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川村 光大郎 Kotaro Kawamura

1979年2月14日生まれ
茨城県出身


kawamura 2022.04.04

こんにちは、川村です。

ここ一か月ちょいの間、三島湖・豊英湖・霞水系・そして広島県に遠征しての三川ダム&八田原ダムへ釣行しました。

冬~春にかけて房総リザーバーに通うのは恒例ですが、
特に今年は、プロトのスクーパーフロッグマグナムを試すのが楽しくて通い込んでしまいました。

さすがにまだ水面には出にくいので、ヘビーダウンショットリグで。
このサイズになると浮力も強いので、シンカーは10~14gがマッチします。
1オンス超えのリグになるため、ロッドはミディアムヘビー~ヘビー。ラインは16ポンドです。

スクーパーマグナムをご覧になった方からは「デカッ!」と言われることが多いのですが、
実際に使ってみるとそれほどでもなく、もっと大きいのも欲しくなってしまうくらい。
50アップも釣っていますが、40cm以下も食ってきます。
まあ、釣れるとグッドサイズがほとんどであることは確かです!(^^)!

とは言え、ボリューム感に加えて動きもパワフルですから、いつでも釣れるワケではないことも経験済み。
しかし、数もサイズにおいても、他を圧倒する釣果を出せていることもまた事実・・・!
ある日の豊英ダム釣行では、ゼロかイチかの状況のなか10バイト7キャッチ。3度食い直してきたバスもいました。
今年、ノドからアカガエルの足が出ているバスも2匹釣りましたが、これまで6~7年通っていても一度もなかったこと。
カエルを意識したバスが疑いなく反応しているからだと思うのです。

ただ今2次試作のテストを終え、1次試作の方が良かった部分もあり。
大きくなったことでレッグのレスポンスが悪くなったため、レッグの形状と角度を修正したのですが、やり過ぎてナチュラルな動きが損なわれました(^^;
口部分も傾斜をつけたカップ状にすることで太いフロロでもダイブしにくいようにしたのですが、ダウンショットで泳がせたときに不自然な上下動と浮き上がりやすくなってしまい、こちらもやり過ぎ。

これらの調整を終え、次作を待っているところです。
昨今の情勢もあり、発売時期をお伝えしにくいところではありますが、完成は近いです。

 

そして、こちらもリリースを控えているハードプラグ「ジョリー」。
一見、ウエイクベイト系を想像させる垂直気味に立ったワイドリップやジョイント構造、そしてプロップですが、実はシンキングスィッシャーです(^_-)-☆

ボクも草深もシンキングスィッシャーを多用するも、かつてより見切られるケースが増えたと感じるようになったことが開発のきっかけでした。
デッドスロー引きでもペラは高速回転するメリットはそのままに、弱った小魚のようにヨタヨタとアクションすることで、追尾してきたバスに見切られにくいように。
また、ノーアクションのシンキングスィッシャーではバスに気づいてもらいにくいような、濁った水色や水深での集魚力も高まります。

量産試作品では、三島湖のバックウォーターと霞ヶ浦にて、グッドサイズを連れてきてくれました。
休日の複数のボートで賑わったバックウォーターでは、周囲より深い垂直岩盤のキワをゆっくりただ巻きしてくるとググッ~と重みが乗って47cm。
霞水系ではアングリングバス取材にて、風で波立つ中でバスに気づかせる誘い方を試すとデカバスが引ったくりました。

このロケでは他にも、イナッコにボイルするもルアーには見向きもしなかったバスに、シチュエーションを無視した!?ルアーやリグにグッドサイズが連発(*^^)v
正攻法が効かないバスに対する引き出しが特効薬のように効いてくれましたが、詳細は紙面にてm(__)m

 
霞水系では、岩佐吉一さんが主催するオカッパリ大会「B.B.LAND」にもゲスト参戦しました。

上記のイナッコボイルを狙いに行きましたが、冷え込みによりスッキリ居なくなり・・・”(-“”-)”
バスを追って下っていき、コスモ3.3g+M.P.S BIGで1本!

この時はバスを探してどんどん歩いていったため、バーサタイルロッド1本で身軽に。
3.3gとやや重めのスモラバに、トレーラーのM.P.Sも〝BIG″にすることで、ベイトフィネスタックルでなくとも扱いやすくなりますよ(^_-)-☆

80人参戦にて、9人がバスをキャッチ!

優勝者は、V3ミノーで51cmをキャッチしたダイスケさん!

2位は、48.5cmをブルーバックチャートのリズィーでキャッチした、フィールドレポーターの戸崎優翔。
3位は46.5cmが2人。Yuuさんがカットテール4のノーシンカーで。ギバさんがブレーバー5.7のネコリグで。

圧巻は、同じくゲスト参戦した佐々木勝也。
48cmの1900g超えと、43.5cmながら1600g超えのブタバスを仕留めてきました!
大きいほうはガストネード110。小さいほう?は、ヴァラップスイマー3.3インチのアラバマリグで。

 
そして三川・八田原へは釣りビジョン「follow my F」の撮影にて。
この2日間は・・・本当に寒かった!
初日は気温4℃の雨。翌日は最低気温マイナス1℃。せっかくの広島遠征なのに、なんでこんな日に(-_-;)
会う人皆さん、「先週は良く釣れたんですけど・・・」。なかには「1日に40匹!ヴァラップスイマーでよく釣れました!!」なんて。

バックウォーターから下ったバスを追って、オカッパリの限界アプローチにも挑みました。
こちらも、釣りビジョンを視聴できる方はぜひ!
初回放送は、4/19(火)の22:00になりますm(__)m

 
まだ急な冷え込みはありますが、フィールドも生命感に満ちてきました!
4月の中旬くらいからは、スポーニングも本格化してきます。
バスは減りゆく魚です。特にネストや稚魚を守る親バスがいなくなってしまうと、卵や稚魚は全滅しかねません。
その場にリリースするにしても、速やかに戻すことがいっそう大切になるタイミングですね!

(一人でも多くのアングラーに浸透してもらいたく、ハリースライドのパッケージから記すことにしました)

それでは、今回はこの辺で失礼しますm(__)m

kawamura 2022.02.14

こんにちは、川村です。

今年の冬は本当に寒いですね!毎朝ガイドが凍ります(^^;
さて、今回はこの冬‟3種の神器”となっている釣法をご紹介します。

まず一種目は、スクーパーフロッグのダウンショットリグ。

開発者も想定していなかった沈めて使う釣法の恩恵により、冬に入っても釣れ続きました。
毎年恒例にしている元旦釣行では三島湖を訪れましたが、年末からの勢いのまま、初バスも釣らせてもらいました。
新色の試作品も試していましたが、中でも〝 YAMABUKI ″と名付けたダークオレンジは、すでに欠かせなくなっています(^_-)
しかし、横方向に逃がしていく誘いゆえ、年明けからはトーンダウンしたかな。

 
代わりに釣果を上げるようになってきたのが二種目、ブルスホッグ3兄弟。

豊英湖や戸面原ダムといった房総リザーバーでは、ギャップジグ+ブルスダディ(2~3節カット)や、3インチのリーダーレスダウンショットリグで使いますが、昨冬に続いて有効です。

