こんにちは、川村です。
この度、ヴァラップミノー5inをリリースさせていただきました。
リアルフィッシュ系のソフトベイトは優れたモデルがいくつもある中で、当初、開発着手にいたるきっかけは “ネコリグに特化” させることでした。
タテ扁平シェイプのソフトベイトをワッキー掛けにすることで、フラットサイド面が抵抗を受けて横方向へと泳ぎ進む。
通称 “ヨコヨコ” と呼ばれるこのメソッドはかつてからあり、ジャーキーJやシャッドシェイプワーム等を用い、水面に引き波を立てながら泳がせる釣法が知られていました。
横方向に泳ぎ進むことのメリットは、護岸や岩盤を突かせたり岸に追い込まれる様を演出できるだけでなく、幅広のフラットサイド面で水を受けることで水を強く押しつつ移動距離を抑えて誘える。また、誘い手とは別方向に向かうことでバイト率を高められるシチュエーションもあります。
ボクは20年ほど前にデスアダーのネコリグで中層からボトムでヨコヨコするメソッドにハマっていた時期があり、藤田京弥さんと対戦した2022年陸王のプラクティスで閃き久しぶりに試したところ、あらためてその効果を再認識した次第・・・京弥神のウエイトが規格外でしたが(^^;
また、ちょっと異色ですが、フリップギルのネコリグでヨコヨコさせるのも、薄身ならではの柔らかな動きとワイドボディによる水押しの強さからか、ギル食いフィールドのみならずルアーパワーともいえるオンリーワンな効果を実感するベイト。
これらのソフトベイトは代用の利かない逸品ながら、そのうえで「ネコリグに特化させたベイトフィッシュタイプ」が欲しい!と、早速手を動かしたのです。
見た目もアクションもリアルにベイトフィッシュを演じてくれる。
よって、リアルアイも必須!
ボディに張りがある方がヨコヨコはしやすいのですが、ピンピンとした硬い動きではなく、魚が身をクネらせて泳ぐ様を再現したい。
また、この手のリグはフックセットの位置がシビアなので、誰でも迷いなくベストなフックポジションにセットできるように。
まずはイメージモックの削り出し、それを元に手作りし、何となくアクション出ししていったのが2023年の5月。
そして7月には、仮金型による1次試作が到着!
ヨコヨコはするけれど、ソフトマテリアルでもしなりが足りずピンピンし過ぎ。
そこで、ボディサイドに切れ込みを入れると動きにしなやかさが出ていい感じに。
切れ込みを入れる間隔も色々試しましたね。
また、体高がありすぎたことで浮き上がりやすく沈めては誘いにくかったことと、
スッポ抜け率が高いことも浮き彫りに・・・
ちなみに当時の仮称は「Wacky Minnow」でした。
一方で、サンプル渡していた草深から、「ジグヘッドリグでも使えるようにした方がいい」との意見。いわゆるパワーミドストが流行り出した頃ではあったのですが、ボクはネコリグに特化させるつもりだったのは前述したとおり。
「んなこと承知のうえでやっとるわい!」とはならなかったのは・・・
ノーマルサンプルと一緒に切れ込みを入れたサンプルも渡しており、それを琵琶湖でジグヘッドリグにしたところ・・・なんと65cmを超えるバスがヒットし、一度は手に触れたもののバラしてしまったとのこと。他にも55クラスをキャッチしてきました。
そして言われた上記の言葉に続き、「あんな個体はなかなか食ってこないはずだから、可能性がある」と。
すでに仮金型が進行していた2次試作にも切れ込みを入れていましたが、ジグヘッドリグまでは想定しておらず。
ネコリグでのヨコヨコ使いとジグヘッドでのミドスト使いを両立するには、形状も素材も見直す必要がありました。
というのも、ヨコヨコはボディサイドに水を受けることでスライドさせるデザイン。
水受けに有利となる体高と、その一方で体高によって損なわれる姿勢の安定化を補うために、腹側のマテリアルを高比重化させていました。
これが “ジグヘッドでも” となると、体高の高さはロールアクションのレスポンスを鈍化させ、高比重化はミドスト時に譲れないナチュラルな水平姿勢を適えてくれません。
さらに、テールの向きにも矛盾というか、相性が・・・
ジグヘッドによるミドストにおいては、実際の魚と同じタテテールはロールアクションの抵抗となるうえ、上下に切るようなギクシャクした動きになりがち。
同じ二股でもヨコ向きかつタイトにデザインされたスプリットテールの方がロールアクションを妨げず、柔らかく繊細なアクションを出すのにうってつけです。
けど、これがネコリグヨコヨコになると求めるアクションではなかったんですね(^^;
ヨコヨコしたときに、水平のテールは水を切ってしまう。
ダメではないけれど、ボクはフラット面で水をあおぐ、本当の魚のような水掻きとルックスにしたいのです。
とはいえ、すでに仮金型を依頼してしまっていた2次試作はネコリグではそこそこいいアクションするも、まだピンピンしすぎ。
ただ、切れ込みによってボディがたたまれやすくなったことと、体高も落としたことでフッキング率は上がったかな。
で、分かってはいましたが、ジグヘッドリグでは腹が高比重マテリアルゆえミドストでの姿勢が尻下がりなうえ、テールアクションもギクシャクして釣れなそ~(^^;
ここからが、ジグヘッドリグも意識したデザイン&比重に舵を切ることになります。
3次試作は、テールも少し閉じ気味にすることでロール時の抵抗を減らすとともに、付け根も少し絞ってヒラヒラとなびくように。
また、背びれをつけ、ワッキー掛けの針先を埋め込むことで初動からベストアクションを発するようにしました。
これをしないと、フックの向きが腹側に回ってしまうことがあり、狙いと逆方向に泳いでしまう問題を解決しました。
平均的には良くなったものの、ヨコヨコでもミドストでもまだしなやかさが足りないのと、テールのなびきもまだイマイチ(-_-;)
そして、ハンドカットでボディサイドに切れ込みを入れていた個体では出ていた、ミドストからの逃がしでボディを震わせる動きも出ず。
あまり切れ込みを深くしすぎるとボディがしなやかになり過ぎてヨコヨコ性能が損なわれることを気にし過ぎました。
比重は塩の含有量を減らしての4パターンを試作も、どれもまたミドストにはちょっと重かったですね。
4次試作はこれらを踏まえ、ボディサイドのリブはさらに深くしただけでなく、一周グルリと囲むように入れました。
これが効果あり!(^^)!
