皆さんこんにちは、フィールドレポーターの石井一樹です。
8月末~9月にかけて、高滝湖にて良い釣りができましたのでレポートします。
【8月31日 水温34度】
真夏の高滝釣行と言えば、ギミーとブレーバースリム8inが例年はよく釣れます。
しかし、今年の夏はダムの放水も少なく、アオコ+水温が35度と高すぎたのか?魚の元気もない様子・・・
湖の状況を確認しつつ、上流域の流れが少し当たる湧き水エリアにて、小規模なスクールを発見。
ブレーバーマイクロの2.7gダウンショットでアプローチすると、8本連続ヒット!
アクションは、糸を張るとバイトが出ないので、ノーテンションシェイクでアクションさせました。水が若干濁り気味だったためワッキー掛けにして使用。
カラーは、私が高滝湖にて実績の高い“グリパン/エビミソベリー”。
続いて、湧き水にオダが絡むエリアにて、ブレーバースリム8in(5gダウンショットリグ)でオダをなめるようにトレース。オダのトップを乗り越えた所で、ひったくりバイト!
カラーは、グリーンパンプキンを使用。ロングワームですが、頭から食べに来ていると思っているため、私は送らず即合わせでフッキングしてます。
この日も気温は35度・・・体力の限界がきて、昼上がりにて10本キャッチでした。
【9月14日 水温27度】
台風後の高滝湖、水温も30度を切り、水中は秋になったかな?と妄想してウキウキスタート。
台風後の濁りがまだ回復しておらず、水が少しでも良さそうな場所を探しました。
上流部はき出しエリアにて、魚がボイルしている様子。
ビーブル3/8oz.のガーリングで食いミス・・・ブレーバーマイクロのワッキーダウンショットでフォローを入れてファーストフィッシュ!カラーはミミッパノン。
旧道路跡にて、ニゴイとチギルの群れの中にバスが居るのを確認。
ブレーバースリム8in(5gダウンショットリグ)にて、リーダー分フリーフォール中にラインが走りナイスサイズをキャッチ。濁りがあったので、カラーはドジョウを使用しました。
太陽が上がったタイミングで、上流域のカバー撃ちへシフト。
反転流が絡むブッシュにギミー3.5インチ3.5gペグ止めフリーリグを投入し、30センチくらい沈めた所でギュンギュンバイト!
この1本をキャッチして終了でした。
今後の予想は水温25度を切ったあたりから、オダに集まり出して、秋の巻物シーズンが始まりそうです。ビーブルなどのハードルアーも忘れずに^-^
まだまだ日中は暑い日が続きますので、熱中症に気をつけて釣りを楽しみましょう!
【使用タックル】
〇ブレーバーマイクロ2.7gダウンショットリグ
ロッド:スティーズ リアルコントロールS61UL-ST
リール:イグジストSF2500SS-H
ライン:シューター3.5lb.
フック:スーペリオMⅡフック ♯10
〇ブレーバースリム8in 5gダウンショットリグ
ロッド:オリジナル66MLST
リール:アルファスAIR TW 8.6L
ライン:アブソルートAAA 8lb.
フック:ドリームフック ♯2
〇ギミー3.5 ペグ止めフリーリグ
ロッド:デジーノ69MHST
リール:アルデバランBFS XG
ライン:アブソルートAAA 12lb.
フック:ダブルエッジ ♯1/0
こんにちは、フィールドレポーターの仁部駿介です。
最近は朝晩が涼しくなってきて、皆様も秋の訪れを感じられているのではないでしょうか。
車中泊ヘビーユーザーの私もぐっすり眠れる気温帯になってきて嬉しいです。
今回は、最近好調な房総の釣りの傾向と、霞ヶ浦での応用についてお話ししたいと思います。
私のホームフィールドである霞ヶ浦は近年、バスの個体数の減少にハイプレッシャー化も相まって、1日得意な釣りをやっても数バイトあるか…な日がほとんど。
今やっている釣りが合ってないのか、そのエリア選択が間違っているのかの区別が大変難しい状況にあります。
そこで、新しい釣りを勉強するために、最近は房総のダム(三島湖、豊英湖)へ積極的に通っています。
様々な釣りでバスからの反応が返ってきてとっても楽しいですが、そんな中でも特に反応が良く、さらに霞ヶ浦などのマッディシャローにも応用できそう!と感じる2つの釣りについて紹介させていただきます。
まず、1つ目がブレーバースリム8inのフリーリグ。
松本幸雄さんを筆頭に巷で話題となっていたこちらの釣りですが、私も真似して試させていただくと、圧倒的にバイトが多い!
豊英湖では1日20本以上釣れる日もありました。
バイトは着底時、もしくは、何かにシンカーが当たったタイミングに集中する印象で、ファーストフォールでの着底で何もなければ、少し引いてきて物に当たった瞬間にステイ。再びテンションを緩めてフォール、今度はハングオフさせてフォールを繰り返す感じ。
他にファーストフォール着底後に高速巻きして何かに当たった瞬間にステイでゴンっと来るパターンもありました。
ステイ中のバイトは勢いよく持っていきますが、ロングワームゆえにフッキングまでには少し(4~5秒)の間が欲しいので、ステイ中はリールのクラッチを切った状態で待っているのがおすすめです(スプールに親指を添えておくと、バイトしてから走っていくスピードや距離がわかるので、オダなどが複雑なところは巻かれる手前ギリギリなところで合わせられます)。
また、バイトが多い釣りは小さいバスばかりになりがちですが、この釣りは大きいバスの反応も良い印象でした。
50cm UPだったと思いますが、フックが伸びてバラシ…
突然大きいサイズが来る可能性が高い釣りなので、タックルセッティングはかなりシビア。
私は6.7ftでソリッドテップのMHベイトロッドにPEライン1.2号、リーダーはフロロカーボンライン15lb.。フックはバリバス社の本気フック#2にしてからミスが減った感触があります。
細くて長い&シャッドテール効果で艶かしく身振るいする唯一無にとも言えるワームが、魚を魅了するパワーを身に沁みて実感したので、霞ヶ浦でも試してみることに。
しかし、霞ヶ浦の場合、水深が浅いのでフリーリグの恩恵を活かしづらい。また、冠水している木のブッシュを打っていくので、水面直下の枝に吊るしても誘えるリグが良いと思い、フリーリグではなく、1.3 gのスナッグレスネコリグに。
フックはハヤブサ社のN・S・S HOOK #2に、バレーヒル社のワームセイバーチューブ4 mmを使ったセッテイングがズレが少なく良い感じ!