ミドルレンジ(3~6mほど)にある沈み木などを狙ったときに、枝を乗り越えては落とします。
この時、スーッとさばいた時に生じるパドルを左右に震わせる動きが、メインベイトである小ギルが枝の隙間から出てくるように見えるのでは!?と。
戸面原ダムにて開催された「デビル会」では、ブルスホッグ3インチにフラスカートを付けたもので2位に入賞できました(*^^)v

一方オカッパリでは、ブルスホッグベイビーの出番。
スモラバ(コスモ)の1.3~1.8gにセットして、フィネスなジグストのイメージで誘いました。
ボトムをとったら、ポンッと軽く浮かせ、ややスローなリズムで「ポワンポワン」と優しく誘ってきます。
ブルスベイビーは軽い誘いでも柔らかく上下動し、サイズの割に水押しは強い。

いきなり2キロオーバー!さらに1600g超えと、冬でも動けるグッドサイズが食ってきました。

ピンスポット、特に中層一点誘いとなるとM.P.Sの方が断然向きますが、オープンウォーターならブルスベイビーのフィネスジグストはぜひ試していただきたいメソッドです(^_-)-☆

 
そして、2月に入ってからはシャッドプラグがメインに。これが三種目。

日照時間も伸びてきたからか、寒いのは相変わらずですが、ちょっと上向いてきたような!?
やや浅めのレンジを泳がせやすいシャッドの中から、スティーズシャッドSR・ワスプ50・スピンムーブシャッドを動きの強さで使い分けました(左から右にいくにつれて強くなります)。

そういえば、元旦の三島湖では、朝のフィーディングタイムでフェイス87でもグッドサイズがきました。
シャッドで釣っているのも出社前のチョイ釣りなのですが、シャッド&ジャークベイトで朝の短い時合いを効率良く探ることが、〝ワームで丁寧に誘う″を凌ぐことは多々ありますね!

しかし、ワームでもオタノシミが・・・
スクーパーフロッグのサイズアップ版、「ダディ」と「マグナム」。

Basserの取材で来社した松本幸雄さんに渡すと、後日、三島湖にてマグナムで釣ったという53cmの写真が!
先を越された~!と、ボクも豊英湖にいくと、マグナムで悔やみきれぬラインブレイク”(-“”-)”
ダディではフツーサイズを一発仕留めましたが・・・

しかし、アクションは正直イマイチでした。
大型化したことで、レッグのレスポンスが悪すぎて・・・(-_-;)
すでにCADデータの修正を終え、二次試作を待っているところです。

そんな感じで、ことさら寒いこの冬ですが、例年より釣っています。
チョイ釣りでも、フィールドに出ているからですね。
もう少しすれば、冬の底も脱するはず。デカバス狙いのベストシーズンがやってきます!

 
最後に告知をm(__)m

ルアーマガジンロケにて、トップ50プロ・黒田健史さんとステラとイグジストについて対談&使い比べという禁断企画を行ってきました!
タックルオタクでもある黒田さんとのトークですから、濃密&過激!?ルアマガさんがどこまで公開できるかは、ボクも見どころです(^^)

そして、Basserでは「スト特集」とのことで、ミドストを徹底検証!
〝ミドストと言えば″のティムコで開発を担当する大津清彰さんを弊社に招き、水槽で様々なワームやセッティングを検証しました。
ミドストで釣れるワームの条件とは!?見た目や動きのリアリティだけではない要素もあるのです。

どちらも今月末売りの号にて。ぜひお目通しくださいませm(__)m

kawamura 2021.12.28

こんにちは、川村です。

今年もあっという間に年末になっちゃいました。

ここ一ヶ月半の間に、陸王の決勝があり、続いて艇王の決勝。
それ以外では、ザ・フィッシングや中国ダイワからのロケ依頼、そしてプライベートでも三島湖を訪れました。

陸王はご存知の方も多いと思いますが、おかげさまで2連覇を達成することができました。
晩秋の霞水系には例年手を焼きますが、今回は直前の大雨&強風で有望スポットの多くが潰れ、過去イチに釣れない陸王となりました。

今回は、Abema による生放送の演出により、初日の結果すら知ることなく結果発表が待つスタジオへ。
2日で3匹。到底勝てるとは思えない釣果に、意気消沈していたのが正直なところです。
しかし、対戦した藤田京弥さん・三原直之さんの釣りをドキドキしながらも観るにつれ、同じく苦戦していたことを知った次第です。

唸ったのは、両プロの選んだシチュエーションや釣り方が共通していたこと。
荒天の影響を受けにくく、流れや濁りを避けるプロテクトエリアはストレッチまでも時間差でバッティングしており、
釣り方も、ブラストボーンJr.やボラコン、ハドルスイマーといった、ボリュームベイトでスローに誘うところでも一致。

ただでさえ広い霞水系ですが、今回は新利根川や与田浦も含んでの全域が競技エリアとされ、2日間のプラクティスでチェックすることは到底ムリ。
それでも、同じエリアを選び、共通した釣りを展開している選択眼は驚きでした。

ボクは最後まで絞り込めず、全部撃ち。3匹ながら、全てグッドサイズだったことが幸いしました。
バスの着き場が掴めないのでとにかく歩いてバスとの遭遇率を上げるしか術がなく、
その代わり、ルアーはギャップジグ+ポーク(ピッグダディJr.)で、「撃つ」も「泳がす」も、全てをまかないました。

今年の陸王は、印旛沼水系での予選も含め、ウエイトにカウントされたバスは全てギャップジグ+ポークによるもの。
予選での10本+決勝での3本の平均ウエイトは940gを超えており(290gがいたにも関わらず)、半数以上がキロアップ!
リミットメイクを適えるバイト数とグッドサイズへの訴求力、そしてフッキング率の高さは、コンパクトカバージグならでは。

なかでも、カバージグとしては異例に軽い、3.5gによるスロースイミングは欠かせない武器となっています。

 
亀山湖で開催された艇王は、松本幸雄さんと藤田京弥さん両名とも得意とする、ライブスコープを活用した釣りに脅威を感じていました。
直前にニジマスが放流されたこともあって、デカいのは沖に出ているとすると、なおさらに。

一年ぶりに訪れた同フィールドでしたが、とにかく釣れていないと。
プラクティス日に開催されていた大会では、優勝で1.400g台一匹・・・
対戦する2人には当てはまらないだろうな~とは思いつつ、プラクティスでは両日とも4匹ずつ釣れ、悪くはない!?
リミットメイク(3本)はイケそうで、一発グッドサイズが入ればもしかして・・・

プラクティスフィッシュ

ハミンバードの360°魚探で見つけた、フラットのエッジの一部分が岬状に張り出したピンスポットと、島前のフラットに点在する沈み木。
日中は、岩盤岬のすぐ裏がエグレになっているスポット上に、木がオーバーハングしてシェードになっていると、高確率でバスがついていました。
外からキャストしてもエグレに対してタイトに誘えないので、エレキは惰性で木の下に潜り込み、バーチカルにリグを落とし込みます。

