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川村 光大郎 Kotaro Kawamura

1979年2月14日生まれ
茨城県出身


kawamura 2019.06.13

こんにちは、川村です。

長らくお待たせしておりましたスピナーベイト、『ビーブル』の初出荷を終えました。
納品を心待ちにしていたにも関わらず、いざお店に並ぶとなるとちょっと惜しいような・・・
スプリッター付きの原型を使い始めてから2年以上の間で、オイシイ思いをさせてもらいましたからね(#^.^#)

【2017年3月 小貝川にて49.5cm】

【2017年6月 西湖にて50cm】

“スプリッター”という横揺れを発生させるパーツに目がいきますが、それ以外のパーツ一つ一つにも拘り抜いたスピナーベイトゆえ、スプリッター抜きにしてもGoodなスピナーベイトだと思います。
これから数回に分けて、各パーツへのコダワリを語らせてください!

今回は、スプリッターとブレードについて。

スプリッターは、スピナーベイトとしての性能をグッと引き上げてくれた核心となるパーツ。
アームを左右に振動させることで、まるで小魚が身震いして泳ぐようにスカートを躍動させ、ゆっくり巻いても艶めかしく揺らめき、高速巻きでもバランスを崩すことなくビリビリとスカートを震わせます。
スピナーベイトをアクションさせる震源地はブレードにありますが、ビーブルは2つの震源地を持つことで複雑な振動を生み出しているのです。

副産物として・・・
実際の釣りで聞こえるほどではないのですが、水槽で泳がせると擦れ音を発していることも分かり、これもバスを刺激する一因かもしれません。

しかし、スプリッターを入れることによる弊害も発生しました。
ブレードの回転レスポンスが落ちたのです。

考えられる理由は2つ。
1つは、スプリッターが水を受けることで、その後方に位置するブレードに当たる水流が弱くなってしまう。
2つ目は、アームが左右に震えることで回転軸がブレてしまい、ブレードの回転にも影響を与える。
特にフロントブレードの回転は明らかに鈍ってしまいました。

レスポンス良く回る形状を模索した結果、TW(タンデムウィロー)では、インディアナ形状。
DW(ダブルウィロー)では一般的なウィローリーフよりも細い形状にすることでこの問題を克服!
見劣りなく高速回転するフロントブレードに仕上がっています。

リアブレードは、ワイドな回転角でパワフルに水を攪拌することと、着水の瞬間からスローリトリーブでもしっかり回転するレスポンスの高さも必須条件でした。

スピナベサイトがまさにそうなのですが、落とし込みながらゆっくり巻いてくる“カーブスローロール”で引き込んだ際、ラインの角度が立ってきて回転に不利になってきたときに、ブレードの重みに負けて「パタッ」と回転が止まってしまうモノはイマイチ・・・
ビーブルのリアブレードはシビアな使い方でも回り続け、最後まで生命感を失いません。

余談ですが、最終サンプルであがってきたブレードのレスポンスが僅かに劣っていることに草深が気づきました。
確認すると、カーブスローロールで泳がせたときに「パタッ」と倒れ込むのが早い・・・
形状はデータ通りでしたが、重さを計ると、OKサンプルよりも0.2~0.3gほど重く仕上がっていたのです。

原因はメッキの厚み・・・メッキ処理の改善と管理を徹底するよう、工場にお願いした次第です。

そして、ブレードのカラーにもこだわりました。
スカートカラーと同じくらい釣果に影響すると実感しているからです。

写真左から
ゴールドは、シャンパンゴールドといわれる淡いゴールド。
ちょっと弱めのゴールドというか、ベイトフィッシュっぽくもあるゴールドです。
昔読んだTackle Box誌で、リッククラン(だったかな?)、が「白っぽいゴールドが釣れる」と・・・
フラッシングは強いけど色合いはキツくない、そんなゴールドです。

シルバーはピカピカにフラッシングするものではなく、フラッシングを抑えたマットシルバーに。
スレきったバスに対して強いフラッシングが好まれないと感じる場面が増え、ガンメタブレードを選ぶか、シルバーはサンドペーパーをかけてフラッシングを弱めて使うこともあったからです。
H-1グランプリの初戦、プラクティス時に必要性を感じるも持っておらず、草深が駐艇するマリーナに取りに行ったことが功を奏し、3位入賞に貢献してくれたブレードカラーです。

ガンメタは、クリアウォ―ターやハイプレッシャー時において絶対に欠かせません。
とくにスピナベサイトにおいては、明らかな反応の違いを実感しています。
地味なダークトーンながらもフラッシング効果はあるのがいいのかな?
食わせカラーとしてもっとも信頼しているブレードカラーです。

最後にコパー
ゴールドをマイルドにしたイメージで、例えばK.O.チャートやパーチのような地味目のチャートスカートと合わせることで強さを抑えたチャート系に仕上がります。
あまり一般的でないのもちょっとしたアドバンテージ?
また、野池にある濃い紅茶のような水色への馴染み感は最高です。

最後にちょっとした注意点を。
スプリッターごとラインをまたいでしまったときに、一般的なスピナーベイトのように自動的には元に戻らないことです。
このままでも普通に泳いできてしまうので無駄なキャストにはなりませんが・・・スプリッターの横揺れ効果は見込めません。
直してから次のキャストを行ってくださいませm(__)m

kawamura 2019.06.04

こんにちは、川村です。

5/26に亀山湖で開催された、ハードルアー限定トーナメント『H-1グランプリ第2戦』に参戦してきました。

プラクティスには金曜日から入り、全域をチェック。

バスの模様が確認できるほどまでに成長した稚魚の群れがそこかしこにあり、“フライガード”といわれる稚魚を守るオスがついているのは少数。

スポーニングベッドも無いに等しく、スポーニングシーズンは終わりつつありました。
のむらボートハウスの若ダンナ曰く、今年は一斉にスポーニングに入り、長引かなかったとのことです。

本湖のオーバーハング下にアフタースポーンのバスが浮いていることをイメージしていたのですが、小バスは多いもののグッドサイズは稀。

バックウォーターは目視できるバスがそれなりにいるものの、40㎝を超えるバスは少なく、40から上のサイズがハマるスピナベサイトは効きにくい・・・

オイカワへのボイルもチラホラあるものの、まだ時期早々か?単発な印象・・・
バスの稚魚へのボイルもありました。

必要以上には釣らない方針でのプラクティスですが、スピナベサイトを実践するアングラーも多く見受けられ、この釣りへのバスの反応が気になるところ(^-^;

笹川筋のどんつき手前のシャローフラットで見つけたグッドサイズにビーブル(スモーキンシャッド)を通すと反応し、数投目にバイトしたのは48㎝!