全方向に対してしなりやすくなったことでヨコヨコでのピンピンさが和らぎ、ミドストでのロールアクションもしなやかさで美味しそうになってきました。
リーリングによる逃がしで身を振るようになるも、もうちょっと振り幅が欲しい!
テールも切れ込みを深くし、角度もより狭めたことでロールのキレが増し、それに連れらてヒラヒラとなびくように。
姿勢も水平といっていいレベルですが、スローミドストだとこらえきれず。
あと、ウロコ模様を入れたことで、見た目に繊細な質感になったと思います!(^^)!
それぞれが “もうチョイ”・・・なところまできました!
5次試作では、仕上げの微調整!
もう少ししなやかさを増すために、ボディを囲むリブの深さを僅かに深くし、
さらに、背と腹に入れているスリットもセットするフックシャンク長以上に延長。
ボディの内側からも柔軟性を高めました。
このスリットには副産物もあり、内側に残る空気が微かなフラッシングも発してくれます(カラーによる差はあります)。
テールの切れ込みもさらに深くし、繊細な操作でもなびくように。
塩の含有量による比重は、「背5%に対し腹10%」がミドスト時の水平姿勢を保ちつつ姿勢も安定化。
さらに、腹は最もソフトなマテリアルに対し、背はワンランクハードが針持ちアップにも貢献(実は工場側からいただいた提案だったのですが、ありがたく採用させてもらいました)。
背と腹でマテリアルの硬度と比重を変えたことで、性能を最大限に引き出せています。
5次試作のアクションを確認し、「これ以上手を入れられるところはない!」と納得のうえ、量産金型を依頼しました!(^^)!
その完成品を手に実釣撮影した五三川では、日並に左右される早春のハズレ日に当たったものの確かな反応を得られ、その後の青野ダムではボトストにて58cmが釣れ、弊社フィールドスタッフからの釣果報告も相次ぎ一安心。
縁あってサンプルをお渡ししていた琵琶湖ガイドの久保田将吾さんは早速ウイニングルアーにしてくれました。
推奨リグは前述のとおり、ジグヘッドリグとネコリグ、そしてブレ―テッドジグのトレーラー。
ジグヘッドのフックサイズは1/0~2/0(モデルによっても異なります)。そして、「90°ラインアイ」と「60°ラインアイ」を使い分けています。
中層で水平姿勢を保っての誘いには90°が適し、結び目がズレないようシリコンパイプ等をラインアイに被せて結び目を固定すればパーフェクト!
ジグヘッドは求めるフックサイズがあることと重心バランスの良さから、ケイテック社のラウンドヘッドかがまかつ社のホリゾンヘッドを選んでいます。
あれば・・・ノリーズのスキップインザシェードもいいですね!
一方、岩場やウィ―ドなどモノに絡めて誘ってくるならガード付きの60°。
青木大介さん監修のハヤブサ社「D-ストライカーヘッドタイプスイム」のスリ抜けの良さは目からウロコでした。
ヘッドに重心が集中していることと2本の形状記憶ガードも細いことにより、シェイクに対するレスポンスも良好です。
ネコリグでの推奨フックサイズは、ワッキータイプの2/0。
ボクはパワーワッキーガード(ハヤブサ)を用いますが、他に、レギュラーガードタリズマン(リューギ)やモスキートモンスター(バリバス)、G・ワッキー(ダイワ)といったモデルもマッチします。
ボディサイドにあるポッチから刺して背中へ抜き、針先を背ヒレに刺して固定すれば、
ベストアクションを引き出せます。
ネイルシンカーのウエイトは自由ですが、水面ヨコヨコも想定するなら0.45~0.9gといったところ(水面だけならノーシンカーワッキーもあり)。
沈めるレンジに応じて1.3g…1.8g…と重くしていきますが、重くするほどヨコヨコ性能は損なわれていきます。
そしてブレ―デッドジグのトレーラー。
ボディに刻まれたスリットはここでも効いていて、スローからファストまでブレ―デッドジグの振動に同調し、柔らかなボディアクションに変換してくれる。
テールを目まぐるしくパタつかせる動きもバイトを後押ししていると思います。
好みのボリューム感へと、頭側をカットして調整いただいてももちろんOKです!
また、テスト中にはジグヘッドからホバストにすると食ってきたことがあり、それに備えてヘッド上部にフックセットの目安となるセンターラインを設けました。
フックは、大き目番手もラインナップされているDストライカータイプホバー一択で、1/0~2/0。
リアルフィッシュ系は形状がある程度決まってくる中で、捕食本能のスイッチを入れるアクションにこだわった自信作です!