リグは、スクーパーフロッグのダウンショット(3.5g)に、フレッシュに反応してきました。
亀山湖でのライトリグと言えば、ワームカラーはブラックが定番。濁っていたのでなおさらでしたが、
朝のローライト時はむしろピンクにしたほうが、目立ってすぐに食ってくることにも気づきました。

そして本戦。
目指した白鳥島のフラットにはすでに数艇が浮かんでいましたが、運よく狙いのピンスポットは空いていました。
そして早々に40アップ、840gがピンクのスクーパーにきました!
このフラットには、藤田・松本両名の姿もあり、これは意外。沖のライブスコープシューティングを予想していたからです。
9時に設けられた休憩前に、松本さんもグッドサイズをキャッチするのを目にしました。

その後は音沙汰なく、手堅いと踏んでいた岩盤エグレをラン&ガンしますが、ノーバイトだったのはガックリ(-_-;)
終了間際にフラット上の沈み木で、一匹を追加するのが精一杯でした。

結果は、30g差で松本幸雄さんの勝利!!
僅差ではありますが、内容的には数字以上の差があり、勝つべくして、です。
そして、あの藤田京弥さんが苦戦するとは想定外!何があるか分からないものです。

 
その後通っている三島湖では毎回竿頭で、スクーパーフロッグのダウンショット強し!
この釣法を教えてくれた松本幸雄さんの影響力もあり、リグっている方も多く見受けられるようになりました。

釣果の差となる誘いのコツは、細かいシェイクではなく、スローテンポでシェイクすること。
水面でキックアクションさせてくるのと同じイメージで、一点誘いではなく、ゆっくり横移動です。
ハイシーズンは中層を泳がせてきましたが、冬に入ってからはボトムや沈み木に絡ませながら泳がせています。

フックはライトニングストライク(ハヤブサ)の♯4。バラシはほぼ無く、口内の深い位置に掛かっていることが大半です。
ノーシンカーではワンサイズ大きい♯2を用いていましたが、ラインが張った状態で押さえ込まれるこの釣りでは♯4に落ち着きました。

シンカーウエイトはやや重めのほうが、キレのあるキックアクションが出せることと、浮力のあるエラストマー素材でも速やかに狙いのレンジへ届けられます。
2.5~3.5gを用いていますが、これからは5gも試してみようと思っています。

 
さて、おかげさまでボトムアップを立ち上げて丸5年が過ぎました。
ひとつの節目を超えることができ、あらためて、日ごろ支えていただいている皆さまへ感謝いたしますm(__)m

アングラーとしても、この五年間で陸王3回・陸王レジェンド・オカッパリオールスターと、5つのタイトルに恵まれました。
ウイニングルアーとなったのは前述したギャップジグのみならず、
ビーブルのスピナベサイト・ハリーシュリンプ3のバックスライド・ブルスホッグ3のリーダーレスダウンショット
ブレーバーマイクロのダウンショット・ブレーバー57のスナッグレスネコ・コスモ+M.P.S2.4など・・・
生み出したルアーが貢献しているのは、タフフィールドでの実釣感覚とモノ作りがリンクしているからこそ。

今年はスクーパーフロッグで、スレを感じさせない本気食いを味わうことができました。

しかし、バスは学習するサカナですので、ずっと同じ効果で釣れ続くことはないでしょう。
引き続き新たなアクションを模索しつつ、バスに挑んでいくことが大切だと思います。
2022年もそんなルアーをリリースできる予定ですので、楽しみにしていてください(*^^*)

そして、依然コロナ下にありますが、先日は久しぶりにショップイベントを開催していただきました。
福岡にあるオールブルーさんにて、人数制限を設けさせていただきましたが、その土地のアングラーやフィールドを感じられるイベントはやはりいいな、と。
また、かつてのように開催できることを願うばかりです。

今年も一年、ありがとうございましたm(__)m
皆さまにとりましても、2022年が良い年になりますよう!!

 
ボトムアップ株式会社 川村光大郎

kawamura 2021.11.08

こんにちは、川村です。

ここ一ヶ月間は、旧吉野川・三島湖・相模湖・合間には霞水系と、よく釣行していました。

旧吉へは釣りビジョン『follow my F』の撮影。三島湖へはルアマガプライムガイド。相模湖へはタックルアイランドトーナメントへのゲスト参戦。
それぞれフィールド特性は異なるものの、秋が深まるにつれバスの居どころを捉えにくくなっていること。
そして、水温低下やプレッシャーの蓄積により、ルアーセレクトもシビアになってきたことを感じています。

そんな状況下に直面したとき、ルアーには「サーチ能力」と「食わせ能力」のどちらも欲するところ。
実際のところ、ここ一ヶ月でハマッたルアーを挙げてみると、ソフトルアーであっても横方向に探れることが共通していました。

・ヴァラップスイマー(ネイルリグ)
・ギャップジグ+ブルスホッグダディ
・スクーパーフロッグ(ダウンショットリグ)

ヴァラップスイマーはただ巻き系なのでそのままですが、スクーパーフロッグのダウンショットリグはミドスト。ギャップジグもジグストです。

横方向への誘いは広範囲に散ったバスとの遭遇率を上げるためでもありますが、シーズン中ルアーを見慣れたバスに対して、見せすぎることなく“逃げる動き”で衝動食いさせる狙いでもあります。

流れのあるフィールドでは、ヴァラップスイマーの下っ腹にネイルシンカーを打つことでスイミング姿勢を安定させますが、今回の旧吉では対岸のスポットへ遠投する必要性においてもネイルシンカーは必須でした。

フッキングを妨げず、そしてより低重心化させる位置に入れるには、スリットを貫通させての横刺しがオススメです(^_-)-☆

 

雨で濁った三島湖では、ギャップジグ(5g)+ブルスダディ+ツインラトルで40アップを4連発!
水面直下を泳がせているのでバイトは丸見えですが、濁って視界が悪いからか、食いミスも多発しました。

その間、ゲストさんは11gのカバージグでノーバイト。ジグのスピードが速いため気づいてもらえないのでは!?と、ギャップジグの7gに換えたうえでツインラトルもセットしてもらうと、その1投目でグッドサイズを仕留めました!

ちなみに、ギャップジグのキーパー部は、ラトルをセットしてもワームをホールドするための仕様です。

他にも、スクーパーフロッグのバブルガムピンクカラーやビーブルのマッディスペシャル(来春発売NEWカラー)でも釣れ、濁った水に強いルアーがハマッた一日でした。

しかし翌日は一気にクリアアップ!
一応バックウォーターの最上流までチェックしましたが、スッカラカンにバスは抜けていました。

濁りを追って下り、周囲よりササ濁った滝インレットでスクーパーフロッグに1本。

クリアと濁りの境目となっていた岬で、フリッシュのジグヘッドリグで1本。
濁りに入って、ギャップジグ+ブルスダディで1本。
ポツリ・ポツリと・・・

ここで本降りの雨!
もしや!?と滝インレットに戻ると、水量が増していました。

そして、いきなりゲストさんとダブルヒット!明らかに新しく入ってきたバス!

