1977年10月28日生まれ
茨城県出身
皆様、こんにちは!
台湾で赴任中のフィールドレポーターの山口将司です。
今回は怪魚トーマンにチャレンジしてきましたので、そのレポートをお届けしたいと思います。
トーマンはチャドーとも呼ばれ、タイワンドジョウ属Channa(ジャイアントスネークヘッド)に属する、いわゆる日本で言うところの雷魚の仲間です。東南アジアに広く分布しており、台湾、マレーシア、インドネシア、タイなどの温暖な地域に生息しています。トーマンを狙って日本から海外遠征する人も居たり、ツアーが組まれたりと、人気のルアーターゲットになっているようです。
台湾ではこれまで計4回トーマン釣りをしたのですが、うち3回がボウズという厳しい結果に…。なかなか簡単には釣れないトーマンですが、一日に訪れる数少ないチャンスをしっかりものにしないと、こういう結果となります…。
今回のコラムでは、唯一釣れた1日にフォーカスしたいと思います。
台湾のトーマンフィッシングですが、基本的にはダム湖(人造湖)での釣りとなり、地元のガイド船…といっても、発砲材やパイプを組んで造られたイカダのような船での釣りになります。大きく移動するときはエンジンを使い、釣りをするときはハンドコンのエレキで操船する形になります。船内はフラットな造りなので、釣り自体はしやすい印象です。魚探などの概念は無し…(笑)ボートや艤装品を含め、まだまだ発展の余地はあります。
地元のガイド船。イカダのような造りです。
トーマンを狙う際には、大きくわけて3つのアプローチがあります。
①稚魚ボール狙い(オレンジ色をしたトーマンの稚魚の群れがボール上となって水面に現れるので、稚魚を守っている親トーマンを釣る釣り方。)
②呼吸撃ち(水面まで肺呼吸しに浮上するトーマンを狙い撃ちする。呼吸後に水中に戻っていくトーマンを狙う釣り方もある。)
③カバー撃ち(様々な障害物に居付くトーマンを釣る。バスフィッシングと同じアプローチ。)
訪れたフィールドは野池のような雰囲気のダム湖。アシのようなベジテーションや竹などのシャローカバーが豊富なフィールドになります。8月に訪れたので、真夏の気候。産卵期のピークも超えたので、稚魚ボールは一度しか見ませんでした。よって、狙いはトーマンの呼吸撃ち、もしくはシャローに点在するカバー撃ち!
自然豊かで美しいフィールド!
同じ会社の同僚である釣り好きジャスティンさんにイカダ船を手配してもらい、ガイドは雇わず船だけをレンタル、ジャスティンさん所有のハンドコンのエレキ&バッテリーを持ち込み、全てにおいておんぶに抱っこの状態で釣りをすることが出来ました…(笑)
トーマンを釣るルアーを付け加えると、水面をターゲットにするフロッグやバズベイト、ペンシルベイト、ワッパープロッパーのような回転系トップウォータープラグに始まり、ミノー、ディープダイビングタイプのクランクベイトなどのハードベイト系、ソフトベイトでは6インチ以上のシャッドテールワームによる水面引きが定番のようです。私はトーマンを狙うにあたり、ボトムアップルアーに拘って釣ってみました。持ち込んだのは、ヴァラップスイマー4.2インチとスクーパーフロッグマグナム。
ヴァラップスイマー4.2インチは、トーマンの呼吸撃ちでは高確率でバイトに持ち込むことに成功しています!魚に似せたシルエットと、タイトなアクションは、バスだけではなく、トーマンにおいても食わせの力を実感しました。しかし、バイトやフックアップまで持ち込むものの、ラインブレイクやバラシなどで、なかなかキャッチには至らず…。
トーマンは雷魚と同様、ルアーを水ごと一気に吸い込むバイトなので、4.2インチのヴァラップスイマーでは一瞬で丸飲みされ、鋭い歯によってリーダーがラインブレイクしてしまいます。ラインブレイクした後に、地元ガイドにケプラー繊維で作られたショックリーダーを頂きましたが、すでに後の祭り…。6インチ以上のシャッドテールワームが定番となっているのは、サイズの大きめなワームのほうがトーマンに丸飲みされづらく、ラインブレイクする確率も減るようなのです。さらに、6インチクラスのシャッドテールワームになると、ワームの重量が上がることで飛距離がアップ、アクション自体も大きくなりルアーパワーも上がります。海外のフィールドにおいて、魚があまりルアーにスレていない状況、しかし魚自体の密度は少なく、複雑なカバーや水深の深い所から魚を呼びたいといったシチュエーションにおいては、ルアーのサイズ感や、アクションにおけるパワーが必要だと感じました。
左側がヴァラップスイマー4.2インチ、右側が現地で使用されていた6インチクラスのシャッドテールワーム。
ちょうどヴァラップスイマーのサイズアップバージョンを開発しているとのことで、こちらのほうがトーマンフィッシングにおいてはベストサイズになるのではないかと思います!今から発売が楽しみですし、新サイズのヴァラップスイマーは海外の釣りにおいてワールドスタンダードになるかも!?
釣りのほうは、朝からミスバイトが数回あり、トーマンの反応は決して悪くはない。すると、船長のジャスティンさんが6インチクラスのシャッドテールワームでグッドサイズのトーマンをキャッチ!キャッチするまでの一部始終を見ていましたが、水面での激しいバイト、強烈な引きなど、やはりトーマンは怪魚と言われるだけの相応しい魚であることを実感…。
船長のジャスティンさんがグッドサイズのトーマンをキャッチ!傷一つない美しい魚体!
私も小さいサイズながらもヴァラップスイマー4.2インチでキャッチに成功!!
私はヴァラップスイマー4.2インチ(オフセットフックのシャンク部に糸オモリを巻いたウェイテッド仕様)でベジテーション周りを引きまくって、人生初となるトーマンをゲット!小さいサイズの子トーマンながら、何度もヴァラップスイマーに激しくバイトしてきて、とてもエキサイティングでした!
なんとか初トーマンをキャッチしたので、お次はビッグフィッシュ狙いでスクーパーフロッグマグナムを投入!持ち込んだドリンク飲料も底を尽きかけ、暑さで朦朧としてきた頃、バンクに垂れ下がるツルのようなカバーの際にキャストし、ワンアクションで水面が大爆発!!一呼吸おいて、渾身のフルフッキング!
水面に上がって来たと思ったら、再び水中に急突進したりと、今までに味わった事のない荒々しいファイト!
サイズは計測していないのでわかりませんが、かなりのグッドサイズ!!
頭はデカくて恐いし、魚が重すぎて、顔が引きつっています…(笑)
普段、ホームフィールドで釣りをしている霞ヶ浦では、かなりの大きさのアメリカンキャットフィッシュを釣ったことはありますが、トーマンの引きの強さや、果敢にルアーにアタックする姿は、まったくの別物。いきなり水面を割ってルアーが引き込まれるので、非常にエキサイティングです!海外で人気のターゲットになるのも頷けます。
今回、スクーパーフロッグマグナムで、ビッグサイズのトーマンをキャッチしましたが、バスは言うに及ばず、他魚種においてもビッグフィッシュを惹きつけるパワーがあるのかと感じます。エラストマー素材なので、鋭い歯をもったフィッシュイーターでも破壊されにくいのも嬉しいポイントですね。今後、海外遠征でトーマンなどの怪魚を狙われる方は、是非、スクーパーフロッグマグナムを試してみて欲しいと思います。
皆様、お久しぶりです!フィールドレポーターの山口将司です。
早速ですが、霞ヶ浦は大山スロープにて12月上旬(12/11)に開催されたローカルトーナメント(ラトルズトーナメント第7戦)に参加してきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
今大会は2022シーズンの最終戦。
最終戦を迎えるにあたり、これまでの総獲得ポイントで暫定1位をキープ…。
過去の12月に開催された大会結果からも、この最終戦で1本でも釣れば、おそらくポイント的に逃げ切りが可能。しかし、その1本を獲るのが果てしなく難しいのが霞ヶ浦ですが…。
今回は色々な事情もあり、大会に向けてのプラクティスは無しという、ぶっつけ本番状態でしたが、1本を釣る為の準備だけは、しっかりと進めてきました。
フィールドの状況ですが、12月ともなると、晩秋から初冬へと季節の移り変わりの微妙なタイミング。水温もグッと下がり、タフコンディションに拍車を掛けるというのが通例となります。
大会当日、メンバー、ゲスト合わせて11名がエントリー。
スタート後、スロープ付近の石積みエリアへ直行!水温が下がってくると、魚が集まってくるエリアですが、果たして…。
魚探の水温計を見ると、なんと10℃!想定していたよりも、水温は低下していない様子。逆にいうと、ソフトベイトでもハードベイトでも、どちらの可能性もあり、中途半端な水温とも言えます…。
この日は、朝から無風状態ということで、スモラバ(コスモ3.3g+ブルスホッグベイビー)をファーストチョイスし、石積み、もしくは石積みに絡む水生植物を狙っていきます。
狙いのストレッチをじっくり探るもノーバイト…。
次に、ブレーバー5インチのスナッグレスネコリグにルアーローテーションし、フォローを入れていきます。今度は、石積みの中でも、石の隙間に入り込んだ魚をイメージし、穴撃ちを繰り返していると…ググッと引き込まれるバイト!!フッキングに成功し、穴から出てきた魚は瘦せていて小さい…(笑)しかし、長さは25㎝を超えており、貴重なキーパーをゲット!