フィールドで、その効果を体感していただけましたら幸いですm(__)m
こんにちは、鈴木翔です。
この度、『SNAQJIG(スナックジグ)』をリリースさせていただきました。
一般的にジョイントジグと呼ばれ、フックを自由に交換できるタイプのラバージグです。
これまでにも存在するジャンルでジョイント構造ならではのメリットはあるものの、全てにおいて満足のできる性能を持ち合わせたモデルはまだ見当たらないというのが社内での見解でした。
SNAQJIG(スナックジグ)を開発するにあたり、求めた性能は以下の通り。
・フックを簡単に着脱できること。そして、実釣中はフックが抜けないこと。
・誘って食わせる性能に長けていること。
・フッキング(掛かり所)が良いこと。
・トレーラーの姿勢が良いこと。スクーパーフロッグシリーズと組んだ場合、裏返しで着水しても、すぐに反覆すること。
・ジグとトレーラーに一体感があること。
これら全てを適えるべく、開発を進めました。
まず、スナックジグの心臓部でもある【ジョイント機構】について。
“フックを簡単に着脱できて抜けにくい” シンプルゆえに、最も苦悩した部分です。
ジョイントジグにおいてフックの接合方法は、大きく分けて2タイプ。
①スプリットリングを介して接合するタイプ
②ヘッドに搭載されたワイヤーに接合するタイプ
①は関節が1つ多いことでフッキング時のパワーロスが大きく、フックも横倒れしやすいため浅く掛かるなど、フッキングが悪くなる傾向がありました。また、トレーラーアクションがやや不自然になるといったデメリットも。
②はフックの横倒れを抑制し、フッキング時のパワーロスも少なく、針先が常に上方向を向くため掛かり所が良い。併せてトレーラーワームの姿勢が良くなることもメリットです。
よって、後者タイプのジョイント機構を思案することにしました。
開発当初は、ひたすらステンレス線を曲げ・・・
思いついたアイデアの中に、実用的な案は4つ。
その中でも、これは革新的だ!と思えるものが1つあり、実戦で使えるよう手作りでのサンプルアップへ。
しかし、知恵の輪的な構造で「フックの付け方が分からない」との意見が社内やフィールドレポーターから多数寄せられました。さらに、その複雑な見た目に反して、実釣テストではフック抜けも発生。
よって、このジョイント機構はお蔵入り^^;
候補は、残る3案に絞られました。
パターン①
一見、着脱方法が分かりづらいものの、フックの抜けにくさはピカイチ!
既出の機構ではありますが、よりコンパクトにできる余地あり。
パターン②
シンプルで分かりやすいが、構造上ジョイント部のコンパクトさに欠ける。
フックの着脱を繰り返すうちに、ワイヤーの隙間が広がりフック抜けの可能性も。
パターン③
工差(データと現物の差)が大きく、求めていた性能に達さず。
よって、実釣テストも交えた結果、パターン①の機構を採用しました。
フックを通してヒネるだけで着脱可能かつ、ワイヤーがクロスしていることで抜けにくいことから『ワンタッチロックシステム』と命名。
また、ジョイント部のサイズや形状を詰めていく過程で、小さくすればするほど良いものではないことに気付きました。
図のように、フックを出し入れする際にワイヤーが下方向へ若干タワむことで、隙間が生まれフックが通る。フックを通した後はワイヤーが復元し、フックの抜けを防止するといった構造なのですが・・・ジョイント部が小さくなるほど、そのタワミに必要な力が増して脱着しづらくなるのです。
それぞれの寸法・角度を微調整し、ジグとトレーラーに一体感を生む“コンパクトさ”と、フックを着脱する際の“使い易さ”を両立しました。
このジョイント機構の良い所は、それ以外にも。
・フックの上下に対する可動域が広いことでトレーラーの自由度が高く、柔らかなアクションを出せる。
・フックの左右へのネジれを最小限に抑え、針先が常に上を向くことでバスの上顎に掛かりやすい。
ワイヤー径は必要な強度を備えた上で、扱えるフックサイズの幅も広い0.8mm径を採用しました。
具体例を挙げると、ライトニングストライク(ハヤブサ)であれば #2~#6/0。最大でインフィニブルータル(リューギ)の#8/0まで対応します。
※スクーパーフロッグメガ用に開発した18.0gのみ、0.9mm径を採用。
フックの着脱方法は、下記動画をご覧ください。
続いて、【ヘッド】について。
盛り込む要素としては、
・移動距離を抑えて誘える60度アイ
・カバーからのスリ抜けが良く、ボトムでの安定性にも長けたシェイプ
・スイミング時の安定性に優れ、裏返りから反覆しやすい低重心
・細かなロッド操作にもレスポンス良く対応する重心バランス
それらをイメージして削って型取り、1stプロトが完成しました。
その見た目から“ナスビ”と名付けた1stプロト。
意図としては、背の反るような形状で水を掴み、移動距離の抑制に貢献しないかと。そして、ロッド操作に対してレスポンス良く動くよう低重心かつ、ラインアイ寄りに重心を配置しました。
しかし、極端な先重心のため、弾丸のように水面に突っ込む…。
また、ヘッドの横幅が細く縦に長いことで、ジグストした際にヘッドが暴れやすく、安定したアクションを出せず。
すぐに形状修正をした2ndプロトは、やや扁平すぎるのと、まだ横幅が足りない。
扁平であることは、先述したアクションレスポンスに影響するとともに、裏返し状態から反覆しづらいといったデメリットもあります。
2ndプロトをベースに底面の肉を増して低重心化させ、横幅を広げた3rdプロトは若干スリ抜けが悪くなりました。
ブラシガードでモノを躱すカバージグと異なり、ジョイントジグはヘッドがダイレクトにモノと接するため、その形状にスリ抜け性能も左右されます。
また、カバー接触時やボトム着底時などモノと接する際に“点”で接し、姿勢を崩しやすいことも改善点でした。
そこで参考にしたのが、ギャップジグのヘッド形状。
横から見ると、ラインアイからヘッドにかけて滑らかに繋がり、底面はややフラット気味で横倒れしづらい。スリ抜け性能と安定性を備えたシェイプです。
4thプロトは、ギャップジグのサイドビューを踏襲しつつ、トップビューに関しては先尖り形状に。先述したように、ブラシガードが無いジョイントジグは、ヘッドでスリ抜けさせる必要があるからです。
この4thプロトをベースに、さらに上面の肉を落として、より低重心化。ラインアイから底面にかけての繋がりも滑らかにし、底面を更にフラット化するよう整形し・・・
それを基に上がってきた最終プロトは、見た目でも機能面でもグッと良くなりました!