スクーパーフロッグのダウンショットにバイトが続きましたが、前日ほどの濁りではなかったので、カラーはトノサマが丁度いい感じでした。

そして、お世話になったともゑさんでは、ボトムアップカラーのボートが完成していました!
ベースから塗っていただいたワインレッドは、三島湖の景色にも映えます!!ぜひご活用ください\(^o^)/

 

相模湖は一年ぶり。久しぶりのお伺いにも関わらず、柴田ボートさんが温かく迎えてくれました。
前日のプラクティスでは何も掴めず。
ワカサギレイクであることと、そしてバスが岸から離れていく季節的にも、ライブスコープによる魚探サイトの使い手が上位を独占すると思われました。

優勝した石渡さんのウエイトは、3本で驚愕の5,358g!
ハドルトラウトで59㎝を仕留め、さらにチビメタルでグッドサイズを2本!
それでも、入れ換え時に1,600gクラスを逃がしてしまったというのだから圧勝過ぎます。

2位の角田さんは、ハードルアーのみでリミットメイクしての3,232g!
最大の1,200gはビーブルでキャッチ!
3/8オンスで3mラインを速引きしたというので、沈めてから巻いていると思われます。
そして、変形バズベイトのガーグルでキロクラスを2本キャッチ!独自の使い方にはさらに唸らされました。

3位の峯村さんは、相模湖最強アングラー!
ライブスコープを活用し、追ってきたバスに口を使わせる術はさすがサイトのスペシャリスト!
サイコロラバーのノーシンカーと、レインボーシャッドのミドストでリミットメイクしての2,410gでした。

4位は小池貴幸プロ!経験値の少ないフィールドでも、パッといって釣るスキルを磨くための参戦とのことでした。
それを有言実行して魅せる、相模湖初フィッシュがいきなりの2キロ超え!
ブルスホッグ3インチのフリーリグを、目星をつけていた岩盤に落とし込んだら引き込まれたそうです。

5位は自分で、2本、1,800g台でした。
デコりそうでしたが、360°魚探にワカサギの群れが岸近くにまで映るエリアにて。
垂直岩盤がオーバーハングと絡むスポットに潜り込み、エレキを極力踏まずに、枝を引っ張りながらボートを進め、スクーパーフロッグのダウンショットリグを岩盤と平行に泳がせる釣法が、当日見出した目一杯でした。

 
霞水系のオカッパリでは、今ごろから出番の増えるスモラバマイクロピッチシェイクと、ルアーパワーで釣れていると感じるスクーパーフロッグのダウンショットリグ。

この釣法は松本幸雄君に教わりましたが、彼の艇王が控えていたため公開は控えていました。
エラストマーの浮力とパーツの抵抗が相まって移動距離を抑えて誘え、バスを惹きつけるチカラも強い!
水温が下がってきて水面に出づらい時期になってきましたが、沈めて泳がせることで効果が持続しています。

これから冬に向けての効果は未知数ですが、期待しているところです(^^♪

kawamura 2021.09.27

こんにちは、川村です。

ここ一か月間の釣行は、奈良県の室生ダム、長門・将監川、新利根川、そして琵琶湖。

室生ダムへは釣りビジョン『follow my F』の撮影にて。
初場所で、昨年バスフィッシング(オカッパリ)が解禁となったフィールドです。

今回もぶっつけ本番ガイドなしですが、ローカルルールは知っておかないといけませんので調べると・・・

・遊漁券の購入が必要で、自販機が設置されております。

・釣り禁止区間がありますので、要確認。看板も設置されていました。

あと、ヘラ釣りのメッカでもあるので、迷惑をかけないように。ゴミも残さないように。
再びバス釣り禁止にならないように、釣りをさせていただいている気持ちで挑みたいところです。

通常の景色を知りませんが、かなり減水している形跡。
出合ったアングラー曰く、MAX減水とのことでした。
どおりで、期待していたバックウォーターは流れが弱く、見えるバスもほぼいません。
本湖の岸沿いも、小バスやブルーギルはいるのですが、それこそ30㎝クラスすら見当たらず。

そして、ワカサギフィールドであることもまた、グッドサイズが岸沿いから離れている要因と思われました。

初場所。それも昨年解禁と聞けばかなりワクワクして乗り込んだワケですが、思惑外れ、苦戦。釣れないし、釣れても小さい。
初日、ほぼ全域をチェックしての感想は、「失敗した」と・・・”(-“”-)”

そこからの2日目、一気に引き寄せました。
釣るだけならすぐにでも。あとはデカバスをいかに仕留めるか!?という展開に。
普段はまずやらないことまで、思いつく限りのルアーを投じていきました。

初回放送は、10/19(火)22:00より。
釣りビジョンを視聴できる方にはぜひご覧いただきたいと思います。

室生ダム、ポテンシャルの高いフィールドでした。
今度は、また違う状況にてお伺いしたいですね!

 
そしてルアーマガジン 艇王!
新利根川にて、相手はB.A.S.S.エリートシリーズで優勝を決めたTaku Ito ですよ!

プラクティスが許されたのはお互い1日のみ。
洲の野原(新利根川と本湖を繋ぐ水域)と新利根川の上流域までチェックするのはキビシイ。

新利根川は、一昨年に起きた魚の大量死から復活してきていると聞いていましたが、3本リミット勝負となれば、ビッグフィッシュの確率に勝る本湖側抜きでは考えられませんでした。

しかし、プラクティスでは洲の野原はノーバイト。
新利根川を上がって2匹をキャッチするも、やはり小さい。

この時点で、釣れてはいなくとも、洲の野原で3本なんとかするほうが勝機はあるかなと。

1日空け、向かえた本戦。

アルカスさんが、14フィート用のハイデッキを前夜に仕上げてくれました。
https://ulcus2020.com/
カーボン素材なので驚くほど軽く、そして広い!
さらに、カメラマンさん用のリアデッキも組んでくれました。

エレキはミンコタマクサム80ポンド
魚探はハミンバード HELIX9G3N
メインバッテリーは、エヴォテックをSDGマリン様よりお借りしています。

スタート後、タクミも新利根川を出ました。
ボクは新利根最下流で少し寄り道した後、洲の野原奥のワンドへ。
プラクティスでボイルに遭遇していましたが、水が悪い・・・ブクブクによどんでいました。

長居せず、真珠棚インサイドのストレッチへ。
この真珠棚、ビッグフィッシュ場として実績が高いのですが、今回はエリア外に設定されています。
しかし、前日に雨が降り増水したことで、岸に差したバスがいないか!?と。

ただ、曇天だったので、バスがカバーにタイトについているとは限らない雰囲気。

スイミングも得意な、ギャップジグ(5g)+ピッグダディJr.を、アシ際に入れたらチョンチョンと誘いながら泳がせてくると、水面直下で引ったくり!ファーストフィッシュは510g。

その後は晴れ、太陽も真上近くになってきたことでシェードは小さく。
こうなるとタイトに撃って誘うことが肝心なので、リグをリーダーレスダウンショットリグ(3.5g)へ。
真っすぐフォールし、移動距離を抑えて誘えるからです。

セットしたブルスホッグ3インチは、昨晩思い立ってフラスカートを付けてみました。
気休めかもしれませんが、ささやかなアピールプラスが狙いです。

岸際から水深のある妙義水道のアシを小刻みにピッチン&フリップ。
これまではスイミングメインでスピーディに誘っていましたが、バイトゾーンが狭くなるこの時間帯はキワでしっかり誘いました。

まさにそのキワで食ってきた2匹目は710g!