ファーストフィッシュをキャッチし、気持ちが落ち着いたのと、石積みの穴撃ちに一気に自信が持てました。
引き続き、ブレーバーのスナッグレスネコリグをメインに、ルアーローテーションを交えながら、まだ手を付けていないフレッシュなストレッチを撃っていきます。
ストレッチを流し切った所で、先ほどキーパーを釣ったストレッチに戻ります。
今度は石積み+水生植物が絡むスポットに、ブレーバー5インチのスナッグレスネコリグを投じると…ラインがスッと引き込まれるバイト!フッキング直後に水中の石に巻かれてスタックしますが、ロッドで耐えていると魚が石から出てきて、一気に横に走り出します!
魚の引きからしてキャットフィッシュか?っと思いましたが、魚体を見せたのはブリブリのグッドサイズのバス!
無事にハンドランディングに成功し、2本目をキープ!
7時の釣り開始から、8時40分ぐらいまでで2本キャッチと、モーニングバイトを捕らえる事に成功しました!
強風の予報なので、風が吹く前にリミットメイクの3本目を目指し、石積みエリアを広く探っていきます。北寄りの風がそよそよと吹いてきたタイミングで、またもや穴撃ちでバイト!しかし、魚との綱引き状態になり、敢え無くラインブレイク…(泣)そして、予報通りに爆風に…。
昼近くになったところで、エリア移動。風の影響の少ない、小規模な流入河川へ突入し、釣り進めていくと、強風により競技中止との連絡…。
2本1,680g(ビッグフィッシュ1,295g)をウェイイン!
結果は、2本のウェイインでしたが、優勝することが出来ました!
年間AOYも獲得です。私の他にウェイインしたのは僅か一人(1本)だけ…。
私と同様、石積みエリアにて、ジャークベイト(エバーグリーン社のフェイス87)での釣果とのこと。水温が上昇してきた10時過ぎにキャッチしたそうです。
大会の結果からもわかる通り、かなり厳しいコンディションでしたが、そんな中でも3バイト2フィッシュをキャッチしたブレーバーのスナッグレスネコリグを使った石積みの穴撃ちは、かなりハマっていたと言えます!
今回のMVPルアー!ブレーバー5インチの
スナッグレスネコリグ!カラーは霞ヶ浦水系の
絶対的定番、ダークシナモンブルー&ペッパー!
【TACKLE DATA】
ルアー:ブレーバー5インチ【スナッグレスネコリグ(シンカー1/32oz.)】
ロッド:STEEZ 681MLMFB-SV(スカイレイパワープラス)
リール:アルファス AIR TW 8.6L
ライン:YGK オルトロスFC 10ポンド
具体的な穴撃ちのアプローチですが、ショートピッチもしくはフリップといった近距離アプローチをメインとし、偏光グラス越しに見える水中の石の隙間を、正確に、且つ丁寧に撃っていくといったものです。
石積みを漠然と釣るのではなく、石の積まれた形状を目視で確認し、魚が入りそうな隙間を見極めてアプローチすることが一番のキモだったと感じます。
ネコリグのネイルシンカーのウエイトですが、普段は3/64~1/16oz.(1.3~1.8g)をメインにすることが多いのですが、今回は少しでもフワリとフォールさせたいのと、石への当たり方をソフトにし、根掛かりを極力減らす狙いから1/32oz(0.9g)を使用しました。
通常のネコリグはワーム頭部からネイルシンカーを少し出すセッティングをしますが、今回は完全にネイルシンカーをワーム頭部に埋め込み、シンカーが石に当たったときの音を少しでも緩和し、魚に余計なプレッシャーを与えないように配慮しました(実際に水中ではどうかわかりませんが…)。
φ28㎜スプール搭載のAIR系リールを使うことで、1/32oz.といった軽いシンカーのネコリグでも、軽快なピッチングが可能です。
そんなタフコンディションの霞ヶ浦でも、確実に魚を連れて来てくれるブレーバーですが、残念ながら生産終了となっています…。
現在、ブレーバーは完全リニューアルに向け、アップデートの真っ最中です!
新ブレーバーの発売がとても待ち遠しいですが、ボトムアップオンラインストアでは、既存のブレーバー5.7インチのスペシャルカラーGORI Ⅱが絶賛発売中となっています!!
GORI Ⅱはダークトーンのグリパンとシナモンのツートンに、ブルー&オリーブの極小フレークが入ったカラーとなっています。ゴリを意識したカラーということで、ボトムフィッシングはもちろん、シルエットがはっきりするカラーですので、急な濁りが入ったときにも是非使っていただきたいカラーとなっています。
年末に差し掛かり、さらに寒さが厳しくなってきましたが、今冬は新発売となったメタルバイブ、フルーミーで難解な霞ヶ浦を釣ることが楽しみです。
霞ヶ浦はもちろん、他のフィールドからも好釣果が聞かれるフルーミーですが、これまでのメタルバイブにないシミーフォールアクションを備えています。
霞ヶ浦も、さらに水温が低下し、一桁台になったときが、メタルバイブのようなリアクションベイトの本格的な出番となります!
先日、発売となったフルーミー5g!
見た目がとても可愛い!
これからの季節が本格的な出番です!
本コラムを持ちまして、今年の更新は終了となりますが、家庭の事情もあり、今シーズンはなかなか釣りに行く機会が出来ませんでした。
来シーズン、また環境がガラッと変わりそうなので、改めてこの場でご報告したいと思うのと、もっともっと皆様の釣果に繋がる、有益な情報を提供していきたいと思っております。少し早いご挨拶になりますが、皆様、良いお年をお過ごしください!
皆様、お久しぶりです!フィールドレポーターの山口将司です。
私のホームでもある霞ヶ浦の近況ですが、6、7月は雨も少なく酷暑の影響もあり、かなりの減水傾向が続いていました…。
8月に入り、お盆休みとなったタイミングで台風が訪れ、減水傾向だった水位は、平常よりも少し低いぐらいの水位まで回復しました。水温も30℃を下回り、『真夏』といわれるミッドサマーは過ぎ去り、レイトサマーに突入しております。
久しぶりのコラムとなりましたが、ちょうどお盆休みの最中に、霞ヶ浦の流入河川を訪れましたので、その時の釣行をレポートしたいと思います。
霞ヶ浦で釣りをするのも久しぶりということで、一緒に釣行した職場の釣り仲間と、この日は釣れても釣れなくても、楽しく釣りをしようと挑みました。
天気予報では曇り時々雨という予報でしたが、朝から雨がポツポツ…。
夏ということで、流れを意識しながら川を釣り上がる作戦をと、霞ヶ浦に注ぐ流入河川の上流エリアから釣りをスタート!!
まずは昨年の夏、草深プロとご一緒したときに伝授された『リズィーアピールプラス』を使ったチョンチョン釣りを試していきます。
チョンチョン釣りとは、ロッドワークによりリズィーを水面直下でチョンチョンチョン…と連続でトゥイッチさせます。
アピールプラスはボディ素材がボーンマテリアルとなっており、内部には通常のリズィーよりも小さいスチール製と、タングステン製の2つのウェイトボールがボディ内部でコトコトと音を奏でる仕様となっています。
チョンチョン釣りはボーンマテリアルによる浮力、ラトルサウンド、そしてロールアクションによるフラッシングと、まさに三位一体でバスを誘うといった釣り方となります。
リズィーアピールプラスで水面直下をチョンチョン引いてくると好反応!!
小さいサイズながらも、サクッと数匹のキャッチに成功!
さらに上流を目指し釣り上がっていくと、次第に雨足も強まってきて本降りに…。
雨の影響で川も濁り始めてきたところで、シャローカバー狙いにシフト。
アシのエグレや岩盤質のバンクにはハリースライド、ブッシュカバーにはギャップジグ+ブルスホッグダディといった使い分けで、流入河川上流エリアの要所を撃っていきます。
ギャップジグのフォール&ジグストでも好反応!
ハリースライドのバックスライド、ギャップジグのフォール&ジグストと、釣れるには釣れますが、やはりサイズがいまいち小さい…。
ブッシュが絡むスポットの流れが当たる側に、スクーパーフロッグ(ラバーチューン)のダウンショットを入れてみると、すぐにバイト!!少しサイズアップして800gオーバーをキャッチ!
スクーパーフロッグラバーチューンの2.7gダウンショットリグでグッドサイズ!