加えて、全カラーそれぞれスカートにマッチするヘッド塗装を施し、より美しく。より一体感をアップ!
底面にはウエイト印刷を入れ、一目で分かるように。
機能性だけでなく、所有感も満たしてくれる仕上がりになったと思います。
そして、誘って食わせる上で重要な【スカート】。
開発過程で、様々なバリエーションを吟味した結果・・・ギャップジグと同じ“弾力のあるファインスカート”を採用しました。
フォール時やスイミング時には、全体で柔らかくウネリながら、先端は細かく揺動。わずかなロッド操作や水流でも機敏に動いてくれるのは、細くも弾力性を備えているから。
また過度にフレアしすぎないことで、ジョイント部を包み隠してくれる点も採用した理由の1つです。
下記動画をご覧いただければ、その良さがお解りいただけるはず!(^^)!
長くなる=よりウネりやすくなるのもグッドポイント(^^)/
また18.0gに関しては、スクーパーフロッグメガに適したボリュームを持たせるため、他ウエイトより1㎝長くしています。
最後に【ウエイトラインナップ】について。
下から3.5g・5.0g・7.0g・11.0g・14.0g・18.0gの計6ウエイトです。
※18.0gのみ2025秋発売
スクーパーフロッグダディであれば5.0gor 7.0g、スクーパーフロッグマグナムであれば11.0gor 14.0gを基準とし、状況に応じて軽め・重めに振る場面もあります。
2025年の秋発売予定のスクーパーフロッグメガに合わせて、開発途中で追加した18gは、メガのアクションを最大限に引き出してくれますよ!
スクーパーフロッグはもちろん、ブルスホッグ・ハリーシュリンプ・ギミー・ヴァラップスイマー…など、様々なワームと合わせることができるのもジョイントジグの利点です。
使い方は自由!
是非、ご活用いただけますと幸いですm(__)m
開発裏話をボトムアップアパレル担当のSが紹介します!
過去のコラムはこちらから!
【BUクールウェア裏話 其の一】
【BUクールウェア裏話 其の二】
【BUクールウェア裏話 其の三】
【BUクールウェア裏話 其の四】
今回が最終回ということで、まずは電装品(ファン+バッテリー)のお話。
ファン付きウェアの正に心臓部。
弊社が望んだのは、できるだけ風量が多いものを!でした。
単純明快ですが、風の勢いが強ければ強いほどより涼しく感じます。
当初大手ファン付きウェアメーカーのライセンス契約のもとNSP社で取り扱いできる電装品の選定を行っていました。いくつか種類かあり、V数が大きくなればなるほど最大風量も増えていきます。
当時草深が別の大手メーカーのものを普段から使用しておりまして、これと同等かそれ以上の風量が欲しい!と意見をもらいました。
となると選べる中では18Vとなったのですが…なんと2025年にNSP社がオリジナルデバイスをリリース!
ラインナップは12Vと20Vということで、迷わず20Vを選択。
もちろん風量で変わりますが、釣りで一日使用するには十分な稼働時間。
20V(最強)、107ℓ/秒、20V(107ℓ/秒)が30分作動後、13.5V(75ℓ/秒)に切り替わり7.5時間
17V(強)、97ℓ/秒、5時間
13.5V(中)、75ℓ/秒、8.5時間
10V(弱)、57ℓ/秒、15.5時間
申し分ない風量、バッテリー残量や強さが一目でわかる仕様もプラスポイントでした。
まだまだ、語りきれなかったNSP社独自の機能のウェア内の風の通りを良くする『ジェットスペーサー』『3Dエリ』などは
▼こちらの動画で紹介させていただいておりますので、ぜひご覧ください。
最後に『BUクールウェア』は初めて購入される方はもちろん。既にファン付きウェアをお持ちの方にも購入していただきたい!との思いから【ファンとバッテリーのセット】と【ウェアのみ】の販売をしております。
ファン穴の直径は9cmとなりますが、規格が異なる製品もある可能性がありますのでご注意ください。
今年も気づけば最高気温が30℃を超える日になってきました。
更に真夏になればより厳しい暑さとなり、熱中症対策はもはや必須。
余談ですが先日カメラマンとして、香川県は金砂湖にての川村と鈴木の対決動画の撮影を行いました。
天気予報の最高気温は34度。午後から川村と着用しましたが、やはり疲れ方が全然違います!
真夏の炎天下においても快適な釣りをしたい!ファン付きクールウェア未体験のアングラーの方は
ぜひ導入をご検討していただけましたら幸いです。
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開発裏話をボトムアップアパレル担当のSが紹介します!
過去のコラムはこちらから!
【BUクールウェア裏話 其の一】
【BUクールウェア裏話 其の二】
【BUクールウェア裏話 其の三】
今回は細かい話をいくつかご紹介!