スピニングタックルで使うのと、ロングワームゆえにカバーへの入りづらく手返しがあまり良くないので、絶対バスがいるけど、人が流した後でプレッシャーが高そうだなーという場所に絞ってアプローチ。
すると、すぐに答えが返ってきました。
午前中ノーバイトの中、このリグを使った途端のバイトだったので、魚に口を使わせる力を特に感じた1匹でした。
続いて、房総で学んだ釣りで霞ヶ浦でも結果が出ている釣りの2つ目は、スクーパーフロッグのツルスト!
房総ロコの方々にとっては、何を今更?と言われてしまうかもしれませんが、カバーの奥でも、バスを水面直下まで呼ぶ(コールアップさせる)力が本当にすごい。
スイッチが入ったバスが、水面直下のスクーパーフロッグを持っていくバイトの勢いの強烈さは病みつきになります。
使用するジグヘッドは、ジャッカル社のBEAK 4.3 gのラバーを取った物がお気に入り。
これがアクション中に横倒れしづらく、霞ヶ浦のブッシュの細かい枝に引っかかりづらい印象があります。
アクションも綺麗に前転と後転を繰り返してくれるのが私は好み!
さらに綺麗にアクションさせるために、脇の下と後ろ脚の付け根にラバーを4本ずつ刺すのがお気に入りのチューン方法。
横方向に対しての抵抗が増すので、より綺麗にロールしてくれる気がします。
人によっては、いろんな方向に崩れて球体っぽくなるアクションが好き!という方もいるので、ぜひ色々試していただければと思います。
お気に入りのカラーはアルビノとゴーストライムチャート。
〇アルビノ
〇ゴーストライムチャート
反射的に見つけさせて口を使わせるイメージの釣りなので、バスが見つけやすそうな色を使うのがオススメです。
カバーの奥の見えづらい枝に吊るす作業も、視認性が高いカラーの方がやりやすい!
水がクリアで目立ちすぎるのはちょっと…というシーンで使いたい時は、YAMABUKIやMAGMA、ブルフロッグなどがおすすめ。
〇YAMABUKI
〇MAGMA
〇ブルフロッグ
使い方は、冠水ブッシュをメインに水中に近い木の枝に吊るして、水面直下に入ったら、竿先をトンっトンっと、ラインのテンションのオンオフを繰り返す感じ。このリズムが速すぎると、ワームが前転しきる前に後転してしまうので、ゆっくり目を意識してみてください。(最初はワームを目視しながら綺麗に動くリズムを掴むのがコツです)。
反応がなければ少しずつレンジを入れていきますが、あくまでもコールアップさせて食わせられるのがこの釣りの強みなので、私は水面直下から50 cm以上は沈めません(それ以上沈めるより、隣の枝に吊るし直した方が釣れる魚の数が多くなる感覚があります)。
タックルは難しいですが、私の場合、ブッシュの奥で掛けた際の、ファイトのしやすさを考慮して長め(6.7 ft)のソリッドティップMHベイトロッドに、高比重8ブレイドPEライン1.5号+フロロリーダー15 lb.を15 cm入れています。
この15 cmのリーダーが釣りのテンポを良くするために一番大事で、枝にジグヘッドが巻き付いてしまうのを、大幅に防ぐことができます。
また、これ以上長いリーダーはツルストの綺麗な動きを妨げたり、枝の吊るす部分に結びコブが来てしまい引っかかるなど、テンポが悪くなりがちです。
簡単ではありませんが、霞ヶ浦の魚を探す面白さは随一だと思います。
今回紹介させていただいた2つの釣りを武器に、これからもさらに試行錯誤しながら、霞ヶ浦の魚探しを楽しんでいけたらなと思っております(もちろん房総にも癒されにいきます笑)。
皆さまにも是非お試しいただけましたら幸いです。
これからも、新しい釣りで手応えがあるものや、良い釣りができた時は当コラムやSNSを通じて皆さまに共有させて頂ければと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
【タックルデータ】
ブレーバースリム用
ロッド:キラーヒート エクスカージョン KE-C67MHDST
リール:STEEZ CT SV TW 700XHL
ライン:キャストアウェイPE 20lb.
リーダー:グランドマックスFX 15lb.(1 m)
スクーパーフロッグツルスト用
ロッド:キラーヒート エクスカージョン KE-C67MHDST
リール:STEEZ CT SV TW 700XHL
ライン:キャストアウェイPE 25lb.
リーダー:グランドマックスFX 15lb.(15 cm)
こんにちは、川村です。
このたび、高比重スティックベイト「KUNNERY(クネリ―)3.6”」をリリースさせていただきます。
一見した形状に斬新さはなく、これまでにも数モデル存在する、両端がファットで中央がくびれたシェイプ。
しかし、そのアクションは全くのベツモノです!
まずは、開発に至る経緯から・・・
フォール中、自発的にボディをクネらせるソフトベイトは良く釣れると実感されている方は多いのではないでしょうか?
ボクもその一人で、何をせずとも勝手に動くことは、バスに生き物だと認識させる効果が高いのだと思います。
スティックベイトにおいても釣れる要素ながら・・・例えば5インチモデルはパワフルにクネるのに、4インチモデルになるとタイトもしくはユラユラする程度になり、それ以下になると・・・
といった具合に、ボディサイズによってアクションに差があることは以前から認識していました。
これが細身なら3インチ台でもクネるのですが、ファットボディだと短くなるほどクネらなくなる。
それでも、3インチ台でファットな(自重がある)モデルはベイトタックルで扱えるため快適にカバーを撃てつつスローフォールで誘えるメリットがあり、釣果が出ていることもまた事実。
ならば、“3インチ台で自重があってクネクネフォールする” スティックベイトがあったら相当釣れるんじゃないか!?と思ったワケです。
ちなみに、求める動きの質はロールではなく、左右へのウォブリング。
ロールであればボディが曲がらずとも出せるので、まだ容易です。
開発ノートを見返すと、2024年の2月に起案。
イメージというか、商品化の条件として掲げたのは・・・
・3.5インチくらいで自重は7g以上。
・2/0フックは背負えるようにしたい。カバーフィッシングにおいて、2/0あるとキャッチ率に安心感があるからです。
・パワフルにクネクネフォールすること!!