さらに、流れの当たるアウトサイドベンド、竹のブッシュが崩れたスポットに、ギャップジグをねじ込むとグッドサイズがバイト!しかし、ブッシュに巻かれてバラシ…。
少し時間を空けた後、バラシたブッシュに再度アプローチすると、再びバイト!っが、今度はボート際でバラシ…。
さらにブッシュで粘っていると、3度目のバイト!!しかし、3度目の正直も、虚しく枝に化けてバラシ…。
結局すべての魚をミス…(泣)バスが湧くブッシュでしたが、ノーキャッチと、勝負はバスのほうに軍配が上がりました…。
そんな残念なバラシもありましたが、流入河川の上流エリアでは、朝の数時間で船中二桁近くのキャッチに成功!!
今度は川を下りながら釣っていきます。レイダウンや水門絡みなど、ポツポツとキャッチしていき、終わってみれば、船中13本と、キャッチ数だけなら霞ヶ浦水系では充分な釣果となりました。
ギャップジグで釣れるとサイズアップ!濁りにはボリューム感のあるジグが効きます!
雨パワーのおかげもあり、バイト数も多く、魚の活性は高めでした。
職場の釣り仲間もボトムアップルアーで複数匹のキャッチに成功!雨の中、夏休みのエンジョイフィッシングを満喫し、とても楽しい釣行となりました!
欲を言えば、小型のサイズが多く、サイズアップが難しかったことが心残り…。
もしキーパーサイズが設定されたトーナメントとなると、かなり厳しい結果です…。
今回のヒットルアー!(スクーパーフロッグは釣ったものとはカラー違いとなります)
この日のグッドフィッシュを釣ったスクーパーフロッグ(ラバーチューン)のダウンショットリグですが、ロッドに取り付ける際の収納方法を紹介したいと思います。
スクーパーフロッグはエラストマー素材なうえ、アクション重視の柔らかい素材を使用していますので、そのまま放置すると、素材自体が伸びてしまい、元の形状が崩れてしまいます。
特に、直射日光が当たる炎天下などでは注意が必要です。基本的に、使用したらフックを外し、付属のブリスターパックに戻していただくことを推奨していますが、フックを付けたり外したりと、ちょっと面倒…。
そこで、フックを装着したまま、ブリスターパックごとロッドのルアーキーパーに取付けられないものかと一工夫してみました。
ブリスターパックのカット方法。赤線のように切り込みを入れます。
ハサミやカッターを使用し、写真の赤線のようにカットして下さい。くれぐれも、手や指を切らないようにご注意下さい!
まずは、ラインが干渉しないように上下のパックを大胆にV字にカット。
さらに、フックアイ部分と、フックのシャンク~ベリー部分がブリスターパックに干渉しないように(ボディのお尻側まで)切り込みを入れます。
ブリスターパックに納めたまま、ロッドのフックキーパーに取付け可能!
ラバーチューンしたスクーパーフロッグもOK!
是非、お試し下さい!!
さて、お盆も過ぎ、暑さもだいぶ和らいできており、少しずつ秋の訪れを感じています。
秋になり、水温がバスにとっての適水温まで下がってくると、ハードベイトがとても有効になってきますが、今年はどうでしょうか?
なかなか釣り難いコンディションの霞ヶ浦水系ですが、ボトムアップルアーを駆使し、来たるべく秋の霞ヶ浦の釣りを楽しんでいけたらと思います!
皆様、こんにちは!フィールドレポーターの山口将司です。
私のメインフィールドでもある霞ヶ浦水系では、バスのスポーニングも後半に差し掛かってきており、ポスト~アフター回復が混在している状況となっています。
例年、梅雨入り前の5月は、シーズンの中でも、もっとも魚の反応が得やすい時期ではありますが、今年はなかなか一筋縄ではいかないフィールドコンディションとなっていました…。
そんな5月の釣行を振り返っていきたいと思います。
まずは5月上旬。
G.W.連休期間ということもあり、霞ヶ浦水系の流入河川は、田んぼの代掻きにより、ドチャ濁りとなるのが通例となります。ちょうどフィールドを訪れた連休前半のタイミングは、数日前に冷たい降雨もあり、急激な水温低下に加え、田んぼの代掻きと降雨によって、濁りがさらに酷くなっているような状況でした。
G.W.連休中のフィールドは、人的プレッシャーも高まるのですが、さすがに流入河川はキツイ濁りから敬遠されたようで、他のアングラーの姿を見ることがありませんでした…。
短時間しか時間が取れなかったので、敢えて濁りのある流入河川の一級ストレッチをじっくり釣ってみることに。
ルアーは4月下旬に発売されたハリースライド(バックスライドセッティング)を使用しました。
濁りの中から、いきなりのグッドサイズ!
ゴミ溜りから連発!!
こんなカワイイサイズもキャッチ!
短時間ながら、3本のバスをキャッチ!ハリースライドは昨年、数本のプロトをいただきすぐに試したところ、バスからの反応も良く、数本のプロトがあっという間に無くなりました。今年になり、待ちに待った本生産も始まり、思う存分使用できると楽しみにしていましたが、フィールドが多少タフなコンディションになろうとも、やはりハリースライドは予想以上の好反応!改めてルアーパワーを感じることが出来ました!
使用したカラーは濁ったときの定番ブラックブルーフレークと、エビミソの背中側をスパイクイット(黒)で染めた即席エビミソブラックカラー!
具体的に狙ったスポットとしては、濁りのキツイ流入河川の中でも少しでも良い水質がプールできるような凹んだ地形や、プラスαとしてゴミ溜りといったカバー絡みを狙っていきました。とにかくバスの目の前にルアーが落ちるように、普段よりも細かく刻んで撃っていくことを心掛けました。
そしてG.W.連休後半、この日は丸一日の釣行となりました。
前回反応の良かった流入河川の一級ストレッチを探るも、シャローのカバー周りは鯉のノッコミ(産卵)で占拠され、バスの気配は皆無…。
午前中は流入河口のゴロタエリアで、ビーブル3/8oz.で辛うじて1本キャッチと大苦戦…。
午前中はビーブル3/8oz.でキャッチ!
濁りがキツかったので、カラーブレードを備えたマッディインパクトカラーをチョイス!
午後からはハリースライドが爆発!!
午前中は苦戦しましたが、午後からの水温上昇に合わせて、霞ヶ浦本湖シャローから再び流入河川と走り回り、終わってみれば、やはりハリースライドが爆発!
午後だけで7バイト4フィッシュと、この日は計5本のキャッチに成功しました!
そして5月下旬となった某平日、午前中だけの半日釣行となりましたが、この日はボトムアップ代表でもある川村光大郎さんが半日だけでも同船させて欲しいとの依頼があり、快く承諾!
光大郎さんとはW.B.S.を通じて付き合いが長いとはいえ、実際に同船するのはこれが初めて…。
オカッパリの陸王はもちろん、レンタルボートの艇王においても、その実力は皆様もご存知の通り。ボトムアップの草深プロにも、ボートのバックシートからでもめちゃくちゃ釣ると聞いていたので、とにかく勉強させて頂こうという気持ちでした。朝一はめっちゃ緊張しましたが…(笑)。
この日も流入河川~霞ヶ浦本湖を駆け足にチェックしていき、終わってみれば船中5本キャッチ(私が2本キャッチ、光大郎さんが3本キャッチ)と、半日にしては上々の結果でした。
チビーブルの新色、マッディインパクトでの1本!
ブッシュの奥から引きずり出したグッドフィッシュ!!ルアーはハリースライド!
ハリースライドでキャッチした最大魚!
アフター回復のグッドコンディション!!
船中5本キャッチのうちの4本をキャッチしたルアーが、やはりハリースライドのバックスライドセッティング!おそらくバイトだけなら船中10バイトぐらいはありましたが、ネスト(産卵床)絡みのようなショートバイトやバラシが多発してしまった所は反省点…。
一方で、光大郎さんの釣りを間近で見ることが出来て、何故ボートに乗っても誰よりも釣るのか、その理由がわかった気がします。とにかく、ベイト、スピニング共にキャストは正確無比、なによりも釣れるスポットの見極め、状況判断がとても速い!
ボーターの隙を見て、バックシートからでしか撃てないような角度を素早く見極めて、ロングピッチでルアーを一撃で投入し、サクッと釣ってしまうといった感じです!!
私にとっては短時間ではありましたが、勉強になることばかりでしたし、とても有意義な釣行となりました!
そして、5月下旬の休日、この日も午前中だけの釣行…。流入河川よりボートを降ろしましたが、やはり雨の影響から河川内は濁り気味…。
5月下旬ともなると、アフター回復の個体が増えてくる時期でもあるので、水面を意識し、朝一はフロッグから釣りをスタート!河川内の水質を見ながら、少しでも濁りの影響がないエリアへ辿り着くと…
今年初のフロッグフィッシュ!
尾ヒレに傷が付いているポストスポーンフィッシュ!
フロッグで連発!水面が割れるバイトは非常にエキサイティング!!
午前中の短時間で、フロッグのみで4バイト2フィッシュと、久しぶりに水面が割れるエキサイティングな釣りを堪能できました!