まずはポケットについて。
川村からは脇だけじゃ無く胸ポケットにもバッテリーを入れたい!そして、スマホを入れられるサイズで貴重品などが入るポケットも欲しい!との要望が。
それを反映し、フィッシングシーンに合わせてバッテリーを入れる位置を、胸と脇(裏側もあり)とで変更可能にしました!
更に、ブラックの胸ポケットは大き目のスマホが入るサイズで、実は見た目にもかなり影響している重要な部分。これがあると無いとでは、見た目の印象の締まり方が違います。
そしてこの形状!単純な四角にせず底面は斜めにすることでアクセントになっています。
片方だけでは無く、全ての角に丸みをつけたい!と川村の急な要望にもご対応いただきました。
加えて、今回初採用の新ロゴプリントがまたこのデザインをより引き立ててくれました。
そんなこんなで自分的にもこのポケットには思い入れがあります。
次にファスナーですが、釣り専用であるなら全て止水ファスナーにしたい。信頼のYKK社製です。
カラーも指定しました。コスト的にはブラックが汎用性もあり安くできるというご提案もあったのですが、少々高くなってもより生地に合う色にしようとチャコールグレーにしました。
そんな細かいけど大事な要望は他にも。
メインファスナー上部にはチンガードを付けたい!取り外し可能なフードも!ウエスト調整パーツにラインが引っ掛かるから内側に入れたい!と投げかけ…すべて実現していただいたのです。本当に感謝いたします。
次回は最終回!
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【BUクールウェア裏話 其の一】
【BUクールウェア裏話 其の二】
デザインを決定していく一方で同時に進めていた『釣り専用仕様』。
NSP社から実際に釣りで使ってみてくださいと、いくつかの製品をお借りして使用してみました。
確かに涼しい!がしかし、ライフジャケットやオカッパリ用バッグにファンが当たってしまうのです。。。
何とかなりませんかと投げかけたところ、「本社の人間と相談します」とアーティス、アーティスライトをお持ち帰りいただきました。
実は釣り以外にも、真夏のお店様への商品出荷作業時に着用。スタッフ皆、これ無しには戻れないとなったのは余談です。
しばらくして、一つのサンプルをお持ちいただきました。
それが採用された今までに無かった“脇位置ファン”だったのです。これで、ファンが当たる問題は解決しました!
教えていただいたのですが、ファン付きウェア業界はほぼすべての仕様に特許申請するのが通例。
この脇ファンも特許申請中(特許取得にはおよそ3年から4年かかります)となります。
そして、ウェア形状の吟味。
まず見た目と動作の妨げになる長袖は除外。
残るは半袖か、ベスト。
これは目からウロコだったのですが、NSPご担当者いわく。「風がより吹き抜けて涼しいのは実は半袖なんです」。
袖が風の通り道になり、脇により風が送られるのが理由とのこと。
検討の余地がありましたが、忘れちゃいけないのは、『スタイリッシュかつ釣り専用仕様』。
ということで、見た目も良く釣りの動作も妨げにくいベストタイプに決定。
試した結果、ベストでも充分涼しさを実感できたのも○でした!
今回はこれにて、次回は細かい部分の話。
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開発裏話をボトムアップアパレル担当のSが紹介します!
其の一で『BUクールウェア』開発のきっかけを書かせていただきました!
まだ見てないという方はぜひご覧ください。
NSP社との初めての打ち合わせ。まずは川村とご担当者ふたりの高校生時代の懐かしトーク!
実は当時はあまり接点が無かったとか…そして本題へ。
一通りご説明を受けたところ、高い技術力と実績を感じました。であれば何かできるのか?
やるなら話題になるような製品にしたい!と弊社が求めたのは『釣り専用仕様』。そして『見た目がスタイリッシュ』であること。
ファン付きウェアの多くは作業服寄りなデザイン。NSP社の製品も同様でした。
バスフィッシングは見た目のカッコ良さも大事!と説明。
釣り専用仕様の内容と並行し、デザインにも拘りましょう。となりました。
最初に、見た目において重要な生地の選定。
生産の都合上、生地は初めに作るからという理由もあります。
ご担当者がアウトドア仕様には間違いなくこれが!とおススメしていただいたNSP社独自の『スーパーチタンコーティング生地』。
実はと「前モデルのチタンコーティング生地を2年ほど仕事で着用していますが、裏地のコーティングが薄くなってきます。」と見せていただきました。
2年ほど着用したチタンコーティング生地。
こちらは、新品ですが今回採用したスーパーチタンコーティング生地。
高い遮熱性と撥水機能を備えます。しかも繰り返し洗濯してもコーティングが落ちにくく効果を長く維持できるように進化!
ただ、機能性が高い生地のため、生産できる色数は限定されてしまうとのこと。
そんな中で、生地サンプルを見てグッときたのが採用した杢(もく)グレー。
真夏の炎天下、熱を吸収しやすいブラックなどの濃い色は避けたいもの。かといって熱反射に優れるホワイト系は汚れが目立つ。中間色のグレー系でありながら単調にならない杢柄もあり、服も合わせやすく見た目もイイ!となりました。
そして、ロゴ!こちらも大切な要素です。
せっかくなら新しく作ろうと!ご担当者にも案を出していただき、色々検討した結果。
いままでのイメージを新たにしつつ、ボトムアップらしさを感じるロゴになりました!
タグのデザインもグラデーションが映える刺しゅうに!
今回はこの辺で、次回につづきます!
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先日ボトムアップオフィシャルオンラインストアにて『BU COOL WEAR』を発売させていただきました!
ちょっとした裏話を含めてボトムアップアパレル担当のSが紹介します!