草深さんにH-1用に作ってもらったビーブルの小型版も試したく、亀山随一のハイプレッシャーエリア、通称“プール”にて、表層に浮いていたグッドサイズに投じると呆気なくバイト!

「やっぱりこの釣法とビーブルはストロングだ!」と、主戦力にする決心がつきました。

しかし、スピナベサイトが効くサイズのバスが少ないうえ、実践するアングラーも多いであろうことから、これ1本でリミットメイクは危うそう・・・

模索するなかでバスからの反応が得られたのは、ひとつは小型のシンキングスイッシャー。
日ごろ多用する70ミリサイズよりもさらに小さい、60ミリサイズのレアリススピンベイト(デュオ)は反応の違いを実感!
ボイルフィッシュに投じます。

そして、30㎝台の見えバスに対し、スピナベサイトと同じ要領でスプーンとスピナーを通すと2連発!
一気にリミットメイクが現実的に感じる発見でした。

向かえた本戦。
参戦者はなんと170名!
どれほどハイプレッシャー化するのか?想像もつきません。

運良くフライトは1番を引き、狙いの折木沢筋上流には3番手で入れました。
しかし後続のボートもいるので、30㎝台のバスには1~2投して反応がなければ深追いせず、グッドサイズを探して遡上します。
ちょっと冷え込んだせいか?見えバス自体少なく、最上流のプールまで来てしまいました。

最上流には40アップもチラホラいましたが、これがまったく反応しないのです”(-“”-)”
スプーンもスピナーも効かない・・・昨日はたまたまだったの?

プールのバスは手に負えず、下りつつバスを探し、頃合いを見計らって上流へ再アタック!
水温が上がってから浮いてくるバスがいるからです。
朝よりも見えるバスは増えていましたが、自分の持ち駒に反応させられる釣法は見当たらず・・・

すでに帰着時間までは3時間を切り、デコるかも・・・

おりきさわボート手前にある小さなインレット・・・おそらく何人にもルアーを投じられているとは思いつつも、小ビーブルを奥に入れると巻き始めにもんどりうってバイト!
自分でもちょっと信じられないけど、ウエインできる~(^^)

この一匹が流れを変える転機になりました。

すぐ下流のシャローフラットの張り出し。
ボトム丸見えの浅さゆえエレキを上げて侵入し、ちょっとした深みに沈んでいる沈み木の横にスピナー(名称不明)を通すと下から飛びついてきて、小さいながら2匹目!

フラット上をウロウロしながらバスを探すと、沈み木の横にサスペンドするバスを発見!
小ビーブルを通すと、勢いよく食ってリミットメイク!

さらに、バスを見つけ、小ビーブルを追うもバイトにはいたらず、スプーン(カレン/アングラーズリパブリック)をリフト&フォールさせると「パクッ!」
まさかの入れ換え!

1発ビッグが入れば分からないところまできました。
見つけて、ビーブルに食ってくれば・・・最後まで可能性はあります。
が・・・そこまでは叶わず。
3本/1920gで9位でした。

優勝は3本/3200gを釣ってきた柴田選手!
バスの供給を見込めるひとつのインレットを釣り続け、ベビーシャッドとビースイムトリガー(ともにラッキークラフト)で仕留めたそうです。
2位はサトシンさんで、なんと1本で55㎝、3キロのスーパービッグ!!
前日に見つけたバスを、X80プロップダーターで食わせたそうで、見つけていてもそれを激戦のこの本番で仕留めるとは・・・脱帽です。

スピナベサイトなら何とかなると過信になっていたことは否めず、反省。
しかしながら、リミットメイクまでこぎつけられたことは幸運でした。
小ビーブルとスプーンに感謝です!

まだ2戦ながら、年間成績も1位に!
もちろんアテにはなりませんが・・・残りの試合も最善を尽くします!

追伸、1戦目に続きバラシがゼロなのは、中弾性カーボンでノリの良いLGシリーズの恩恵かもしれません。
今回は1/4オンスと軽いスピナーベイトゆえ、ワンランク柔らかいロッドと小口径スプールのリールを選びました。

【小ビーブルタックル】
ロッド:BLX LG 661ML+RB
リール:アルファスCT SV 7.2L
ライン:スティーズフロロタイプフィネス10ポンド

kawamura 2019.05.24

こんにちは、川村です。

先日は兵庫県にある青野ダムで開催された、イチバンエイトグループ様主催のオカッパリ大会にゲスト参加!

青野ダムを訪れるのは2回目で、昨年ロッド&リール誌の最終号にて伊藤巧の連載にお誘いいただいたのが最初。
このとき、タクミが目の前で62.5㎝をエスケープツインで釣り、さらに翌日、僕もスモラバ&M.P.Sでモンスター級を食わせるも、未体験レベルの強烈な突っ込みにフックを伸ばされました。

リベンジする絶好の機会に恵まれたので、1日残ってのボートフィッシングも目論んでいたのです。

オカッパリ大会は当初30人限定の予定だったそうですが、応募が多く、50人に増やしての開催となりました。
青野ダムは減水しており、昨年訪れた時の景色とは一変!
オカッパリできる範囲は広がっている反面、バックウォ―ターは水量が少なくパワーダウンは否めません。
そして昨年訪れたときにはうじゃうじゃいたワカサギも、今回は一ヶ月以上タイミングが遅かったことで、すでに岸沿いやバックウォ―ターから姿を消していました。

オカッパリ大会がスタートし、僕も自由に釣りをさせてもらいました。
イマイチとは思いつつ、まずは昨年ポテンシャルのあったバックウォ―ターへ。
水量は少なくとも、流れを目指して上がってくるバスへの期待感と、浅瀬から深くなり始めるところは有望なはず!