この日はトップへ好反応でしたが、SNSや周りの釣果を聞くと、霞ヶ浦のどこでも釣れるといった感じではなく、やはりその日にあった場所や時間帯といったタイミングがとっても重要になってきます。
現在の霞ヶ浦はそうそう釣らせてくれるほど簡単ではありませんが、正解のエリアや釣り方に辿り着くプロセスも含めて、難しさを逆に楽しんでいただければと思います。
梅雨シーズンでもある6月の霞ヶ浦ですが、手長エビの産卵シーズンとなり、シャローエリアに手長エビが湧いてきます。
それにともない、エビ食いのアフター回復の個体が増えてきますので、フロッグなどのトップウォーター系の釣り、そして引き続きハリースライド(バックスライドセッティング)などのノーシンカーフォール系の釣りが抜群に効いてきます!
梅雨時期ということで、冷たい雨ともなるとバスのテンションが下がり、トップへの反応がイマイチになる場合もあります。そういったタイミングでは、霞ヶ浦水系で絶好調のハリースライドのバックスライドセッティングを試していただくと釣果に繋がるはずです。雨だからと家に引き籠らず、フォール中のラインが走る気持ちの良いバイトを堪能するべく、レインウェアを着込んで雨の中の釣りを楽しんでいただければと思います!
皆様、こんにちは!フィールドレポーターの山口将司です。
春の訪れと共に、桜が満開となり、あっという間に散ってしまいました。
4月も中旬となり、いよいよ本格的なシーズンインとなりました。
私事ですが、家庭の事情もあり、なかなかフィールドを訪れるチャンスが無かったのですが、それでも合間をみて、冬の間もちょこちょこと釣りには行っていました。
しかし、今年の冬は本当に厳しかったと実感しています。霞ヶ浦水系においては、年明けに一気に最低水温となり、1月、2月と厳しいフィールドコンディションでしたが、3月に突入し気温&水温が上昇していくと共に、SNS界隈でも釣果報告が少しずつ聞かれるようになってきました。
遅ればせながら3~4月上旬の釣りを振り返っていくと、私自身の初バスキャッチは3月に入ってから。
暖かい日が数日間続いたタイミングでの釣行となり、この日は5バイト3フィッシュという上々の結果でした。
主に釣ったエリアは霞ヶ浦西浦に注ぐ小規模流入河川。
霞ヶ浦本湖よりも流入河川のほうが水温は高く、午後になると水温も15℃ぐらいに上昇していました。温まった水温につられてバスがシャローへとさしてくるイメージで、バンクのカバー周りをパワーフィネスでアプローチしていきました。
写真のようなバンクのカバーが狙いどころ。
初バスはパワーフィネス(スモラバ+M.P.S2.4インチ)でキャッチ!
カワイイサイズの2本目。
3本目はサイズアップ!
シャローカバーに対し、パワーフィネスでの食わせが大正解!!
小規模流入河川では4バイト3フィッシュ。オスのような小さい個体も釣れたことから、餌を求めてシャローをうろつき始めたタイミングに当たったのでしょう…。
パワーフィネスの釣りについても少し深掘りしていきたいと思います。
霞ヶ浦水系においては、狙うカバーの水深が1mよりも浅いことが多いです(深くても1.5~2.0mぐらい)。よって、ダム湖のように水深がある場所とは違い、レンジを細かく刻みながらリグを落とし込んでいくという作業自体は重要ではなく、いかにもバスが居そうだなと思えるスポットに対して、きっちりとリグを撃ち込んでいく精度のほうが重要だと感じています。
あまり難しく考えずに、スモラバがバスのテリトリー内に入ってくれば食べちゃうよね!ぐらいの感覚で釣っているのが正直なところです。
狙う水深も深くないことから、ワンスポットに対して長くても20秒ぐらいの時間を掛けて誘い、次のキャスト(スポットへ)といった動作を繰り返します。
スモラバのトレーラーにはM.P.S 2.4インチ(頭部先端をカット)を使用しています。M.P.Sを使うことで、シェイクした際のリグ全体の姿勢が水平気味になり、M.P.Sのテールやスモラバのラバーのピリピリとした細かい動き(微波動)は、小さなベイトフィッシュやエビの動きを模したものに近いのではと思っています。
パワーフィネス用のスモラバは太軸フック搭載のプロズファクトリーPTD-HG(ハードガード)1/8oz.を使用。
トレーラーにはM.P.S 2.4インチ(頭部カット)をセット!
夕方には霞ヶ浦本湖のフィーディング場となりそうなゴロタのシャローで、ヴァラバマ(ヴァラップスイマー3.3インチをセットしたアラバマリグ)でミスバイト。フックが伸ばされており、非常に悔しい結果に…。
そして3月下旬、W.B.S.の開幕戦が北浦(潮来マリーナ)にて開催されるということで、草深プロのプラクティスに同船してきました。
数日前に降った冷たい雨による急激な水温低下…。一気に冬に逆戻りするような最悪なコンディションとなったこともあり、ワンバイトを取るのも難しい状況でした。それでも夕方近くになり、水温が上昇したタイミングで、北浦本湖に注ぐ流入河川周辺のシャローでスピナーベイト(チビーブル)にプリスポーンバスがヒット!
プリスポーンのグッドコンディション!
チビーブルを引ったくっていきました!!
貴重な魚をキャッチしたチビーブル(1/4oz.)
シャローカバー周りをタイトに攻めるので、トレーラーフックレスで使用!
雨による濁りが流入河川から入っていましたが、春の濁った水は水温が暖まりやすい傾向にあります。濁り気味の水質に合わせてチビーブルのカラーは、バーニングシャッドをチョイス。刺激色と言われる赤色のスカートに、水中で適度に輝くコパーブレードが、春の北浦の濁った水色にベストマッチだと感じました。
なによりもチビーブルは、1/4oz.クラスのスピナーベイトですが、動き(バイブレーション)は強めで、濁った水質でもしっかりと魚にアピールしてくれます。
この日は、この一本のみで終了…。迎えたW.B.S.の開幕戦は、戦前の予想通り超キビしい一戦(35チーム中、釣ってきたのが12チーム)となりました…。
そして4月上旬に入り、プライベートで霞ヶ浦を訪れた釣行も、冷たい雨が降った数日後というタイミングとなりました…。朝の霞ヶ浦本湖の水温は11℃台と、初バスを釣った3月上旬と同じぐらいの水温です…(汗)春の訪れが早いと思われる流入河川を中心に釣っていくと、バックシートのパートナーが朝からネコリグ(ブレーバー5インチ)を使い、バイトをポツポツと拾っていきます。ラインブレイクやバラシといったミスを乗り越え、午前中には1800gオーバーのプリスポーンのグッドコンディションをキャッチ!!
パートナーが釣ったお腹パンパンの1800gのビッグバス!!
ブレーバー5インチのネコリグが炸裂!
フロントでリーダーレスダウンショットリグ(ブルスホッグ3インチ)を撃っていた私はというとノーバイト…。午後からは私もブレーバーのネコリグにチェンジ。水温上昇により魚が動き出すことを期待しつつ、よりスローに釣っていくことに。
貴重なワンバイトをミスフッキングした後、エリアを変えた末に、ようやく1300gオーバーのプリスポーンバスをヒット!!
夕刻が迫る中、グッドコンディションのバスをゲット!
船中5バイト2キャッチと、釣れた魚は全てグッドサイズ(バラした魚も余裕のキロフィッシュ…)、ミスが無ければ春爆かという結果でした…。
ブレーバー5インチのスナッグレスネコリグ(1/16oz.)!
春の食い渋りには、やはり効果絶大です!!
釣りに行けるタイミングで、なかなか良い日に巡り合わないですが、やはり春は三寒四温と言われるように、寒い日と温かい日を交互に繰り返しながら、徐々に水温が上昇し、フィールドコンディションもバスの活性も安定していきます。
特に『三寒』に当たる、寒冷前線による冷たい雨が降ると、一気に冬に逆戻りしたかのような冷え込みが訪れます…。近年、これまでの過去の『春』よりも、天候の変化が極端になったと実感しています。これも温暖化の影響でしょうか…。
3~4月にこれまでに霞ヶ浦水系で行われているトーナメントの結果を見ても、霞ヶ浦水系は、まだまだスポーニング(産卵期)の全盛期とは言えない状況です…。
これからGWの連休に向けて、暖かい日が続き水温が20℃を超えて安定してくると、バスも一気にスポーニング行動に移るかと思います。そして釣れなくなったと言われる霞ヶ浦水系において、バスは本当に貴重な資源と言えるでしょう。
スポーニングが上手く進み、将来に渡りバス釣りが楽しめるフィールドとなるように、釣ったバスは速やかにリリースするなど、特にこの時期はバスの扱いには気を配るように私自身も心掛けたいと思います。皆様も釣ったバスを優しく扱っていただき、春のバス釣りを楽しんでもらえればと思います。
皆様、こんにちは!フィールドレポーターの山口将司です。
12月初旬に霞ヶ浦で開催されましたローカルトーナメント(ラトルズトーナメント第5戦)に参戦してきましたので、大会の模様を振り返っていきたいと思います。
今大会の前日、前々日は、釣り人社が主催のBasserオールスタークラシック『KING OF KINGS』が霞ヶ浦水系(霞ヶ浦~北浦~利根川とエリアは広大)を舞台に開催されていました。
結果は皆さんご存じの通り、W.B.S.の赤羽修弥プロの圧勝となったわけですが、名立たるトッププロをもってしても、この水系でバスを釣るのは本当に難しいという事を証明する試合だったと思います…。
『KING OF KINGS』の結果を見た後は、正直不安しかなかったのですが…(汗)とにかく試合中は心が折れないように、チャンスはいつか訪れると信じて、最後の一投まで集中して挑むこととしました…。
スタート直前!朝から風が強い…。
大会当日、予報よりも朝から北東の風が強い…。
この日は他のローカル大会やマリーナの大会も開催されており、湖上は多くのボートで賑わっていました。ファーストエリアに選んだのは、スタート近所のリップラップエリア。
魚は絶対に居ると信じて、とにかくこのリップラップエリアで2本釣るまでは移動をしないと決めて、釣りをスタート!