今ではポピュラーになった『ファン付きウェア』。熱中症対策にと現場作業者の方達から始まり。
近年徐々に一般の方へと普及してきている印象です。
この度全面協力をいただいた『株式会社エヌ・エス・ピー社』(以下NSP社)。
まだファン付きウェアが世に知られていない最初期から、大手メーカーの代理店として取り扱いを開始。
ライセンス契約下でNSPオリジナルウェアを展開し続けてきました。2025年にはオリジナル製品をリリース。ファン付きクールウェアに関しての実績は十二分。
そして、なんとご担当者は川村の高校生時代の同級生おふたり!
実は8年ほど前に、良かったら釣りに使ってみて!と川村にファン付きウェアを弊社に送ってもらっていました。
当時のウェアはこんな感じで、確かに涼しいけど、バス釣りには…。
加えて近年のような厳しい猛暑続きにはまだなっておらず、倉庫に保管されておりました(汗)
転機は弊社が3年前に茨城県つくば市に移転した時に遡ります。
ご担当者のおひとりが所長をされているつくば営業所がご近所に!
さっそくご連絡をいただき、近いのでぜひ一度打ち合わせをとなりました。
これがスタート!!
白状しますが、正直当時の自分はファン付きウェアを甘くみておりました…。
次回へつづきます!
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皆様こんにちは、フィールドレポーターの千葉陵平です。
今回は、これからの季節に有効になっていく釣りをご紹介します。
紹介するルアーは2つ
・Hurry Slide【ハリースライド】
・JOLLY【ジョリー】
6月に入り、田植えによる代掻きの影響もやわらいできました。
このタイミングからエビ食いの季節到来です!
…しかし、今年は季節の進行が少し遅れているような気がします。
その最大の影響が、田植えによる代掻きの影響が長引いていたからではないかなと考えております。
その為、エビが活発的になるのも少し遅れているのではないかと…。
従って、ここからエビ食いのバスが増えてくると僕は予想しています。
実際に、5月後半ぐらいから私の通う利根川水系(将監川、長門川)では、ハリースライドとジョリーの釣果が増えてきました。
釣友からも釣果報告が届いています!
産卵後のバスが浮きやすいインサイドのエリアがこの時期の定番となりますが、濁りが滞留しているエリアも見られるので、水の良いエリアを探して釣りする事が重要。
しかし、長門川・将監川はタイダルリバー(※潮の満ち引きの関係で、順流or逆流が発生する)で、順流と逆流では良いエリアが変化するので、そこは注意が必要です。
時期的にもスローな展開がメインになる時期ですので、着水後も一呼吸おいてじっくり誘ってみて下さい。
ハリースライドは、爪のバタバタアクションで、セカンドフォール以降もしっかりアピールできますので!
続いてはJOLLY!
広範囲を誘うならJOLLYを用いた線の釣りがオススメ。
JOLLYのペラから発する金属音が、このアフター時期のエビ食いバスに対して効果的です。
表層直下をジョリジョリとゆっくり巻いて止める。
その止めたタイミングで下から食いあげてくるようなバイトが、病みつきになる釣りです。
元々はスローシンキングのJOLLYですが、今時期に関してはスプリットリングとフックサイズを下げてサスペンド仕様で使用しています。
ラインも比重が軽いナイロンラインを使用することで、よりJOLLYのフォールスピードを抑えることができます。
「巻いてアピールしてバスに気付かせ、止めて食わせる。」
これが今、反応の良いアプローチ方法です。
ネコリグやテキサスリグなどソフトベイトの釣りは、細かいシンカーウエイト調整をする人がいるのに対して、ハードベイトをそこまで調整するアングラーは少ない気がします。
是非、ハードベイトも状況に合わせてフォールスピードや浮力も調整してみて下さい。
カラーに関しては、エビに寄せるのであればボディーが透ける【シュリンプ】がオススメ!
少しアピールさせたい時に使用頻度が高いカラーは【スメルト】。
マットシルバーから発せられる絶妙なフラッシングが、よりバスへアピールできます。
強いフラッシングを警戒するバスにも、スメルトのギラッ!ギラッ!と程よくアピールする鈍いフラッシングは効果的です。
背中には視認性UPの為に、蛍光テープを。
見える事で、自分が今どのレンジを巻いているかを正確に把握する為の工夫です。
フェザーやティンセルを巻いたフックは、
・移動距離を抑える
・エビっぽさを演出する
これらを理由に、交換して使用しています。
細かい事かもしれないですが、これらのチューニングで反応が良くなる場合もあります。
是非お試しいただければと思います。
最後に、この場でお礼を!
千葉県イオンモール木更津キャスティング店さんで開催されたストアイベント。
お客様も店員さんも暖かく、僕も充実した時間を過ごさせていただきました。
今回のイベントは家族で参加されている方も多く、本当に素晴らしい光景だなと!