数匹のバスに遭遇し、うち1匹はガストネード88Sにバイトするも掛からず。
そして、狙っているビッグサイズはいない・・・

そこで、もう一本のバックウォ―ターへ移動。
こちらは初めて来ましたが、やはり流れが弱いうえ地形も遠浅なのでよけいにバスが上がってきにくそう・・・
一応最初に深くなるところまでは下るも、バスは見えず、バイトもなく。
引き返しがてら、空っぽだったバックウォ―ターを一応見ていくと・・・
浅瀬を泳ぐグッドサイズを発見!
進行方向の前にヴァラップスイマー4.2インチのノーシンカーを通すと追ってくるも、足場が高くて泳がせきれず、Uターン”(-“”-)”

すぐにビーブルに結び換え(こんな時に4ROOMSだとスピーディに交換できます)、スピナベサイトを試みると、クッと首を振って反応するも、食うにはいたらず。
そのまま沖へと消え去っていきました(T_T)/~~~

ようやく訪れたチャンスを逃したかと落胆していると、もう一匹下ってくるではないですか!
泳ぐスピードが速いので、一投で仕留めねば・・・
進行方向の先に入れ口元を通した瞬間、本気食いの勢いで「バクッ!!」
グッドコンディションの49㎝でした。

優勝者は53㎝、2位は51㎝、3位は44㎝を釣られた方が2人。
カットテールのネコリグや、フリックシェイクのジグヘッドワッキーといったライトリグで釣られていました。
ブレーバーのネコリグで43㎝を釣るも、2本ラインブレイクされたという方も・・・

大会終了後も少し釣りをする時間があり、ビーブルタックル1本で挑むと、早々に46.5㎝!
今度はサイトではなく、普通に巻いて釣れました。

 
翌日はジョンボートを浮かべての釣り。
バックウォ―ターを上がるも、前日は少し居たバスすらおらず。

ロクマルを求めてボートエリア全域をまわるも、良さそうなバンクをビーブルで流して48㎝と、小さなマットカバーにベイトフィネスジグ&ハリーシュリンプ4インチ(フックはDASオフセット3/0)を入れて46㎝。
そしてブレーバー57のスナッグレスネコで小バスの3本にて、青野ダムチャレンジは終わりました。

『アウトドアハウス アオノ』の徳永さん曰く、ビッグバスを狙うにはもう少し時期が早い方が良いとのことで、ワカサギが沖に出てしまうとバスもそれについていってしまうと。
減水しているのも、オカッパリがしやすい反面、岸やバックウォ―ターに入って来るバスが少ない一因ではないかと感じました。
しかし、それでも釣れればサイズが良いのはさすが青野ダム!
来年は早春にお伺いしたいと思います。

そして翌週はまたも遠征で和歌山へ!
つり具のマルニシバイパス店様でのイベントでした。
前日入りし、紀ノ川へ。

昨年訪れたときは、紀ノ川イチのメジャーエリアである川辺ワンドにて、スモラバに当時プロトだったM.P.Sの組み合わせでよく釣れました。
https://bottomup.info/column/180523kawamura/

今回は完成したビーブルでのスピナベサイトを試したく、デカいの見えるといいな~、と。

川辺ワンドに向かう途中にある支流から釣り開始!
まずは本流から入ってすぐにある橋下のシェードにヴァラップスイマー3.3インチのノーシンカー(フックはハイパートルネード2/0)を入れ、水面直下をプリプリ泳がせてくると「ククッ」と小バス。

シャッドテールを水面直下で泳がせる場合は、着水直後、ラインが水面に落ちる前にリトリーブを開始するよう心がけています。
ラインが水面に落ちると、巻き初めに今度はラインが水面を「シュパッ」と切り裂いてしまい、バスを警戒させてしまうからです。

そして上流へ歩を進めていくと・・・岸沿いをグッドサイズがこちらに泳いでくるではないですか!
泳いでくるスピードが速く、バスはすでに目の前。
ちょっと近すぎる・・・自分の正面にちょい投げしてバスの目の前を通過させると、追った・・・
足元の死角に入って見えなくなったところで「ググッ」と生命感!
青野ダムに続いての寸止め、49㎝ (^-^;

そして本命川辺ワンドに入ると、テトラが高い?のではなく、水が少ない!
川辺ワンドは湧き水なのか独特の青く澄んだ水色。
浅くなっていることもあってバスがいれば見える状態でしたが、一匹もおらず・・・

新規開拓を試みるも、けっこうな広さに水辺に駐車できるところが限られ、また草木が茂って釣り歩くのも効率が悪い!
マルニシバイパス店さんに寄って有望エリアを教えていただくも、水辺に辿りつけず3周回って断念しました。
本気で攻略するなら、航空写真で目星をつけたうえで突っ込む必要がありそうですが、その苦労が報われるフィールドだとも思いました。

イベント当日も1時間ほど、前日に釣れた支流に寄りました。
早速対岸を泳ぐバスを見つけ、ビーブルをキャストするも着水点がちょっとズレてしまい、追うもバイトにはいたらず・・・ミスりました。

さらに足元から出てきた45センチほどのバス、こちらに気づいて逃げていったのですが、そんなバスでも意外と食ってしまうのはスピナベサイトならでは。
目の前を横切らすと振り返って食いつくも、おそらくトレーラーフックに一瞬掛かってバレ・・・見ると針先が鈍っていました。
これも自分のミスですね”(-“”-)”

残り時間も少なく、戻りながらバスを探していくと対岸を泳ぐバスを発見!
35㎝ほどですが、勢いよく食ってくれました(^^)

スピナベサイトの効く、効かないはフィールドとの相性もあるのですが、少ないながら見つけた全てのバスが反応した紀ノ川は、きっと相性がいいんでしょう!