で、まずは試しにいくつかのクネクネフォールするモデルを少しずつ寸詰めしていくと、やはりじょじょに振り幅がタイトになっていき、いずれ動きを失う。
4インチくらいに壁となる境界線があることが分かりました。
まず、クネりやすくするには、その動きの支点となる部分を細くする・・・これはカンタンに思い浮かぶところ。
正直なところ、それで高比重化すればそれなりに動くんじゃないかと予想していました。
ところが、4インチ以下においては全く動かず・・・「あ、甘くないんだ・・・」と(^^;
ノーシンカーワッキーにしたときに、ボトムで「チョン」と引いたら「ポヨヨン」と余韻で震えるのはいいな~・・・くらい。
あと、初期はブレーバーのように小型シャッドテール付きを模索した時期も。
トゥイッチしたときにテールがピリリと震えるのは良かったものの、フォールベイトとして理に適う形状との相性を見出せず、どっちつかずになるので断念しました。
テール部分をシャッドテール仕様にした名残り。テールをカットしても自発的にクネらず。
そこからの試行錯誤の詳細は省きますが・・・いくつも手作りし、自発的アクションを生むカタチを模索しました。
その中で、かつて本山博之さんがプロデュ―スしたAR-45をヒントに両端に膨らみを付けてみたところ・・・クネッた!
フォール中、両端に集中して水を受けることでウォブリングフォールを生じることと、リフト時にの抵抗となってバイブレーションも出る!
これをベースにボディバランスを絞り込み、自重も7.5gほどを見込んで1次試作のCADデータを起こしました。
その際、リングボディでデザインしました。
理由は、クネりやすいしなやかさが出せることと、極端にボディ中央が細くなる見た目ではなく、コアは細くとも、リングの高さを調整し一体感のあるアウトラインにしたかったから。
動きの支点となるど真ん中が細いことはマストながら、ワッキー掛けをする部分にはポッチで肉盛りし、少しでも針持ちが良くなるように。
そうして上がってきた1次試作でしたが・・・これが全く動きません”(-“”-)”
この1次試作をベースに改造していき、改善すべきは、
【もっと重くしなければならない】
当モデルに関しては、短い寸長でどれだけ自重を稼げるデザインにするか。
自重が重いことでフォールスピードが速まり、ボディへの水受けが強くなることで自発的アクションを生じるからです。
この点において、リングボディにしたことが失敗でした(肉抜きになる)。
よって、自重を損なうリングボディは可動域のみとし、ベースはリブ仕様に変更です。
両端に水受けを集中させるための膨らみも、その付け根をクビらせることで自重を損なうため、無しでアクションを出せるように。
また、膨らみを設ける分、ボディ長も詰め切れず(1次試作は3.8インチありました)。
【とにかくクビレのディテールが大事!】
基本的にはクビレは細い方が自発的クネりには有利ですが、細くし過ぎると逆に出なくなるし、ロッド操作によるワッキーアクションのレスポンスも悪くなってしまいます。
フォールでクネるしなやかさと、曲がってから戻る反発力のバランスがシビアでした。
1次試作をベースに、クビレの太さ&長さ違いを作って煮詰めていきました。
そのうえで、クビレ部をテーパーさせること(よく見ないと分かりません)も振り幅の増幅に効果がありました。
また、針持ちを良くするために設けたポッチがあるだけでも自発的アクションは出なくなり、無くすことに。
【低重心化させること】
フォール中の抵抗から逃げずにどっしり受けること。そのためには安定した姿勢でフォールさせる必要があります。
オフセットフックであれば、その重さでフックが真下を向いた状態でフォールするのが当たり前のようで・・・実は、意外にもフックを横に向けた状態でフォールしていることもある。
塩の含有量を背と腹で変えることで低重心化する方法は有効ですが、当モデルに関しては目一杯自重を重くする必要があるため、背の塩を減らせない・・・
断面を横扁平にすることで姿勢の安定化を図ってはいますが、やり過ぎるとフォールスピードが遅くなってしまいマイナスに転じる・・・
そこで、腹側を下に張り出させることで低重心化を図るとともに、自重もUP!
これらを盛り込んだ2次試作は一気に良くなり、クネクネフォールも実現しました!
ただ、水の掴み具合によって、クネクネするときとしないときがある・・・もう少し自重があればその動きに安定感が出そうな感じです。
そこで、腹側だけリング隙間を埋め、センターラインを太くし、と僅かでも自重増となる肉盛りを。
さらに、クビレど真ん中の径をもう0.2㎜細くし、幅を0.3㎜長くし可動域を広げました。
そして工場には、これまでの上限以上の塩の含有量を試させてもらいました。
上がってきた3次試作は・・・平均自重が7.9gから8.3gへアップし、これまで以上のキレと振り幅でクネクネするじゃないですか!!
最後の微調整でグッと良くなる・・・あることです!(^^)!
ノーシンカーリグ以外でも、フリーリグやリーダーレスダウンショットリグ、シンカーフリーのテキサスリグでもライブリーなウォブリングフォールを披露します。
ノーパーツながらファットボディで水を掻くので、水押しでもアピールしてくれますよ!
特に、フリーリグによるフォールがノーシンカーに匹敵するパワフルなクネりを引き出せる。シンカーストッパーをセットした通称 “ズボラリグ” で、シチュエーションに応じてシンカーの可動域を調整するのがおススメです。
フォール中にストッパーでシンカーが止まることで強く引っ張られ、クネってくれるのです。
シンカーウエイトは重い方がクネりやすく、5g以上あるといい感じです。
一方、見た目 “いかにも” なワッキーリグも良いアクションを発するのですが、キャストでけっこう飛んでしまう・・・
先にも記したとおり、フックを掛ける部分の形状や太さを検討してはみたものの、アクションを出すためにはどうすることもできませんでした。
なので、推奨はしないでおこうかな、というところです・・・m(__)m
(パッケージには記載してしまったので、ランニングチェンジします)
タックルですが、
ノーシンカーであれば、硬めのベイトフィネスロッドが最適です。
リールは、ベイトフィネスモデルでもいいですが、そこまで高回転でなくとも投げれますので、バーサタイルモデルで十分!