キャスティングゲームなども盛り上がりました(^^♪
お土産も沢山頂き、嬉しすぎます!この場をお借りし、参加して頂いた皆様にお礼申し上げます。
また皆様にお会いできる事、心より楽しみにしております。
それでは今回はこの辺で、失礼いたします。
皆様、バスフィッシング楽しみましょう!(^^♪
《タックルデータ》
JOLLY【ジョリー】
●ロッド NFX-PRO C62L(ノースフォークコンポジット)
●リール 16アルファスエア7.2L(ダイワ)
●ライン レジストナイロン14lb. (山豊テグス)
●フック SP‐M #10(がまかつ)
Hurry Slide【ハリースライド】
●ロッド スティーズ701MHFB-SVフランカー(ダイワ)
●リール スティーズSVTW1012-XHL(ダイワ)
●ライン フロロバリュースターソフト14℔. (山豊テグス)
●フック ライトニングストライク 4/0(ハヤブサ)
こんにちは、鈴木翔です。
この度、ビーブルシリーズにおいて最小サイズとなる『BabyBeeble(ベイビーブル)』をリリースいたします。
ビーブルの小型版“チビーブル”よりも、さらに一回り小さい”ベイビーブル“。
そのサイズ感は、マイクロスピナーベイトと言っていいでしょう。
これまでにも同サイズのスピナーベイトはありましたが、
サイズが小さいだけでなく、手元に伝わる振動も、スカートの揺れも微細。
個人的見解としては、その小ささの恩恵によりバイト数の多いルアーではあるものの、“スピナーベイトとして”は弱すぎる。グッドサイズ狙いというより、数釣り向きといった印象でした。
それを解決したのが、ビーブルならではのスプリッター(PAT)。
スプリッターが軽量&ミニサイズとの相性が良いことは、チビーブルが好例でした。
・カリカリとした心地良い引き感で、ミニスピナーベイトにありがちなノー感じを解消。
・ヨコ揺れによって、スカートがライブリーに躍動。
・軽量ウエイトでシャローレンジを引きやすくも、スプリッターが浮き上がりを抑え、一定層のレンジキープは容易。
小さいのに強さが出せ、使用感も良い・・・メリットしかありません!
もちろん、ベイビーブルに合うサイズに調整し、厚みもチビーブルは0.5mm厚に対し、ベイビーブルは0.4mm厚を採用。厚み(=重さ)は、スプリッターのレスポンスと引き感に影響する部分で、ヘッドウエイトとの相互関係もあります。
ベイビーブルのヘッドウエイト(3/16oz.)においては、0.4mm厚の方がレスポンス良く振動し、「カリカリ」とした心地良い引き感をもたらしてくれました。
ブレードに関しては、チビーブルのブレード形状を踏襲。
リアブレードは、スローリトリーブでもキレ良く回転し、小型ながらワイドな回転角でパワフルに水を撹拌。フロントブレードは、スプリッターに水受けを阻まれてもしっかり水を掴み、ワイドな回転角でリアブレードとの一体感もある。
改めて、完成度の高いブレード形状であることを再認識しました。
ブレードサイズはベイビーブルに合うよう、1%刻みで調整していき…結果的には、リア・フロント共にチビーブルのブレードを89%サイズに縮小したものが落としどころでした。
チビーブルのブレードを削っているので、必然的にカップの深さも浅くなっているのですが、それによってより広角に回ることでサイズ以上のパワフルさがあって良い!
しかし、工場から上がってきたサンプルは、なぜかカップが深くなっており・・・
回転角が狭くなってナローに回ることでビーズに接触していました。
今一度、カップをややフラットにすることを工場に伝え上がってきた修正サンプルは無事OK!本来であれば昨年発売する予定でしたが、最後にその部分を修正したため今年発売となりました。
従来のマイクロスピナーベイトとは一線を画す、高い回転性能と強い撹拌力を併せ持つブレードに仕上がったと思います。
そして、これらスプリッターやブレードの発する振動をスカートへ伝達するのが、ワイヤーです。
チビーブルと同じ0.7mm径ワイヤーでは、小型化したブレードの抵抗ではタワミが弱く、理想的な揺れが生まれませんでした。またルアーサイズが小さくワイヤーの長さも短くなったことで、反発力が増してバイトを弾きやすい。
より柔軟性がある0.6mm径ワイヤーを採用することで、ブレードの振動を損なうことなくスカートへ伝達し、ついばむような弱いバイトを弾かず乗せるクッション性も兼備しました。
アクション映像を観て「あれ?」と思った方は、Beebleマニア。
そう、これまでのビーブルシリーズとは使用しているスカートが異なるのです。
当初は同じスカートを想定していましたが、カーブスローロール時にリアブレードが斜め上方向になびくスカートと干渉し、ロックしてしまうといった欠点が生じました。
それもそのはず、ルアーサイズが小さくなることで、スカートとブレードの距離も近づくからです。
そこで、KOSMOやGAPJIGに使用している弾力性のあるファインスカートを採用。
水中に入れるとシュッと萎みやすく、必然的にスカートとブレードに隙間が生まれることで干渉を防ぎます。副産物として、スカートが受ける空気抵抗を軽減し、飛距離アップにも貢献します。
細くも弾力のあるスカートが集合体となってウネリ、ロングスカートが「ピリピリッ」と小魚の尻尾のように震える様は流線形のシルエットも相まって、まさに小魚!
それでも、カーブスローロール時のブレードロックは時おり発生していたので、最終的にはアッパーアームを3mm、ロアアームを1.5mm延長し、ワイヤーの角度も少し広げることで解消しました。
最後に調整したものといえば、フックも。
マイクロスピナーベイトにしては大きめの1/0サイズ。スピニング・ベイトどちらのタックルで扱ってもしっかり貫通する線径、なおかつビッグフィッシュにも耐えうる強度も備えたフックを搭載しているのですが…完成間近だったサンプルを川村に渡していたところ、「乗りが悪いぞ」と。
再度見直し、フックシャンク長を1.5mm後ろに延長することで、トレーラーフック無しでの乗りの良さとトレーラーフックを付けた際にロングスカートがはみ出さないこと、その2点を両立しました。
また、フックがスカート内に隠れつつも、バスの口に対して針先が立つように若干上を向くスイミング姿勢になるよう、アーム角度を調整しています。
トレーラーフックはT.Nトレーラーフック(ハヤブサ)#3が、サイズ・線径ともにマッチします。個人的にゴムストッパーは小さくて目立たない、バーサタイルキーパーL-7(デコイ)のSSサイズを使用しています。
タックルに関しては、ベイトとスピニングどちらでも扱えます。
近~中距離でカバー周りなどピンスポットを手返しよくアプローチしたい時は、ベイトタックル。
ロッドはL~MLクラスで6ft~6ft6inほどの長さが取り回しもよく、投げやすいかと思います。理想はシャキッとしたワームロッドではなく、曲がって投げやすく乗せやすい、かつシングルフックを掛ける適度な張りを備えたロッドですね。リールはベイトフィネス用リールがオススメで、ラインはフロロカーボン8~10ポンドがマッチします。
オープンウォーターでの使用であれば、スピニングタックルも。
L~MLクラスのバーサタイルなロッドであれば問題なく扱え、ベイトタックルを扱うのが苦手な方にもオススメです。
個人的には飛距離を出したい時にスピニングタックルを使用することが多いので、ラインはPEライン0.6~0.8号+リーダーはフロロカーボン8ポンド前後を使用しています。
最後に、五三川で行った実釣解説動画がアップされています!