エリア最下流まで流し、折り返しは対岸を。
こちら岸は浅いので飛ばし気味に流していきましたが、沈船?らしき沈み物へ入れてのピックアップでバイト!
フックまで達せず、パドルを食い千切っていきましたが、水面に向かって逃げていくときにスイッチが入る!?

このことを意識し、誘った後は高速回収せず、水面まではロッドでスーッと持ち上げてからピックアップ。
すると、これまでとは明らかに違う魚体が追いかけてきて、水面直下でガブッ!!

「デケェ!」と言ってからアワせていたそうで、1400gのキッカーサイズ !(^^)!

リミット達成にて、2620g。
松屋さんで開催された直近の大会でも、3本 / 2500gが上位~優勝ラインと聞いていたので、いいところまでキタ!?

残り時間が少なくなってきたところで、朝に入ったワンドのストレッチがいいシェードに。
よどんでいた水質も、風で洗われ入れかわっていました。
ビーブル3/8オンスで流していくと、張り出しで水面を割ってバイト!も、枝にラインが乗っかっており、ルアーが水面から出てしまい空振り。
キャストが甘かったです (-_-;)

これにて帰着。
勝敗のほどはルアマガモバイルでの公開となっておりますm(__)m
また、ルアマガプライムhttps://prime.luremaga.jp/では、いずれ動画も配信される予定です。

文面では“丁寧に撃つ”と表現されていても、実際のところそのテンポはかなり速かったり、逆に時間をかけて誘う場合もあり、と。
その精度やスピード感は、映像でしか伝わらない部分です。

タクミはボクとは対極にプラクティスではグッドサイズを多数とらえており、単日でのその絞り込みには感服でした。
エレキ戦ながら思い切った移動も繰り返す反面、ここぞというスポットではボク以上に小刻みなアプローチもしていたようです。

【タックル】
ギャップジグ5g+ピッグダディJr.
ロッド:スティーズC68M+-SV・AGS ブラックジャック
リール:スティーズSV TW7.1L(SLP WORKSセミオーダー)
ライン:スティーズフロロタイプモンスター14ポンド

ブルスホッグ3inリーダーレスダウンショットリグ
ロッド:スティーズショアコンペティションプロト
リール:スティーズリミテッドSV TW7.1L
ライン:スティーズフロロタイプモンスター14ポンド
シンカー:スリムゼロ3.5g
フック:ライトニングストライク♯1/0

 
さて、秋らしくなってきたことで、広範囲に散るバスに対して、横方向に泳がせる釣りはいっそう大切です。
おのずとハードルアーの出番も増えますし、ジグ・ワーム系でも、今回のようにジグストやロッドストロークで泳がせるといった誘いを多用します。
昨年の三島湖艇王ではフリーリグでしたが、やはりブルスホッグをロッドストロークで泳がせてからのスローフォールがバイトチャンスでした。
スリットインパドルがブルブルッと左右に震えながら、逃げていく様を演出してくれます。

近年、開発するうえで意識していることがあり、それは、“アングラーは上下に誘っているのに、左右にアクションする”こと。
シェイクにせよストロークにせよ、アングラーが上方向に引っ張る(誘う)のに対して、ベクトルの異なる左右方向に振れる。
ある意味、自発的アクションだと思います。

ブルスホッグやフリッシュはそれを適えていますが、今開発中のワームでも、その要素にトライしているところです。
ただ今ファーストサンプルを待っていますが、実現できるかな!?

 
最後に、
内外出版社より、『陸魂読本』なる単行本をリリースさせていただきます。

フィールドタイプごとのバスの探し方・アプローチ方法・メソッド・タックル考・心得・陸王、そしてライバルについて、など。
オカッパリで釣るため、もっと言えば“釣り勝つため”に実践していることを記しました。

『ボトムアップアプローチ(つり人社)』のときのように、締め切りに追われた徹夜2日目に寝落ちして、
ドーベルマンに追いかけられる夢を見て起きる・・・ようなことはないよう!?
半年以上かけて丁寧に仕上げた、ボクの現時点における集大成です。

発売は9/29(水)
よろしければお目とおしくださいm(__)m

kawamura 2021.08.24

こんにちは、川村です。

暑さのピークも過ぎ、ここから少しずつ秋に向かっていきそうな気配です。
ここ一ヶ月では、ルアマガ陸王があり、他にはBasserの取材で桧原湖にも釣行しました。

陸王のフィールドは、長門・将監川を含む印旛沼水系。
4年前に、松本幸雄君と対峙したフィールドです。

対戦相手の岩佐吉一さんは、陸王オープンにて100人超えとなった激戦ブロックを一位通過し、大江川での決勝に勝利!
さらに、ここからはプロアングラーが相手となった、陸王モバイルの予選と決勝でも勝ち、陸王本戦にまでコマを進めてきました。

この倍率の高さと直接対決をストレートで勝たなければならないので、陸王本戦までの道のりは難関です。
しかし、それを実現して見せたことは、陸王オープンやダービーに参戦しているアングラーにとってはグッと現実味が帯びたのではないでしょうか!?
ちなみに、ここまで勝ち上がるに至ったメインルアーは、なんとM.P.S!!

かつてホテルマンだった頃からの知人でもあり、霞開催の陸王では、宿&会場を取り仕切ってくれたこともある。
よく釣ることは知っていましたが、まさか対戦する日がくるなんて夢にも思いません。

4年前に釣ったスポットは当然相手にも知れていますから、プラクティスでは新規開拓に励みましたが、成果ナシ”(-“”-)”
この水系は、関東随一のジャングルフィールド。おそらくオカッパリ可能なのは、全体の1割ほどか!?
なおかつ有望スポットとなると、本当に限られてしまうのです。
よって、お互い共通のスポットに出入りする前提で、入るタイミングと、釣り方による差別化が重要になってくるのでは?と予想しました。

プラクティスを終えて選んだルアー達

利根川の影響で、水位や流れの強さ・向きが変わることに加え、対戦当日は、競技が中断するほどの豪雨も状況を一変させました。

掲載は少し先、9月末売り号とのことですm(__)m

 

そしてBasserでの桧原湖へは、約15年ぶり! さらにテーマはなんとフロッグ!!
こうなると、狙いはビッグなヒバラージでしょう!