長らくお待たせしていたビーブルですが、6月上旬のリリースとなります。
入荷を心待ちにしていたのに、いざ出るとなると心惜しくも思えてしまうのです(^-^;

おそらく86~87年頃のリール、ダイワ ファントムトーナメントへのサインは緊張しました。
クラッチを切るとレベルワインダーが開く、Tウイングシステムの元祖です。
当時はハンドルを回さなくてもクラッチが戻る、フリッピング機構もありましたね。
廉価版のファントムゼロは使っていました。

kawamura 2019.05.10

こんにちは、川村です。
GW後半、驚いたのが雹(ひょう)。
その日はTシャツで過ごしていたのに、夕立が降ってきたかと思うと、「バツ!バツ!バツ!」と雨音とは異なる打撃音!?外を見ると氷のドシャ降り!!
止んだ後外に出ると、空気は一気に冷えていました。
5月に氷が降るなんて、不思議なものですね(^-^;

さて、令和初釣行は、小貝川と繋がる三日月湖にボートを浮かべました。
高校時代に一度オカッパリに来て以来なので、20年以上ぶり。
アシやガマに囲まれた野池のようなシチュエーションで、アルミボート以外にフローターやカヌーも多く浮かんでいました。
記憶も曖昧なうえボートとなると、初フィールドばりに新鮮です(^^)

釣り開始から2時ほどバイトがなく、当初の期待感から冷めつつある頃・・・
アシからちょろっと張り出したブッシュと鉄杭が交わるところでファーストバイト!

令和ファーストバスも平成ラストと同じく、ブレーバー57(テールカット)のスナッグレスネコでした。

張り出しの先端から釣れたこの一本をヒントに水通しの良いスポットを撃っていくとバイトが続き、ハリーシュリンプ4インチのテキサスリグ(3.5g)との使い分けで6本まで釣れるもサイズが上がらず、しかもお昼過ぎには全域を回ってしまい・・・さて、どうしよう?

一旦ボート上げ、小貝川にて2回戦!
残り時間も少ないので、有望エリアまで釣友に引き舟してもらいました。
小貝川の下流域にボートを浮かべるのはおそらく10年ぶりくらいだと思うのですが、ヘビーブッシュが覆い茂ったナチュラルバンクは相変わらず。
カバーフィッシングを学んだフィールドの景色が懐かしくてたまりません!

ワンドが点在するエリアに到着すると、4日前に同船したフィールドスタッフの佐藤賢一郎君に遭遇!
彼は釣り場で会う確率が誰よりも高い、生粋の釣り好きなのです。

僕はノーバイトに終わりましたが、佐藤君は昼からの出船で1500gオーバーを頭にグッドサイズを3本!

彼の最近の釣果の大半を占める、ハリーシュリンプ4インチのテキサスリグとバックスライドリグで、ウッドカバーを狙ったそうです。
帰りは佐藤君に引き舟してもらい、スロープまで戻りました。

夕日に染まった景色は最高に綺麗でした。
小貝川、今度は朝からガッツリ挑ませてもらいます(^^)

そしてGW最終日は亀山湖へ。

フライ(稚魚)を守るバスもチラホラと見られ、スポーニングも終盤な雰囲気。

今月末にはH-1グランプリが開催されますが、プラクティスとして煮詰めるにはタイミングが早いので、全域を回ってエリアを見ながら、ハードルアーにこだわらず釣りをしました。

この日もっとも良かったのは、ヴァラップスイマー3.3インチのノーシンカーリグ。
水面直下をゆっくり泳がせてくると、バクッと。
カラーはK.O.シャッド。
透明度の高い水色にも違和感のないナチュラルカラーながら、アングラーからの視認性は高いのが特徴です。

スポーニングから回復したバスか?小魚を追ってボイルするシーンも見られました。
小魚をイミテートしたこの手の釣りは、これからさらに良くなってくるでしょうし、ムシパターンやギルネストなど、他にも選択枠が増える気配を感じての釣行でした。

H-1はどの釣りが優勢になるのか?直前プラクティスで判断したいと思います。

kawamura 2019.05.02

こんにちは、川村です。
GWは釣りと開発をして過ごしております。

直近の釣行では、Basser別冊『リグ大全(仮)』の実釣取材にて北浦周辺オカッパリと、平成最後のバスを釣ろうと、29日、霞水系河川にボートを浮かべました。

リグ大全(仮)は、ワームのリグに特化した一冊。
僕はネコリグ担当にて、この日の釣りはネコリグオンリーでした。

状況としては、スポーニングシーズン初期。
波風の影響を受けにくい地形にあるハードボトムと、深みからシャローフラットへの上がり口となるスポットに絞り込みました。

オープンエリアのボトムを探ってくる釣りなので、フォール中のバイトは期待できません。
よって、ブレーバーのテールはカットし、ボトムでのクロール(這う)アクションに特化させて使いました。

ブレーバーは、ストレートワームにしたときのアクションも追い込んで開発しています。
ネコリグはもちろん、ノーシンカーワッキーやジグヘッドワッキーでのフォール中にクネる動きは大振りになるよう、シェイプと素材(塩の含有量と柔らかさ)を調整しました。
それは、キャストした先で風やラインの抵抗を背負ったうえでもしっかりクネクネして欲しいからです。

この日はコンスタントにバイトがあり、7本釣ったところで「もう誌面に納まりません」と夕マズメを残して終了(^^)v
フライマンでもあるカメラマンさんが「ちょっとやってみたい」とのことでロッドを貸すと、すぐに40アップ!