ラインは、フロロカーボンの8~12ポンド。
フックは、オフセットタイプの1/0~2/0。
上記はベストタックルで、実際にはワンランク硬いロッドに太いラインとなるバーサタイルタックルでも使ってしまいます。
また、フリーリグやリーダーレスダウンショットに関してはノーシンカーほどタックルを選びませんので、シチュエーションに応じたタックルでOK!
フックセットに関してはひとつ注意点があり・・・
1/0ならクビレの可動域に掛かることなくスマートですが、少しでもキャッチ率を高めるのに2/0をセットされる場合はボディの可動域に掛かるギリギリになりますので、ラインアイは出した状態でセットしてください
最初にフックを刺して抜く場所には穴が空いていますので、そこから抜いていただければ正確です。
針先は背に設けた肉盛りに埋めることで、ボディを歪めず真っすぐセットできます。
ボクがデザインするソフトベイトはこの方法をとることが多く、フックをセットしたときに針先がボディのアウトラインより外側に位置するのが最もフッキング率に長ける。
針先が隠せないエラストマー素材に関しては、スクーパーフロッグのようなスリット式の採用になります。
ちなみに、クネリ―という名前は言わずもがなそのアクションからきていますが、ラジオでかつて阪神タイガースにいたオマリー選手の話題を聴いて「クネリ―にしよう!」と。
・・・ともあれ、3.5inクラスで8g以上の自重がありながら、パワフルにクネクネフォールをする唯一無二のスティックベイトに仕上げることができました。
コンパクトで自重があるので良く飛ぶし、ピッチングもスパスパ決まる。ノーパーツゆえ、スキッピングでの滑り具合も最高です!(^^)!
キャストが決まってクネクネフォール・・・ラインが引き込まれるバイトはたまりません!
また、中層やボトムでのトゥイッチ&フォールでも好反応を得られており、シチュエーションに応じてタテにもヨコにも誘える器用さも備えています。
その辺は、近日公開の実釣動画にてお見せします!
ここに紹介したリグ以外でも可能性はあり、実はボクも一つ見つけてはいるのですが・・・好結果出ましたらご紹介しますm(__)m
皆さまの釣果アップに貢献できましたら幸いです(^_-)-☆
こんにちは、川村です。
この度、ヴァラップミノー5inをリリースさせていただきました。
リアルフィッシュ系のソフトベイトは優れたモデルがいくつもある中で、当初、開発着手にいたるきっかけは “ネコリグに特化” させることでした。
タテ扁平シェイプのソフトベイトをワッキー掛けにすることで、フラットサイド面が抵抗を受けて横方向へと泳ぎ進む。
通称 “ヨコヨコ” と呼ばれるこのメソッドはかつてからあり、ジャーキーJやシャッドシェイプワーム等を用い、水面に引き波を立てながら泳がせる釣法が知られていました。
横方向に泳ぎ進むことのメリットは、護岸や岩盤を突かせたり岸に追い込まれる様を演出できるだけでなく、幅広のフラットサイド面で水を受けることで水を強く押しつつ移動距離を抑えて誘える。また、誘い手とは別方向に向かうことでバイト率を高められるシチュエーションもあります。
ボクは20年ほど前にデスアダーのネコリグで中層からボトムでヨコヨコするメソッドにハマっていた時期があり、藤田京弥さんと対戦した2022年陸王のプラクティスで閃き久しぶりに試したところ、あらためてその効果を再認識した次第・・・京弥神のウエイトが規格外でしたが(^^;
また、ちょっと異色ですが、フリップギルのネコリグでヨコヨコさせるのも、薄身ならではの柔らかな動きとワイドボディによる水押しの強さからか、ギル食いフィールドのみならずルアーパワーともいえるオンリーワンな効果を実感するベイト。
これらのソフトベイトは代用の利かない逸品ながら、そのうえで「ネコリグに特化させたベイトフィッシュタイプ」が欲しい!と、早速手を動かしたのです。
見た目もアクションもリアルにベイトフィッシュを演じてくれる。
よって、リアルアイも必須!
ボディに張りがある方がヨコヨコはしやすいのですが、ピンピンとした硬い動きではなく、魚が身をクネらせて泳ぐ様を再現したい。
また、この手のリグはフックセットの位置がシビアなので、誰でも迷いなくベストなフックポジションにセットできるように。
まずはイメージモックの削り出し、それを元に手作りし、何となくアクション出ししていったのが2023年の5月。
そして7月には、仮金型による1次試作が到着!