前入りして半日、航路の確認をしつつ、フロッグ場を探しました。
早々に釣れたラージは・・・小さい(^-^;。  45クラスも数匹見ましたが、レンジが深い。
タテに伸びるウィードのボトム付近に着いていて、真上付近までいって「居たの!?」って感じ。
遠目からスクーパーフロッグを通しても浮いてきた気配はなく・・・朝イチならワンチャンあるかも!?

Basserは1デイ取材。ラージ狙いだけではリスキーすぎるか・・・
スモールマウスに関しては、前の週に桧原湖を訪れていた草深から伝授された策がありました。
スクーパーフロッグのスカートチューンなのですが、では、ノーマルと比較しどれくらい反応に差があるのか?

桧原湖のバスが(ラージ・スモール問わず)カエルを食っているのかというのも、知りたかったところ。
というのも、スクーパーフロッグはもろカエルゆえ、カエルを食っていないのとしても効くのか?
プラクティスでは水辺も観察しましたが、カエルはいませんでしたね。
今回は、ストマックポンプも持参し、釣ったバスの胃の内容物もチェックしてみました。

日頃の取材は、自分が得意とするルアーや釣法を紹介するものですが、今回はフィールドにもスモールマウスにもウトい。
ならばと、模索的な要素を含んで挑んでみたのです。
津留崎 健さんの写真も楽しみです!が、よくこのリスキー(ボク×ヒバラ)な企画に巨匠でしたね!

前日の下見でキャッチしたナイススモール

久しぶりの桧原湖でしたが、スモールマウスであればよく釣れますし、アベレージサイズもかつてより断然大きくなっていました。
ゴールドハウス目黒さんにお世話になり、なんとボートは恩人である故・本山博之さんが所有していたもの!
またお伺いしたいと思いますm(__)m

掲載は、発売中のBasser誌となります。

 
それ以外の釣行は、近所のチョイ釣りと、陸王の仮想プラクティス、そしてロッドのテストでしたが、長らく時間を費やしていた単行本『陸魂読本』の執筆を先日終えましたから(脱稿≒ダッコウと言うらしいです)、これからは釣行頻度を回復させますよ!

仮想プラクティスでの印旛水系と紀ノ川ではスクーパーフロッグで

紀ノ川では、ギャップジグ+ブルスホッグにもグッドサイズ

初の長良川では、コスモ+M.P.S にて

霞水系でのロッドテストではダイワロッド開発の今井さんと2日で40本以上キャッチ!
ハリーシュリンプ4インチのリーダーレスダウンショットリグが最も数多く釣れ、ノドからテナガエビが出ているバスも数匹確認できました。

コロナ、そして大雨の影響もありますから、皆さまも日々気をつけて。
されど、暑さもやわらいで過ごしやすくなってきますから、いい釣りに恵まれますよう\(^o^)/

kawamura 2021.07.07

こんにちは、川村です。
梅雨らしい雨天が続くなか、スクーパーフロッグが初出荷となりました。
実現したかったアクションを適え、よく釣れると自信をもって言える商品をリリースできた喜び反面、この効果を独占できなくなってしまうのは、ちょっと残念?な気持ちも・・・(^-^;

水面への反応が良くなる5月中旬以降、スクーパーフロッグへの反応はまさに疑いなし!
浮いてきた次の瞬間には、躊躇することなく食っていくのです。

先日霞水系にて撮影を行った、釣りビジョン『follow my F』では、まさに“居れば食う!”を実感。

初回放送は、7/13(火)22:00となっておりますm(__)m

他に、牛久沼水系でも、房総リザーバーでも、旧吉野川でも抜群に効きました。

鈴木翔は府中湖やため池で、山口諒也は遠賀川でも良く釣っています。
どこもカエルは捕食されていますからね!

近年は虫系でも見切られることが多くなり、枝などに吊るしての一点誘いの効果も著しく落ちていることを感じます。
スクーパーフロッグは、吊るさずに逃げる動きで食わせることができる!

リアルなキックアクションだけでなく、引き波によってバスに気づかせるチカラもサイズ以上です。
そして、スイスイスイと、横方向に早いテンポで探れることも、バスとの遭遇率を高めてくれます。

誘い方やフックセッティングなど、詳しくは動画にて紹介していますので、ぜひご覧ください!

注意点は、伸びるエラストマー素材ゆえ、針先は出しっぱなしでセットすることが肝心ですが、スキッピングなどを繰り返していると、勝手に針先が埋まっていることがあります。
時折確認しながら釣りをすることをおすすめしますm(__)m

推奨フックはオフセット#4~#3としていますが(メーカーやモデルによって、サイズ感にバラツキがあります)、フッキング最優先でいくなら、それよりワンサイズ大きい#2をセットするのもあり。
推奨とするには、ボディ目一杯、ギリギリ過ぎますが(^-^;

ボクは、ハヤブサ「ライトニングストライク」の♯2に落ち着きました。
ラインアイは埋めず、スリットより後ろにあるお尻のポッチからフックを刺し入れます。

あとは、つい・・・リグったままブラ下げておくと、レッグがダランと伸びた形でクセついてしまいます。
ボックスにごちゃっと入れてしまっても、やはりクセがつきます。
カエルそっくりのキックアクションは、湾曲レッグを反り返らせていることで実現しているので、伸びてしまったら台無しです(-_-;)
釣り終えるたび、元の形で置いていただくか、ブリスターパックに入れて保管してくださいませm(__)m

特別なテクニックは必要ありませんし、目で見えてバイトも多い、楽しい釣りです。
きっと、ハマッていただけると思いますよ(^_-)-☆

kawamura 2021.06.17

こんにちは、川村です。

スクーパーフロッグのリリースを、7月上旬に控えました。
手作りで一応の感触を得てから、5回の仮金型を経ての完成です。

「カエルのキックアクションを再現する」ことは当初から決めていましたが、一方でブレもありました。
1次試作の時点では、虫っぽいテイストも持たせようとしていたのです。一点シェイクでも誘えるように・・・と。
結果、レッグの伸縮アクションを妨げることとなり、どっちつかずの迷走っぷり(-_-;)

レッグも、太もも部分を張り出させて水を受けるようにしましたが、本物のカエルのようには伸び切りません。
本物は筋肉で動いているので、本物の形を真似たところでそのようにはならないのです。

同時に、フローティングワーム素材と、エラストマー素材を比較検証しました。
この小さなボディでは、フローティングワーム素材では浮力が足りず、オフセットフックでは沈んでしまう。

エラストマーのほうが有利ということは分かりました。
その浮力を生かしつつ、塩を入れて自重をアップすることも試しましたが、やはり浮力が足りなくなるという結果に。

さて、「カエルの動きに特化させよう!」となると、ボディにスペースが空くので、レッグの形状に自由度が出ました。
アレコレ試すなかで、関節を減らしたら伸縮しやすくなるのでは!?と作ってみたらビンゴ!!