誌面では、ネコリグのメリットとデメリット、ネコリグで釣れるワームとは?
正しいリギングからブレーバー以外のワームとの使い分け、操作のコツやバリエーションなど、こと細かく解説してきました。
他のリグについても詳しく紹介される『リグ大全(仮)』は、6月リリースとのことです。

 
平成最後の釣行は、フィールドスタッフの佐藤賢一郎君と同船。

朝から幸先よくグッドサイズが連発しましたが、冷たい風が吹き出してからはトーンダウン⤵
しかし相変わらずネコリグは安定感があり、ポツリポツリと釣れてくれます。

しかしそれ以上に収穫だったのは、佐藤君がやっていたハリーシュリンプ4゛のバックスライドセッティング!
詳しくは今後の彼のレポートを見ていただければと思いますが、「バックスライドはコレが一番釣れる」というだけあって、素晴らしいアクション!

2g前後のネイルシンカーを入れているので、ピッチングのしやすさもナイスでした。
アフタースポーンから梅雨のテナガエビシーズンに炸裂するのでは?

ハリーシュリンプ4゛はテキサスリグでも釣れました!
尻尾をカットし、繊細にアピールするピッチン&フリッピンベイトとしてもGoodです!

この日は2人で9本と、食い渋ったなかでは悪くない釣果に恵まれたと思います。

平成最後のバスはブレーバー57のテールカット、スナッグレスネコリグでした(^^)
ネコリグでボトムを探ってくる釣法は、この時期もっとも安定してよく釣れると思います。

スポーニングシーズン真っ最中ですので、釣ったバスはその場での速やかなリリースをお願いします。

それでは、令和もよろしくお願い致しますm(__)m

kawamura 2019.04.26

こんにちは、川村です。

今年から、ハードルアー限定トーナメント『H-1グランプリ』へ本格参戦!
その初戦が4月21日、新利根川にて開催されました。

プラクティスには2日前より入り、初日はエレキ戦ゆえ上流までの所要時間を確認しました。
競技時間は7時間あるのですが、往復の移動にかけられる時間はせいぜい4時間というのが自分の感覚でした。
釣りに充てられる時間を削ってでも上流域を選んだのは、約130名と聞いていた参戦者との競合を軽減したく。

エレキはこれまでずっと55ポンドで必要十分でしたが、勝負となると劣るので、ミンコタの80ポンドをこしらえました。
スピードに勝る100ポンドと迷いましたが、バッテリーは4発までというルールゆえ、バッテリー3発を必要とする100ポンドでは予備バッテリーを積めないため80ポンドにしました。
ミンコタは長年使っていますが、ジワッとした初動と、堅牢な造りが気に入っています。

さて、プラクティス初日はビーブルで3本キャッチ。
水温は20℃以上あるも、バスがスポーニングしそうなスポットにはまだフナコイがハタいており、バスはその後、といった雰囲気でした。

プラクティス2日目は、本番の短い実釣時間を有効に生かすための、場所とルアーの絞り込み。
この日は冷え込んだことで、水温は日中でも17℃台でとどまりました。
前日ということでプラクティスに出ているアングラーも多く、もちろんハードルアー投げまくり。
人と違ったルアーなりアプローチで差別化しないことには、リミットメイクすら困難であることは明白です。

この日も3本キャッチし、ビーブルで2本とシャッドラップSR-5で1本。
スピナーベイトにもっとも手応えを感じ、またビーブルであれば持っているのは自分だけですが、スピナーベイト自体はキャストしている人が多いため、さらなる差別化を深めたいところ。

霞水系では、チャートやホワイトのスカートに、ゴールドブレードが人気かつ定番!
「フラッシングを抑えたマットシルバーだな~」、とボックスをあさるも無く・・・
W.B.S.トーナメントのため霞入りしていた草深さんに電話すると、「あるよ~」とのことで、タイフーンマリーナに寄って、確保!草深さんが巻いたナチュラルなスモーク&ホワイトもいい感じです(^^)

さらに、プロショップケイズさんでブラックとスモークのスカートを購入し、宿にてラインでタイイング。
地味だけどマッディでも存在感のあるカラーも用意しました。

向かえた当日は、125名のエントリー!

スタート前、取材しつつ自身も参戦するBasser佐々木さんは年間優勝獲得経験もあり!しかし、ニットキャップ&フリースに、短パンって・・・

エレキの速度70ほどで上流に向かいつつ、ブレイク沿いにビーブルをフルキャストしては高速リトリーブ。
これは、昨年初めてH-1に参戦したさい、優勝したオリキンが移動時間をムダにしないために実践していたのを見習って。
ボートも速いスピードで進んでいるので、スピナーベイトが泳いでいるスピードが分かりにくい・・・
手元に伝わるブレードの抵抗感から、強く引っ張りすぎないスピードをイメージしながら巻きました。

しばらくこの動作を続けると、突如重みが乗ってグッドサイズがジャンプ!
800gほどのバスが釣れて、ラッキー(^^♪
さらに小さいながらももう1匹追加!
上流のメインエリアに到着するまでにライブウェルに2匹入ったことで、だいぶ気がラクになりました(^^)

両岸に矢板が並ぶストレッチにて、ここは濁りとシェードが濃かったためゴールドブレードにチェンジ!
先に上流域に上がっていくボートを10艇以上は確認していたため、釣られやすいバスはすでに抜かれていると思い、ボートを矢板にピッタリ沿わせ、ショートキャストで中層をゆっくりタイトに泳がせました。

すると、すぐに引ったくるような強バイト!
またも800gほどのグッドサイズ!

対岸に渡り、こちらはシェードがないのマットシルバーブレードに戻して矢板の中層をスローロールすると、またも引ったくりバイトで推定800g、入れ換え!