リップラップの中でも、狙いのスポットには先行者が居たので、反対側(風裏側)からエントリーし、様子を見ることに…。
水温は凡そ10℃と、バスが冬モードへと突入してくる水温…。
スタートから約2時間が経過した頃、先行者が移動したので狙いのスポットへ。
KOSMO2.5g(ブルスホッグベイビーをトレーラーにセット)を、岩と岩の隙間にフォールさせていくと、ボトム着底後にモゾッというバイト!岩の隙間からバスが出てきたところで、無念のフックアウト…。貴重な1本をバラシてしまいましたが、次のチャンスが来ると信じて釣り続けます…。
そして、風が若干弱くなったタイミングで、リップラップが大きく変化する岬の先端部に、ライトリグ(レッグワームの1.3gダウンショットリグ)をキャストし、一旦ボトムを取ってから横方向へゆっくりとスイミングさると、コツッという明確なバイト!今度はしっかりとフッキングを決めてキーパー(600gぐらい)をゲット!
それから昼過ぎまで粘るも、バイトがまったく無いので、ついに移動を決意!
西浦北岸のドッグに隣接する消波ブロック帯へ。
穴撃ちを試みようと、消波ブロック帯の角からノーシンカーリグでアプローチを開始した直後、リグの着底後にラインが走ります!
2本目は800gほどのナイスキーパー!さらに、3本のリミットメイクを目指し、西浦北岸のドッグやリップラップといったロック系のエリアを時間いっぱいまでランガンしますが、追加ならずでタイムアップ…。
バラシた1本が悔やまれる…(泣)ウエイト的には微妙でしたが、3バイトで2本キャッチは、この時期にしては上出来かと。バラシがなければ納得の展開でしたが、結果は…
2本1,425g(2位とは10gの僅差)で辛くも優勝!
2位の柴嵜さんのビッグフィッシュ!
2位となった柴嵜さんは、1本ながら1,415gのビッグフィッシュをビッグベイト(ガンクラフト社のジョイクロ178Fの板重りチューン)でゲット!
霞ヶ浦本湖の消波ブロックエリアで釣ったそうですが、ジョイクロでキャットフィッシュが釣れた直後に、このバスをキャッチ出来たとのこと。
また、試合の一週間後には、別のラトルズメンバーの方が、オカッパリでビッグベイト(DRT社のクラッシュ9)を使用し、2本も釣ったそう(バイトは計5回もあったとのこと)!!
近年、霞ヶ浦の真冬にビッグベイトの釣果を頻繁に聞くようになってきました。
私も密かにビッグベイトを導入し、色々と試していますが、未だに結果が出ておりません…。この冬のシーズンに釣り込みたいテーマの1つでもあります!
今回のヒットルアー!
レッグワーム1.3gのダウンショットリグ、
ファットヤマセンコー3インチ、
そしてKOSMO2.5g+ブルスホッグベイビー!
【TACKLE DATA】
■ダウンショットリグ(ゲーリーヤマモト レッグワーム 1.3gシンカー)
エアエッジ 641L/MLS-ST
イグニス 2505H TYPE-R
YGK オルトロスFC 4ポンド
■ノーシンカーリグ(ゲーリーヤマモト ファットヤマセンコー3インチ)
エアエッジ671MB-ST
アルファスAIR 7.2L
YGK オルトロスFC 12ポンド
■スモラバ(KOSMO 2.5g ブルスホッグベイビー)
STEEZ 661MFB-SV(ウェアウルフ)
アルファス AIR 7.2L
YGK オルトロスFC 10ポンド
前回の試合でも貴重な魚を釣ったKOSMO+ブルスホッグベイビー!(今回はバラシてしまいましたが…)ブルスホッグベイビーはこのコラムがアップされるタイミングで、ちょうど店頭に並んでいるかと思います。
ブルスホッグベイビーは、ブルスホッグ(オリジナルの3インチやダディ)譲りのスリットインパドルのブルブルアクションを継承し、小さいながらもアピール力に非常に長けた『チビホッグワーム』となっています。
霞ヶ浦のような濁り気味のフィールドや、魚を呼びたい大場所での使用など、是非、色々なフィールドやシチュエーションでお試しいただければと思います。
もちろん、スモラバのトレーラーだけでなく、ワーム単体でも様々なリグにマッチします。私的には檜原湖のライトキャロライナリグで試してみたく、スモールマウスバスに絶対に効くと確信しています!
今回の試合は、水温的にはギリギリ10℃台をキープしていたので、ワームの釣りでも辛うじてバイトを得ることが出来ました。
ですが、水温が10℃を切ってきて一桁台となると、過去の経験からシャッドやミノー、メタルバイブなどのハードルアーが効いてきます。
こういった冬の王道の釣りに加え、今冬はビッグベイトやヴァラバマ(アラバマリグ+ヴァラップスイマー)など、自分の引き出しにない釣りにもチャレンジしたいと思っています!
釣果的には厳しくなりますが、冬の一匹はハイシーズンの一匹の何倍もの価値があり、バスアングラーとしての経験値が得られるはずです!
皆様も、しっかりと防寒対策を講じ、真冬の一匹にチャレンジしてみて下さい!
最後に、今年も残り僅かとなり、本コラムを持って今年のレポートも最後となります。
コロナ禍で、思うように釣りが出来ない苦しいシーズンが続いていますが、来年は少なからず、これまでの日常が戻ることを切に願っています…。
このコラムを読んでいただいている皆様、今年も拙いコラムを読んでいただき、誠にありがとうございました!
皆様、こんにちは!フィールドレポーターの山口将司です。
11月中旬、霞ヶ浦で開催されましたローカルトーナメント(ラトルズトーナメント第4戦)に参戦してきましたので、大会の模様を振り返りながら、霞ヶ浦の状況をレポートしたいと思います。
まずはプラクティスですが、大会の前々日の金曜日、午前中だけ時間が取れたので、霞ヶ浦の極々一部のエリアをチェックしました。
例年だと水温が下がっていく時期となりますが、今年は日中の気温が高く、朝晩の冷え込みも緩いことから、霞ヶ浦本湖の水温は未だに15~16℃台と、例年よりも2~3℃高い状態で推移していました。
しかし、大会を迎える数日前から、夜間の冷え込みが訪れ、朝は放射冷却の影響で一桁の気温となり、やっと水温が低下する条件が揃ってきたタイミングでもありました。
いよいよ一年でも一番難しい時期でもある晩秋モードに突入といったところです…。
冷え込みが訪れることで、魚の密度が一時的に濃くなってくる小規模流入河川からチェックを開始。
しかし、与えられた時間の殆どを掛けて釣り込んでいくも、ノーバイトという結果…。
やはり、まだまだ中途半端な水温が影響しているのか…。
プラクティスの終盤、冷え込みでは定番となる本湖のリップラップエリアをチェックします。
リップラップ周りを観察しながら釣っていくと、ボラのような群れをなすベイトの姿がチラホラ…。
ハードベイトで広く探っていくもバイトはなし…。ならばと、フォローでリップラップにブレーバーのスナッグレスネコリグを撃ち込み、水中に沈んでいる石にリグを吊るした状態にし、シェイクで誘っているとバイト!とっても貴重な魚をゲット出来ました。
プラクティスで唯一釣れたバス!
リップラップにブレーバー5インチ(ライトグリパンピンク)のスナッグレスネコリグ(1/16ozネイルシンカー)で!
冷え込みによってリップラップに魚が徐々に集まってきていると感じたところで短時間のプラクティスは終了…。
そして迎えた大会当日。この日も、朝から放射冷却により冷え込み…。
スタート前の朝焼け!