さっそく2次試作に進もうとしますが、ここでボク自身初のエラストマーゆえの問題が・・・
ワーム素材でしたら、その形状や角度を細やかに調整するのは慣れているのですが、エラストマーは溶かしてくっつけたり、形を整えるなどの手作業ができなかったのです。

いたし方なく、誤差は承知の上でワーム素材で形とアクションを調整しつつ、「こんなモンだろっ!?」と、2回目の仮金型へ。
出来上がってきた2次試作は、当然!?理想には達していません。

レッグが伸び切る前に足首がぶつかってしまうことと、レッグの可動幅が足りずに動きが弱い。
もっと反り返った形にすることと、レッグ部分を大型化することに。

自重もこの時点で2.4g。一般的な虫系ワームの平均くらいですが、レッグが空気抵抗を受けるのでやや飛ばない。
お腹周りも太らせる必要を感じたのですが、見た目にもカエルっぽさが増します。

また、頭が細いと沈み気味になり、水を押す波紋が出ないので、太くすることに。

そうして上がってきた3次試作。
各所少しずつ良くはなりましたが、まだ頭が沈み気味。
自重は2.5g。こんな微々たる差ではまだキャスタビリティは改善しません。

そして肝心のレッグの伸縮アクションは・・・わずかな向上しか感じられず、今一度カタチを見直すことに。
もっとレッグ全体で水を受けるよう、カールさせたうえで、さらに大型化しました。

そして4次試作。
レッグの開閉アクションは劇的に良くなりました!
しかし、レッグが伸びてからの、戻る動きがやや弱い。さらに反らせることに。

浮力もまだ不足しており、フロロ4ポンドでもフルキャストすると途中で沈みがちになってしまう。
自重も2.6gちょいまでしか稼げず、全体的なスケールアップが必要でした。

しかし、アクションは理想に近づいていたので、バスの反応を見に豊英ダムへ。
11月になり、水面系はギリギリなタイミングでしたが・・・

なんと1匹目から50アップ!

続けて釣れた2匹目も50アップ!!
釣れていなかった同船者にも、このタックルを貸すとすぐにヒット!

バスは見えませんが、ピョコピョコさせていると突然浮いてきて躊躇なく食っていきます。
この動きへの自信を深めつつ・・・

仕上げの5次試作。

スケールアップさせたことで、自重は3.1gまで増えました。
飛距離的にもこれならOK! 
浮力も増して、フロロラインでも沈みにくくなりました。

また、オフセットフックの推奨サイズは♯3~♯4ですが、♯2までギリギリ背負えるように。
よりフッキング優先ならこちらもありです。

レッグもより反り返らせたことで、理想的なキックアクションに達し、水押しも強い。
伸びたレッグが戻るときにブレーキ効果も生じるので、移動距離を抑えた誘いにも長けています。

もうやれることはないと思え、本金型の依頼をかけました。
ここまで2年半。時間をかければいいというものではありませんが、見本なき新しいアクションゆえ時間はかかってしまいました。

ロッド操作は、カエル泳ぎをイメージしてチョン・チョンと誘いつつ、手前に寄った分のラインを巻いてくるのが基本です。
ロッドを弾く強さによって、移動距離や動きの強さを調整してください。

最後に、ご使用いただくうえではここが重要なのですが、エラストマー素材は、ワームと一緒に保管すると溶けてしまうだけでなく、クセもつきやすいです。

リグったまま長時間ブラ下げておいたり、無造作にボックスなどに放り込んでしまうと、レッグが伸びた形になってしまいアクションを損ないます。
使用後は、元のブリスターパックに戻していただくか、元の形の状態で置いてくださいませ。

ブリスターパックはにはミシン目が入っており、個別での携帯が可能です。
レイドジャパン社のフルスイングに採用されている方式ですが、カナモに使いたい旨をお願いしたところ快く承諾していただけましたm(__)m

最後に、ボクの使用タックルをご参考までに。

ロッド:スティーズショアコンペティション ファイヤーフラッシュ(6.4フィート / ライト)
リール:スティーズtypeⅠ ハイスピード (一般的な2000~2500番台でOKです)
ライン:PEライン0.6~0.8号 (磯センサーSS+Si or TATULAセンサーPE×8+Si2) リーダータフロンZアルファ1.5号
フック:ライトニングストライク#4~#2

kawamura 2021.04.26

こんにちは、川村です。

ビーブルの小型版「チビーブル」が入荷し、出荷を控えております。

一昨年、草深に手作りしてもらい、H-1グランプリ亀山湖戦で使い始めたのがきっかけ。
その大会では、リミットメイクに貢献してくれました。

使ってみて気づいたことは、ビーブルならではのスプリッターは、軽量&ミニサイズへの相性がことさら良いということです。

ミニスピナーベイトというと、サイズが小さいだけでなく、手元に伝わる振動も、スカートの揺れも微細です。
それがイイ状況はあるにしても、限定的。スピナーベイトとして、弱すぎると感じていました。

しかし、近年、中小型サイズ(ビーブルサイズ)でさえ、“大き過ぎる”と感じることが増えたのも事実。
昨今のタフフィールドに対応するハードベイトとして、小型版は欲しいところでした。

※草深手作りのチビーブル1stサンプル

で、スプリッターを搭載した小型版を試したところ、
・カリカリとした心地よい引き感で、ミニスピナーベイトにありがちなノー感じを完全解消。
・スカートも、これまたこれまでのミニサイズにはなく、ライブリーに躍動。
・1/4オンスという軽量はシャローレンジを引きやすくも、スプリッターが浮き上がりを抑え、レンジキープは容易。

小さいのに強さが出せ、使用感もいいとは、メリットしかない!!(*^^*)

開発にあたり、最初は0.6ミリ径ワイヤーを試しましたが、ちょっと伸びやす過ぎる。
フッキング時にも伸びている感触が分かり、パワーロスしているな、と。
ちなみに、オリジナルサイズと同じ0.8ミリ径では、小型化したブレードの抵抗ではタワミが弱く、いい「揺れ」が出ません。
0.7ミリ径が結論でした。

また、ブレードを小型化するにあたり、ダブルウィローのフロントブレードの回転角を変更しました。
ワイドな回転角にすることで、レスポンスと、リアブレードとの一体感も高めました。
草深が苦心していましたが、スプリッターに水受けを奪われる不利を完全に克服しました。

これらのことは、スロー映像で観ると一目瞭然です。

ブレードの回転に追従し、ワイヤーがしなっているのが分かります。
フロントブレードは高速回転し、リアブレードは力強く攪拌しています。
水平に近いナチュラルな姿勢で、フックは完全にスカートの中に隠れていますね!
そして、ヘッドを左右に振っていることも!これがスカートをナチュラルに揺らす原動力です。

パーフェクトだと思うのですが、いかがでしょう!?

