に続きますm(__)m

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