グッドサイズでリミットメイクし、この時点で10時。
しかしここで異変が・・・ライブウェルのポンプが作動していない!?
ポンプが壊れたかと思ったのですが、違うバッテリーに繋ぎ直すと作動。
数年使っているバッテリーではありましたが、こんな時に限って・・・”(-“”-)”

予備のバッテリーを失ったことになり、よぎる不安は“戻れないかも?”
実は前日、バッテリー残量がなくなり、途中で会ったオリキンに引き船してもらったのです。

残り時間は3時間。
本来なら2時間で帰れる距離ですが、それは予備バッテリーがあってのこと。
パワーダウンしていくバッテリーで、おまけに逆風・・・
エレキを踏みつつ、オールも漕ぎ・・・結果的には30分の余裕を持ってスタート地点まで戻れましたが、バッテリーもだいぶ弱っていたので早めに帰着しました。

結果、3本/2670gで3位。

上位2名も上流域から。
優勝(2810g)された松村さんの使用ルアーはピッコロ(エバーグリーン)。
2位(2780g)、磯崎さんの使用ルアーはダークサイドオリジナル(モリケンスピードバイト)。
スポーニングを控えたナーバスなタイミングとプレッシャーもあってか、上位3名とも、“中層をスローリトリーブ”というところに共通点がありました。

また、利根川TBCの初戦を6キロ超えのビッグウエイトで制したティムコの大津さん、今回は1700gオーバーでビッグフィッシュ賞!
橋脚をグリマーのミドストという、霞水系では盲点ともいうべき唸る釣法でした。

詳しくはBasserにて掲載されると思います!
反省点もありつつ、好スタートを切れました。
次戦も全力で挑みます(*^^)v

【タックル】
ロッド:BLX LG6101MRB
リール:スティーズSV TW6.3L(SLPワークスセミオーダー)
ライン:スティーズフロロタイプモンスター13ポンド

プラクティスから導入したニューブラックレーベルの中弾性カーボンLGモデル。
9バイト9キャッチと、今のところバラシなし!
キャストもしやすく、ナイスだと思います(^^)

kawamura 2019.04.24

こんにちは、川村です。
今年の早春は寒い日が多く、フィールドの季節進行も遅れていましたが、ここにきて一気に春めいてきましたね!

ここ1ヶ月間の釣行は、三島湖・五三川・北浦・S沼・新利根川・高滝湖・亀山湖 とバリエーションに富みましたが、三島湖をのぞいては、例年になくシャローやバックウォ―ターに差しているバスは少ないと感じました。

それでも風が吹き始めたタイミングにシャローでスピナーベイトがハマッたりと、春らしい時もあるにはありましたが・・・
その“時合い”が狭い!・・・この傾向が近年強まる一方と感じるのは気のせい?(^-^;

【ルアーマガジン北浦ロケにて、詳細は4月末売り号にて掲載です!】

【ルアマガ古川君が桜満開のS沼にて、ビーブルでブリブリの47㎝!】

4月7日、新利根川にて開催された『タックルアイランドシリーズトーナメント・ボトムアップカップ』は100人を超える参戦者!
上位入賞者のコメントは大変勉強になりました。

エンジンOKながら、僕はエレキのみだったためスタート地点の松屋ボート~洲の野原内にエリアを絞りました。
近場が過密化することは覚悟のうえでしたが、実際にやってみると釣れる気がしないほど(^-^;
判断を誤ったと後悔していたのですが・・・

上位の方々は遠出して釣ってきたワケではなく、釣り方の差によって食わせていたのです!
3本のウエイト勝負ですが、上位3名は、数も4・7・7と圧倒的!

3名とも共通していたのは、新利根川の感覚からするとフィネスを超越したフィネス。
なかでも、マッディウォ―ターではまず使わないであろう極細ミニワームをカバーの中に撃ち込んでいく釣法にはシビれました。
自分の釣果はお粗末なものでしたが、この話を聞けただけでも参戦した価値があったというものです(^^)

4月16日は亀山ダムへ、のむらボートハウスより出船!
若旦那のトモさん曰く、前日からヘラブナのハタキが始まったことと、スポーニングへの意識も強まり気難しい、と。

期待していたのは、雨で濁ったバックウォ―ターの澄み始め。
漂流物を掻き分け濁ったエリアを抜けると、思惑どおり上流域はいい感じで澄み始めていました。
が・・・生命感がまったくない(?_?)
おかしいと思い水温計を入れると9℃しかなく、こりゃダメだ・・・

冷たい流れを避ける位置にある、医院下という細長いワンドに入ると、沖に突き出した竹の下にサスペンドするグッドサイズを発見!
スポーニング前に日向ぼっこしているメスは食い気がないので、ベイトフィネスジグ(TIEMCO)&ハリーシュリンプ4インチを口元で跳ねさせると「パクッ!」しかし竹にロックしてポロリ・・・・(T_T)

その後も数匹の日向ぼっこバスに遭遇するも、警戒心が強くすぐに逃げてしまう・・・
遠目に見つけたバスにヴァラップスイマー3.3インチノーシンカーを通して2匹釣れるも、デカメスは落とせずでした”(-“”-)”

しかし、55㎝はラクに超えているであろうバスを見てしまい、亀山にはもっと通わねば、と!

ヴァラップスイマー3.3インチは先日アクション動画を公開させていただきましたが、今初出荷の最中です。

まるで早送りしているかのようなタイトな高速ウォブロールは、「リアリティ」と「見切らせない目まぐるしさ」のため。

推奨フックサイズは、1/0~2/0。
メーカーやモデルによってサイズ感の違いはありますが、個人的には
ノーシンカーリグでは、スクリューロックタイプのハイパートルネード2/0(ハヤブサ)。
その他のリグでは、T.N.Sオフセット2/0(ハヤブサ)がメインフック。

スクリューロックタイプでもオフセットタイプでも、ボディの中心線上に刺し通すことが大切です。
他のシャッドテールワームでも同じことがいえますが、ラインアイが中心線からズレてしまうと傾いた姿勢で泳いでしまうからです。