ヨコヨコはするけれど、ソフトマテリアルでもしなりが足りずピンピンし過ぎ。
そこで、ボディサイドに切れ込みを入れると動きにしなやかさが出ていい感じに。
切れ込みを入れる間隔も色々試しましたね。
また、体高がありすぎたことで浮き上がりやすく沈めては誘いにくかったことと、
スッポ抜け率が高いことも浮き彫りに・・・
ちなみに当時の仮称は「Wacky Minnow」でした。
一方で、サンプル渡していた草深から、「ジグヘッドリグでも使えるようにした方がいい」との意見。いわゆるパワーミドストが流行り出した頃ではあったのですが、ボクはネコリグに特化させるつもりだったのは前述したとおり。
「んなこと承知のうえでやっとるわい!」とはならなかったのは・・・
ノーマルサンプルと一緒に切れ込みを入れたサンプルも渡しており、それを琵琶湖でジグヘッドリグにしたところ・・・なんと65cmを超えるバスがヒットし、一度は手に触れたもののバラしてしまったとのこと。他にも55クラスをキャッチしてきました。
そして言われた上記の言葉に続き、「あんな個体はなかなか食ってこないはずだから、可能性がある」と。
すでに仮金型が進行していた2次試作にも切れ込みを入れていましたが、ジグヘッドリグまでは想定しておらず。
ネコリグでのヨコヨコ使いとジグヘッドでのミドスト使いを両立するには、形状も素材も見直す必要がありました。
というのも、ヨコヨコはボディサイドに水を受けることでスライドさせるデザイン。
水受けに有利となる体高と、その一方で体高によって損なわれる姿勢の安定化を補うために、腹側のマテリアルを高比重化させていました。
これが “ジグヘッドでも” となると、体高の高さはロールアクションのレスポンスを鈍化させ、高比重化はミドスト時に譲れないナチュラルな水平姿勢を適えてくれません。
さらに、テールの向きにも矛盾というか、相性が・・・
ジグヘッドによるミドストにおいては、実際の魚と同じタテテールはロールアクションの抵抗となるうえ、上下に切るようなギクシャクした動きになりがち。
同じ二股でもヨコ向きかつタイトにデザインされたスプリットテールの方がロールアクションを妨げず、柔らかく繊細なアクションを出すのにうってつけです。
けど、これがネコリグヨコヨコになると求めるアクションではなかったんですね(^^;
ヨコヨコしたときに、水平のテールは水を切ってしまう。
ダメではないけれど、ボクはフラット面で水をあおぐ、本当の魚のような水掻きとルックスにしたいのです。
とはいえ、すでに仮金型を依頼してしまっていた2次試作はネコリグではそこそこいいアクションするも、まだピンピンしすぎ。
ただ、切れ込みによってボディがたたまれやすくなったことと、体高も落としたことでフッキング率は上がったかな。
で、分かってはいましたが、ジグヘッドリグでは腹が高比重マテリアルゆえミドストでの姿勢が尻下がりなうえ、テールアクションもギクシャクして釣れなそ~(^^;
ここからが、ジグヘッドリグも意識したデザイン&比重に舵を切ることになります。
3次試作は、テールも少し閉じ気味にすることでロール時の抵抗を減らすとともに、付け根も少し絞ってヒラヒラとなびくように。
また、背びれをつけ、ワッキー掛けの針先を埋め込むことで初動からベストアクションを発するようにしました。
これをしないと、フックの向きが腹側に回ってしまうことがあり、狙いと逆方向に泳いでしまう問題を解決しました。
平均的には良くなったものの、ヨコヨコでもミドストでもまだしなやかさが足りないのと、テールのなびきもまだイマイチ(-_-;)
そして、ハンドカットでボディサイドに切れ込みを入れていた個体では出ていた、ミドストからの逃がしでボディを震わせる動きも出ず。
あまり切れ込みを深くしすぎるとボディがしなやかになり過ぎてヨコヨコ性能が損なわれることを気にし過ぎました。
比重は塩の含有量を減らしての4パターンを試作も、どれもまたミドストにはちょっと重かったですね。
4次試作はこれらを踏まえ、ボディサイドのリブはさらに深くしただけでなく、一周グルリと囲むように入れました。
これが効果あり!(^^)!
全方向に対してしなりやすくなったことでヨコヨコでのピンピンさが和らぎ、ミドストでのロールアクションもしなやかさで美味しそうになってきました。
リーリングによる逃がしで身を振るようになるも、もうちょっと振り幅が欲しい!
テールも切れ込みを深くし、角度もより狭めたことでロールのキレが増し、それに連れらてヒラヒラとなびくように。
姿勢も水平といっていいレベルですが、スローミドストだとこらえきれず。
あと、ウロコ模様を入れたことで、見た目に繊細な質感になったと思います!(^^)!
それぞれが “もうチョイ”・・・なところまできました!
5次試作では、仕上げの微調整!
もう少ししなやかさを増すために、ボディを囲むリブの深さを僅かに深くし、
さらに、背と腹に入れているスリットもセットするフックシャンク長以上に延長。
ボディの内側からも柔軟性を高めました。
このスリットには副産物もあり、内側に残る空気が微かなフラッシングも発してくれます(カラーによる差はあります)。
テールの切れ込みもさらに深くし、繊細な操作でもなびくように。
塩の含有量による比重は、「背5%に対し腹10%」がミドスト時の水平姿勢を保ちつつ姿勢も安定化。
さらに、腹は最もソフトなマテリアルに対し、背はワンランクハードが針持ちアップにも貢献(実は工場側からいただいた提案だったのですが、ありがたく採用させてもらいました)。
背と腹でマテリアルの硬度と比重を変えたことで、性能を最大限に引き出せています。
5次試作のアクションを確認し、「これ以上手を入れられるところはない!」と納得のうえ、量産金型を依頼しました!(^^)!
その完成品を手に実釣撮影した五三川では、日並に左右される早春のハズレ日に当たったものの確かな反応を得られ、その後の青野ダムではボトストにて58cmが釣れ、弊社フィールドスタッフからの釣果報告も相次ぎ一安心。
縁あってサンプルをお渡ししていた琵琶湖ガイドの久保田将吾さんは早速ウイニングルアーにしてくれました。
推奨リグは前述のとおり、ジグヘッドリグとネコリグ、そしてブレ―テッドジグのトレーラー。
ジグヘッドのフックサイズは1/0~2/0(モデルによっても異なります)。そして、「90°ラインアイ」と「60°ラインアイ」を使い分けています。
中層で水平姿勢を保っての誘いには90°が適し、結び目がズレないようシリコンパイプ等をラインアイに被せて結び目を固定すればパーフェクト!
ジグヘッドは求めるフックサイズがあることと重心バランスの良さから、ケイテック社のラウンドヘッドかがまかつ社のホリゾンヘッドを選んでいます。
あれば・・・ノリーズのスキップインザシェードもいいですね!
一方、岩場やウィ―ドなどモノに絡めて誘ってくるならガード付きの60°。
青木大介さん監修のハヤブサ社「D-ストライカーヘッドタイプスイム」のスリ抜けの良さは目からウロコでした。
ヘッドに重心が集中していることと2本の形状記憶ガードも細いことにより、シェイクに対するレスポンスも良好です。
ネコリグでの推奨フックサイズは、ワッキータイプの2/0。
ボクはパワーワッキーガード(ハヤブサ)を用いますが、他に、レギュラーガードタリズマン(リューギ)やモスキートモンスター(バリバス)、G・ワッキー(ダイワ)といったモデルもマッチします。
ボディサイドにあるポッチから刺して背中へ抜き、針先を背ヒレに刺して固定すれば、
ベストアクションを引き出せます。
ネイルシンカーのウエイトは自由ですが、水面ヨコヨコも想定するなら0.45~0.9gといったところ(水面だけならノーシンカーワッキーもあり)。
沈めるレンジに応じて1.3g…1.8g…と重くしていきますが、重くするほどヨコヨコ性能は損なわれていきます。
そしてブレ―デッドジグのトレーラー。
ボディに刻まれたスリットはここでも効いていて、スローからファストまでブレ―デッドジグの振動に同調し、柔らかなボディアクションに変換してくれる。
テールを目まぐるしくパタつかせる動きもバイトを後押ししていると思います。
好みのボリューム感へと、頭側をカットして調整いただいてももちろんOKです!