[写真左:チビーブル(量産品) 写真右:草深手作りのチビーブル1stサンプル]

フックのサイズは、ノリが良く、大型が掛かっても安心の♯2/0。
最初は♯1/0で試作しましたが、実践では小さいと感じました。

1/4オンスゆえ、水深1m未満のドシャローを泳がせやすくなったことも、出しドコロのひとつ。
しかし、このサイズ感で3/8オンスも欲しい・・・
今後、ハイプレッシャーフィールドにおいては、このサイズ感が定番化するかもしれません。

※写真提供:アングリングバス

今月号のアングリングバスロケでも、霞オカッパリにてグッドサイズを連れてきてくれました。
ハードベイト縛りだったこのロケでは、プロトのジョリー(仮称)も活躍してくれましたよ!
誌面では、ハイプレッシャーフィールドでハードベイトを生かすノウハウを紹介しています(^_-)-☆

kawamura 2021.04.08

こんにちは、川村です。

すでに桜も散りつつある今日この頃。
水温もやや高めに推移しているようで、季節の進行がやや早いような印象を受けます。
ここ一ヶ月の釣行は霞水系に加え、遠賀川(福岡県)に青野ダム(兵庫県)と遠征も続きました。

遠賀川へは、先日公開となった山口諒也との釣行。

早春の遠賀は数こそ望めませんが、デップリ太ったデカバスが釣れる印象です。
今回も、一発目から2キロに迫る魚が釣れてくれました!

リグはブレーバー57のスナッグレスネコリグ。
プリスポーンのサイズ狙いをかなえるボリューム感と、2/0フック(N.S.S.フック)を背負える安心感があります!(^^)!

初日をいい形で終えたことで、2日目は勝負することに。
続編をお楽しみに(^_-)-☆

 
遠賀川へは4月上旬にも訪れました。
今度はTV「ザ・フィッシング」の撮影です。

初日は1本とかなり苦戦・・・バスがどこにいるのかも掴めないでいました。
2日目はエリアを絞り込み、釣法やタイミングを変えながら、より丁寧に探っていくことに。

後半は連発し、ラストはシビれる展開でしたよ(*^^)v
M.P.S BIGもいい仕事してくれました。
放送は4/17(土)、17:30~となりますm(__)m

 
霞水系へは「アングリングバス」の取材にて。
テーマはハードルアーということで、シラウオやワカサギにハメるのが最善ですが・・・

[写真提供:アングリングバス]

初日は晴天無風にて、それらベイトフィッシュの接岸はなく、釣れそうな雰囲気だったのは朝夕合わせての2時間のみ。
夕方にグッドサイズを仕留め、辛くもデコは免れました(^-^;
霞本湖、水深50㎝ほどのアシ際でした。

翌朝は微風。ならば・・・と、前日に釣れたストレッチから開始しましたが、不発。
風が強くなり始め、波風が当たる対岸に移動したところ、すでに多くのアングラーが並んでいました。

ここでは前日から目にすることのなかったシラウオが群れていました。
シーバスを釣った方がいて、ボクにはキャットフィッシュが釣れ、初のダントウボウがスレ掛かりしたりと生命感はありましたが、
バスを釣った方を見ることはなく・・・

[写真提供:アングリングバス]

鰐川に移動し、プロトのジョイントベイト(仮称:ジョリー)を試すと連発!!

広い霞水系においても釣れる場所は限られ、アングラーも集中するし、時合いも短い。
ルアーに対してもセレクティブだと感じます。
しかし、ハマると連発もあり得るポテンシャルは健在であることが嬉しかったですね!

また、貴重なバイトを、グラスコンポジットロッド「ショアコンペティション ライトニング66」がミスなくキャッチさせてくれました。
どんなに低弾性なカーボンを用いても、グラスの追従性にはおよびません。
ライトニング66は、ローモデュラス(低弾性)カーボンベースに、
樹脂量を極限まで減らした軽量・シャープな「SVFグラス」ティップを備えた“バーサタイルプラッキングロッド”

投げやすく、ルアー本来のアクションを引き出し、キャッチ率も高い。
リズィー(7g)クラスのシャッドクランク~RTO1.5クラスのフルサイズクランクまでを快適に扱えること。
今回、1/4オンスのチビーブルにも好相性を見せましたが、3/8オンスとなると柔らかすぎます。
そして、シェイクやトゥイッチといった小技にも向いているのは、その軽さと、グラスティップでありながらダルさを排除しているからこそ。

誌面では、ハイプレッシャーが前提のオカッパリにおいて、ハードルアーを生かすノウハウをお伝えしますm(__)m

 
青野ダムへは、釣りビジョン「follow my F」の撮影にて。
“地元超え”を目標に挑む番組ですが、今回のテーマは「ロクマル」。

青野ダムもワカサギレイクにて、オカッパリから狙うとなると、この時期はワカサギの接岸に期待するところ。
しかし、初日の朝はマイナス1℃の冷え込みに、2日目も3℃と好転するほどではなく・・・
ワカサギも一匹見ただけで、それを狙う鳥もはるか沖でダイブしていました(*_*;

それでも、1日1匹ずつグッドサイズを仕留めはしたのですが・・・
エンディングコメントにて、今一度チャンスをいただけることを告げられたのです!

5日後の青野ダム、雰囲気は一変!
桜が咲き、前回6℃だったバックウォ―ターの水温は10℃を超えていました。
しかも、前日には水温より高いであろう雨・・・

状況が好転していることは明らかですが、目標はロクマル。
釣り方も、前回と同じでは狙えないことを察していました。

そこでやってみたのが、アラバマリグ。
あまり気が進まずにいて、使うのは今回が初でした。

ヴァラップスイマーをセットした、「ヴァラバマ」が釣れていますが、泳がせてみると、確かにこのリグとの相性が抜群であることもうなずけました。

タイトアクションなので、群れになっても強すぎず、ナチュラルに群れを演出してくれる。
ロールによる明滅効果も、群れになるとさらに魅力が増すように思えました。
さらに、昨年の陸王で佐々木勝也がやっていた「バマスト」というロッドで誘いながら泳がせてくる釣法を試すと、それぞれがヒラをうったり左右に踊って、これまたいい動き!

初日は5本のウエイトは10キロを超え、2日目はさらに・・・
目標のロクマルは達成できたのか!?
釣りビジョンにて、初回放送は4/13(火)22時となりますm(__)m

【アラバマリグタックル】
ロッド:BLX LG6111H+FB-SB
リール:ジリオンSV TW6.3L
ライン:モンスターブレイブZ 22ポンド

 
日並みによるところも大きいながら、ここ一ヶ月で釣果も上向いてきました!
これからはスポーニングシーズンに入りますから、バスの扱いはいっそうの配慮をお願い致します。
乾いた地面の上に抜き上げない。水から長時間出さないといったことですね(^_-)-☆
ボートでは、ライブウェルに入れての移動も控えたいところです。
バス、間違いなく減っていますから。

 
最後に、開発に2年を要した「ギャプジグ」をリリースさせていただきました。
2018年の陸王決勝でコンパクトカバージグの有効性に開眼し、2020年の陸王決勝では、最終サンプルにてビッグフィッシュと入れ換えにも貢献してくれました。

ヘッド形状は手削りでシェイプ出しし、理想をかなえるためにフックは特注。
コンパクトなのに深くかかるワイドゲイプフック。他にも随所にこだわりを詰め込みました。
昨今のタフフィールドにベストマッチするジグとして、やり尽した自信作です。
ご活用いただけましたら幸いですm(__)m

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