冷え込みにより湖上はとっても寒い…。
スタート後、近場のリップラップエリアから釣りをスタート。
リップラップの中でも、形状が大きく変化する周辺に絞って釣っていくことに…。
サラッとクランクベイトを流し、フォローでスモラバ(KOSMO)を撃っていきます。
KOSMOのトレーラーには12月下旬に発売予定のブルスホッグベイビー(プロト)をセット。すると、すぐに反応があり1本目(400gぐらい)のキーパーをゲット。
しばらくルアーローテーションしながら様子を見ますが、他団体の大会がスタートしたようで、ボートが徐々に集まってきます。
そのタイミングで、ノーシンカーで1本(またまた400gぐらい)を追加。
サイズは小さいですが、2本のキーパーを確保したところで、移動を開始。
次のエリアは、北寄りの風を避ける、霞ヶ浦本湖北岸の同じくリップラップエリアへ。
他のボートとのバッティングの懸念もあったので、ここでは水深の浅い、一見するとショボいリップラップエリアをチョイス。
ファーストエリアと同様に、リップラップの周りをスローに釣っていきます。ノーシンカーからアプローチを開始すると、すぐに500gほどのキーパーをゲットし、3本のリミットメイクを達成!
さらに、ギャップジグ(トレーラーにはブルスホッグ3インチをカットしてセット)で700gほどのナイスキーパーを追加し、入れ替えにも成功!
時間もまだ9時半と、釣っている本人がかなり驚くぐらいの順調な展開…。
そして、徐々に南西の風が吹いてきたので、一気に霞ヶ浦本湖の南岸へ移動。やはりリップラップが絡むエリアを釣っていきますが、水温が徐々に上がってきたせいか、リップラップではバイトが訪れません…。
午後近くになり、さらなる入れ替え(キロ以上の魚)の可能性を考え、やはり本湖南岸にあるシャローの冠水ブッシュへ移動。
しかし、オカッパリアングラーとバッティング…。周辺で時間を潰しながら、オカッパリアングラーが移動するのを待ちます。
しばらくすると、オカッパリアングラーが移動したので、狙いのブッシュへとエントリー!
霞ヶ浦本湖に点在する、冠水したブッシュが狙い目!
ブッシュに対して、オカッパリアングラーが攻められない方向からアプローチすると、すぐにバスからの反応があり、入れ替えの魚をゲット(700g弱ぐらい)。
ラインを結び変えて、先ほど釣ったスポットよりも、さらにブッシュの奥側へギャップジグをねじ込むこと数投目…ついにキロフィッシュがバイト!ハンドラインディングを決めて、本日3度目の入れ替えに成功!
ギャップジグを丸飲み!バイトがとても深く、
バレる気がまったくしません!!
その後も、可能性のありそうな本湖のシャローカバーを数ヵ所釣っていくも追加ならず、タイムアップとなりました…。
結果は…3本2,580g
2位以下は1,800g台と、周りもタフコンディションだったこともあり、優勝することが出来ました!
やはり、試合後半に3回の入れ替えフィッシュをもたらしてくれた、コンパクトなギャップジグの威力が凄かったなと感じています!
水温も下がらず、非常に中途半端なコンディションだったので、小~中型サイズのバスも未だに釣れている状況でしたが、その中でも、ラバージグでサイズアップを狙う展開がバチっとハマってくれました!
前回のコラム(https://bottomup.info/column/20211112yamaguchi/)でも書きましたが、予想通り霞ヶ浦のシャローカバーには狙いのビッグフィッシュが潜んでいました!
今回のヒットルアー!特に写真下のギャップジグ(5g)+ブルスホッグ3インチが大活躍!
※ブルスホッグ3インチは頭部から3節カット
【TACKLE DATA】
■ノーシンカーリグ(ダイワ×ゲーリーヤマモト ネコファット4インチ)
STEEZ 681MMHFB-SV(ブラックジャック)
21アルファスSV TW 800XHL
YGK オルトロスFC 12ポンド
■スモラバ(KOSMO 3.3g ブルスホッグベイビー)
STEEZ 661MFB-SV(ウェアウルフ)
SS AIR 8.1L
YGK オルトロスFC 10ポンド
■カバージグ(ギャップジグ5g ブルスホッグ3インチ)
STEEZ 701MHFB-SV(フランカー)
STEEZ SV TW 1012SV-XHL
YGK オルトロスFC 14ポンド
11月下旬を迎えていますが、いよいよ朝晩の冷え込みがキツくなってきました。
霞ヶ浦の水温も一気に12℃近くまで下がってきているようです…。
しかし、未だに例年よりは1~2℃ほど水温が高い状況ですので、今冬は暖冬なのかもしれません…。
水温の低下と共に、バス達も徐々に冬モードへと移行してくると思います。
そして、12月初旬には今年最後となるローカルトーナメント(ラトルズトーナメント第5戦)に参戦予定ですので、本コラムにて大会の結果と共に、霞ヶ浦の近況をご報告したいと思います!もちろん、連続優勝を目指して頑張ります!
皆様、こんにちは!フィールドレポーターの山口将司です。
久しぶりのコラム更新となります。
今回は、10月の霞ヶ浦の釣りを振り返ってレポートしていきたいと思います。
私の住む茨城県は、緊急事態宣言の対象地域となってしまい、コロナ感染拡大による家族へのリスクを鑑みて、しばらくの間、釣りを自粛していました…。
数ヶ月間、自粛という悶々とした日々を過ごしていたわけですが、9月下旬に緊急事態宣言が解除され、10月に入り、ようやく数ヶ月ぶりに霞ヶ浦を訪れることが出来ました!
やはりフィールドに立つと高揚感もあり、気分が良いものです!
久しぶりのバスフィッシングということもあり、リハビリフィッシングをテーマに釣りを楽しむことに。
この日、訪れた霞ヶ浦は、台風が通過した二日後ということもあり、増水&濁りというコンディションでした…。
普段の霞ヶ浦の平均水位(約1.03m)よりも+20㎝以上は増水していました。
まずは増水のセオリー通り、霞ヶ浦本湖のシャローエリアを釣っていきます。
本湖のシャローといっても広大なので、その中でも濁りから一早く回復するようなプロテクトされたエリアをチョイスしました。
具体的には、バンクの沖側に石積みや木ジャカといった、なにかしらのストラクチャーがあるインサイド側のシャローカバーを狙うという釣りです。
沖側に規模の大きいストラクチャーがあることで、強風をブロックし、尚且つ本来あった水をプールする形となり、水の動きも少ないことから、増水後の濁りから一早く回復が見込めるエリアとなります。
この日は水温が20℃台前半とまだ高いことから、まずはトップ系ルアー(野良ネズミ)で探っていきます。
しかし、水面では反応が無かったので、ブルスホッグダディ(3節カット)をセットしたギャップジグ(5g)にチェンジし、シャローカバーをダイレクトに狙っていく釣りに変更。
すると、すぐにバスからの反応があり、久しぶりにバスをキャッチすることが出来ました!
久しぶりに霞ヶ浦バスとご対面!
ギャップジグ5g+ブルスホッグダディ!
その後も、増水したシャローカバー(特にこの日は晴れのコンディションだった為、バンク側に位置するブッシュ系カバーが好反応)を狙っていくと、次々にバスが反応してくれました。
また、沖側にある木ジャカでは、ブルスホッグダディのリーダーレスダウンショットリグでもキャッチに成功!
木ジャカ(縦ストラクチャー)では、ブルスホッグダディのリーダーレスダウンショットリグ(5g)をタイトフォールさせて!
増水=シャローの方程式通りに、この日はシャローを中心に釣りを展開し、9バイト7キャッチ!
サイズは小~中型(600~800g)ながらも、充分なリハビリ釣行となりました!
やっぱり沢山釣れると、とても楽しいものです!
増水シャローカバーでのギャップジグのバイトの多さ、そしてフッキング率の高さは、コンパクトカバージグならではの性能だと思います。
増水シャローカバーにはギャップジグ!
バイトの多さ、そしてフッキング性能は抜群です!
台風後の増水パターンで大活躍してくれた、ブルスホッグダディのリーダーレスダウンショットリグ(5g)と、ギャップジグ(5g)+ブルスホッグダディ(3節カット)!
そして、リハビリ釣行の一週間後となる10月中旬、霞ヶ浦の大山スロープにて、ローカルトーナメント(ラトルズトーナメント)に参加してきました。
今年はコロナ影響もあり、予定されていた大会も相次ぎ中止となっており、今大会で3試合目となりました。
本当に久しぶりの試合となるので、気合い十分で霞ヶ浦に挑みました!
台風後から一週間以上が経過しているので、やはり増水から減水し、水位は平水位に…。
おそらくシャローカバーはパワーダウンしているだろうと予想…。
そこで、試合では流入河川をメインにすることに。
スタート後、一路、大山から土浦方面の流入河川へ。
流入河川では、橋脚やブレイク周りをブレーバーのスナッグレスネコリグで狙っていきますが、まったくバイトが訪れません…。
プレッシャーから口を使わないのか、タイミングなのか…。
そこで、橋下のシェードとハードボトムが絡むスポットをチビーブルで広範囲にトレースすると、小さいながらもキーパーをキャッチ!