また、テスト中にはジグヘッドからホバストにすると食ってきたことがあり、それに備えてヘッド上部にフックセットの目安となるセンターラインを設けました。
フックは、大き目番手もラインナップされているDストライカータイプホバー一択で、1/0~2/0。
リアルフィッシュ系は形状がある程度決まってくる中で、捕食本能のスイッチを入れるアクションにこだわった自信作です!
フィールドで、その効果を体感していただけましたら幸いですm(__)m
こんにちは、鈴木翔です。
この度、『SNAQJIG(スナックジグ)』をリリースさせていただきました。
一般的にジョイントジグと呼ばれ、フックを自由に交換できるタイプのラバージグです。
これまでにも存在するジャンルでジョイント構造ならではのメリットはあるものの、全てにおいて満足のできる性能を持ち合わせたモデルはまだ見当たらないというのが社内での見解でした。
SNAQJIG(スナックジグ)を開発するにあたり、求めた性能は以下の通り。
・フックを簡単に着脱できること。そして、実釣中はフックが抜けないこと。
・誘って食わせる性能に長けていること。
・フッキング(掛かり所)が良いこと。
・トレーラーの姿勢が良いこと。スクーパーフロッグシリーズと組んだ場合、裏返しで着水しても、すぐに反覆すること。
・ジグとトレーラーに一体感があること。
これら全てを適えるべく、開発を進めました。
まず、スナックジグの心臓部でもある【ジョイント機構】について。
“フックを簡単に着脱できて抜けにくい” シンプルゆえに、最も苦悩した部分です。
ジョイントジグにおいてフックの接合方法は、大きく分けて2タイプ。
①スプリットリングを介して接合するタイプ
②ヘッドに搭載されたワイヤーに接合するタイプ
①は関節が1つ多いことでフッキング時のパワーロスが大きく、フックも横倒れしやすいため浅く掛かるなど、フッキングが悪くなる傾向がありました。また、トレーラーアクションがやや不自然になるといったデメリットも。
②はフックの横倒れを抑制し、フッキング時のパワーロスも少なく、針先が常に上方向を向くため掛かり所が良い。併せてトレーラーワームの姿勢が良くなることもメリットです。
よって、後者タイプのジョイント機構を思案することにしました。
開発当初は、ひたすらステンレス線を曲げ・・・
思いついたアイデアの中に、実用的な案は4つ。
その中でも、これは革新的だ!と思えるものが1つあり、実戦で使えるよう手作りでのサンプルアップへ。
しかし、知恵の輪的な構造で「フックの付け方が分からない」との意見が社内やフィールドレポーターから多数寄せられました。さらに、その複雑な見た目に反して、実釣テストではフック抜けも発生。
よって、このジョイント機構はお蔵入り^^;
候補は、残る3案に絞られました。
パターン①
一見、着脱方法が分かりづらいものの、フックの抜けにくさはピカイチ!
既出の機構ではありますが、よりコンパクトにできる余地あり。
パターン②
シンプルで分かりやすいが、構造上ジョイント部のコンパクトさに欠ける。
フックの着脱を繰り返すうちに、ワイヤーの隙間が広がりフック抜けの可能性も。
パターン③
工差(データと現物の差)が大きく、求めていた性能に達さず。
よって、実釣テストも交えた結果、パターン①の機構を採用しました。
フックを通してヒネるだけで着脱可能かつ、ワイヤーがクロスしていることで抜けにくいことから『ワンタッチロックシステム』と命名。
また、ジョイント部のサイズや形状を詰めていく過程で、小さくすればするほど良いものではないことに気付きました。
図のように、フックを出し入れする際にワイヤーが下方向へ若干タワむことで、隙間が生まれフックが通る。フックを通した後はワイヤーが復元し、フックの抜けを防止するといった構造なのですが・・・ジョイント部が小さくなるほど、そのタワミに必要な力が増して脱着しづらくなるのです。
それぞれの寸法・角度を微調整し、ジグとトレーラーに一体感を生む“コンパクトさ”と、フックを着脱する際の“使い易さ”を両立しました。
このジョイント機構の良い所は、それ以外にも。
・フックの上下に対する可動域が広いことでトレーラーの自由度が高く、柔らかなアクションを出せる。
・フックの左右へのネジれを最小限に抑え、針先が常に上を向くことでバスの上顎に掛かりやすい。
ワイヤー径は必要な強度を備えた上で、扱えるフックサイズの幅も広い0.8mm径を採用しました。
具体例を挙げると、ライトニングストライク(ハヤブサ)であれば #2~#6/0。最大でインフィニブルータル(リューギ)の#8/0まで対応します。
※スクーパーフロッグメガ用に開発した18.0gのみ、0.9mm径を採用。
フックの着脱方法は、下記動画をご覧ください。
続いて、【ヘッド】について。
盛り込む要素としては、
・移動距離を抑えて誘える60度アイ
・カバーからのスリ抜けが良く、ボトムでの安定性にも長けたシェイプ
・スイミング時の安定性に優れ、裏返りから反覆しやすい低重心
・細かなロッド操作にもレスポンス良く対応する重心バランス
それらをイメージして削って型取り、1stプロトが完成しました。
その見た目から“ナスビ”と名付けた1stプロト。
意図としては、背の反るような形状で水を掴み、移動距離の抑制に貢献しないかと。そして、ロッド操作に対してレスポンス良く動くよう低重心かつ、ラインアイ寄りに重心を配置しました。
しかし、極端な先重心のため、弾丸のように水面に突っ込む…。
また、ヘッドの横幅が細く縦に長いことで、ジグストした際にヘッドが暴れやすく、安定したアクションを出せず。
すぐに形状修正をした2ndプロトは、やや扁平すぎるのと、まだ横幅が足りない。
扁平であることは、先述したアクションレスポンスに影響するとともに、裏返し状態から反覆しづらいといったデメリットもあります。
2ndプロトをベースに底面の肉を増して低重心化させ、横幅を広げた3rdプロトは若干スリ抜けが悪くなりました。
ブラシガードでモノを躱すカバージグと異なり、ジョイントジグはヘッドがダイレクトにモノと接するため、その形状にスリ抜け性能も左右されます。
また、カバー接触時やボトム着底時などモノと接する際に“点”で接し、姿勢を崩しやすいことも改善点でした。
そこで参考にしたのが、ギャップジグのヘッド形状。
横から見ると、ラインアイからヘッドにかけて滑らかに繋がり、底面はややフラット気味で横倒れしづらい。スリ抜け性能と安定性を備えたシェイプです。
4thプロトは、ギャップジグのサイドビューを踏襲しつつ、トップビューに関しては先尖り形状に。先述したように、ブラシガードが無いジョイントジグは、ヘッドでスリ抜けさせる必要があるからです。
この4thプロトをベースに、さらに上面の肉を落として、より低重心化。ラインアイから底面にかけての繋がりも滑らかにし、底面を更にフラット化するよう整形し・・・
それを基に上がってきた最終プロトは、見た目でも機能面でもグッと良くなりました!