スクリューロックタイプはネジ込んだ結果、中心からズレた位置にラインアイがきてしまうこともあるので慎重に・・・
山口将司さんがレポートで紹介していた「ツイストロックのばね」への交換は、中心線を正確にとらえやすくなるので実践しています(^^)

さあ、いよいよハイシーズンの到来といったところですが、スポーニングシーズンにも入りましたので、バスの扱いにはさらなる配慮をお願いできればと思いますm(__)m

kawamura 2019.03.22

こんにちは、川村です。
桜の開花を耳にするようになり、春が色濃くなってまいりました。

先日は房総三島湖へ!
同じく房総リザーバーである戸面原ダム・豊英湖とともにハリーシュリンプがよく釣れるので動画におさめようと。

ともゑさんから出船!
平日にも関わらず賑わっており、休日かと見間違えるほど。
フィールドの魅力に加え、温かなサービスにも人気の理由があると思います(^^)

近年、頻繁に利用するようになったレンタルボートですが、オカッパリバッグ(ARTIS)は必ず積み込んでおります。
フィールドスタッフの佐藤賢一郎君もボートフィッシングで大活躍だと記していましたが、同感。

僕はバウデッキとフロントデッキの隙間に置き(デッキの形状にもよるとは思いますが)、頻繁に使うルアーやフックシンカーケースなどをボート上移動することなく取り出しています。
ボート上の移動は安全上のうえでも最小限にとどめたく、重宝しているのです。

さて、今回はハリーシュリンプによるバンク撃ちがメインなので魚探はセットせず、目に見える変化のみを探っていきました。
具体的には、崩落跡・ブッシュ・立木などですが、なかでも反応が得られたのは枯葉が溜まったマットカバー。
マットの上を這わせてから落とし込んで、その直下で誘います。

ハリーシュリンプ4インチをラバージグとのコンビで使うのは、個人的に房総ではお決まりのセッティング。
ベイトフィネスジグとカバージグSSに加え、今回はコンパクトなパワーフィネスジグSSにも合わせました。

ハリーシュリンプのカラーは、パンプキン系のカスミスペシャルと、スモーキークローダッド。
どちらもアカガエルを意識してのチョイスです。
思い込みもあるにせよ、プロトの頃からずっと釣れているので自信があるのです(^^)

結果は6本で、最大は50ジャストの1.600gオーバー。
最大魚は、動画カメラを回していたスタッフが見つけてくれました(^-^;
すぐ横をボートで通過した直後だったので、ダメモトで岩盤沿いをズリ落とすとまさかの反応・・・
そこからチョン、と誘いをかけるとパクッ!!

数はもっと釣れるイメージでしたが、それでもこの日のともえボートさんでは竿頭でした。
晴天とプレッシャーもあってか、シャローに上がってきているバスが少なかったと思います。

前回の三島湖釣行でも竿頭でしたが、それなりのボリューム感があるジグ&ワームで、しかも目に見えるカバーを撃つベーシックな釣りで数もサイズも負けていないことは、細やかなアクションがフィールドにハマッている証拠(^^)

でも冷静に考えると、雨で濁りでもしない限り、房総リザーバーの水色はそれなりにクリア。
おまけに人気フィールドですからプレッシャーも高い。
バスが神経質になるのも当然なのです。

しかしながら、房総リザーバーの魅力はビッグバスが狙えることにもあるので、デカバス好みのバルキーシェイプをキャストし続けるのももちろんアリ!
その辺の判断はアングラー個々によるところですが、バイトが多いうえ50アップの実績も高いジグ&ハリーシュリンプは、フィールド特性に合っているな、と感じているのです。
せっかくの釣行、デコりたくはないし、50アップも狙いたい・・・そんな方にジグ&ハリーシュリンプはオススメなのです(^_-)-☆

タックルは、
ロッド:スティーズ701MHFB-SV フランカー
リール:スティーズSVTW7.1L
ライン:スティーズフロロタイプモンスター14ポンド

ロッドはヘビーバーサタイルのキングヴァイパーもGoodですが、
14ポンドラインで十分かつ、7gまでの撃ちモノ専用で組むなら、ワンランク柔らかくコンパイルX素材で感度に特化したフランカーはベスト。
タックル本数が詰めるボートゆえ、専用タックルで組んでいます。

さて、房総リザーバーにはけっこう通ったけれど亀山湖には行っていないし霞水系に相模湖や西湖もそろそろ・・・
開発もアイディアをカタチにしたいし、慌ただしくなってきたのも春ならではですかね~(#^.^#)

kawamura 2019.03.15

こんにちは、川村です。

「今年こそはアカガエル祭りを経験したい!」
しかし、今のところ当たらず・・・
キープキャスト当日が雨天にて炸裂していそうで、ツイてない ”(-“”-)” と思いつつ、翌日もそのまま雨予報(^^♪
気合の3時起きで豊英湖へGo!

しかし、そこまで絶好日でないことも察していて、2日目の雨ゆえ本当にオイシイ濁り始めは過ぎ去っているし、雨量もあったので、濁り過ぎてしまっているだろうと。
それでも一晩空ければ、食い気のある個体がバックウォ―ター最上流やインレットといった、それらしいスポットに突っ込んできている期待感があったのです。

一方で、濁流すぎてバスが非難モードになっているとしても、それはそれで、流れを避けるスポットが狙い目になるぞ、と。

バックウォ―ターに入るとすぐに水色は茶色味を帯び、やがてカフェオレ色の泥濁りへ。
先に上流へ上がっていったボートの軌跡が泡となり消えずに残っている、よどんだ水です。

最上流には先に2艇上がっていったので、インレットや良さげなカバーを撃ちつつ遡上。
インレットの周りだけは水質もよく、オアシス的存在に思えたのですがノーバイト。
こりゃ最上流にバス集結してるってことか・・・釣れているんだろうな~、と ”(-“”-)”

しかし、上流から下って来た方に釣果を聞くと、「全然ダメです。生命感がない」と。
一応自分も最上流エリアを探りましたが、確かにいないっぽい・・・
水温を計ると8℃・・・ちょっと冷たいかな~ (-_-)