さらに、ネコリグからノーシンカー系の釣りにチェンジし、杭やゴミ溜りといった、ちょっとしたカバー周りをスローに狙っていくと、ポツリポツリとキーパーが釣れてくれます。
なんとかお昼前までに3本のリミットをキャッチし、午後からは霞ヶ浦本湖で入れ替えを目指します!
晴れのコンディションだったので、パワーダウンしていると思いつつも本湖のブッシュ系を狙っていくことに。狙いのブッシュに対して、撃つ角度を変えながら数十投したところで、やっとバイト!若干の入れ替えには成功しますが、ウェイト的にはまだまだ満足できるものではありません。その後も、時間ギリギリまであれこれと手を尽くしますが、敢え無くタイムアップ…。
3本1,665gで5位(13人中)という微妙な結果に…。
今大会の優勝者は、流入河川のブレイク周りで、11時から30分の間に一気に固め釣りして、3本4,000㎏(1,500g、1,500g、1,000g)というビッグウェイトを叩き出していました。
釣り方はシャッドの早巻きとのことで、リアクション系のアプローチが正解だったようです。
私は残念な結果に終わりましたが、久しぶりの試合に参加し、小さいながらも入れ替えにも成功したので、釣りの感覚、そして試合感が少しでも戻る良いキッカケになったと思います。次回の大会でリベンジしたいと思います!
久しぶりの試合で活躍したルアー!
チビーブル1/4oz.(DW)と、ノーシンカーにはダイワ×ゲーリーヤマモトのネコファット4インチを使用!
そんな10月の霞ヶ浦ですが、10月の前半までは霞ヶ浦本湖は水温が高めという事もあり、例年に見られるようなシラウオやワカサギに代表される、いわゆるベイト系の気配が非常に少なく感じていました。
水温が下がらないので、こういったベイトフィッシュが群れにならないのでしょうね…。
よって、秋=ハードベイトという方程式が、なかなかハマらなかったように思います。
逆に、テナガエビを捕食しているバスがいまだに多く、ノーシンカー系のスローな釣りが効果的だったように思います。
唯一、10月中旬に荒れた天候の中で開催されたW.B.S.プロトーナメントの初戦は、スピナーベイトやクランクベイトなど、ハードベイトが上位入賞のキールアーとなっていました。天候によるアシストが無いと、いまの霞ヶ浦本湖でハードベイトゲームが成立するのは難しいという事です…。
逆に流入河川は、本湖よりは若干水温が低く、さらに水質もクリアアップしているエリアも多い為、シャッドやクランクの早巻きによるリアクションの釣り(ニュートラルな魚に無理やりにバイトさせる)が時としてハマったようです。
こちらもタイミング次第な事もあり、なかなか難しい…。
そして、10月後半(下旬)となり、朝晩に冷え込む日も多くなってきたことから、霞ヶ浦本湖の水温は15~16℃台とだいぶ落ちてきました。
半日ちょっとの時間が出来たので、再び霞ヶ浦へ!
快晴という如何にも厳しいコンディションでしたが、多少の風があったので、ウィンディサイドにアタック!ビーブル3/8oz.(TW)で探っていくと…
グッドコンディションのバスをビーブル3/8oz.(TW)でゲット!
この日は、この一本だけで終わってしまいましたが、ビーブルが貴重な魚を連れてきてくれました!
これから晩秋(11月初旬~11月下旬)に向けて、なかなか厳しいコンディションへと変化していく霞ヶ浦ですが、11月となっても、日中の気温が20℃を超えるような季節感の無い日も多くなっています。
もう少し冷え込みが訪れ、ベイトが固まってくれば、巻物系ルアーがもっと有効になってくるのではと予想しています。
そして、盲点なのがシャローカバーです。冷え込みがあると、ついついリップラップや消波ブロックといった石系ストラクチャーに足が向かいがちですが、シャローカバーに居残るコンディションの良い個体(体力のある個体)も狙い目となります。
数は少ないですが、釣れればグッドサイズ!シャローカバーにはギャップジグ(コンパクトジグ)が猛烈にお薦めとなります!
次回のコラムでは、実際に11月に釣行したレポートをお届けしたいと思います。
皆様、こんにちは!フィールドレポーターの山口将司です。
関東は例年よりも遅れて梅雨入りしましたが、直近一ヶ月の霞ヶ浦のフィールド状況をレポートします。
5月下旬はスポーニングも終盤となり、水中はポスト~アフタースポーンといったコンディションでした。さらに、平常水位よりも高めの水位を維持していたことから、6月上旬ぐらいまでは、近年稀に見るぐらいの好釣果が続いていました!
ノーシンカー(ネコファット4インチ)で釣ったグッドサイズ!
今回、一番の釣果を上げていたのが、ノーシンカーリグの釣りでした。
ヤマセンコー(4インチクラス)に代表されるスティックベイトを使用したノーシンカーリグが、この時期の霞ヶ浦水系のド定番なのですが、改めてしっかり釣り込んでみたところ、一日に二桁を超える釣果の日もあり、やはり霞ヶ浦で定番となっている釣りの強さを再認識することが出来ました!
主に使用したのがダイワ×ゲーリーヤマモトのネコファット4インチ!
テールに備わったクビレがフォール時にユラユラとシミーフォールしてくれるので、単純な棒状(スティック状)のワームに比べてアピール力に優れています。
狙うスポット的には、スポーニングフラットに絡む極々水深の浅いシャローカバーなのですが、単純なアシではなく、少しでも凹凸があったり、水面にゴミが被さっているカバーにバスが潜んでいることが多く、とにかく静かに丁寧に、スローに釣ることを心掛けることがキモでした。晴れでも、曇りでも、雨の日でも、とにかく良く釣れた釣り方です!
ノーシンカーでは入り込みにくい濃い目のブッシュには、ギャップジグ(3.5g)+ブルスホッグダディを、ダイレクトにねじ込んでグッドフィッシュをキャッチ!
基本的に日中はノーシンカーを主体に、カバーの濃さに応じてコンパクトジグなども交えて匹数を稼ぎ、夕刻になったらフロッグでのトップウォーターの釣りも今年初導入しました。そろそろ時期的にも効いてくると思いましたが…
水面を割ったのは1,300gオーバーのグッドサイズ!
フロッグを丸飲みです!!
この日の釣行はお昼からの半日の釣行でしたが、夕刻の僅か1時間半ほどの間に、フロッグだけでも6バイト(3キャッチ)!ノーシンカーとフロッグを合わせれば、船中二桁超えの爆釣でした!
そして6月に突入すると、いよいよスポーニングも終盤…。
アフタースポーンのタイミングとなったところで、霞ヶ浦名物の減水…。それまで、ノーシンカー系のシャローカバーの釣りがとても有効でしたが、減水を境に、一気にパワーダウン…(汗)
しかし、アフターからの回復系のバスが増えたのか、トップ系の釣りではコンスタントにバイトを得ることが出来ていました。
朝夕のマズメ時はもちろん、ローライトであれば日中でもフロッグがとても効果的です!!
バズベイトで水面を割った1,400gオーバー!!
ルアーローテーションにはバズベイトも投入!バズベイトで釣れる魚は、完全に回復傾向のグッドフィッシュ!
バズベイトで狙うシチュエーションは、減水傾向ということであれば、バンクから離れたバスが寄り添う事の出来るストラクチャー(ロック、杭、橋脚など)が狙い目となります。
安定のブレーバー(スナッグレスネコリグ)でアフター回復のグッドコンディション!
減水傾向、さらにアフターからの回復ということで、沖目の沈み物といったストラクチャー周りにも魚が増えてきている印象です。沈み物にはブレーバーのスナッグレスネコリグが安定してバイトを引き出してくれます!
大活躍してくれたソフトベイト達!
上から、ギャップジグ(3.5g)+ブルスホッグダディ、ネコファット4インチ(ダイワ×ゲーリーヤマモト)のノーシンカーリグ、ブレーバー5インチのスナッグレスネコリグ(1/16oz.)!
水面系の一軍ルアー達!
アイマ社のUSバズとスティーズポッパーフロッグJr.!
この時期、一番効率良く、バスのバイトを引き出してくれるトップウォータールアー達の一つ、バズベイトはアイマのUSバズ(廃盤)を使用しました。
USバズはオフセットされているペラが装着されているので、偏心しながらペラが回ります。
言葉で表すと、ぐわぁん、ぐわぁん…と回る感じです。これにより、強めのバイブレーションが発生し、ヘッド~スカートもしっかりとバイブレーションします。通常の中通しペラ(パテントペラとも呼ばれている)よりも、かなりアピール力が強いタイプのバズベイトと言えます。
オフセット形状のペラは、スローに引けるのも特徴の一つであり、マッディウォーターの霞ヶ浦水系では、特にビッグフィッシュに効果的であると感じています。
トレーラーフックに加えて、トレーラーワーム(ZBCのスプリットテールトレーラーのボディのみ)を装着しているのは、フルキャスト時に起こるペラの回転失速を軽減させる狙いもあります。
そしてフロッグですが、ダイワのスティーズポッパーフロッグJr.を一軍ローテーションさせています。コンパクトフロッグの部類ではありますが、カップとボディ側面でしっかりと水を押してバスにアピールしてくれます。
カラーに関しては、黒系、白系を基本色として、よりエビ系を意識する際や、人的プレッシャーが高そうだなと感じた時は、透明感のあるカラーもローテーションさせています。
写真中央のブルーシュリンプカラーはティンセルスカートとなっており、ボディの透明感と細かいホログラムラメが相まって、下から見上げた際にも非常にエビっぽい感じのカラーとなっています。
写真下のクリアトードカラー(廃盤カラー)は、ワームの着色剤(スパイクイットのペン型タイプ)を使って、ボディ側面にテナガエビっぽい模様を書くチューニングを施しました!