加えて、全カラーそれぞれスカートにマッチするヘッド塗装を施し、より美しく。より一体感をアップ!
底面にはウエイト印刷を入れ、一目で分かるように。
機能性だけでなく、所有感も満たしてくれる仕上がりになったと思います。
そして、誘って食わせる上で重要な【スカート】。
開発過程で、様々なバリエーションを吟味した結果・・・ギャップジグと同じ“弾力のあるファインスカート”を採用しました。
フォール時やスイミング時には、全体で柔らかくウネリながら、先端は細かく揺動。わずかなロッド操作や水流でも機敏に動いてくれるのは、細くも弾力性を備えているから。
また過度にフレアしすぎないことで、ジョイント部を包み隠してくれる点も採用した理由の1つです。
下記動画をご覧いただければ、その良さがお解りいただけるはず!(^^)!
長くなる=よりウネりやすくなるのもグッドポイント(^^)/
また18.0gに関しては、スクーパーフロッグメガに適したボリュームを持たせるため、他ウエイトより1㎝長くしています。
最後に【ウエイトラインナップ】について。
下から3.5g・5.0g・7.0g・11.0g・14.0g・18.0gの計6ウエイトです。
※18.0gのみ2025秋発売
スクーパーフロッグダディであれば5.0gor 7.0g、スクーパーフロッグマグナムであれば11.0gor 14.0gを基準とし、状況に応じて軽め・重めに振る場面もあります。
2025年の秋発売予定のスクーパーフロッグメガに合わせて、開発途中で追加した18gは、メガのアクションを最大限に引き出してくれますよ!
スクーパーフロッグはもちろん、ブルスホッグ・ハリーシュリンプ・ギミー・ヴァラップスイマー…など、様々なワームと合わせることができるのもジョイントジグの利点です。
使い方は自由!
是非、ご活用いただけますと幸いですm(__)m
開発裏話をボトムアップアパレル担当のSが紹介します!
過去のコラムはこちらから!
【BUクールウェア裏話 其の一】
【BUクールウェア裏話 其の二】
【BUクールウェア裏話 其の三】
【BUクールウェア裏話 其の四】
今回が最終回ということで、まずは電装品(ファン+バッテリー)のお話。
ファン付きウェアの正に心臓部。
弊社が望んだのは、できるだけ風量が多いものを!でした。
単純明快ですが、風の勢いが強ければ強いほどより涼しく感じます。
当初大手ファン付きウェアメーカーのライセンス契約のもとNSP社で取り扱いできる電装品の選定を行っていました。いくつか種類かあり、V数が大きくなればなるほど最大風量も増えていきます。
当時草深が別の大手メーカーのものを普段から使用しておりまして、これと同等かそれ以上の風量が欲しい!と意見をもらいました。
となると選べる中では18Vとなったのですが…なんと2025年にNSP社がオリジナルデバイスをリリース!
ラインナップは12Vと20Vということで、迷わず20Vを選択。
もちろん風量で変わりますが、釣りで一日使用するには十分な稼働時間。
20V(最強)、107ℓ/秒、20V(107ℓ/秒)が30分作動後、13.5V(75ℓ/秒)に切り替わり7.5時間
17V(強)、97ℓ/秒、5時間
13.5V(中)、75ℓ/秒、8.5時間
10V(弱)、57ℓ/秒、15.5時間
申し分ない風量、バッテリー残量や強さが一目でわかる仕様もプラスポイントでした。
まだまだ、語りきれなかったNSP社独自の機能のウェア内の風の通りを良くする『ジェットスペーサー』『3Dエリ』などは
▼こちらの動画で紹介させていただいておりますので、ぜひご覧ください。
最後に『BUクールウェア』は初めて購入される方はもちろん。既にファン付きウェアをお持ちの方にも購入していただきたい!との思いから【ファンとバッテリーのセット】と【ウェアのみ】の販売をしております。
ファン穴の直径は9cmとなりますが、規格が異なる製品もある可能性がありますのでご注意ください。
今年も気づけば最高気温が30℃を超える日になってきました。
更に真夏になればより厳しい暑さとなり、熱中症対策はもはや必須。
余談ですが先日カメラマンとして、香川県は金砂湖にての川村と鈴木の対決動画の撮影を行いました。
天気予報の最高気温は34度。午後から川村と着用しましたが、やはり疲れ方が全然違います!
真夏の炎天下においても快適な釣りをしたい!ファン付きクールウェア未体験のアングラーの方は
ぜひ導入をご検討していただけましたら幸いです。
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開発裏話をボトムアップアパレル担当のSが紹介します!
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【BUクールウェア裏話 其の一】
【BUクールウェア裏話 其の二】
【BUクールウェア裏話 其の三】
今回は細かい話をいくつかご紹介!
まずはポケットについて。
川村からは脇だけじゃ無く胸ポケットにもバッテリーを入れたい!そして、スマホを入れられるサイズで貴重品などが入るポケットも欲しい!との要望が。
それを反映し、フィッシングシーンに合わせてバッテリーを入れる位置を、胸と脇(裏側もあり)とで変更可能にしました!