やがて雨はやみ、晴れてきました。
こうなると、次のチャンスは最上流からの澄み始め。
ボートの帰着時間と釣りをする時間を逆算して、再度バックウォ―ター上流に突っ込むと、流れの強さは丁度良く、濁りもとれてきていい感じ!
しかし、バスは相変わらずいないまま・・・(*_*;

早めに見切り、ういた時間を本湖へ。
すると、岬状に張り出したシャローフラットにて30㎝くらいのバスが5匹クルーズ。
普通にバスいる!
その先に張り出した木の下へ、ベイトフィネスジグ7g(ティムコ)+ハリーシュリンプ4インチ(フックはFPPオフセット2/0 / ハヤブサ)
を滑り込ませたつもりが、枝にラインが掛かってしまい・・・そのまま直下で誘っていると・・・水面を盛り上げてBITE!!

久しぶりに味わった強烈な突っ込みは、52㎝!重さは2370gありました。

この日、話を聞く限りでは他に釣果はない1日でしたが・・・
しかし、バックウォ―ターに固執してしまったことは失敗でした。
本湖で釣りをしたのは30分ほどにも関わらず、バスが複数匹見え、デカバスが釣れた。
水面で食ってきたということは、アカガエル食いなのかな?

房総リザーバーでも定番化しているホッグ系やギル系はマッチザベイトの観点からしても必須ですが、タフった時こそ、細やかなアクションを発するハリーシュリンプの出番です(^^)v

デカバス好みにボリューム感を欲するなら、ラバージグと合わせればOK!
個人的には、狭い隙間に滑り込ませていくならスキッピングさせやすいカバージグにセットし、カバーを撃ちだけでなく、ボトムズル引きやスイミングなど色々やるなら、ジョイントタイプゆえゆっくり倒れ込み、スイミング時の動きも柔らかなベイトフィネスジグと合わせています。

このベイトフィネスジグ、スナッグレス性能も高いうえフックも交換できるので寿命が長い!
ヘッドは塗装が剥げ、スカートも本数が減っていき巻き換えてはいますが・・・一年以上同じモノを使っています。

さあ、ここからスポーニングが本格化するまでの1ヶ月間、水温の上昇とともに釣果も増えるでしょう。
“デカバス特化”という意味では薄れていってしまいますが、楽しいシーズンです!(^^)!

しかし釣り人も増えますから、プレッシャー対策も必須!
今回の釣行がそうでしたが、デコってしまうか、グッドサイズが1本でも出てくれるのかで充実度が違います!!
ハリーシュリンプがハッピーな釣行のお役立てになれば幸いです(^_-)-☆

kawamura 2019.03.08

こんにちは、川村です。

ヴァラップスイマー3.3インチが3回目の仮金型サンプルにて求める性能に達し、本金型の依頼をかけました。

想像以上に苦戦していたことは過去のレポートにてお伝えしていましたが、4.2インチと同じシェイプのままダウンサイジングしたところ、以下の問題点が・・・

・自重が軽くなりすぎてしまい、キャスタビリティに不満を感じた事。
・ノーシンカーリグで泳がせたときの安定性がシビアすぎる。
・スローリトリーブでテールを振るレスポンスがイマイチ。

まあ、実際のところダメってほどではないのですが、本心から満足できる性能かというとNG。

ヴァラップスイマーは、バスから見て本物の小魚のシルエットに近いことを重視してのタテ扁平シェイプですが、スリムシェイプゆえ、小さくしたときに自重不足が露呈したことと、ボディが軽くなることで、安定感もまた不足してしまう。
また、小さくすると水受け抵抗が減ったり、可動域が狭くなったりと、アクションに不利になることもよくあることです。

2回目の仮金型ではボディサイズを若干大きくしたうえ(最初は3.2インチでした)、各所細かな修正を行ったのですが、それで劇的に改善されたワケではなく・・・(-_-;)
4.2インチとはカタチを変え、3.3インチとしてベストなシェイプを模索することとなりました。

考えられる限りの改善案を試した結果・・・

お腹をプクッと膨らませた、幼魚っぽいシェイプに。
自重を稼ぐと同時に、低重心化に特化させ安定感を増すためです。

しかしながら「バスから見て魚っぽいシルエット」というタテ扁平スリムシェイプへのコダワリは捨てたくないので、小魚の内臓にあたる部分に必要な量だけ肉盛りをしました。

そして、テール付け根はわずかにスリム化。
スローリトリーブでのレスポンスが向上しますが、スリムにし過ぎてしまうとピッチ速度が遅くなってしまうので、その塩梅には慎重を要します。
ちなみにこの部分のデザインは、テールの振り幅やピッチの速さだけではなく、安定感にも影響するとても大切な要素なのです。

他にも細かな調整を入れ、素材の硬さと塩の配合も吟味。
「キャスタビリティ」・「ノーシンカーリグでの安定性」・「高速ウォブ&ロールアクション」・「スローリトリーブでのレスポンスの良さ」これら全てが満足のいくレベルに到達しました。
もちろん、ノーシンカーリグでラインに引かれるままに頭上げになることなく、自然な水平姿勢で泳ぎます。

そのうえで・・・!
フッキング率を出来るだけ高くしたいと思い、スリットのデザインも追求しました。

腹側のスリットは、深ミゾに。※写真オレンジ部
タテ扁平シェイプでも、フッキング時の針抜けを妨げません。

背中側のスリットは、浅ミゾに。※写真レッド部
針先が出やすく、そして深いスリットにありがちな、針先に肉が乗ってのすっぽ抜けを防ぐためでもあります。

また、針先がちょうど来る部分に肉盛りを入れていますので、ここに針先を隠すことでスナッグレス性能も抜群です。

完璧な仕上がりと自負しております(*^^)v
リリースは4月下旬を予定しておりますので、今しばらくお待ちくださいませm(__)m

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