夕方30分に7連発をもたらした手返しの良さはスピナーベイトならでは。
そして小バスだけでなく、グッドサイズも引っ張るチカラはベイビーブルだからこそ。
皆さまも是非、ベイビーブルパワーを体感してください!(^^)!
川村です。
この度フィールドレポーターに加入した、仁部駿介を紹介させていただきます。
出会いは、縁あって弊社アルバイトに来てくれることになったのとほぼ同時に、
ボクのバスボート所有にともない弁天マリーナに駐艇することになり、目の前にボートを置いていたのが彼。
とても礼儀正しい好青年で、なんと大学院生!
そしてキャットフィッシュの研究をしているという、異色のアカデミックアングラーです。
メジャーというマイナーな!?13ftの霞ヶ浦では小さいと言わざるを得ないボートを駆り、白波に突っ込んでいく姿は一見クレイジー!!
本人は「それ以前にはもっと小さなボートに乗っていたとのことで、安心感ありますよ」と・・・(^^;
しかし、その経験値も相まってか、操船技術の高さと波風に対する状況判断力の確かさは極めてクレバー。
釣りの技術においても、彼を知る誰もが認めるところ。
直近だけでも、昨年のU-30ドリームトーナメント新利根川戦においては4位に入り、
今年4月に開催されたNBCチャプター霞ヶ浦初戦で優勝。
弁天マリーナ主催の大会においても、年末、そして今年の初戦と連勝中。
釣りが上手なだけでなく、“勝てる”力がある!
ボートのコンパクトさを生かしてのシャロー攻略をアドバンテージとしつつ、
一度見た景色はたいてい覚えてしまうという天性の能力により、魚探を活用した地形把握にも長けています。
また、例えば杭などがマットカバーに覆われてしまった場合にも、その位置を覚えているため見えずとも撃ちにいけることも武器。
他にも彼のバスフィッシングに活きるスキルはあるのですが・・・とにかく周りの人に応援される人間性も魅力!
知り合ってしばらくは、彼の自由度を妨げないほうがいいかな、とサポートへの声かけを遠慮していたのですが、
なかなか出会えないであろう魅力にガマン利かず、お誘いした次第です。
もちろん“よかったら”というスタンスかつ答えは急ぎませんでしたが、その翌日には「ぜひお願いします!」と返答をいただき、シーズン途中での契約と相成りました。
これからの飛躍が楽しみでならない、期待の新星です!
以下、仁部駿介からの挨拶になります。
皆さま、初めまして。
この度、ボトムアップフィールドレポーターとして活動させていただくことになりました仁部駿介(にべしゅんすけ)と申します。
今回は簡単に自己紹介をさせていただきます。
千葉県在住の2001年生まれ、今年24歳になります。釣り歴は幼少期のザリガニ釣りに始まり、初めてバスを釣ったのは小学5年生。地元の先輩が目の前で釣ったバスのカッコよさに憧れて、夏休みは毎日自転車で地元手賀沼に通っていました。夏休みの終わり頃、初めて釣れた25 cmのバスに感動し、足まで震えて写真が上手く撮れなかったのを思い出します。
そこからバス釣りに没頭し、あっという間に月日が流れ…乗り物を自転車からバスボートに、ホームフィールドを手賀沼から霞ヶ浦に変え、今でもあの時を超える熱量でバス釣りをしています。
現在では、霞ヶ浦をメインに、JB・NBCトーナメントやU30ドリームトーナメント、将監川・長門川のローカルトーナメントなどに参戦しています。
得意な釣りは、霞ヶ浦をはじめとするマッディーシャローの醍醐味であるカバーフィッシング。単調なカバーでもちょっとした変化を常に観察し、バスの「その日の気分」を感じ取ったエリア選択やアプローチが出来るように、日々勉強しています。(沖の釣りも大好きですが…)
また、この楽しいバス釣りを末永く続ける環境を作るために、現在、大学院で生態学分野の研究もしています。専門は利根川水系のチャネルキャットフィッシュの行動追跡。彼らのことが知りたくなったら是非お声がけください。
その他にも環境を守る活動として、霞ヶ浦を中心に行われているゴミ拾い活動である53pickupの実行委員のお手伝いもさせていただいております(会場でお会いした際はよろしくお願いします)。
これからバス釣りの魅力を多くの方に発信したいのと同時に、末永く釣りを続けられる環境についても、皆さまと一緒に考え、発信できる人になりたいと考えております。
また、トーナメントで鎬を削る環境に居させていただいているからには、第一線で自信をもって投げられるボトムアップルアーの魅力や自分なりの出しどころ、使い方も私のSNSやこのサイトのコラムを通じて皆さまに共有させていただければと思います。
長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
仁部駿介