フロッグに関しては、ボートが近寄れない激浅のシャローフラットを、根掛かりを恐れずに大胆に攻めることが出来る事が一番のメリットだと感じています。
そういったエリアは、やはりボートやオカッパリのフィッシングプレッシャーが低いこともあり、竿抜けのスポットになっていることが多々あります。
フロッグの釣りは、ドッグウォークアクションと言われる連続の首振りアクション。そしてバイト後のフッキングが難しい、とてもテクニカルな釣りですが、バスフィッシングの醍醐味が詰まった釣り方の一つであると言えます。
とにかく、短い移動距離で、より細かくドッグウォークアクションを引き出せれば、バスを焦らして本気食いさせることが出来て、フッキング率も高まります!
これから本格的な梅雨を迎え、霞ヶ浦のバスもアフター回復の個体が増えてくるタイミングとなり、トップウォーターが一番熱いシーズンになると思います!
時に、ワームを凌ぐ釣果を叩き出せるのがトップ系の釣りの魔力です!ローライトの雨の一日はチャンス到来です!雨によりタックル類が濡れてしまうのが難点ですが、億劫がらずにフィールドに向かい、皆様もエキサイティングなトップウォーターの釣りにチャレンジしてみてください!
皆様、こんにちは!フィールドレポーターの山口将司です。
4月下旬~5月上旬の霞ヶ浦のフィールド状況をレポートしたいと思います。
4月下旬~GW連休前までは、寒の戻りのような寒い日や、冷たい降雨もあり、水温がなかなか上がらず、スポーニングの進行具合も足踏みといった感じでした。
シャローに上がってくるバスが少ないことからも、なかなか『春』を捉えることが難しいコンディションだったと思います。
そんな難解なフィールドコンディションでしたが、シャローに上がってくるバスが少ないながらも、ボトムアップで開発中のプロト…『ハリースライド』で、シャローカバーに潜むプリスポーンのグッドサイズをキャッチ出来ていました!
ハリースライドで釣ったプリスポーンのグッドコンディション!
プロトのハリースライドを丸飲みです!!
サイズは小さいながらも、コロンコロンのコンディション!
これまで、バックスライドワームといえばハリーシュリンプ4インチのバックスライドセッティング、もしくは他社のバックスライドワームを使用していましたが、ハリースライドは待望のバックスライドに特化したワームです。
ボトムアップ事務所の水槽でハリースライドのアクションを初めて見させていただいたところ…はっきり言ってヤバイ!!一目見て、絶対釣れると確信出来ました!
プロトのハリースライド!
数匹のバスを釣った為、かなりボロボロです…。
オフセットフックはナローゲイブの3/0(デコイ製キロフックナロー)を使用しました。
ハリースライドの特徴ですが、ハリーシュリンプ4インチの爪をベースに、より水を掴むような形状・角度へと変更されています。
この両爪が水を掴み、まるで生きているかのようにブルッブルッブルッ…っと、バイブレーションしながらバックスライドフォールしていきます。
そして、ボトム着底後からのリフト後は、アームがバンザイをしながらも爪が水を掴み、やはりブルブルッとバイブレーションを引き起こします。
これまでは、ハリーシュリンプ4インチのバックスライドセッティングでも充分釣れたのですが、ピックアップの際にアームが左右に開くことで、使用し続けていくとアームの付け根部分が裂けてくるという弱点がありました。
しかし、ハリースライドはアームの付け根部分に負荷を分散するRが設けられており、裂けにくい形状となっています。
なによりも、バックスライドワームにありがちなピックアップ時のワームの回転は皆無!霞ヶ浦のシャローカバーに代表されるようなアシを延々と撃っていくようなシチュエーションにおいても、トラブルはまったくありませんでした!
まだプロトということで、バックスライドの姿勢を矯正させる為にネイルシンカーをボディに挿入して使用していましたが、製品版ではネイル無しでも狙いのアクションが出るように、さらに金型の微調整を繰り返すとのことです。発売まで是非楽しみに待っていて下さい!
さて、フィールドレポートに戻り、GW連休に突入すると、スポーニングの為に徐々にシャローに上がってくるバスが増えてくる印象でした。
しかし、この時期特有の田んぼの代掻き濁りが霞ヶ浦全域に蔓延し、水質が著しく悪化…。それでも、バスはスポーニングに適した地形や、水温、光量を求めてシャローに上がってくるので、代掻きで濁った水をどうやって攻略するかがキーとなりました。
エリア的には、霞ヶ浦本湖もチェックしたのですが、やはりスポーニングの適水温には達しておらず、水温が少しでも高く、安定している流入河川での釣果がほとんどでした。
そんな流入河川ですが、やはり連休中ということで他のアングラーも多く、人的プレッシャーが非常に高い…。それでも、条件が整ったシャローにはバスが挿してくるものです。
また、浮いているプリスポーニングバスには有効だったバックスライドリグですが、いまいち反応が無くなり、どちらかというとボトムで釣れる=ネストを意識したバスが多くなってきたと言え、いよいよミッドスポーニング期に突入したと判断しました。実際には濁った霞ヶ浦では水中が見えないので、あくまで想像ですが…。
ブレーバーのネコリグ祭り!(笑)
ブレーバーのネコリグでキャッチしたナイスサイズ!
連日、ブレーバーのネコリグで複数匹キャッチに成功!
連日のブレーバー祭りだったわけですが、簡単に釣れる感じではなく、バイトが出始めるのが午後~夕方といった水温が上昇したタイミングだったこと、そしてプレッシャー対策として、他のアングラーが見落としがちな超シャローカバーを釣ることが一番のキモだったと思います。
一見すると代掻き濁りがキツイですが、やはりシャローカバー周りは濁りがいち早く浄化していく傾向にあります。降雨後の濁り水と同じ原理ですね。
その中でも、流れの当たらない地形であり、アシが狭いポケット状になっているスポットや、少しでも奥行のあるパラアシ、そしてゴミ溜まり等、濁りを避けられつつも、濁った水質の中でも『釣れそうな濁り水』をプールしているスポットが一級でした。
安定のブレーバー5インチのネコリグ!
5㎜のシリコンチューブを通し、フックはリューギ製のヘビーガードタリズマン♯1を縦刺し、ネイルシンカーは1.3~1.8gを使用!
また、ブレーバーのネコリグですが、普段はスナッグレスセッティングでカバーをダイレクトに釣っていきますが、スポーニング期のショートバイト対策ということで、フッキング重視でガード付きマス針を使用することにより、ミスを最小限に抑えることが出来たと思います。
カラーに関しては、BUミミズカラーが代掻きで濁った水質では特に好反応です。その他には、スカッパノンなどのシルエットがハッキリと出るカラーでも釣ることが出来ました。
超シャローカバーを釣るということで、水深20~30cmの泥底といった底質も釣ることになりますが、ネコリグにすることによって、シンカー部分が埋め込まれているワーム頭部は泥に埋まりがちですが、テール部分までは泥に埋もれることもなく、バスにアピールすることが可能になります。
とにかくボトムからリグを離さずにスローに釣る事を心掛けることが重要です。
狙いのスポットに投げてから数秒間のポーズ、バイトが無ければその場でロングシェイクしてバイトを誘うか、ズル引き→ポーズ→ズル引き→ポーズを繰り返しながら着水点から1mぐらいまでを探っていきます。
必ず『止めの間=ポーズ』を入れることで、スポーニングで神経質になったバスに口を使わせていきました。
最後になりますが、写真に載せてはいませんが小さいサイズ(25cm~30cm未満)も複数釣れており、バスが少なくなったと言われる霞ヶ浦水系において、一筋の光が見えてきたと言えます!
霞ヶ浦の5月のスポーニング期は、W.B.S.やJB、NBCといったトーナメント団体、ローカルトーナメントなど、バスをライブウェルにキープする大会は開催を控えているので、その効果が表れてきているのだろうと実感します。
バスは人為的に増やすことの出来ない貴重な資源なので、スポーニング期はもちろん、他のシーズンにおいても大切に扱っていきたいと改めて思いました。
皆様も、楽しいバスフィッシングを末永く続けられるように、バスを大切に扱っていただければと思います。