更に、ブラックの胸ポケットは大き目のスマホが入るサイズで、実は見た目にもかなり影響している重要な部分。これがあると無いとでは、見た目の印象の締まり方が違います。
そしてこの形状!単純な四角にせず底面は斜めにすることでアクセントになっています。
片方だけでは無く、全ての角に丸みをつけたい!と川村の急な要望にもご対応いただきました。
加えて、今回初採用の新ロゴプリントがまたこのデザインをより引き立ててくれました。
そんなこんなで自分的にもこのポケットには思い入れがあります。
次にファスナーですが、釣り専用であるなら全て止水ファスナーにしたい。信頼のYKK社製です。
カラーも指定しました。コスト的にはブラックが汎用性もあり安くできるというご提案もあったのですが、少々高くなってもより生地に合う色にしようとチャコールグレーにしました。
そんな細かいけど大事な要望は他にも。
メインファスナー上部にはチンガードを付けたい!取り外し可能なフードも!ウエスト調整パーツにラインが引っ掛かるから内側に入れたい!と投げかけ…すべて実現していただいたのです。本当に感謝いたします。
次回は最終回!
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【BUクールウェア裏話 其の一】
【BUクールウェア裏話 其の二】
デザインを決定していく一方で同時に進めていた『釣り専用仕様』。
NSP社から実際に釣りで使ってみてくださいと、いくつかの製品をお借りして使用してみました。
確かに涼しい!がしかし、ライフジャケットやオカッパリ用バッグにファンが当たってしまうのです。。。
何とかなりませんかと投げかけたところ、「本社の人間と相談します」とアーティス、アーティスライトをお持ち帰りいただきました。
実は釣り以外にも、真夏のお店様への商品出荷作業時に着用。スタッフ皆、これ無しには戻れないとなったのは余談です。
しばらくして、一つのサンプルをお持ちいただきました。
それが採用された今までに無かった“脇位置ファン”だったのです。これで、ファンが当たる問題は解決しました!
教えていただいたのですが、ファン付きウェア業界はほぼすべての仕様に特許申請するのが通例。
この脇ファンも特許申請中(特許取得にはおよそ3年から4年かかります)となります。
そして、ウェア形状の吟味。
まず見た目と動作の妨げになる長袖は除外。
残るは半袖か、ベスト。
これは目からウロコだったのですが、NSPご担当者いわく。「風がより吹き抜けて涼しいのは実は半袖なんです」。
袖が風の通り道になり、脇により風が送られるのが理由とのこと。
検討の余地がありましたが、忘れちゃいけないのは、『スタイリッシュかつ釣り専用仕様』。
ということで、見た目も良く釣りの動作も妨げにくいベストタイプに決定。
試した結果、ベストでも充分涼しさを実感できたのも○でした!
今回はこれにて、次回は細かい部分の話。
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開発裏話をボトムアップアパレル担当のSが紹介します!
其の一で『BUクールウェア』開発のきっかけを書かせていただきました!
まだ見てないという方はぜひご覧ください。
NSP社との初めての打ち合わせ。まずは川村とご担当者ふたりの高校生時代の懐かしトーク!
実は当時はあまり接点が無かったとか…そして本題へ。
一通りご説明を受けたところ、高い技術力と実績を感じました。であれば何かできるのか?
やるなら話題になるような製品にしたい!と弊社が求めたのは『釣り専用仕様』。そして『見た目がスタイリッシュ』であること。
ファン付きウェアの多くは作業服寄りなデザイン。NSP社の製品も同様でした。
バスフィッシングは見た目のカッコ良さも大事!と説明。
釣り専用仕様の内容と並行し、デザインにも拘りましょう。となりました。
最初に、見た目において重要な生地の選定。
生産の都合上、生地は初めに作るからという理由もあります。
ご担当者がアウトドア仕様には間違いなくこれが!とおススメしていただいたNSP社独自の『スーパーチタンコーティング生地』。
実はと「前モデルのチタンコーティング生地を2年ほど仕事で着用していますが、裏地のコーティングが薄くなってきます。」と見せていただきました。
2年ほど着用したチタンコーティング生地。
こちらは、新品ですが今回採用したスーパーチタンコーティング生地。
高い遮熱性と撥水機能を備えます。しかも繰り返し洗濯してもコーティングが落ちにくく効果を長く維持できるように進化!
ただ、機能性が高い生地のため、生産できる色数は限定されてしまうとのこと。
そんな中で、生地サンプルを見てグッときたのが採用した杢(もく)グレー。
真夏の炎天下、熱を吸収しやすいブラックなどの濃い色は避けたいもの。かといって熱反射に優れるホワイト系は汚れが目立つ。中間色のグレー系でありながら単調にならない杢柄もあり、服も合わせやすく見た目もイイ!となりました。
そして、ロゴ!こちらも大切な要素です。
せっかくなら新しく作ろうと!ご担当者にも案を出していただき、色々検討した結果。
いままでのイメージを新たにしつつ、ボトムアップらしさを感じるロゴになりました!
タグのデザインもグラデーションが映える刺しゅうに!
今回はこの辺で、次回につづきます!
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先日ボトムアップオフィシャルオンラインストアにて『BU COOL WEAR』を発売させていただきました!
ちょっとした裏話を含めてボトムアップアパレル担当のSが紹介します!
今ではポピュラーになった『ファン付きウェア』。熱中症対策にと現場作業者の方達から始まり。
近年徐々に一般の方へと普及してきている印象です。
この度全面協力をいただいた『株式会社エヌ・エス・ピー社』(以下NSP社)。
まだファン付きウェアが世に知られていない最初期から、大手メーカーの代理店として取り扱いを開始。
ライセンス契約下でNSPオリジナルウェアを展開し続けてきました。2025年にはオリジナル製品をリリース。ファン付きクールウェアに関しての実績は十二分。
そして、なんとご担当者は川村の高校生時代の同級生おふたり!
実は8年ほど前に、良かったら釣りに使ってみて!と川村にファン付きウェアを弊社に送ってもらっていました。
当時のウェアはこんな感じで、確かに涼しいけど、バス釣りには…。
加えて近年のような厳しい猛暑続きにはまだなっておらず、倉庫に保管されておりました(汗)
転機は弊社が3年前に茨城県つくば市に移転した時に遡ります。
ご担当者のおひとりが所長をされているつくば営業所がご近所に!
さっそくご連絡をいただき、近いのでぜひ一度打ち合わせをとなりました。
これがスタート!!
白状しますが、正直当時の自分はファン付きウェアを甘くみておりました…。
次回へつづきます!
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